カレントアウェアネス-R

オープンアクセス出版社PeerJ、UNSILO社の“Reviewer Finder API”を採用:査読ワークフロー最適化のため

2019年12月4日、出版社に対しAI技術によるソリューションの提供を行っているデンマークのUNSILO社は、オープンアクセス出版社PeerJがUNSILO社の“Reviewer Finder API”を採用したことを発表しました。PeerJの原稿追跡及び査読システムに組み込まれる予定とあります。

“Reviewer Finder API”はUNSILO社が提供するAPIスイート“UNSILO Evaluate”を構成するソフトウェアの一つであり、著者と査読者候補とを単純なキーワードタグの一致により結び付けるのではなく、原稿のセマンティック分析を行い、同一テーマの近年の論文と比較することによって最適な査読者候補を検索するものです。また、利益相反(conflict of interest)の観点からの査読者候補のフィルタリング、査読者候補を評価するための一連のデータ提供を行う機能も備えていることが紹介されています。

ジャパンサーチ(試験版)、国立歴史民俗博物館の「歴博館蔵資料目録」「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」との連携を開始

2019年12月5日、ジャパンサーチ(試験版)は、国立歴史民俗博物館の所蔵資料データベース「歴博館蔵資料目録」及び機関リポジトリ「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」との連携を開始したことを発表しました。

お知らせ(ジャパンサーチ(試験版))
https://jpsearch.go.jp/news
※2019年12月5日付けのお知らせに「「歴博館蔵資料目録」「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」と連携しました」とあります。

参考:
E2176 - 国の分野横断統合ポータル ジャパンサーチ試験版公開後の動向
カレントアウェアネス-E No.376 2019.09.19
https://current.ndl.go.jp/e2176

国立情報学研究所(NII)、学術情報ネットワーク「SINET5」の東京・大阪間に世界最高水準の長距離400Gbps回線を構築・運用開始

2019年12月6日、国立情報学研究所(NII)は同研究所が運用する学術情報ネットワーク「SINET5」について、東京・大阪間に世界最高水準の長距離400Gbps回線を構築し、12月9日から運用を開始することを発表しました。

東京・大阪間に構築された400Gbps回線は、現在のSINET5で全都道府県を結ぶ100Gbps回線の4倍の通信容量の大容量回線となります。大学・研究機関等が集中する関東エリアと関西エリア間でのデータ通信需要増が通信容量を圧迫している状況を解決するため、両エリア間の通信容量増強を目的に構築した、としています。

新たな基盤として構築された400Gbps回線の運用による知見は、2022年4月に運用開始予定の次期SINETの設計・構築に活かされる予定です。

日本の学術研究を支える超高速ネットワークSINETを東京-大阪間で400Gbpsにスピードアップ~世界最高水準の大容量回線を長距離区間で実用化~(NII,2019/12/6)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2019/1206.html

Ex LibrisがInnovative社を買収

2019年12月5日、ProQuest傘下の図書館システムベンダEx Librisが、米国のシステムベンダであるInnovative (Innovative Interfaces)社を買収することが発表されました。

買収後、InnovativeはEx Libris内のビジネスユニットとなりますが、Innovative社時代の製品についても引き続きサポートされるとのことです。

Ex Libris Signs Definitive Agreement to Acquire Innovative(Ex Libris、2019/12/5付け)
https://www.exlibrisgroup.com/press-release/ex-libris-signs-definitive-agreement-to-acquire-innovative/

英・Jisc、国際水協会(IWA)出版部門との間で2年間の”Read & Publish”契約を締結

国際水協会(IWA)の出版部門IWA Publishingが、英・Jiscとの間で2020年から2年間の”Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

IWA Publishingは17の査読誌を刊行するIWAの完全子会社です。今回締結した契約により、Jisc参加機関に所属する研究者は、所属機関のメールアドレスを用い、所属機関を明記している限り、自動的にAPCを免除されます。

IWA Publishingの発表では、同社は積極的に完全OAへの移行を模索していくつもりであり、今回の契約はOA出版の持続可能なモデルを実現する大きな一歩であるとされています。

オックスフォード大学出版局(OUP)と米アイオワ州立大学がRead & Publish契約について原則合意

2019年12月2日付けで、英オックスフォード大学出版局(OUP)と米アイオワ州立大学がRead & Publish契約について原則合意に至ったことが発表されました。

両者の発表によれば、OUPが米国の機関とRead & Publish契約を結ぶのは初めてで、欧州外の機関との同契約自体、初であるとされています。契約にはOUPが刊行するOA雑誌への投稿権に加え、約300の購読型雑誌へのアクセス権およびオープンアクセスオプションの利用権が含まれます。

詳細事項も含めた最終的な合意は年内にもなされる予定とのことです。

英国王立化学会(RSC)、オランダ・SURFmarketコンソーシアムとの間で”Read & Publish”契約を締結

英国王立化学会が、オランダの研究大学コンソーシアムであるSURFmarketとの間で”Read & Publish”モデルを含む契約を締結したことを発表しています。

契約期間は2019-2020年までの2年間で、SURFmarketに加盟している13機関中8機関が、”Read & Publish”を採用したとのことです。

Royal Society of Chemistry agrees landmark journals deal with Netherlands consortium(RSC)
https://www.rsc.org/journals-books-databases/open-access/read-and-publish/community/landmark-journals-deal-with-netherlands-consortium/

国立国会図書館、『外国の立法』2019年12月号に台湾の文化基本法に関する記事を掲載

国立国会図書館(NDL)は、『外国の立法』No.282(2019年12月:季刊版)に、台湾の文化基本法に関する記事を掲載しました。

図書館に関しては、同法第11条において「国は、図書館の設置を促進し、図書館事業の発展を健全化し、図書館職員の専門性を向上させなければならず、かつ、多元的方法又は科学技術メディアを利用して、人民の図書館へのアクセスを増進し、それにより図書館の機能及び知識の発信を定着させなければならない。各級政府は、図書館収蔵・運営制度を構築し、図書館の収蔵管理、所蔵資源の公開・利用、図書館間協力、読書普及等の事項について適切な措置を講じなければならない」とされています。

外国の立法 2019年刊行分 No.278-1~(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2019/index.html

オランダ・LocHal Public Library、“World Building of the Year 2019”を受賞:機関車格納庫を改修

2019年12月6日、オランダ・アムステルダムで開催されていた世界中の建築家が集う“World Architecture Festival”において、オランダ・LocHal Public Libraryが、World Building of the Year 2019”に選ばれたと発表されています。

報道によると、同館は1932年に建設された機関車格納庫を改修したもので、館内には図書館と芸術団体、コワーキングスペースが所在し、また、講義室やイベントスペース、ラボなども設置されているとのことです。

また、同館のインテリアデザインも、 同時期に開催されていた“INSIDE World Festival of Interiors”において“CREATIVE RE-USE”賞を受賞しています。

@worldarchfest(Twitter, 2019/12/6)
https://twitter.com/worldarchfest/status/1203061594453954562

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)、ベビーカー置き場を2倍に拡大

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)が、2019年11月18日から、1階の遊び場を、暖かく居心地が良い3階の子ども用スペースのバルコニーに移転させるとともに、1階のベビーカー置き場を2倍に拡大させています。

これまでのベビーカー置き場が狭いと感じているオンライン調査の結果に基づき、ベビーカーで来館する利用者へのサービスを改善する事が目的です。

ベビーカー置き場はカーペット敷きで、子どもに服を着せるための座席も備え付けられています。また、年末に向けてベビーカーを固定できるスタンドを整備する計画があるほか、図書館の利用者カードを用いて操作できる施錠可能なロッカー(子どもの冬服や小さなかばんの保管を想定)も2020年春の設置が予定されています。

また、遊び場を3階に移転させたことで、子ども連れの家族を対象としたサービスが近接することになり、図書館員と遊び場の職員が一緒に仕事ができるようになるとしています。

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