デジタル化

米国政府印刷局(GPO)及び米国国立公文書館連邦官報事務局(OFR)、1929年から1991年までの『米国大統領関係文書』をデジタル化

2019年7月10日、米国政府印刷局(GPO)が、米国国立公文書館連邦官報事務局(OFR)とともに、ハーバート・フーバー大統領在任の1929年からジョージ・H・W・ブッシュ大統領在任の1991年まで(フランクリン・ルーズベルト大統領時代を除く)の『米国大統領関係文書(Public Papers of the Presidents of the United States)』の各巻をデジタル化したことを発表しました。

『米国大統領関係文書』は、OFRが1957年から発行しているものです。各巻に、大統領による序文や公文書、演説、発言、写真が収録されています。なお、フランクリン・ルーズベルト大統領の関係文書は、OFRの『米国大統領関係文書』発行開始前に、民間の印刷会社により発行されました。

今回デジタル化されたものは、既にデジタル版が存在するジョージ・H・W・ブッシュ大統領在任の1991年からバラク・オバマ大統領在任の2013年までの文書と併せ、連邦政府の情報を利用できるデータベースgovinfoで閲覧可能です。

神戸大学附属図書館、国文学研究資料館の歴史的典籍NW事業で撮影した古典籍の電子化画像を公開

2019年7月30日、神戸大学附属図書館は、拠点大学として参加している国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(歴史的典籍NW事業)で2016年度から2018年度にかけて撮影した古典籍の電子化画像857点分(9万1,875枚)を公開したと発表しています。

「住田文庫デジタルアーカイブ」で120点分(9,635枚)を追加するとともに、「日本の古典籍」で737点分(8万2,240枚)を公開しました。

歴史的典籍NW事業の撮影画像を公開しました(857点)(神戸大学附属図書館,2019/7/30)
https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/13689/

住田文庫デジタルアーカイブ(神戸大学附属図書館)
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sumida/

ユネスコ“Information for All Programme”と国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)、磁気テープ記録の長期保存問題に取組む“Magnetic Tape Alert Project”を開始

2019年7月15日、ユネスコの“Information for All Programme”(みんなのための情報プログラム)は、国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)と共同で、“Magnetic Tape Alert Project”を開始したと発表しています。

今日の人類の言語的・文化的に多様な知識は、過去60年間に作成された磁気テープ記録に基づいているものの、2025年頃には再生装置がなくなる可能性が高く、それらの記録を長期的に保存するためには、デジタル化し、リポジトリ内に保存することが唯一の方法と考えられおり、多くの専門機関では既に対応が進められています。

一方で、小規模機関や個人所有のものについては多くのものが未対応であることから、同プロジェクトは、視聴覚資料へのアクセスを失う差し迫ったリスクについて利害関係者に注意喚起することを目的として開始されました。

米・ニューヨーク市立大学シティカレッジ(CCNY)図書館、著名なアフリカ系米国人アーティストのオーラルヒストリーのデジタル化実施を発表

2019年7月16日、米・ニューヨーク市立大学シティカレッジ(CCNY)図書館が、著名なアフリカ系米国人アーティスト(演劇、舞踊、視覚芸術、音楽、作家等)のインタビューやパネルディスカッションといった221のオーラルヒストリーの記録をデジタル化すると発表しました。

音楽を専門とするグラミー博物館が毎年実施している助成プログラムからの助成金2万ドルを得て、同大学の元教授が1960年代から取集し図書館に寄贈された録音テープ“Hatch-Billops Oral History Collection”の一部を対象に実施されます。

閲覧用のデジタル化データは、同大学や、ARTstorと契約している他のニューヨーク市立大学の機関からアクセスできるようになる予定です。

岡山県、平成30年7月豪雨災害に係る写真及び動画の提供を呼びかけ:収集データは岡山県立図書館・デジタル岡山大百科で保存

2019年7月26日、岡山県の危機管理課は、平成30年7月豪雨災害に係る写真及び動画の収集を開始しました。

県民が保有している写真及び動画の提供を呼びかけるもので、収集された写真及び動画は、災害記録誌の作成や、県の広報等に活用するとともに、岡山県立図書館のデジタル岡山大百科に記録・保存するとしています。

募集期間は、7月26日から12月27日までです。

平成30年7月豪雨災害に係る写真及び動画の収集について(岡山県,2019/7/26)
http://www.pref.okayama.jp/page/618551.html

デジタル岡山大百科
http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/

米・LYRASISが実施する資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2019年の助成対象として5件のプロジェクトが選定される

2019年7月18日、米国の図書館等のネットワークLYRASISは、LYRASIS加盟館による新しい試みや革新的なプロジェクトへの資金助成プログラムとして実施している“Catalyst Fund”について、2019年の助成対象となる5件のプロジェクトを選定したことを発表しました。

以下の5件のプロジェクトが2019年の“Catalyst Fund”による資金助成対象として選定されています。

・オハイオ州のコロンバス・メトロポリタン図書館(CML)による、ウェブ上のオープンソースのアップロードツールを使って、図書館利用者が簡便にデジタルコレクションを構築できることを目指すプロジェクト“My Upload: Engaging Library Users in Digital Collections”

・ワシントン州イサカのキング郡図書館システム(King County Library System)による、Alexa、Siriなどの会話型人工知能システムと連携する図書館アプリケーション実装の需要と実現可能性を調査するプロジェクト“Conversational Artificial Intelligence: Bringing the Library to Your Living Room”

東京大学工学・情報理工学図書館、2019年3月から公開中の「工学史料キュレーションデータベース」のコレクションとして新たに「蔵書印・蔵書票」を追加

2019年7月17日、東京大学工学・情報理工学図書館は2019年3月から公開中の「工学史料キュレーションデータベース」のコレクションとして、新たに「蔵書印・蔵書票」が追加されたことを発表しました。

東京大学工学・情報理工学図書館は、工学の学術資産を収集・保存する「工学史料キュレーション事業」の成果を公開するプラットフォームとして、2019年3月から「工学史料キュレーションデータベース」を公開しています。3月の公開後も国文学研究資料館「歴史的典籍NW事業」による電子化資料等を含む「和古書」のコレクションが追加されるなど、順次コンテンツを拡充しています。

今回追加されたコレクション「蔵書印・蔵書票」では、東京大学工学部の前身である「工学寮」「工部大学校」「帝国大学工科大学」の蔵書印・蔵書票画像が公開されており、今後も工学部各学科図書室の蔵書印や、印影が他のデータベースに未登録のものなどを随時追加する予定である、としています。

米国議会図書館(LC)、ジェームズ・ガーフィールド大統領関係文書をオンラインで公開

2019年7月24日、米国議会図書館(LC)は、同館が所蔵するジェームズ・ガーフィールド第20代米国大統領関係文書をデジタル化し、初めてオンラインで公開したことを発表しています。

関係文書には、同氏の日記、手紙、スピーチ原稿、南北戦争時の従軍に関する記録、法的記録、系図資料、大学のノートや同氏の生涯や経歴、死に関するスクラップブック等が含まれています。約8万点からなり、その大部分は1850年から1881年にかけてのものです。

Papers of President James Garfield Now Online:Collection Includes Diaries, Correspondence, Speeches, Records and Scrapbooks from the 20th President’s Life and Assassination(LC, 2019/7/24)
https://www.loc.gov/item/prn-19-075

米・LYRASIS、オンライン資料のアクセシビリティに関する調査レポートを公開

2019年7月17日、米国の図書館等のネットワークLYRASISは、オンライン資料のアクセシビリティに関する調査レポート“Understanding the Landscape of Library Accessibility for Online Materials”の公開を発表しました。

この調査は米国内の図書館、特に学術図書館がオンライン資料のアクセシビリティについて、図書館のポリシーと実践の観点からどのように取り扱っているかを把握する目的で、2019年1月31日から3月22日にかけて行われたものです。(1)購入等によるオンライン資料の受入、(2)図書館内でのオンライン資料制作、(3)オンライン資料の保存・配布・整理等に使用するシステムの3つのカテゴリーについて、多肢選択式の質問と自由回答の質問を組み合わせたアンケートにより、各カテゴリーの意思決定の責任の所在やアクセシビリティに関するポリシーの有無等が調査されています。

LYRASISは受付した回答から155件を分析する形式で調査レポートを作成し、次のような点を重要な知見として挙げています。

国立国会図書館デジタルコレクションに、図書約900点、雑誌約24,800点を追加

2019年7月23日、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館デジタルコレクションに、図書約900点、雑誌約24,800点を追加しました。

図書、雑誌の追加分とも、本文はインターネット公開していませんが、書誌事項(タイトル、著者等)や目次はインターネットからの検索が可能となっています。今回の追加により、NDLが「国立国会図書館デジタルコレクション」で提供するデジタル化資料の総数は約272万点となりました。

図書、雑誌約25,700点を「国立国会図書館デジタルコレクション」に追加しました(NDL, 2019/7/23)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/190723_01.html

参考:
勝海舟の旧蔵文書753点が国立国会図書館デジタルコレクションで公開
Posted 2019年3月13日
http://current.ndl.go.jp/node/37778

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