PREMISの『保存メタデータのためのデータ辞書』(“Data Dictionary for Preservation Metadata”)バージョン2.1用のOWLオントロジーが公開されたようです。これまでXMLスキーマとして公開されていたデータ辞書が、RDF形式でも利用できるようになったとのことです。
2011年7月1日、World Wide Web Consortium(W3C)の“Library Linked Data Incubator Group”が執筆した報告書のドラフト版へのパブリックコメントを募集開始しました。現在、“Final Report”、“Use Case Report”、“Vocabulary and Dataset”の3本の報告書が公開されています。同グループはウェブに散らばる図書館データの相互運用性をセマンティックウェブやLinked Dataなどの技術によって向上させることを目的としたもので、国立情報学研究所(NII)、OCLC、米国議会図書館(LC)、ドイツ国立図書館(DNB)といった機関の研究者・職員が参加しているようです。
2011年6月6日から11日にかけて、米国テキサス州オースティンで開催された国際会議“Open Repositories 2011”の発表資料・ポスターが公式サイトで公開され、参加者のレポートが『月刊DRF』No.18などに掲載されているようです。同会議では、セマンティックウェブ、Linked Data、識別子など関する発表に加えて、ポスター発表、7分で24人が発表する“24 x 7”、“Show Us the Future of Repositories”をテーマにしたプログラミングコンテスト“Developer Challenge”、などが行われたそうです。ポスター発表では、日本から、国立情報学研究所(NII)、Digital Mathematics Library in Japan (DML-JP)、MyOpenArchiveなど6件の参加があったとのことです。
2010年9月15日、米国のニューメディアコンソーシアム(New Media Consortium)は、博物館に関するテクノロジーとその実践について約5年先までの動向をまとめた、「ホライズン・レポート 2010 博物館版」(Horizon Report 2010 Museum Edition)を発表しました。それぞれの期間別に、下記の6つのテクノロジーを取り上げています。
欧州デジタル図書館“Europeana”が,2005年の設立以来初めてとなる白書を刊行した。「知識=文脈の中の情報」(Knowledge = Information in Context)と題するこの白書は,Europeanaに携わるドイツ・フンボルト大学のグラートマン(Stefan Gradmann)教授によって著されており,Europeanaの役割が,文化遺産のデータを蓄積するにとどまらず,従来の電子図書館の枠組みを超えて,知識を生成することにあると述べられている。...