フィンランド

応用科学大学コンソーシアム運営によるリポジトリサービス“Theseus”等のネットワークが展開するオープンな研究成果物公開プラットフォーム(フィンランド)(記事紹介)

ドイツ経済学中央図書館(ZBW)の運営するオープンサイエンス・情報インフラ等に関する話題を扱ったブログ“ZBW MediaTalk”は、2019年10月1日付で、ブログ記事“Open Access in Finland: How an Open Repository becomes a Full Service Open Publishing Platform”を投稿しました。

同記事は、フィンランドの応用科学大学(University of Applied Sciences)コンソーシアム“AMKIT-Konsortio”が共同運営するリポジトリサービス“Theseus”等のネットワークによる、オープンな研究成果物公開プラットフォームの展開を紹介したものです。フィンランドの応用科学大学図書館員で、Theseusのヘルプデスクを担当するTiina Tolonen氏とMinna Marjamaa氏が同記事を共同執筆しています。

フィンランド学会連盟(TSV)とDOAJ 、同国で発行されたオープンアクセス(OA)の査読誌のDOAJへの採録を促進するパイロットプロジェクトを開始

2019年9月2日、フィンランド学会連盟(Federation of Finnish Learned Societies :TSV)とDOAJ (Directory of Open Access Journals) は共同で、フィンランドで発行されたオープンアクセス(OA)の査読誌のDOAJへの採録を促進するパイロットプロジェクトの実施を発表しました。期間は2019年5月から2020年の5月までです。

DOAJが2019年5月16日に公開したPlan Sに関する公開書簡において、人文・社会科学を代表するグループに対し、目的にかない、DOAJに採録すべきジャーナルの特定に協力するよう求めたことに対し、TSVの出版フォーラムが160誌を特定し、さらなるジャーナルの特定・採録のための連携を提案したことにより開始されるものです。

今回のプロジェクトの背景として、近年の調査で、北欧で刊行されたOA誌のうちDOAJに採録されているのものは42%であったが、国によって違いがあり、ノルウェーは68%であるのに対し、フィンランドは23%であることがあげられています。

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”の主要学術出版社とのOA出版契約交渉の状況(記事紹介)

2019年8月19日、フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”は、主要学術出版社とのオープンアクセス(OA)出版契約交渉の状況を報告した記事“Negotiations 2019 – aiming for open publishing”を投稿しました。

FinELibは、学術論文のOA化・購読料支払の不要化を目指す世界的な潮流を汲んで、コンソーシアム参加機関及び参加機関所属の研究者への研究論文を購読・利用する権利と追加料金を支払うことなく容易に自身の論文をOA化する権利の提供を目的として、主要学術出版社とOA出版契約締結のための交渉に取り組んでいます。

記事投稿時点のOA出版契約の交渉状況として次のことが示されています。

・Wiley社とは現在約1,250誌の購読契約を締結しているがOA出版に関する利益を受けられる内容とはなっていない。同社とは契約期限を2019年12月末に延長して、2020年以降のOA出版契約への転換を目指す交渉を継続している。

・Sage社との現在の単年契約では約950誌が購読可能でこれらの雑誌への投稿時には論文投稿料(APC)が大幅に割引される。更新後の2020年契約では研究者が追加料金を全く支払わずにOA出版が可能な内容となるように交渉している。

“2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year”は、フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)

2019年8月27日、“2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year”に、フィンランドのヘルシンキ中央図書館(Oodi)が選ばれました。

同賞のスポンサー企業であるSystematic社から同館に対して5,000米ドルが授与されます。

@IFLA(Twitter,2019/8/27)
https://twitter.com/IFLA/status/1166332684580401152

“IFLA Metropolitan Libraries Short Film Award 2019”の受賞作品は「フィンランドの図書館が世界一である100の理由」

2019年6月28日、国際図書館連盟(IFLA)の大都市図書館部会(Metropolitan Libraries Section)は、5月にフィンランド・ヘルシンキで開催した同部会の会議において、“IFLA Metropolitan Libraries Short Film Award”の2019年の受賞作品として、フィンランド・エスポー市図書館が作成した「フィンランドの図書館が世界一である100の理由」(100 Reasons why these Finnish libraries are the best in the world)を選んだと発表しています。

同賞は、イタリア図書館協会(AIB)主催の図書館・図書館員に関する短編フィルムのコンテスト“A Corto di libri”の一部で、応募作品の中から、大都市・大都市圏の公共図書館に関する最も優秀な短編フィルムに対して贈られる賞です。

授賞式はアテネで開催される世界図書館情報会議(WLIC)の会期中である8月27日に行われ、同作品は同会議のイベントにおいて上映される予定です。

“2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year”の受賞候補4館が発表される

2019年5月27日、国際図書館連盟(IFLA)の公共図書館分科会は、“2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year”の受賞候補4館が発表されました。

世界中から応募があった16館の中から選ばれたものです。

選ばれたのは以下の4館です。

・グリーンライブラリ&プラザ(オーストラリア)
・LocHal図書館(オランダ)
・ヘルシンキ中央図書館(Oodi) (フィンランド)
・クライストチャーチ中央図書館(Turanga)(ニュージーランド)

受賞館は、IFLAの年次大会開催期間中の8月27日に発表されます。

And the nominees for the 2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year Award are...(IFLA,2019/5/27)
https://www.ifla.org/node/92195

国際図書館連盟(IFLA)、「国際マーケティング賞2019」の受賞館を発表

2019年3月28日、国際図書館連盟(IFLA)の管理・マーケティング分科会が、「国際マーケティング賞2019」の受賞館を発表しました。

同賞は、創造的で結果重視のマーケティングプロジェクトや、図書館・情報サービス産業の宣伝キャンペーンを実施した組織を表彰するものです。

1位にはカナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)図書館による「デジタル塗り絵キャンペーン(2018 UBC Library Digital Colouring Books Campaigny)」が選ばれました。

最終候補館であった、フィンランド・ヴァンター市図書館の“Taskukirjasto tutuksi/ Bring Pocket Library to Light”が第2位、オーストラリア・サンシャインコースト図書館の“Story Seat ー 10 seats, 10 stories, 10 parks”が第3位に選ばれています。

あわせて上位10館に選ばれた、残りの7館(スペイン・カナダ・ロシア・ジンバブエ・中国・オーストラリア)も発表されています。

北欧におけるオープンアクセス(OA)誌の状況(文献紹介)

2019年3月19日付けで、フィンランド・Hanken School of EconomicsのBo-Christer Björk氏による“Open access journal publishing in the Nordic countries”と題したLearned Publishing誌の記事が公開されています。記事では、北欧5か国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)におけるオープンアクセス(OA)誌の状況についての調査結果が紹介されています。

要点として下記の点が挙げられています。

・調査で存在が判明した北欧のOA誌は437誌あり、これは北欧の学術誌全体の約3分の1である。
・上記OA誌のうち、OA誌のディレクトリであるDOAJに収録されているのは42%のみであり、また、現地語で刊行されたものは少ない。
・上記OA誌の39%はボーンデジタルであり、残りはある時点でOAに移行したものである。
・非営利のポータルの提供や、政府からの経済的支援、OAの認知度の向上が、北欧におけるOA誌増加を促進している。

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず

2019年1月28日、フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”は、 Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず、2月1日からTaylor & Francis社の電子ジャーナルへのアクセスできなくなると発表しています。

FinELibは、研究者への、Taylor & Francis社が出版した雑誌へのアクセスと、研究成果のオープンアクセスでの公開を目標に交渉してきましたが、合理的な価格に関して意見の相違があり、合意できませんでした。

FinELibのメンバー機関の図書館等では、研究者・教員・学生が論文への他のアクセス方法を見つけるのを助けると述べるとともに、同コンソーシアムが作成したウェブページ“Alternative Access”を紹介しています。

Open Preservation Foundationに、フィンランドのCSC - IT Center for Scienceが加盟

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2019年2月1日、新たにフィンランドのCSC - IT Center for Scienceが加盟したことを発表しました。CSCはフィンランドの教育文化省向けに教育・科学・文化政策を立案する非営利機関です。

参考:
CSC – IT Center for Science becomes the newest member of the Open Preservation Foundation(OPF、2019/2/1付け)
https://openpreservation.org/news/csc-finland-becomes-the-newest-member-of-the-open-preservation-foundation/

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