ACRL(大学・研究図書館協会)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員の地位に関する基準を改訂

2021年5月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、学術図書館員の地位に関する基準の改訂が理事会によって4月に承認された発表しています。

対象となったのは以下の3つの基準で、改訂版は、教員の地位の有無にかかわらず、全ての学術図書館員の任命・昇進・テニュアの決定において、現在の実務にそったものとなっています。

・A Standard for the Appointment, Promotion and Tenure of Academic Librarians

・ACRL Standards for Academic Librarians without Faculty Status

・ACRL Standards for Faculty for Academic Librarians

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、Project Outcome大学図書館版に「オンラインプログラムの評価」等に関するリソースを追加

2021年5月5日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、Project Outcome大学図書館版に2種類のリソースを追加したと発表しています。利用には登録が必要です。

1つ目は“Measuring Virtual Programs”です。コロナ禍により、プログラムやサービスがオンライン上での実施へと転換し、今後も拡大すると想定されることから、その計画と評価が新たな課題となっています。本リソースでは、オンラインプログラムにおけるアンケートの回答率を増加させる方法についての一般的な戦略や、図書館が提供するいくつかのオンラインプログラム・サービスにどのように適用できるかについての事例を概説しています。

2つ目は“Impact Measurement Beyond Outcomes”です。アウトカムは、図書館がその影響力を示すのに役立つ評価データの貴重な型式であるものの、唯一の基準ではないとし、ニーズ・利用者満足度、アウトプットを測定し、アウトカムを補足することは、図書館がその影響力を効果的に説明するのに役立つと説明されています。

米国・スペインの大学図書館が締結した電子ジャーナル契約のライセンス条項の比較と検討(文献紹介)

2021年3月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries(C&RL)”のVol.82, no.2に、スペイン・グラナダ大学のフェルナンデス・モリーナ(Juan-Carlos Fernández-Molina)教授を筆頭著者とする論文“Comparing Use Terms in Spanish and US Research University E-journal Licenses: Recent Trends”が掲載されています。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学術図書館の「再生」を支援する新たなコンサルティングサービスを開始

2021年3月3日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学術図書館の「再生」を支援するコンサルティングサービス“Regenerating the Academic Library”の開始を発表しました。

ACRLは以前から図書館向けのコンサルティングサービスを有料で行っており、「組織開発と有効性の促進」「図書館の外部レビュー」「ステークホルダーからの意見聴取」など複数のテーマ別にサービスを提供していました。

今回新たなテーマとして加わった“Regenerating the Academic Library”は、危機からの脱却、劇的に変化した状況での舵取り、将来に向けた再構築など「再生」のプロセスを通じて学術図書館を支援するものとあります。4部構成のサービスにおけるサンプル費用も提示されており、2万5,000ドルとなっています。

E2364 - 学術図書館における電子書籍コレクション構築の動向(ACRL)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門Choiceは2020年9月,米・メリーランド大学カレッジパーク校のノヴァク(John Novak)氏らの調査・執筆によるホワイトペーパー“Ebook Collection Development in Academic Libraries: Examining Preference, Management, and Purchasing Patterns”を公開した。入手には氏名等の登録が必要だが,同内容が本報告書の助成機関であるOverDrive社のウェブサイトでも公開されており,こちらからは登録なしで入手が可能である。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、“Learning Analytics Toolkit”を公開

2021年1月20日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、大学図書館委員会(Academic Libraries Committee)が“Learning Analytics Toolkit”を公開したと発表しています。

図書館員がラーニングアナリティクスについてや、大学図書館との関係について学ぶための無料のツールで、基礎知識に加え、プライパシーや倫理、学生の成功、図書館のラーニングアナリティクスへの貢献事例等に関する最新の文献を提供しています。新しい情報が利用可能になるごとに更新されます。

同委員会では、大学図書館員にラーニングアナリティクスに関する業務に従事する能力を身につけさせるだけでなく、この新たな話題についての専門的議論に貢献できるようにするための資源として同ツールを想定しているとしています。

ACRL Learning Analytics Toolkit(ACRL,2021/1/20)
https://acrl.ala.org/acrlinsider/archives/20818

図書館情報学分野における実務者の論文の「学術的インパクト」(文献紹介)

2021年1月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries(C&RL)”のVol.82, no.1に、国立台湾大学のチャン(Yu-Wei Chang:張郁蔚)教授による論文“Academic Impact of Articles by Practitioners in the Field of Library and Information Science”が掲載されています。

同論文は図書館情報学分野において、実務者(practitioner)の執筆した論文の「学術的インパクト(academic impact)」に対する分析の結果・考察等を報告するものです。出版後比較的早期に学術論文から引用されることを「学術的インパクト」とし、図書館員に代表される実務者の論文と研究者の論文とを比較・分析する研究が行われました。2005年から2014年の期間に、論文著者の職名が識別可能な図書館情報学分野の学術誌7誌で発表された合計1,388件の論文を比較・分析の対象としています。

学部生の成功に対する図書館利用教育の影響(文献紹介)

2021年1月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries(C&RL)”のVol.82, no.1に、米・ノーステキサス大学のイーグル・コモンズ図書館(Eagle Commons Library)の図書館員Jennifer Rowe氏らによる共著論文“The Impact of Library Instruction on Undergraduate Student Success: A Four-Year Study”が掲載されました。

同大学図書館で行われた、英作文コース内の図書館利用に関する講習が、学生の成功にもたらした影響について、履修した英作文コースの単位取得状況、GPAにおける変化、履修の継続の観点から分析されています。分析対象は、2012年から2016年の間に、英作文コースを履修して講習に出席した学生3,530人(実験群)と、英作文コースを履修していたものの講習には出席していない学生6,617人(統制群)です。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員による学術・研究上の成果を測定・評価するためのフレームワーク“ACRL Framework for Impactful Scholarship and Metrics”を公開

2020年12月11日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、ACRLの理事会が2020年11月の会議において“ACRL Framework for Impactful Scholarship and Metrics”を承認したことを発表しています。

“ACRL Framework for Impactful Scholarship and Metrics”は、学術図書館員による学術・研究上の成果を測定・評価するためのフレームワークであり、本文はACRLのウェブサイト上で公開されています。「学術的インパクト」(Scholarly Impact)、「実務へのインパクト」(Practitioner Impact)という2つの観点から、様々な種類の成果に対して測定・評価の指標となりうるポイントを示しています。

発表によれば、現在における学術評価の慣行と、学術図書館の中で影響力を有する学術的活動との間にみられるギャップへの対処を意図して作成されました。

黒人・先住民・有色人種(BIPOC)を題材とした児童向け絵本のデータベース“Diverse BookFinder”による蔵書評価:米・フロリダ大学教育学部図書館の報告(文献紹介)

米国大学・研究図書館協会(ACRL)が発行する“College & Research Libraries News”Vol 81, No 10(2020年11月)に、米国のフロリダ大学教育学部図書館(The Education Library at the University of Florida)の2人の図書館員は共著で執筆した、黒人・先住民・有色人種(BIPOC)を題材とした児童向け絵本のデータベース“Diverse BookFinder”による蔵書評価の取り組みを報告した記事が掲載されています。

“Diverse BookFinder”は、メイン州ベイツ大学の研究者が米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成金を活用して構築した、BIPOCのキャラクターが登場する絵本の総合データベースです。2002年以降に米国で出版または頒布され、小学3年生(K-3)までを対象とし、英語または英語を含む多言語で描かれた絵本を収録しています。データベースは検索に対応しているだけでなく、絵本の中でBIPOCのキャラクターがどのように描かれているかを分析するためのツールとして、“Collection Analysis Tool (CAT)”を提供しています。

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