コンソーシアム

英・Jiscと米・ロックフェラー大学出版、2年間の“Read and Publish”契約を締結

2020年2月18日、米・ロックフェラー大学出版(Rockefeller University Press:RUP)は、英・Jiscと“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。

契約期間は2020年3月から2022年2月までの2年間で、RUPの発行するハイブリッドジャーナル“Journal of Cell Biology”、“Journal of Experimental Medicine”、“Journal of General Physiology”の3誌が対象となります。契約にオプトインした英国の高等教育研究機関は、公開直後から全てのコンテンツへ無制限にアクセス可能になります。また、契約参加機関に所属する著者は、自身の研究成果をRUPのジャーナルで無制限にCC BYライセンスで即時オープンアクセス(OA)化できると同時に、米国国立医学図書館(NLM)の運営するPubMed Central(PMC)へ直接登録することができます。

プレスリリースによると、米国に拠点を置く大学出版社とJiscとのOA出版モデルへの「転換契約(transitional agreement)」締結は、今回のRUPの事例が初めてとなります。

米・ウエスタンイリノイ大学文書館、エイブラハム・リンカーン元大統領に関する同館の蔵書コレクションをオンラインで公開

2020年2月11日、米国のウエスタンイリノイ大学文書館は、エイブラハム・リンカーン元大統領に関する同館の蔵書コレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。

デジタル化された以下の6種類のリンカーン元大統領に関する同館貴重書が、イリノイ州の高等教育機関の図書館コンソーシアム“Consortium of Academic and Research Libraries of Illinois (CARLI)”によるメンバー館のデジタルコンテンツリポジトリ“CARLI Digital Collections”上で利用可能です。

・Life and Public Services of Abraham Lincoln
・Political Debates Between Lincoln and Douglas
・Menard-Salem Lincoln Souvenir Album
・Lincoln in Caricature 1903
・Lincoln in Caricature 1945
・Abraham Lincoln as Attorney for the Illinois Central Railway Company

Elsevier社、アイルランドの高等教育研究機関19機関のコンソーシアムと試験的なオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約」を締結

2020年2月18日、Elsevier社は、同社とアイルランドの高等教育研究機関によるコンソーシアムが、アイルランドの研究成果物の完全なオープンアクセス(OA)化を支援するため、試験的なOA出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」を締結したことを発表しました。

アイルランドで主要学術出版社との「転換契約」が締結されるのはこれが初めての事例となります。契約はアイルランド国内の大学や工科大学で構成される高等教育研究機関19機関のコンソーシアムがElsevier社と締結しました。3年間の契約期間中、コンソーシアムの19機関に所属する研究者は、Elsevier社のプラットフォームScienceDirect上で電子ジャーナルパッケージ“Freedom Collection”に含まれる全ての文献にアクセス可能になります。また、これらの機関に所属する研究者の研究成果物の70%以上について、論文処理費用(APC)を支払うことなく公開可能とすることで、アイルランドのOAへの転換を促進する内容となっています。

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約」を締結

2020年2月12日、Wiley社とフィンランドの大学・研究機関・公共図書館等によるコンソーシアム“FinELib”は共同で、2020年2月発効のオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、新たに3年間の契約を締結したことを発表しました。

この契約により、フィンランド国内22機関がWiley社の購読誌へ引き続きアクセス可能になります。また、これらの機関に所属する責任著者は追加費用を支払うことなく、同社の完全OA誌とハイブリッド誌でOAにより研究成果を公開することができます。

契約の範囲内でOAにより研究成果を公開する資格のある著者は自動的に特定され、所属機関を通して追加費用を支払うことなくOAで出版可能であることが通知されます。また、契約を締結した22機関には、資金管理や詳細なレポート作成等が可能な専用のオープンアクセスアカウントダッシュボードが用意されます。

スウェーデン王立図書館(NLS)、BibsamコンソーシアムとElsevier社の雑誌契約解除による影響調査報告書の英訳版を公開

2020年2月10日、スウェーデン王立図書館(NLS)は、BibsamコンソーシアムとElsevier社の雑誌契約解除による影響調査報告書“Evaluation of cancellation of journal agreement with Elsevier 2018”を公開したことを発表しました。

NLSは2019年12月19日付でスウェーデン語による報告書“Utvärdering av Elsevieruppsägningen 2018”を公開しており、今回公開された報告書はその英訳版です。NLSの調査は2019年1月から2月にかけてアンケート調査として実施され、調査対象となる4万2,000人のうち4,221人から得られた回答をもとに報告書が作成されました。

公開された報告書では、アンケートの回答に基づいて次のようなことが示されています。

SAGE社、スウェーデン・Bibsamコンソーシアムと3年間の“Read & Publish”契約を締結

2020年2月3日、SAGE社はスウェーデン・Bibsamコンソーシアムと2020年から2022年までを契約期間とする“Read & Publish”契約を新たに締結したことを発表しました。

契約は2020年1月1日以降に受付・受理された全ての論文に適用され、Bibsamコンソーシアム所属機関の内42機関の構成員に対して以下のようなサービスが提供されます。

・SAGE社が刊行する900タイトル以上のハイブリッド誌へ、論文処理費用(APC)を支払うことなく無制限にオープンアクセス(OA)で研究成果が出版可能になる
・SAGE社が刊行する150タイトル以上の完全OA誌への投稿時にAPCが20%割引される
・SAGE社の900タイトル以上の査読誌等へアクセス可能になる。パッケージへ毎年追加される新規コンテンツへも同様にアクセス可能になる
・著者からの特別な要望がない限り、研究成果がCC BYライセンスで出版される

フランスの学術機関コンソーシアムCouperin、フランス国内の研究者を対象とした出版・オープンアクセス(OA)の実践に関する調査結果を公開

2020年1月23日、フランスの学術機関コンソーシアムCouperinは、2019年の2月から4月にかけてフランス国内の研究者を対象に実施した、出版・オープンアクセス(OA)の実践に関する調査結果を公開したことを発表しました。

Couperinの同調査はオープンサイエンスに関する国家計画の一環として、過去に前例のない規模で実施され、フランスの科学コミュニティの約10%に相当する1万1,658件の回答を得ています。回答とその分析に基づいて、研究者と出版社との関係、学術雑誌へのOA出版、学術雑誌の利用状況と論文の可視性、機関リポジトリ(archives ouvertes)・プレプリントサーバーの利用状況、研究データへのアクセシビリティなどについて、次のような調査結果が示されています。

独・De Gruyter社、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKBと“Read & Publish”契約を締結

2020年1月31日、独・De Gruyter社は、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKB(Unibersiteitsbibliotheken & Koninklijke Bibliotheek)と“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

同契約にはUKBの会員機関のうち、ラドバウド大学・ライデン大学等のオランダ国内9大学が署名しています。契約期間は2020年から2022年までの3年間です。契約に署名した機関に所属する著者は、De Gruyter社の305タイトルのハイブリッド誌へ追加費用を支払うことなくオープンアクセス(OA)で論文を公開可能となり、同社の110タイトルのゴールドOA誌へ投稿する際には、論文処理費用(APC)が20%割引されます。また、同社の刊行する347タイトルの学術誌へアクセスすることが可能になります。

“ORCID DE”プロジェクト、2020年から2022年までを期間とする新たなプロジェクトフェーズを開始

2020年1月30日、ドイツ国内におけるORCIDの導入促進を図る“ORCID DE”プロジェクトは、ドイツ研究振興協会(DFG)の助成により2016年に開始したプロジェクトフェーズが終了し、新たに2020年から2022年までを期間とするプロジェクトフェーズを開始したことを発表しました。

ドイツでは、2016年から2019年まで実施された同プロジェクトを通して、ORCID iDの登録数が2016年4月の約4万4,000から2020年1月には約16万8,000へ増加しています。また、プロジェクトの一環として設立されたドイツのORCIDコンソーシアムには、2020年1月時点で56機関が加盟しています。

独・ネットワーク情報イニシアチブ(DINI)の主導により2020年に開始する第二フェーズでは、ORCIDをインフラとして統合済の研究機関ネットワークの拡大と安定化が進められる予定です。また、30か月のプロジェクト期間中、出版社・研究助成機関などORCIDへ関心を持つ組織や利用している組織への支援拡大、及び機関用のORCIDとリンクした識別システムの開発に特に重点を置く、としています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に“Read & Publish”モデル契約を提案

2020年1月28日付の大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)のお知らせで、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)がオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、“Read & Publish”モデル契約の提案をJUSTICEに行ったことが発表されています。

JUSTICEのお知らせによると、CUPからのモデル契約の提案は2019年8月29日に行われ、提案期間は2020年から2022年までの3年間です。同契約はオプトイン方式であり、JUSTICEに加盟する500以上の大学図書館・研究図書館は、従来の「購読料モデル」と新たに提案された「Read & Publishモデル」のいずれかを選択することができます。「Read & Publishモデル」を選択した機関が、FTE(フルタイム換算値)ごとに定められた購読費とOA出版のための追加経費を支払うことで、その機関に所属する著者は、契約コレクションの対象タイトルに無制限でOAの論文を出版することが可能になります。

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