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2021年度グッドデザイン賞発表:図書館・博物館・美術館も受賞

2021年10月20日、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が、グッドデザイン賞の2021年度受賞結果を発表しました。審査対象(5,835件)、受賞対象(1,608件)とも過去最多となっています。

受賞対象には、「独自性、提案性、審美性、完成度などの面において、特に優れており、これからの時代のモデルとなるデザイン」として位置づけられる「グッドデザイン・ベスト100」100件と、その中から選ばれた「グッドデザイン金賞」20件及び「グッドフォーカス賞」12件も含まれています。なお、2021年度の「グッドデザイン大賞」は、2021年11月2日に最終プレゼンテーションを実施し決定する、とあります。

受賞者には以下のような図書館・博物館・美術館も含まれ、そのうち、2020年にリニューアルオープンした「アーティゾン美術館」(「ブリヂストン美術館」から改称)が「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれています。

2021年度グッドデザイン賞 発表(JDP, 2021/10/20)
https://www.jidp.or.jp/ja/2021/10/20/GDA2021

国立民族学博物館、「日本民族学協会附属民族学博物館(保谷民博)人物/資料データベース」を公開

2021年10月21日、国立民族学博物館が、「日本民族学協会附属民族学博物館(保谷民博)人物/資料データベース」を公開したと発表しました。1975年に国文学研究資料館史料館(文部省史料館)から同館が受け入れた約2万1,000点の標本資料で構成される「保谷民博コレクション」のデータベースです。

同コレクションは、実業家の渋沢敬三らが収集を始め、アチックミューゼアムや日本民族学会(現在の日本文化人類学会)といった団体の手に渡る中で構築されたものです。日本民族学協会の附属博物館が保谷市(現在の西東京市)にあったことから、「保谷民博コレクション」と呼んでいるとあります。

データベースでは、コレクションに含まれる標本資料と収集した人物について紹介が行われています。資料・人物について、詳細検索および連想検索を行うことができます。

国立民族学博物館 新着情報
https://www.minpaku.ac.jp/
※2021.10.21欄に「「日本民族学協会附属民族学博物館(保谷民博)人物/資料データベース」を公開しました。」とあります。

米・セント・ジョンズ大学Hill Museum & Manuscript Library、写本の典拠データを提供するデータベースを公開

2021年10月4日、米国のセント・ジョンズ大学のHill Museum & Manuscript Library(HMML)が、写本の典拠データを提供するデータベース“HMML Authority File”(HAF)を公開したと発表しました。

“HMML Authority File”では、同館の写本のデジタルアーカイブ“HMML Reading Room”と芸術作品や写真のデジタルアーカイブ“HMML Museum”で提供されている資料に関する、人名・地名・組織名・家族名等についての典拠データが提供されています。発表時点では1万件以上のデータが公開されており、今後、5万件以上となることが見込まれています。メタデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYのもと利用可能です。

また、“HMML Authority File”に登録された典拠データは、米国議会図書館(LC)が主導する名称典拠ファイルの共同作成プログラム“National Authority Cooperative Program(NACO)”にも追加されていると述べています。

神奈川県立歴史博物館、「赤星直忠考古学研究資料デジタルアーカイブ」を公開

2021年9月23日、神奈川県立歴史博物館が、同館の公式Twitterアカウントで『赤星直忠考古学研究資料』のデジタルアーカイブを公開したと発表しました。

『赤星直忠考古学研究資料』は、考古学者である赤星直忠氏が1922年から1952年に記したフィールドノートで、全6冊からなります。同氏が行った調査の概要・写真・スケッチ等が含まれています。

デジタルアーカイブでは、『赤星直忠考古学研究資料』の全ページの画像とその関連情報、各巻のPDF版が公開されています。画像は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYのもと利用できます。

また、同デジタルアーカイブで公開している画像の翻刻作業への協力を呼びかけています。

@kanagawa_museum(Twitter, 2021/9/23)
https://twitter.com/kanagawa_museum/status/1440859871927160834

“UNESCO PERSIST”プロジェクト、MLA機関向けのデジタル遺産保存のガイドラインの第2版を公開

2021年9月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、ユネスコのPERSISTプロジェクトが、MLA機関向けのデジタル遺産保存のガイドライン“The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation”の第2版を公開したと発表しています。

第2版は、IFLA・国際公文書館会議(ICA)・国際博物館協議会(ICOM)からの代表を含む専門家により執筆されたもので、今回、英語版・スペイン語版・アラビア語版が公開されています。

【イベント】専門図書館協議会教育プログラム第5弾「レファレンスサービスを図書館の強みに 江戸東京博物館図書室の事例から~」(10/28・オンライン)

2021年10月28日、専門図書館協議会により、新任者向けの教育プログラムの第5弾として、「レファレンスサービスを図書館の強みに 江戸東京博物館図書室の事例から~」がオンラインで開催されます。

江戸東京博物館図書室の楯石もも子氏が、博物館図書室ならではのレファレンス事例とその活用について説明します。

定員は60人(要事前申込)です。参加費は、会員は無料、非会員は3,000円です。

【専図協】教育プログラム第5弾「レファレンスサービスを図書館の強みに 江戸東京博物館図書室の事例から~」(専門図書館協議会)
https://jsla.or.jp/2021-10-28-online-meeting/

参考:
野球殿堂博物館図書室(東京都)、「野球で自由研究!お悩み相談コーナー」を開設
Posted 2021年7月16日
https://current.ndl.go.jp/node/44447

松山市立子規記念博物館(愛媛県)、「子規記念博物館デジタルアーカイブ」を開設

2021年9月19日、愛媛県の松山市立子規記念博物館が、「子規記念博物館デジタルアーカイブ」を公開しました。

開館40周年を記念した取組であり、同館の調査・研究や展示の中核をなす正岡子規の直筆資料の画像・書誌情報・解説を公開するデジタルアーカイブです。開設時には、松山市指定文化財の子規選句稿『なじみ集』と子規歌稿『竹乃里歌』の2点について、書誌情報と解説、全ページの画像が公開されています。

公開資料は順次追加する予定と述べられています。

「子規記念博物館デジタルアーカイブ」を開設します(子規記念博物館, 2021/9/18)
https://shiki-museum.com/information/35249

子規記念博物館デジタルアーカイブ
https://shikihaku-digital-archive.jp/

文部科学省、令和4年度の概算要求等の発表資料一覧を公表

文部科学省が、2021年8月付けで令和4年度の同省の概算要求に関する発表資料の一覧を公表していました。

文部科学省の概算要求では、「読書活動総合推進事業」、「生涯を通じた障害者の学びの推進(図書館における障害者利用の促進)」、「GIGAスクール構想の着実な推進と学びの充実(学習者用デジタル教科書普及促進事業)」等が挙げられています。

文化庁の概算要求では、「日本映画の創造・振興プラン(ロケーションデータベースの運営・アーカイブ中核拠点形成モデル事業)」「文化遺産オンライン構想の推進」「被災ミュージアム再興事業」等が挙げられています。

令和4年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8月)(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.htm

EuropeanaTech、GLAMにおける人工知能の現状等に関する報告書を公開

Europeana Proのウェブサイトに掲載された2021年9月16日付の記事で、美術館・図書館・文書館・博物館(GLAM)における人工知能(AI)の現状等に関する報告書の公開が発表されました。

報告書は、Europeanaの研究開発部門の専門家・開発者・研究者によるコミュニティEuropeanaTechの、デジタル文化遺産分野におけるAIの役割や影響について調査を行うタスクフォース“EuropeanaTech AI in relation to GLAMs Task Force”によるものです。2020年9月にGLAM機関や研究機関を対象に行った調査(回答数56件)と、文化遺産関係の専門家8人へのインタビュー調査の結果がまとめられています。

発表の中では、2020年9月の調査の結果について、91.8%がAIに興味があり、54%が専門的知識を持つと回答した一方、多くの人が、プロジェクトで職員に求められるスキルや適切に注釈が付された訓練用データの欠如等の課題を挙げていたと述べています。インタビュー調査の結果については、文化遺産にとってAIは大きな可能性を持つものの、部局横断的協力の必要性、既存のインフラにAIを組み込む難しさ、倫理的な懸念やAIを活用する価値の実証と伝達する方法に関する懸念等が指摘されたとあります。

スイスで「COVID証明書」の提示を求める施設等の範囲が拡大:図書館も対象に

2021年9月8日、スイス連邦参事会(Federal Council)が、9月13日から「COVID証明書(COVID certificate)」の提示が必要な施設等の範囲を拡大すると発表しました。実施期間は2022年1月24日までです。

「COVID証明書」はワクチン接種済みであることや、新型コロナウイルス感染症からの回復、検査の陰性を証明するものです。今回の範囲拡大により、博物館・図書館を含む文化娯楽施設等が追加されました。

なお、提示義務に従わない場合、利用者・来場者には100スイス・フランの罰金が科される可能性があり、施設やイベント主催者は罰金または閉鎖となる可能性があると述べられています。

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