デジタル化

オランダ王立図書館(KB)の児童書VR実験(記事紹介)

2021年11月22日、オランダ王立図書館(KB)が、4冊の児童書を対象に実施している仮想現実(VR)を用いた取組についての記事を掲載しました。

KBが所蔵する、ポップアップ等の機能がある仕掛け絵本(Novelty books)を、バーチャル環境上に再現し、3Dモデルを構築する取組です。物語の一部を読む音声やラジオの音等の効果音も追加したとあります。記事によると、仕掛け絵本は破損しやすく、これまでKBの利用者は申請して館内でのみ閲覧可能であり、仕掛け絵本を保存しつつ提供する他の方法を検討するために今回の取組が行われています。

VRヘッドセットを使用し、ユーザーは本を開いたり、バーチャル環境上の本の中を歩き回ってあらゆる角度から見たりすることができること等が述べられています。

また、記事の中には、KBの児童書担当者Karin Vingerhoets氏と研究部門のMartijn Kleppe氏のインタビュー音声もあわせて掲載されています。

E2449 - 国際会議National Libraries Now 2021<報告>

   2021年9月16日から17日にかけて,国立図書館のキュレーションに関する国際会議“National Libraries Now 2021”(以下「NLN2021」)がオンラインで開催された。本稿では,筆者がパネリストとして参加したパネル13「スポットライト:デジタルツールによる課題解決」の内容を中心に報告する。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、ルクセンブルクの新聞“Luxemburger Wort für Wahrheit und Recht”の1951年から1980年刊行分をデジタル化しオンライン公開

2021年11月23日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)、ルクセンブルクの新聞“Luxemburger Wort für Wahrheit und Recht”の1951年から1980年までの刊行分をオンライン公開したと発表しました。

“Luxemburger Wort für Wahrheit und Recht”は、現在も刊行されている新聞の内、最も古いものであると述べられています。BnLは、これまでに同紙の1848年から1950年刊行分をオンライン公開していました。今回追加されたのは17万2,000ページであり、1980年よりも後のものはデジタル化画像を利用できないものの、同館においてマイクロフィルムを利用できるとあります。

オンライン公開されているものは、同国内の図書館所蔵資料の横断検索サービス“a-z.lu”と同館のデジタル化資料のポータルサイト“eluxemburgensia.lu”から検索・閲覧できます。

慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション、新規コレクション「荒俣宏旧蔵博物誌コレクション」を公開

2021年11月17日、慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクションは、新規コレクション「荒俣宏旧蔵博物誌コレクション」の公開を発表しました。

同コレクションは、作家の荒俣宏氏が1997年に慶應義塾へ譲渡した洋書216点と和書9点で構成されています。同氏が『世界大博物図鑑』執筆のために収集した資料の一部であり、16世紀から20世紀にかけて刊行された欧州の博物図譜を中心に、解剖学、文学、民族誌、土木・建築等多岐の分野にわたると述べられています。IIIFで高精細画像を閲覧できるとあります。

併せて、「貴重書展示会図録」に、2003年開催の「繁殖する自然 博物図鑑の世界」展図録のPDF版を追加したことが発表されています。

お知らせ(慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション)
https://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja/news
※2021年11月17日付で、「新規コレクション公開(荒俣宏旧蔵博物誌コレクション)、コンテンツ追加(貴重書展示会図録)を行いました。」と掲載されています。

米国テレビ局WSFA 12 Newsが、米・アラバマ州立公文書館へ1950年代から2000年代までの映像や写真等を寄贈:一部デジタル化済み映像が公開

2021年11月17日、米国のテレビ局WSFA 12 Newsが米国のアラバマ州立公文書館に映像や写真等を寄贈したことについて、両者のTwitterアカウントにお知らせが投稿されました。

アラバマ州立公文書館のウェブサイトによると、寄贈は2019年秋に行われました。コレクションには、カメラで撮影された1950年代から2000年代にかけての視聴覚コンテンツ7,000件以上や、スクラップブック、写真、ネガ、ニュースレター等が含まれています。同館がコレクションの中から選んでデジタル化を行い、発表時点では一部のコンテンツが公開されています。2022年半ばから定期的なデジタル化を行い、四半期ごとに新たなコンテンツを公開する予定であると述べられています。

WSFA 12 Newsの発表によると、発表時点で、マルティン・ルーサー・キングJrの記者会見の映像を含む約15時間分のフィルムのデジタル化が完了しています。加えて、コレクションの所有権と著作権は同館に移管されており、展示や教室や教材での利用が可能であること等が述べられています。

東北大学東北アジア研究センター、仙台藩士の古文書「北家文書」を調査し目録を公開

2021年11月12日、東北大学東北アジア研究センターは、宮城県の加美町教育委員会が所蔵する仙台藩士の古文書「北家文書」を調査し、「加美町北家文書目録」をウェブサイトで公開したと発表しました。

発表によると、同調査は2020年度から実施され、482点の文書の撮影と目録作成が行われました。「北家文書」には、領地・役職に関する古文書や、武芸を習得した証である免状、学問関係の書籍等が含まれているとあります。

また、撮影画像については、同センターが進める「地域研究デジタルアーカイブ」事業の一環として、50点程度オンライン公開する予定であると述べています。

NDLラボ、資料画像のタグ推定モデルを公開

2021年11月17日、NDLラボが、資料画像のタグ推定モデルをGitHubで公開しました。

デジタル化した資料画像から抽出した図版等に、「イラスト」「地図」「グラフ」等のタグを自動で付与する機械学習モデルであり、学習には「NDL-ImageLabelデータセット」が用いられています。「次世代デジタルライブラリー」で検索可能な図版等をランダムで取得するスクリプトも併せて公開されています。

資料画像のタグ推定モデルの公開について(NDLラボ, 2021/11/17)
https://lab.ndl.go.jp/news/2021/2021-11-17/

ndl-lab/Tagestimatemodel(GitHub)
https://github.com/ndl-lab/tagestimatemodel

ギリシャ文化・スポーツ省とMicrosoft社、オリンピアの古代遺跡のデジタル保存・復元を実施

2021年11月10日、ギリシャ文化・スポーツ省とMicrosoft社は、両者が協力し実施している、人工知能(AI)を用いてオリンピアの古代遺跡のデジタル保存・復元を行うプロジェクト“Ancient Olympia: Common Grounds”についてお知らせを掲載しました。

プロジェクトの成果は、ウェブサイトやモバイルアプリ等で閲覧可能であり、オリンピックの競技場、ゼウス神殿、ヘラ神殿等をはじめとした27の遺跡の建設当初の外観や内観が、同省の考古学者の調査に基づいて3Dで再現されています。また、現在の写真、ビデオツアー、建物の変遷と解説をまとめた“Timeline”、当時の競技スケジュールの紹介等も提供されています。

北米の研究図書館センター(CRL)、East View Information Services社との協力事業の成果として東南アジアで刊行された新聞のデジタルコレクションを公開

2021年11月15日、北米の研究図書館センター(CRL)は、East View Information Services社との協力事業の成果として、東南アジアで刊行された新聞のデジタルコレクション“Southeast Asian Newspaper”の公開を発表しました。

1865年から1910年まで刊行されていたベトナムの新聞“Gia định báo”や、最初のカンボジア語の新聞“Nagara vatta”等を含む、19世紀後半から20世紀にかけての、65紙の26万5,000ページ以上のデジタル化画像が公開されています。

インドのアジム・プレムジ大学、教科書のデジタルアーカイブを公開:南アジアの教科書・関連資料5,600件以上

2021年11月15日、インドのアジム・プレムジ大学(Azim Premji University)が、教科書のデジタルアーカイブ“Schoolbooks Archive”の公開を発表しました。

インドの英字紙The Hinduの11月15日付記事によると、同デジタルアーカイブでは、1819年から現在にかけてのインドやその他の南アジア諸国の教科書・関連資料5,600件以上が提供されています。カンナダ語、マラヤーラム語、ベンガル語、アラビア語等で書かれた、教科書、地図や辞典をはじめとした参考資料、ワークブック、教材、視聴覚資料等が含まれているとあります。

また、教育関係者、カリキュラムや教科書の開発者、教科書のイラストレーターやデザイナー、歴史学者等が利用できる歴史的に重要な資料や教材へのニーズに応えるように設計されていると述べられています。

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