メタデータ

永続的識別子が様々な版の学術レコードをつなげる(記事紹介)

2021年2月18日付で、北米研究図書館協会(ARL)が”Persistent Identifiers Connect a Scholarly Record with Many Versions”と題したブログ記事を掲載しました。ブログ記事では、学術コミュニケーションを出版者版が権威をもつ“version of record” (出版者版)からより多様で包括的な“record of versions”に移行する必要性とともに、“record of versions”では永続的識別子(PID)が大きな役割を果たすことが述べられています。

過去数ヶ月の間に大手商業出版社は、Plan Sの権利保持戦略等、著者稿をリポジトリで共有するグリーンオープンアクセスに対する懸念を表明してきました。懸念の理由として、(1) 複数の劣った(inferior)版が研究者に混乱を引き起こすこと、(2) 研究助成機関がゴールドオープンアクセスのために資金提供することと著者がリポジトリで成果を共有することを許可すると、出版社が“version of record”の維持に要する資金が脅かされることを挙げています。

英国図書館(BL)、国家プロジェクト“Towards a National Collection”のうち、同館が関わるプロジェクトの中間報告が公開されたことを発表

2021年2月17日、英国図書館(BL)は、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)が主導する国家プログラム“Towards a National Collection”のうち、同館が関わる以下の3プロジェクトの中間報告が公開されたことを発表しました。

・Persistent Identifiers as IRO Infrastructure
遺産コレクションにおける、永続的識別子の利活用を増進することを目的としたプロジェクト

・Locating a National Collection
文化遺産機関による、コレクションの作成地をはじめとした位置に関する情報の活用を支援するプロジェクト

・Practical Applications of IIIF as a Building Block Towards a Digital National Collection
高品質かつ双方向的な画像リソースとツールを作成するための方法として、IIIFの活用を試みるプロジェクト

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の助成によりオープンアクセス(OA)への移行を推進するための3種類のプロジェクトを実施

2021年2月8日、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)は、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の2年間の助成に基づいて、研究成果物のオープンアクセス(OA)への移行を推進するための3種類のプロジェクトを実施することを発表しました。

ザクセン州立・ドレスデン工科大学図書館 (SLUB)と共同で取り組む“B!SON (Bibliometric and Semantic Open Access Recommender Network)”は、OAジャーナルの推薦システムの開発に関するプロジェクトです。DOAJとオープン書誌データ・引用データを提供する学術インフラサービスOpenCitationsをプロジェクトパートナーとして、機械学習を利用したユーザーの入力情報の類似度判定などにより、著者に自身の研究成果の出版に最適な高品質のOAジャーナルを推薦することを目的に挙げています。

コロナ禍におけるメタデータ:米・電子図書館連合(DLF)参加機関における取組事例(記事紹介)

2021年2月3日付で、米・電子図書館連合(DLF)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における、メタデータに関するプロジェクトや活動を紹介する記事を掲載しました。

同記事は、電子図書館の標準・ツール・実践等の課題に取り組むAssessment Interest Group(DLF AIG)の、メタデータワーキンググループによるものです。同ワーキンググループでは、通常は来館者サービス等別の業務を行っている職員に仕事を提供するために、リモートやオンラインでできる業務として、デジタルコレクションに関する作業を増強した方法ついて議論が行われてきました。

記事の中では、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により休館、テレワーク体制となった以下の機関における、他部局の職員や学生スタッフ等を取り込んだ、デジタル資料に関するメタデータ作成・修正やテキスト化、索引付与のプロジェクト、新たなデジタルコレクション構築をはじめとした取組の内容や実施方法、成果等が紹介されています。

オープン教育資源(OER)のメタデータの品質に関する分析(文献紹介)

プレプリントサーバarXivに2021年1月19日付で、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)のMohammadreza Tavakoli氏らが共著で執筆した文献“Metadata Analysis of Open Educational Resources”が公開されています。

様々なオンライン学習用リポジトリが多数のオープン教育資源(OER)を提供していますが、OERに関する良質な検索・推薦サービスの欠如により、学習者の利用は妨げられている状況にあります。そして、良質な検索・推薦サービスの実現には、メタデータが重要な役割を果たし、同時に品質管理の自動化にも有効であることが指摘されています。

OCLC Research、メタデータをLinked Dataに変換するパイロットプロジェクトの報告書を公開

2021年1月21日、OCLC Researchが、メタデータをLinked Dataに変換するパイロットプロジェクト“CONTENTdm Linked Data Pilot project”の報告書の公開を発表しました。

同プロジェクトは、メタデータ変換の効率的なワークフローの開発、既存のインターフェースの評価、Linked Data管理のためのWikibase環境に構築したアプリケーションの検証に焦点を当てています。米・クリーブランド公共図書館や米・テンプル大学図書館をはじめとした、OCLCの電子コレクション管理ソフトCONTENTdmを利用している5機関とOCLCの連携により実施されました。

報告書では、プロジェクトの結果得られた所見として、以下をはじめとした内容が述べられています。

・共有されている拡張可能なデータモデルでの記述、Linked Dataのエンティティやリレーションシップへのメタデータの変換、エンティティとリレーションシップの単一ディスカバリーシステムへの集約により、コンテンツの発見性やデータ管理が改善し得る。

・データ変換ツールは共有し、ワークフローは分散させる。

国立国会図書館、「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」(2020年12月版)を公開

2021年1月19日、国立国会図書館(NDL)は、「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL2020年12月版)」の公開を発表しました。

2011年12月に公開した「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL2011年12月版)」を改訂したものです。主な改訂内容は、新規語彙の追加や語彙の記述方法の変更です。

新着情報一覧(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2021年1月19日付で、「「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」を改訂しました」と掲載されています。

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/meta/index.html

フランス国立図書館(BnF)、ポータルサイト“API et jeux de données”の新バージョンを公開

2020年12月29日付のお知らせ記事で、フランス国立図書館(BnF)が、同館が提供するAPIやデータセットをまとめたポータルサイト“API et jeux de données”の新バージョンを、12月17日に公開したことを発表しました。

同ポータルサイトは、BnFが提供する書誌情報やデジタルコレクションを利活用できるAPIをまとめているものであり、ダウンロードが可能な画像・テキスト・メタデータ等のデータセットを提供しています。

今回のバージョンアップは、2014年から同館が実施しているデータオープン化戦略の一環とされています。発表によると、検索機能向上のために、データのソースやフォーマット、主題といった基準の追加等が行われました。

【イベント】出版物が見つからない! 書誌情報はカタログからメタデータへ(1/19・オンライン)

2021年1月19日、日本電子出版協会(JEPA)の主催により、セミナー「出版物が見つからない! 書誌情報はカタログからメタデータへ」がオンラインで開催されます。

参加を希望する場合は事前の申し込みが必要です。参加方法はYouTube LiveまたはZoomの2通りがあり、参加費は無料です。

当日の内容は以下の通りです。

●講師
落合早苗氏(O2O Book Biz株式会社代表取締役、一般社団法人日本出版インフラセンター特別委員、株式会社ネットアドバンス顧問)

●概要
・電子書籍検索サイトhon.jp立ち上げ
・「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」近刊情報センター
・近刊情報センターから出版情報登録センター(JPRO)へ
・JPROを出版業界の一元的なデータベースに
・BooksPRO誕生
・Booksの進化

韓国国立中央図書館(NLK)、書誌標準に関する情報や典拠データ・図書館関係のニュースを集約したウェブサイト「司書支援サービス」を公開

2020年12月21日、韓国国立中央図書館(NLK)が、ウェブサイト「司書支援サービス」を公開しました。

利用者による検索効率の向上を目的に、図書館員が業務上必要なコンテンツを集約したもので、資料の整理や書誌コントロール上必要な書誌標準に関する情報や、図書館関係のニュースを翻訳して提供するオンラインマガジン「ワールドライブラリ」、典拠データ(人名・団体名・件名)が搭載されています。

またウェブサイトは、レスポンシブウェブデザインを採用し、クラウド環境で運営されています。

今後、利用者別のウェブページや、人工知能(AI)を活用したサービスの開発なども計画されています。

국립중앙도서관이 전국 사서를 돕습니다! (国立中央図書館が全国の司書を助けます!)(NLK,2020/12/21)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=37824&schBcid=normal0302

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