JSTOR

ラテンアメリカの単行書の持続可能なオープンアクセスモデルの導入に向けてのパイロットプロジェクト

2019年10月22日、JSTORが、 Latin American Research Resources Project (LARRP) が主導し、JSTOR・ラテンアメリカ社会科学協議会(CLACSO)及び書店のGarcia Cambeiro社と連携して取り組まれているラテンアメリカの単行書のオープンアクセス(OA)化のパイロットプロジェクトを紹介しています。

図書館界が開発及び支援する持続可能なOAモデルの導入に向けての取組で、LARRPのメンバーである米国のニューヨーク大学・コロンビア大学・ハーバード大学・プリンストン大学・テキサス大学オースティン校・ピッツバーク大学・デューク大学の図書館及びニューヨーク公共図書館からの助成を受けて実施されています。

プロジェクトの第1段階では、JSTOR上で200タイトルの書籍をOAで公開する計画で、CLACSOが2018年から2019年にアルゼンチンで出版した新刊タイトルが含まれます。すでに、人文・社会科学の17分野の100冊近いタイトルが利用可能になっており、今秋には200タイトルに到達する予定です。

北米の研究図書館センター(CRL)の管理する南アジア研究資料コレクションSouth Asia Open Archives(SAOA)がJSTOR上で利用可能になる

2019年10月16日、北米の研究図書館センター(CRL)とJSTORは共同して、両者の提携により、CRLの管理する南アジア研究資料コレクションSouth Asia Open Archives(SAOA)のコンテンツが、JSTORのプラットフォーム上で利用可能になったことを発表しました。

SAOAは、英語及び南アジア諸言語による南アジア関連の芸術・人文科学・社会科学分野にわたる網羅的なコレクションです。CRLの南アジア研究のためのデジタルリソース創出を目的としたイニシアチブSouth Asia Materials Project(SAMP)から発展して、1967年以降の南アジア関連の希少な資料をデジタル保存し自由に利用可能にしています。植民地時代の重要な行政・貿易に関する報告書やカースト制度・社会構造・社会経済史・女性とジェンダー等をテーマとした新聞など、35万ページ以上のコンテンツを含み現在もその規模を拡大しています。

JSTORは図書館・コンソーシアム向けに、JSTORのプラットフォーム上で主要コレクションを公開できるようになるイニシアチブを実施しており、CRLとJSTORの提携はこのイニシアチブの一環として締結されています。

JSTOR、アラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパーを公開

2019年8月15日、JSTORはアラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパー“Digitizing Printed Arabic Journals: Is a Scalable Solution Possible?”の公開を発表しました。

JSTORは、2017年に全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて、アラビア語の学術コンテンツをデジタル化するプロセスの研究を行いました。同研究はコスト効率がよく、大規模に実装可能で、高品質の画像、メタデータ、完全に検索可能なテキストを制作可能なアラビア語雑誌をスキャンするワークフローの開発を目標に、2年間のプロジェクトとして実施されています。

公開されたホワイトペーパーでは、JSTORの研究をアラビア語のデジタル化された学術雑誌文献全体の概況の中へ位置づけながら、プロジェクトの取り組みと得られた知見等が記述されています。ホワイトペーパーの結論の中では、アラビア語ジャーナルを高精度でデジタル化することが可能であること、OCRソフトウェア・OCRエンジンへの継続的な投資を行うことでコスト低減が可能であること、などが確証されています。

JSTOR Labs、英国の古典文学とJSTOR内の雑誌論文等での引用箇所を紐づける“Understanding Great Works (Beta)”の公開を発表

2018年11月28日、JSTORは、ツール作成部門JSTOR Labsが、“Understanding Great Works (Beta)”を公開したと発表しました。

その「行」を引用しているJSTOR内の雑誌論文や単行書の「章」と、原典の文章を紐づけることで、英国の古典文学に対する学生の取組を促進することを目的としたツールです。

対象の古典文学には、「フランケンシュタイン」「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」「欽定訳聖書(King James Bible)」やシェイクスピアのソネット(十四行詩)・戯曲が含まれます。

文学作品のテキストはJSTOR内でオープンアクセス(OA)で提供されていますが、雑誌論文や単行書の「章」を閲覧するには、機関や個人のアカウントが必要な場合があります。

同ツールは、JSTORのプラットフォームに統合されており、各ページ上部にある“Tools”メニューから利用することができます。

JSTOR、ユーザ登録すると閲覧のみであるものの無料で論文にアクセスできるサービスの改善を発表

2018年3月29日、JSTORが、研究機関等に所属していない独立研究者を対象に実施している、ユーザー登録(無料)すれば、閲覧のみであるものの、無料で論文アクセスできるサービスの改善を発表しています。

これまでは同時に3記事にアクセスでき、オンライン上の専用の棚から14日後以降に削除できる内容でしたが、今回の改善により、30日間ごとに6論文へのアクセスが可能となります。

JSTOR’s free read-only access gets simpler(JSTOR,2018/3/29)
https://about.jstor.org/news/jstors-free-read-access-gets-simpler/

アップロードした文献を解析し、JSTOR内の関連する学術文献を推薦するText Analyzer、14か国語に対応

2018年1月22日、JSTORが、アップロードをした文献を解析し、JSTOR内の関連する学術文献を推薦するText Analyzer(beta)が14か国語に対応したと発表しています。

新たに対応した言語は、アラビア語、中国語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、トルコ語の13言語です。

Text Analyzer is now multilingual(JSTOR,2018/1/22)
https://about.jstor.org/news/text-analyzer-now-multilingual/

Text Analyzer(beta)
https://www.jstor.org/analyze/

Knowledge Unlatched、JSTORを通じたオープンアクセスの単行書の利用状況を分析した報告書を公開

2017年10月30日、Knowledge Unlatched(KU)が、オープンアクセス(OA)の単行書の利用状況に関する出版社の理解を促すため、JSTORを通じたOAの単行書の利用状況を分析した報告書を公開しました。

単行書の内容をディスカバリーサービスから利用可能とすることが研究コミュニティからのアクセスを保証する上で重要なことや、人文・社会科学の重要な成果が学界を超えて進展することを保証する仕組みとしてOAの単行書の複数の流通経路を持つことが引き続き重要であることが指摘されています。

Exploring Usage of Open Access Books(KU,2017/10/30)
http://kuresearch.org/news7.htm

Exploring Usage of Open Access Books Via the JSTOR Platform(KU)
http://kuresearch.org/PDF/jstor_report.pdf

JSTOR、JSTORで公開している全てのOAコンテンツの検索・利用が可能なウェブページ“Open Content” を公開

2017年10月24日、JSTORが公開している全てのオープンアクセス(OA)のコンテンツの検索・利用が可能なウェブページ“Open Content” が公開されました。

JSTORで公開されている、2,000点のオープンアクセス(OA)の電子書籍やパブリックドメインで公開されている50万点を超す草創期の学術論文、関連出版者が公開している無料のコンテンツを含む、全てのOAコンテンツが一つにまとめられており、pdfファイルをダウンロードすることが可能です。

Explore open content on JSTOR(JSTOR,2017/10/24)
https://about.jstor.org/news/explore-open-content-jstor/

JSTOR Labs、デジタル版の学術書の新しい閲覧方法を検討した報告書を公開

2017年6月12日、JSTORのツール作成部門JSTOR Labsが、“Reimagining the Monograph project”の最終報告書“Reimagining the Digital Monograph: Design Thinking to Build New Tools for Researchers”を公開しました。

デジタル形式で入手できる学術書が増える一方、閲覧のための形式としてはしばしばpdfファイルしかないという状況を鑑み、シンプル、かつ、既にpdfで公開されている学術書に実装するにあたって安価な閲覧形式という目標を立てて、オンラインの学術書の新しい閲覧方法のコンセプトの考案やデザインの検討作業を行なった成果です。

あわせて、6人の学者が、冊子体とデジタル版の学術書をどのように用いて研究を行なっているかについてのエスノグラフィ調査の結果も掲載されています。

また、この調査過程で作成された“Topicgraph”と呼ばれるプロトタイプも公開されています。

JSTOR、ANU Pressの学術書409タイトルをオープンアクセスで公開

2017年3月9日、JSTORがANU Press(オーストラリア国立大学出版局)の学術書409タイトルをJSTORのプラットフォームからオープンアクセスで公開したと発表しています。

JSTOR's open access ebook collection continues to grow(JSTOR,2017/3/9)
http://guides.jstor.org/blog/jstor-s-open-access-ebook-collection-continues-to-grow

参考:
JSTOR、4つの大学出版局の学術書63タイトルをオープンアクセスで公開
Posted 2016年10月28日
http://current.ndl.go.jp/node/32830

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