デジタル化

神戸大学附属図書館、震災文庫デジタルアーカイブにて、地元テレビ局の撮影・制作による阪神・淡路大震災関連映像を公開:公開にあたり「肖像権ガイドライン案(第3版)」を参照

2021年1月14日、神戸大学附属図書館、震災文庫デジタルアーカイブにて、地元のテレビ局である株式会社サンテレビジョンの撮影・制作による阪神・淡路大震災関連映像「阪神・淡路大震災」 を公開したと発表しています。

震災文庫では、今回公開した映像のほかにも、同社が保存する被災当時の貴重な取材映像の、デジタルアーカイブでの公開、もしくは館内閲覧での提供を、今後順次進めていく予定としています。

映像の公開にあたっては、デジタルアーカイブ学会が検討を進めている「肖像権ガイドライン案(第3版)」を参考に同大学の人文学研究科地域連携センターが確認し、サンテレビジョンとも協議を行って、その判断に基づき公開したと説明されています。

[震災文庫デジタルアーカイブ] サンテレビジョン撮影・制作の映像を公開しました(神戸大学附属図書館,2021/1/14)
https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/18684/

小平市立図書館(東京都)、「こだいらデジタルアーカイブ」で彫刻家・平櫛田中の作品の3D画像と蔵書の一部等を追加公開

2021年1月5日、東京都の小平市立図書館は、日本近代の彫刻家である平櫛田中の作品の3D画像、平櫛田中の蔵書で構成される「平櫛田中文庫」の一部、及び『小平市史近現代編』を、同館が歴史資料検索閲覧システム“ADEAC”で提供中の「こだいらデジタルアーカイブ」に追加公開したことを発表しました。

平櫛田中は1962年に文化勲章を受章した日本近代の彫刻家です。晩年を小平市で過ごし、生前収集していた約1万5,000点の蔵書は小平市立図書館に寄贈され、同館が「平櫛田中文庫」として2016年度から公開しています。

平櫛田中彫刻作品の3D画像と書籍の一部を公開【こだいらデジタルアーカイブ】(小平市立図書館,2021/1/5)
https://library.kodaira.ed.jp/news/?id=129

小平市立図書館/こだいらデジタルアーカイブ
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/1321105100

フランス国立図書館(BnF)、ポータルサイト“API et jeux de données”の新バージョンを公開

2020年12月29日付のお知らせ記事で、フランス国立図書館(BnF)が、同館が提供するAPIやデータセットをまとめたポータルサイト“API et jeux de données”の新バージョンを、12月17日に公開したことを発表しました。

同ポータルサイトは、BnFが提供する書誌情報やデジタルコレクションを利活用できるAPIをまとめているものであり、ダウンロードが可能な画像・テキスト・メタデータ等のデータセットを提供しています。

今回のバージョンアップは、2014年から同館が実施しているデータオープン化戦略の一環とされています。発表によると、検索機能向上のために、データのソースやフォーマット、主題といった基準の追加等が行われました。

E2345 - 英国の国家プログラム“Towards a National Collection”

本稿で紹介するTowards a National Collection(TaNC)は,英国の世界的に著名な博物館・美術館や文書館,図書館に対し,2020年2月から2025年1月にかけての5年間で1,890万ポンドもの大規模な投資を行う,英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)が主導する国家プログラムである。TaNCは,研究者や一般の人々が英国の文化遺産にアクセスする上で障害となっている,オンライン上の異なるコレクション間の隔絶を無くすことを企図しており,統合されたバーチャルな「国家コレクション」の創設に向けた最初の一歩として位置づけられている。そして,これまでにない新しい研究課題の設定を可能としたり,各文化施設の訪問者数を増加させたり,英国の文化遺産へのオンライン上のアクセスを劇的に拡大・多様化させたりするほか,経済や社会、健康への好影響を英国に広くもたらすことが期待されている。さらには,イノベーションを促し,デジタル人文学における英国の世界的リーダーシップを維持し,この分野における世界標準を築くという。

E2343 - <失われた公演>を記録する:コロナ禍とエンパクの取組

演劇・映像文化の研究機関であり,博物館でもある早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(エンパク)では,2020年4月以来,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために中止や延期を余儀なくされた舞台公演の調査と資料収集を行い,10月7日からはオンライン展示を開催している。未曾有のパンデミックをアーカイブする様々な取組が各地で行われているが(E2282,E2283,E2321参照),当館の取組は,演劇という視座から<現在>を歴史化すること,2020年に上演が叶わなかった公演を,関係者個々の<記憶>だけでなく,公の<記録>として集積し,後世に伝えることを企図したものである。

デジタルアーカイブ学会法制度部会、「肖像権ガイドライン(案)」へのパブリックコメントを実施中

2021年1月8日、デジタルアーカイブ学会法制度部会は、同部会が作成した「肖像権ガイドライン(案)」へのパブリックコメントの実施を発表しました。実施期間は2021年2月7日までとなっています。

同学会法制度部会では、デジタルアーカイブ機関の現場担当者が肖像権処理を行うための拠り所とできるガイドラインの検討に取り組んでおり、2019年には議論と意見交換の叩き台として「肖像権処理ガイドライン(案)」を公開していました。その後も検討を踏まえて改訂が行われており、今回パブリックコメントの対象となる「肖像権ガイドライン(案)」のバージョンは「法制度部会版ver.4」となっています。

発表では、ガイドラインの目的として、肖像権という法的問題に向き合うための考え方のモデルを同学会が示し、デジタルアーカイブ機関における自主的なガイドライン作りの参考に資することを挙げています。

肖像権ガイドライン案 パブリック・コメント募集 (2021/2/7まで)(デジタルアーカイブ学会, 2021/1/8)
http://digitalarchivejapan.org/6406

米・テキサス大学、AIを用いたデジタル化資料のテキスト化プロジェクトの実施を発表

2020年12月21日、米国のテキサス大学が、プロジェクト“Unlocking the Colonial Archive: Harnessing Artificial Intelligence for Indigenous and Spanish American Historical Collections”を実施することを発表しました。

同プロジェクトは、同大学オースティン校の学際プログラム“Teresa Lozano Long Institute of Latin American Studies(LLILAS)”と、英・ランカスター大学の“Digital Humanities Hub”、英・リバプール・ジョン・ムーア大学の連携により実施されます。

文字の筆記方法や使用されている言語が原因で「読めない」、デジタル化された先住民の言語やスペイン語の資料を、人工知能(AI)を用いて読めるようにするプロジェクトです。また、全米人文科学基金(NEH)から15万ドル、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)から25万ユーロの助成を受けて実施すると述べられています。

発表の中では、目標として以下が挙げられています。

英国の“Brexit”が欧州連合(EU)およびドイツの図書館に与える影響とは(記事紹介)

2021年1月5日付で、ドイツのベルリン国立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)は、英国の欧州連合(EU)からの離脱(Brexit)が完了し、2020年末に2021年1月から暫定適用される英国・EU間の通商協定が締結されたことを受けて、EUおよびドイツの図書館に与える影響について解説した記事を公開しました。

同記事は、EU加盟国内の多くの図書館で国境を越えた活動が行われていることから、これまでEU加盟国内で調和が図られていた税制・著作権・データ保護の分野に影響が及ぶことを指摘しながら、個々の影響関係を解説しています。

図書館のあらゆる契約実務に課せられる付加価値税(VAT)については、EU加盟国と非加盟国では根拠法が異なり、EUに非加盟の「第三国」となった英国の事業者との契約では、担当が税務署ではなく税関当局となり、税関当局に「輸入売上税」を納付する必要があることなどを紹介しています。また、EUの非加盟国になったことに伴い、原則として英国を含む第三国から購入した物品には共通関税(Common Customs Tariff)が適用されますが、印刷資料やCD・DVD等の視聴覚資料は免除されることを説明しています。ただし、ゲーム等の触覚メディアには共通関税が適用されます。

多摩市、「多摩市デジタルアーカイブ」を1月25日から公開:活用法についての講座も開催

2021年1月5日、多摩市が、1月25日から「多摩市デジタルアーカイブ」の公開を開始すると発表しました。

公益財団法人図書館振興財団「提案型助成事業」の助成を受けて、多摩市の所蔵する地域資料や貴重資料をデジタル化し、インターネット上で公開するものです。主な資料としては、1997年刊行の『多摩市史』の一部の画像や全文データ、3D撮影された出土遺物等が挙げられています。

また、2月6日には、同デジタルアーカイブの活用講座「多摩市を知ろう!学ぼう!使ってみよう!デジタルアーカイブ」が、多摩市立図書館で開催されます。

多摩市デジタルアーカイブ1月25日(月曜日)より始まります!(多摩市, 2021/1/5)
http://www.city.tama.lg.jp/0000012377.html

熊本県、三次元データ閲覧サイト 「Sketchfab」で文化財の三次元データを公開

2021年1月7日、熊本県が、三次元データ閲覧サイト 「Sketchfab」で文化財の三次元データを公開したと発表しています。

三次元データは文化財の現状を正確に記録できるため、災害で被災した文化財を復旧する際に非常に役立つデータとなること、また、工事等で遺跡が消滅した後もコンピューター上でその遺跡の状況を確認できることから、同県文化課では文化財の三次元データによる現状記録作成を進めており、今後も随時追加していく予定としています。

文化財の三次元データを公開!(熊本県,2021/1/7)
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/125/80300.html

@kumamotobunka(Sketchfab)
https://sketchfab.com/kumamotobunka
※熊本県教育庁文化課の公式アカウント

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