デジタル化

E2196 - 古代の甘味料「あまつら」の復元とその試食

2019年8月3日,立命館大学衣笠キャンパス(京都市)で開催された立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)シンポジウム「超長期的視点から見た人口・環境・社会」の特別企画として,「古代の甘味「あまつら」の復元とその試食~清少納言も愛でたあまつらかき氷の再現」が行われた。その経緯と当日の催しについて報告する。

E2197 - 独・Library of the Year受賞のベルリン中央州立図書館

2019年10月24日,ドイツにおける「図書館の日」に,ドイツ図書館協会とドイツテレコム財団が決定する“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”の授賞式が行われた。ドイツの“Library of the Year”は,分野や規模を問わず,ドイツの特に優れた図書館に毎年贈られる賞で,ドイツにおいて図書館に贈られる国家的な賞としては,唯一のものである。そして,その受賞館として,2019年度はベルリン中央州立図書館(Zentral- und Landesbibliothek Berlin:ZLB)が審査委員会の満場一致で選出された。ここでは,特に高く評価され,選出の理由となった参加型サービスとデジタルサービスを中心に,ZLBの概要を紹介したい。

【イベント】アートコンテンツ活用シンポジウム「デジタルアーカイブで拓くアートの未来」(12/23・東京)

2019年12月23日、東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)において、アート活用懇談会が主催するアートコンテンツ活用シンポジウム「デジタルアーカイブで拓くアートの未来」が開催されます。

アート活用懇談会が2019年9月にまとめた日本のアートコンテンツ発信・利用に関する検討成果の紹介と、今後の取組についての議論が行われます。聴講無料であり、定員は125人(事前申込み要)です。

当日のプログラムは以下のとおりです。

〇我が国のアートコンテンツ発信・利用に関わる現状と問題点
青柳正規氏(アート活用懇談会座長)

〇アート活用懇談会提言の概要
柳与志夫氏(東京大学特任教授)

〇パネルディスカッション
「アートコンテンツ活用の将来像:その課題と解決の方向性」
・パネリスト
川口雅子氏(国立西洋美術館情報資料室長)
高野明彦氏(国立情報学研究所教授)
玉置泰紀氏(KADOKAWA 2021年室エグゼクティブプロデューサー)
田良島哲氏(東京国立博物館特任研究員)
森本公穣氏(東大寺執事)
吉見俊哉氏(東京大学教授):司会

韓国国立中央図書館(NLK)、国内外の機関・個人等が所蔵する文化芸術資料を対象としたデジタル化支援事業の受付を開始:2020年12月までに約10万件をデジタル化

2019年11月19日、韓国国立中央図書館(NLK)が、今月策定した「文化芸術資料デジタル化支援計画」を受け、11月29日まで、国内外の官民の文化芸術機関・団体・協会や個人等を対象に、所蔵資料のデジタル化支援の申請を受付けると発表しました。

同事業では、文化芸術資料の収集・保存やデジタルアーカイブの構築による共同活用を目的に、2020年12月までに約10万件のデジタル化を実施することを目標としており、対象資料として、楽譜、展示図録、公演プログラム、舞台の図面といった一枚物資料、国際的なイベントの記録資料・動画・非図書資料などがあげられています。

申請者のなかから、原資料の保存状態、デジタル化による活用度、申請者の現状及び活用計画に基づき、2020年2月に支援対象が選ばれます。選定された資料は、スキャン・目次作成・メタデータ作成といったデジタル化の全工程が支援されるほか、デジタル化データは、NLKのウェブサイトを通じて公開されるとともに、所蔵機関にも提供されます。

米国政府印刷局(GPO)、1958年以降の米国連邦議会の公聴会記録1,300点をデジタル化し公開

2019年11月6日、米国政府印刷局(GPO)が、1958年以降の米国連邦議会の公聴会記録1,300点をデジタル化し、govinfoを通じて公開したと発表しています。

連邦政府の寄託図書館であるカンザス州立大学図書館が所蔵する公聴会記録約1万5,000点をデジタル化する取組の一部で、GPOではその一環として、約600万ページのデジタル化を計画し、そのうち、23万ページのデジタル化が終了していると説明しています。

News and Press Releases (2019)(GPO)
https://www.gpo.gov/who-we-are/news-media/news-and-press-releases
※「11/06 GPO Completes Digitization of 1,300 Congressional Hearings」とあります。

Internet Archive(IA)はどのようにLPレコードをデジタル化しているのか(記事紹介)

Internet Archive(IA)の2019年10月23日付けブログ記事で、IAが進めているLPのデジタル化作業が紹介されています。著者は米・ニューヨークを拠点とするフリーランスのライター・Faye Lessler氏です。

IAでは、米・ボストン公共図書館との協力により、同館が所蔵する10万を超える音源のデジタル化を2019年に開始しました。音源は、蝋管、SPレコード、LPレコードなど様々な媒体に記録されています。

LPレコードのデジタル化作業では、最初にカバーアート、ディスク本体、付属資料の高精細画像の撮影と、レコードラベル、記録年、トラックリスト等のメタデータが作成されます。メタデータは様々な外部データベースとの照合によるクロスチェックが行われます。

続いて、IAが提携しているInnodata Knowledge Services社によって、フィリピン・セブ島にある同社の施設で音源のデジタル化作業が実施されます。12のターンテーブルで一枚ずつ、等倍速での再生によりデジタル化しており、作業量としては1時間あたり10枚程度となっています。

イスラエル国立図書館、Googleと連携し、12万冊の蔵書をデジタル化へ

2019年11月7日、イスラエル国立図書館が、Googleと連携し、12万冊の蔵書をデジタル化すると発表しました。

著作権保護期間が満了した未デジタル化の蔵書が対象で、約45%がヘブライ語・イデッシュ語・ラディーノ語で、残りはラテン語・英語・ドイツ語・フランス語・アラビア語・ロシア語で書かれた資料です。

現在進行中のデジタル化作業は、厳密な温度・安全管理の要件を満たす最先端のコンテナを用い、同館からオランダ・ロッテルダム経由で、ドイツにあるGoogleのデジタル化センターに運ばれて実施されており、デジタル化作業後同館に戻されます。同作業は、2年間で完了する計画で、その間、毎月1,000冊のペースで実施されます。

デジタル化された蔵書は、Google Booksから閲覧することができます。

@NationalLibraryofIsrael(Facebook,2019/11/7)
https://www.facebook.com/NationalLibraryofIsrael/posts/3026465837368620

台湾・故宮博物院、Google Arts & Cultureにコンテンツを追加:所蔵品の高精細画像、オンライン展示など

2019年11月12日、台湾・故宮博物院は、Google Arts & Culture上の同館のページにコンテンツを追加したことを発表しました。

4つのオンライン展示と、2015年12月に開館した同館南部院区のバーチャルツアーが追加されているほか、所蔵品200点余りの高精細画像を追加することも発表されています。

故宮深化與Google Cultural Institute合作,與全球共享數位典藏資源(故宮博物院, 2019/11/12)
https://www.npm.gov.tw/zh-TW/Article.aspx?sNo=04011020

National Palace Museum(Google Arts & Culture)
https://artsandculture.google.com/partner/national-palace-museum-taiwan

中津市歴史博物館(大分県)所蔵の医学関係古典籍が「新日本古典籍総合データベース」で公開

2019年11月13日、国文学研究資料館は、大分県中津市・中津市教育委員会と覚書を締結し、中津市歴史博物館が所蔵する古典籍のデジタル公開を進めていくことを発表しました。

第一弾として、同館所蔵の医学関係古典籍のうち44点が同日「新日本古典籍総合データベース」で公開されました。国文学研究資料館のプレスリリースでは、江戸時代の中津藩が蘭学を奨励しており、『解体新書』の編著者である前野良沢らを輩出したこと等が紹介されています。

『解体新書』の編著者 前野良沢を輩出した中津藩医学古典籍 デジタル公開へ:国文研が中津市・中津市教育委員会と覚書締結(国文学研究資料館, 2019/11/13)[PDF:4ページ]
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/images/20191113_release.pdf

米国議会図書館(LC)、女性参政権・南北戦争・造園・金融政策に関する7つのデジタルコレクションを公開

2019年11月4日、米国議会図書館(LC)は、女性参政権・南北戦争・造園・金融政策に関する7つのデジタルコレクションとして46万5,000点の画像を新たに公開したと発表しています。

「女性参政権」では全米婦人参政権協会の記録、「南北戦争」ではリンカーン大統領の秘書ジョン・G・ニコレイの文書及び南軍の将軍ジュバル・アンダーソン・アーリーの文書、「造園」ではオルムステッドアソシエイツ造園設計事務所の記録、「金融政策」ではネルソン・W・オルドリッチの国家金融委員会に関する文書及び、連邦準備制度理事会の議長を務めたチャールズ・S・ハムリン、ユージン・メイアーの文書の7件です。

Newly Digitized Collections Now Online Include History of Women's Suffrage, Civil War, Landscape Architecture and Monetary Policy(LC,2019/11/4)
https://www.loc.gov/item/prn-19-106/

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