デジタル化

カナダ研究図書館協会(CARL)とカナダ国立図書館・文書館(LAC)、カナダ国内で出版された冊子体資料の共同管理プロジェクトを実施

2019年10月10日、カナダ研究図書館協会(CARL)とカナダ国立図書館・文書館(LAC)は、カナダ国内で出版された冊子体資料の共同管理プロジェクトの実施を発表しました。

冊子体出版物の共同保存管理の必要性がますます高まっていることを背景として、現在の状況の調査と今後の取り組みを提言するために、CARLとLACはカナダの冊子体出版物の共同管理とアクセスに関する国家戦略の設計と実施を目的としたワーキンググループを設立しました。CARLとLACは、デジタル化についても冊子体資料の保存要件やアクセス提供に影響を与えることから関連事業である、としています。また、国家戦略が他の国々の類似した取り組みを活用し補完することができるように、ワーキンググループは、国際的な冊子体資料共同管理のイニシアチブと連携・協調する予定です。

東京文化財研究所、Getty Research Portalでの日本の美術に関する展覧会カタログ926件の公開を発表

2019年10月17日、東京文化財研究所が、Getty Research Portalでの19世紀末から20世紀前半までに開催された日本の美術に関する展覧会のカタログ926件の公開を発表しました。

米・ゲッティ研究所と東京文化財研究所(東文研)との共同事業として、東文研の所蔵する資料をデジタル化したもので、東文研のウェブサイトでも公開されており、ダウンロードも可能です

更新履歴(東文研)
https://www.tobunken.go.jp/japanese/update.html
※「10/17 ゲッティ・リサーチ・ポータルでの日本の美術展覧会カタログ 公開のお知らせ」とあります。

ゲッティ・リサーチ・ポータルでの日本の美術展覧会カタログ公開のお知らせ(東文研)
https://www.tobunken.go.jp/japanese/publication/catalog/index_j.html

韓国国立中央図書館(NLK)、慶州市・独楽堂所蔵の古書・古文書等の展示を実施:民間所在の古文献調査・デジタル化の成果

2019年10月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、10月15日から12月15日まで、慶州市・独楽堂所蔵の古文献等の展示を実施すると発表しました。

NLKは、韓国の古文献の体系的管理や活用を担っており、2015年12月から3年間をかけて、慶州市の驪州李氏の独楽堂が所蔵する古文献の調査・デジタル化を実施し、3,043点の書誌及び画像をNLKの運営する韓国古典籍総合目録システムで登録・公開しました。

同資料を広報するため驪州李氏の宗家の許可を得て、今回展示を行うものです。

独楽堂の資料がソウルで展示されるのは初めてとのことで、独楽堂の所蔵する国指定の「宝物」16点など38点の古書・古文書が展示されるほか、独楽堂を建てた儒者・李彦迪の遺品11点も展示されます。

また、韓国の代表的建築物として宝物に指定されている独楽堂の「渓亭」を展示会場に再現しています。

米・スタンフォード大学図書館、100以上の貴重書に関する書誌・蔵書目録・販売目録等の全文検索が可能なリソースとして“Rarebooks”を公開

米・スタンフォード大学図書館の月刊ニュースレター“Remix”の140号(2019年9月刊行)において、同館が新たに公開したリソース“Rarebooks”が紹介されています。

“Rarebooks”は研究者・学生・図書館員・書籍専門家・収集家等向けのリソースです。“Rarebooks”は、世界文学・博物学・理学・医学・工学等様々な分野の100以上のデジタル化された貴重書に関する書誌・蔵書目録・販売目録等について、100万ページ近くに及ぶ全文検索機能を備えています。

Stanford Libraries Remix: A Monthly Newsletter, Issue 140, September 2019
https://mailchi.mp/stanford/sep2019remix?e=396e2a48b0

E2183 - 公開10年となるEuropeanaの動向:2018年年次報告書を中心に

2018年はEuropeana(CA1785,CA1863参照)のウェブサイト公開から10周年となる年であった。Europeanaのウェブサイトでは3,700以上の文化機関から提供された,5,800万点以上の文化的資源へのアクセスが提供されるまでに至った。本稿では,2019年5月に公開された2018年の年次報告書について「重点領域」「人的ネットワーク」「欧州の人々へのアプローチ」の3つの観点に絞り,一部2019年の動向も含め紹介する。

清代末期から中華民国期にかけて中国で刊行された新聞のデジタルコレクション“Late Qing and Republican-Era Chinese Newspapers”が公開:研究図書館センター(CRL)とEast View Information Servicesとの協力プロジェクトの成果

2019年9月23日、北米の研究図書館センター(Center for Research Libraries: CRL)は、East View Information Servicesとの協力プロジェクトの成果として、中国の清代末期から中華民国期に刊行された新聞のデジタルコレクション“Late Qing and Republican-Era Chinese Newspapers”をオープンアクセスで公開したことを発表しました。公開はEast View社が推進する新聞のデジタルアーカイブ“Global Press Archive”上で行われています。

2019年9月24日付けのEast View社によるプレスリリースでは、現時点で13のタイトルからなる17万5,000ページ超のコンテンツが含まれていること、最終的には2019年末までに数百タイトル、約50万ページの規模となる予定であることを紹介しています。

ブリティッシュ・コロンビア大学図書館(カナダ)、児童文学のデジタルコレクション“Historical Children’s Literature Collection”を公開

2019年10月1日、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学図書館は、児童文学のデジタルコレクション“Historical Children’s Literature Collection”の公開を発表しました。

同大学の基金“Teaching and Learning Enhancement Fund”の助成と、館内・学内の他の部門との連携協力により公開が可能となったものであり、19世紀のものを中心とした児童文学80点以上が収録されています。なお、収録資料の大部分は、同館の所蔵する児童書コレクション“Arkley Collection of Early and Historical Children’s Literature”から選定されたものです。

公益財団法人新聞通信調査会、「同盟通信社資料公開サイト 新聞通信調査会デジタルアーカイブ」に資料を追加:1937 年から 1945 年にかけて発行された写真ニュース1,277点等

2019年10月1日、公益財団法人新聞通信調査会は、「同盟通信社資料公開サイト 新聞通信調査会デジタルアーカイブ」に新規コンテンツを追加したことを発表しました。追加されたコンテンツは次の4点です。

・同盟通信写真ニュース
『同盟通信写真ニュース』『同盟写真特報』のタイトルで、同盟通信社が工場、学校などの掲示用に毎日発行した写真ニュースのうち、1937 年から 1945 年にかけて発行された1,277点を収録。

・海外電報
日刊ニュース冊子『海外電報』の1944年8月から1945年12月までの約5,000ページ分を収録しており、見出しのほか人名も検索語として登録。

・世界各国主要人名録
『海外電報』の別冊特集として発行された『世界各国主要人名録』のうち、1944年10月発行の「米洲篇(1)」、1944年12月発行の「米洲篇(2)」、1945年2月発行の「反枢軸聯合軍及枢軸共同機関」の3冊を収録。

・通信社史
新聞通信調査会の前身である通信社史刊行会が1958年に刊行した日本の通信社の通史である『通信社史』の画像とテキストデータを収録。

中国・テンセント、ブラジル国立博物館のデジタルコレクションを公開

2019年9月27日付けの新華網の記事で、中国・テンセントによるブラジル国立博物館のデジタルコレクション公開が報じられています。2018年9月にブラジル国立博物館が火災被害を受けたことから、2018年11月、テンセントは同館と協力しデジタル博物館を構築することを発表していました。

デジタルコレクションはテンセントのソーシャルメディアプラットフォーム・Wechat(微信)上での公開とあります。同館の火災前の所蔵資料に関する約700点のデジタル情報を収録し、そのうち約400点は一般から提供を受けたものです。

Mini-program launched to showcase fire-ravaged National Museum of Brazil(新華網, 2019/9/27)
http://www.xinhuanet.com/english/2019-09/27/c_138428704.htm

スコットランド国立図書館(NLS)、多様な分野のスコットランドの音楽を含む録音資料の寄贈を受ける:デジタル化にも着手

2019年9月30日、スコットランド国立図書館(NLS)が、音楽愛好家のWilliam Dean-Myatt氏から7,500点のシェラック盤のレコードの寄贈を受けたと発表しています。

70年以上かけて録音資料を収集してきた同氏からは、これまで同館に対して3,000点の資料が寄贈されています。同館が所蔵するSPレコードのほとんどは同氏からの寄贈によるものです。

コレクションにはシェラック盤に加え、ビニール盤、カセットや少数ながら蝋管も含まれています。分野的には、大部分が営利のために大量生産されたものですが、ゲール語の歌、ミュージック・ホールの録音資料、フィドル・バグパイプによる音楽等、多様な分野のスコットランドの音楽も含まれます。

コレクションはすでに整理され、同館の検索システムで調べることができます。また、オンラインで利用できるようデジタル化作業も開始されています。

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