香港

視覚障害者等が手で触れて歴史を理解する展示:香港城市大学図書館によるデジタルメディアを活用した取組(文献紹介)

2021年2月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries News”のVol.82, no.2に、香港城市大学邵逸夫(Run Run Shaw)図書館のSteve Ching氏と“Lighthouse Heritage Research Connections”プロジェクトのBrad New氏による記事“Touching history: Activating historical materials and enhancing inclusivity in the library”が掲載されています。

同館では、学生や市民に香港のアーカイブ資料に触れてもらう機会を増やすためのプロジェクトとして、香港の歴史の大部分を占める「海洋史」をミクロな観点からもグローバルな観点からも明らかにする事ができる「灯台」に焦点をあてた“Lighthouse Heritage Research Connections(灯台遺産研究コネクションズ)”プロジェクトに取り組んでいます。

香港大学図書館の人気セラピードッグ・ジャスパーが亡くなる(記事紹介)

香港に拠点を置く英字紙South China Morning Postは、ウェブサイト上で公開した2021年1月13日付け記事で、香港大学(HKU)図書館の人気セラピードッグ・ジャスパーが12歳で亡くなったことを報じました。

記事では、ジャスパーのソーシャルメディアアカウントからの引用として、脚の手術が成功した後に年齢と体格に起因する合併症を罹患していたこと、最後の瞬間は安らかであったことを記しています。

オールド・イングリッシュ・シープドッグのジャスパーは、2009年に動物保護施設から引き取られ、2017年からは試験期間中の学生のストレス・不安軽減を目的としたパイロットプログラムによりHKU図書館のセラピードッグとなりました。

「図書館セラピードッグ」という施設利用カードも与えられたジャスパーは、そのフレンドリーで情熱的な性格から、職員や学生の人気を得ていました。HKUが2017年にパイロットプログラムの参加者を対象として行った調査によれば、ほぼ全員がジャスパーとの触れ合いを楽しんだと回答し、ジャスパーによるセラピー・セッションの参加者のうち98%超がリラックスできたと述べたとあります。

研究公正の促進を目的とした「研究者評価のための香港原則」(文献紹介)

オープンアクセス(OA)出版社PLOSの刊行する生物科学分野の査読誌“PLOS Biology”第18巻第7号(2020年7月)掲載のエッセイとして、“The Hong Kong Principles for assessing researchers: Fostering research integrity”が公開されています。

同文献は、2019年6月に香港で開催された「第6回研究公正に関する世界会議(6th World Conference on Research Integrity:WCRI)」において策定・承認された「研究者評価のための香港原則(The Hong Kong Principles for assessing researchers)」の内容・論拠・採用事例などを紹介するものです。「香港原則」は信頼性の高い研究には、研究の設計・実践・報告のあらゆる段階で、堅牢性・厳密性・透明性が求められるにもかかわらず、研究者評価においてこれらがほとんど考慮されていないという現状を背景に開発されました。研究公正を強固にするための実践が研究者のインセンティブとなるように保証することを通じて、研究活動の改善に繋げることが特に重視され、以下の5つの原則が定められました。

国際美術館会議(CIMAM)、「新型コロナウイルス感染症拡大下における美術館の備え」を公開

2020年4月28日、国際博物館会議(ICOM)の提携機関である国際美術館会議(CIMAM)は、新型コロナウイルス感染症拡大下において美術館が備えるべき内容を示した文書“Precautions for Museums during Covid-19 Pandemic”の公開を発表しました。

同文書は、ナショナル・ギャラリー・シンガポール、香港M +、森美術館(東京都)の3館における感染症対応事例に基づいて作成されました。来館者の安全・スタッフの安全・施設管理・外部への情報発信に関する4つのテーマについて、美術館が注意すべき事項が20項目挙げられています。

2020年4月30日付で、アートに関するポータルサイト「美術手帖」に同文書の日本語訳が公開されています。

Precautions for Museums during Covid-19 Pandemic(CIMAM、2020/4/28)
https://cimam.org/news-archive/precautions-museums-during-covid-19-pandemic/

E2204 - 環太平洋研究図書館連合(PRRLA)2019年総会<報告>

2019年9月1日から4日まで,環太平洋研究図書館連合(PRRLA;E1979,E2086参照)の2019年総会が韓国の高麗大学校で開催された。PRRLAには米国,カナダ,中国,韓国,シンガポール,インドネシア,オーストラリア等の太平洋をとりまく地域から43の大学等の図書館が加盟し,図書館の機能向上にむけた様々な活動を行っている。東北大学は例年総会に参加し,事例報告も一昨年の中国,昨年の米国での総会に続き三年連続で行っている。総会参加は通常は図書館長と随行1人であるが,2019年度は東北大学からは筆者を含む図書館職員2人での参加となった。

米・アイビー・プラス図書館連合、中国・香港・台湾のドキュメンタリー映画製作者に関するウェブコンテンツを収集したウェブアーカイブを公開

2019年11月11日、米・コロンビア大学図書館は、中国・香港・台湾のドキュメンタリー映画製作者に関するウェブコンテンツを収集したウェブアーカイブ“Independent Documentary Filmmakers from China, Hong Kong, and Taiwan Web Archive”の公開を発表しました。

このウェブアーカイブは、デューク大学とプリンストン大学の中国研究専門の図書館員によって構築され、中国本土・香港・台湾において、各地域の社会的政治的発展にとって重要な役割を果たした、著名なドキュメンタリー映画製作者作成のウェブサイト・ブログ・配信動画といったウェブコンテンツを保存するものです。アイビー・プラス図書館連合による、消滅しやすいウェブサイトのテーマ別の精選・収集を目指すプログラム“Web Resources Collection Program”の共同コレクションの1つとなっています。

【イベント】東アジア インターナショナル・スクールライブラリアンズ・フォーラム 2018(6/2・横浜、7/28・西宮、9/22・池田)

2018年6月2日、7月28日、9月22日の3日間にわたり、東アジア地域のインターナショナルスクールやIB(国際バカロレア)認定校の専門職スクールライブラリアンの先進的な実践等を共有する連続公開ワークショップ「東アジア インターナショナル・スクールライブラリアンズ・フォーラム 2018」(”International School Librarians’ Forum of East Asia 2018”)が開催されます。

同フォーラムでは6月2日にYokohama International Schoolの図書館員Katy Jean Vance氏、7月28日にThe Independent Schools Foundation AcademyのHead LibrarianであるAnnie Tam氏、9月22日にBeijing Royal EducationのHead LibrarianであるBingqing, Zhao氏を講師とし、午前中は東アジアの学校図書館の現状に関する講演、午後は特定テーマに関する実践的ワークショップを行うとされています。会場は第1回がYokohama International School(横浜市)、第2回が関西学院中学部(西宮市)、第3回が大阪教育大学附属高等学校池田校舎(池田市)とのことです。

香港大学図書館のセラピー犬、ジャスパー(記事紹介)

2017年12月8日付けのSouth China Morning Post紙が、香港大学図書館のセラピー犬であるジャスパー(Jasper)を紹介しています。

ジャスパーは、同館の職員のペットであるイングリッシュ・シープドッグで、必要なテストと認定を受けて、2017年11月に同館の「職員」となりました。

同館では、試験期間中に30分間、ジャスパーと遊んだり話しかけることで学生にリラックスしてもらうパイロットプロジェクトを計画し、当初は、12月11日・13日・15日の3日間で9回実施し、各回4人計36人の参加を見込んでいたところ、160人の申し込みがあったため、追加で12月19日・20日・22日の3日間で9回実施することとなりました。

記事によると、1回限りのイベントとして他機関と連携して実施するところはあるものの、香港の大学で犬を「雇用」して実施したのは同館が初めてとのことです。

国際図書館連盟、図書館の認知度・地位向上活動への助成プログラムの対象国・地域(2017・2018年度第2弾)を発表

2017年11月16日、国際図書館連盟(IFLA)が、図書館の認知度・地位向上活動への助成プログラムの対象国・地域(2017・2018年度第2弾)を発表しました。

75の申請から14のプロジェクトが選ばれており、各活動とも、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために図書館を政府の連携機関として認めさせることを目指しています。

選ばれたのは以下の通りです。

・アフリカ大陸(アフリカ図書館協会連盟、ウガンダ図書館情報協会、アラブ図書館情報連盟)
・アメリカ大陸(ジャマイカ図書館情報協会、ウルグアイ図書館協会、チリ図書館協会、メキシコ図書館協会)
・アジア/オセアニア(インド公共図書館運動、ニュージーランド図書館情報協会、香港図書館協会)
・欧州(ロシア図書館協会、セルビア図書館協会、モルドバ図書館員協会及びルーマニア公共図書館・図書館員協会、ポルトガル図書館員・アーキビスト・ドキュメンタリスト協会)

韓国・国立アジア文化殿堂、「ACCラウンドテーブル:文化機関とソーシャルメディアの現在」を開催:世界の美術館のSNS活用事例を報告

2017年10月28日、韓国・国立アジア文化殿堂(ACC)が、同所において「ACCラウンドテーブル:文化機関とソーシャルメディアの現在」を開催します。

米・ニューヨークのグッゲンハイム美術館・ブルックリン美術館、フランス・パリのポンピドゥー・センター、 香港のアジア・アート・アーカイブ、中国・北京のMウッズ美術館、韓国・光州広域市の国立アジア文化殿堂といったソーシャルメディアで世界の人々とコミュニケーションを取っている機関のSNS活用事例が報告されます。

ACCラウンドテーブル:文化機関とソーシャルメディア(ACC)
https://www.acc.go.kr/jp/board/schedule/event/1716

美術館がソーシャルメディアを通じて進化する(東亞日報,2017/10/26)
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/1106650/1

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