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米・ボストン公共図書館、2021年は米国を分断する隔たりを埋めるための取組に注力することを発表:取組のテーマは“Repairing America”

2021年1月11日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、2021年は米国を分断する隔たりを埋めるための一連の取組に注力することを発表しました。それらの取組を包括するテーマは“Repairing America”となっています。

“Repairing America”の取組は、2021年の同館のサービス及びプログラムにおいて重点的に実施されます。取組の主なテーマとして、「経済復興」「市民の参加と議論」「新型コロナウイルス感染症からの復興」「人種平等」「人材開発」「若年層の参与」が挙げられており、具体的な取組内容の一部も発表されています。

発表には、同館のDavid Leonard館長によるコメントも掲載されています。同氏は、米国の調査機関Pew Research Centerによる2017年の調査で米国の成人のうち80%近くが公共図書館を「信頼できる」(trustworthy and reliable)と回答したことに触れつつ、米国の民主的機関の一つとして、同館には復興・平等・コミュニティに関する米国の分断について理解を促し、隔たりを埋めるための支援を行う必要があると強調しています。

米・国家デジタル管理連盟(NDSA)、デジタルコンテンツの収集・管理・保存における意思決定を支援するガイド“Digital Curation Decision Guide”の初版を公開

2020年12月18日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)が、デジタルコンテンツの収集・管理・保存における意思決定を支援するガイド“Digital Curation Decision Guide”の初版の公開を発表していました。

NDSAで、デジタル保存の支援ツール“Levels of Digital Preservation”の改訂に携わったワーキンググループが作成したものであり、非営利団体Center for Open Science(COS)の研究プロジェクト管理システム“Open Science Framework”(OSF)のプラットフォーム上で公開されています。

本ガイドの“Introduction”によれば、デジタルコンテンツの取得に携わるキュレーターのために意思決定のポイント等を示したガイドであり、「コレクション構築」「コレクション管理:セキュリティ」「コレクション管理:知的アクセス」「コレクション管理:技術的アクセス」といったテーマを含んでいます。

【イベント】「見る」「聞く」「学ぶ」バーチャルツアー 26年前の被災地を歩く(2/20・オンライン)

2021年2月20日、朝日放送グループホールディングス株式会社CSR推進部の主催により、「「見る」「聞く」「学ぶ」バーチャルツアー 26年前の被災地を歩く」が開催されます。

朝日放送テレビ報道情報デスクの木戸崇之氏を案内人とし、阪神・淡路大震災直後の「阪神・淡路」を、ウェブサイト「阪神淡路大震災25年 激震の記録1995 取材映像アーカイブ」の地図を頼りに歩くツアーです。同アーカイブの継続的活用および災害映像のより深い理解を目的とした書籍『スマホで見る 阪神淡路大震災~災害映像がつむぐ未来への教訓~』の出版記念イベントとされています。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

阪神淡路大震災25年 激震の記録1995 取材映像アーカイブ
https://www.asahi.co.jp/hanshin_awaji-1995/

手話と字幕による京都府立図書館の案内動画が公開

2021年1月14日、京都府立図書館が、手話と字幕による同館の案内動画が公開されたことを発表しました。

2020年12月3日から12月20日にかけて、障害者週間を中心に京都市で開催された、アートを通して共生・多様性について考えるプログラム「CONNECT⇄ 」にあわせて作成されたものです。聴覚に障害のあるスタッフと同館職員により、手話・字幕を用いた館内の様子の紹介等が行われています。

京都府立図書館
https://www.library.pref.kyoto.jp/
※2021年1月14日付で「手話と文字を使って、スタッフとめぐる案内動画「京都府立図書館」が公開されました!」というお知らせが掲載されています。

手話と文字を使って、スタッフとめぐる案内動画「京都府立図書館」が公開されました!(京都府立図書館)
https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=25203

ロシア国立図書館(サンクトペテルブルク)、開館207周年を記念し、19世紀と現在の閲覧室の様子を比較できるページを公開

2021年1月15日、ロシア国立図書館(National Library of Russia;サンクトペテルブルク)が、1814年1月の開館から207周年を記念し、19世紀と現在の閲覧室の様子を比較できるページ“Strolling through the Library Interiors”を公開しました。

1851年の同館の改装後に招かれた画家のピョートル・ボレルが描き、1852年に刊行された“Imperial Public Library Guidebook”の挿絵として用いられた閲覧室の絵と、現在の閲覧室の写真が比較して見られるようになっています。

同館は、図書館・博物館として建てられたため、部屋が広く、書架以外にも、絵画や彫刻も収められていたと説明されています。

National Library of Russia News
http://nlr.ru/eng
※「15.01.2021 207th anniversary of the Opening of the Imperial Public Library」とあります。

【イベント】はじめての研究データ管理とそのサポート(2/1・オンライン)

2021年2月1日、九州大学附属図書館と同大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻の主催により、セミナー「はじめての研究データ管理とそのサポート」がオンラインで開催されます。

研究データ管理の支援を行う職員と支援を受ける研究者が議論を行い、相互の理解を深め、研究データ管理サービスのイメージを形成・共有することが目的とされています。

参加費は無料で、事前の申し込みが必要です。

当日の主なプログラムは以下の通りです。

・研究データ管理に求められる支援スキル・支援体制
国立情報学研究所(NII) 古川雅子助教

・ユーザ向け研究データ管理教材の開発とデータ管理の実態調査
ライブラリーサイエンス専攻の大学院生

セミナー「はじめての研究データ管理とそのサポート」(2/1)(九州大学附属図書館, 2021/1/15)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/events/seminar-rdm-202102

米国国立公文書館(NARA)、トランプ政権の公式ソーシャルメディアのすべてのコンテンツを収集・保存・提供すると発表

米国国立公文書館(NARA)が、@realdonaldtrumpや@POTUSから削除された投稿を含む、トランプ政権の公式ソーシャルメディアのすべてのコンテンツを収集・保存・提供すると発表しています。

ホワイトハウスでは、大統領記録法に従い、NARAと相談のうえ、全てのコンテンツを収集・保存するアーカイビングツールを使用しており、これらの記録は2021年1月20日にNARAに引き渡され、NARAが新たに公開するウェブサイト“trumplibrary.gov”で公開されます。

@USNatArchives(Twitter,2021/1/11)
https://twitter.com/USNatArchives/status/1348330024420700160

東京文化財研究所、「東文研 総合検索」上で「売立目録作品情報」を公開

2021年1月15日、東京文化財研究所が、「売立目録作品情報」の公開を発表しています。

同研究所が2019年5月から資料閲覧室のみで公開してきた「売立目録デジタルアーカイブ」の一部のテキストデータ(文字情報)を「東文研 総合検索」上の「売立目録作品情報」ページで公開したものです。

同研究所が所蔵する2,565件の売立目録のうち、第二次世界大戦終結以前に発行された2,328件に掲載されている約33万7,000件の作品の情報をテキストデータで公開したもので、原則として写真が掲載された作品の文字情報を選択してデータ化と説明されています。

資料閲覧室で公開されている「売立目録デジタルアーカイブ」では、誌面のデジタル画像もあわせて公開されています。

「売立目録作品情報」の公開について(東京文化財研究所,2021/1/15)
https://www.tobunken.go.jp/info/info210115/index.html

米国科学振興協会(AAAS)、Science誌及びその姉妹誌においてcOAlition Sの研究助成成果に当たる受理済論文にCC BYまたはCC BY-NDライセンスの付与を容認

2021年1月15日、米国科学振興協会(AAAS)は、オンラインニュース配信サイト“EurekAlert!”で、Science誌及びその姉妹誌の合計6誌において、オープンアクセス(OA)出版の条件が更新され、cOAlition Sから助成を受けた研究者は、受理済の論文にCC BYまたはCC BY-NDライセンスを付与できるようになったことを発表しました。

AAASはこのOA出版に関する新方針の背景として、Science Advances誌によりゴールドOAを進める一方で、他の5誌では長年に渡ってグリーンOAを支援してきたこと、ゴールドOAのみの促進では、過大な金銭的負担により、人種・ジェンダー・地域・分野・機関に関する研究者間の不平等が温存・助長される懸念を持っていることを挙げています。

この新方針は、2021年1月1日以降にScience誌及びその姉妹誌に投稿された論文のうち、プランSの「権利保持戦略」を採択済のcOAlition S加盟機関から助成を受けた研究成果に該当する論文に適用されます。

数学分野の文献データベース“zbMATH”が“zbMATH Open”として2021年1月からオープンアクセス化

2021年1月13日、ドイツのカールスルーエ情報専門センター(FIZ Karlsruhe)は、数学分野の文献データベース“zbMATH”が、“zbMATH Open”としてオープンアクセス(OA)化したことを発表しました。

zbMATHは、同センター、欧州数学会(European Mathematical Society:EMS)、ドイツのハイデルベルク学士院(Heidelberg Academy of Sciences and Humanities)が編集する、19世紀後半から現在に至る数学分野の文献情報を収録した総合データベースです。ドイツ連邦政府と州政府による合同科学会議(Gemeinsame Wissenschaftskonferenz)の助成の下、2019年からOA化に向けた作業が進められていました。

2021年1月から、zbMATHは“zbMATH Open”としてオンライン上で自由に利用可能となっています。また、外部サービスとの連携機能の充実が図られており、arXivや数学文献のオンライン提供に関する欧州の研究機関等のイニシアチブ“EuDML”等の収録文献に対する全文検索機能、DOIを経由した文献フルテキストへのアクセスなどが可能になっています。

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