コンソーシアム

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、国際光工学会(SPIE)と3年間の“Read & Publish”契約を締結

2020年1月13日付の国際光工学会(SPIE)のお知らせにおいて、スウェーデンのBibsamコンソーシアムとSPIEが、2020年から2022年までの3年間を契約期間とする“Read & Publish”契約を締結したことが発表されています。

この契約はSPIEが署名した初めての“Read & Publish”契約となり2020年1月1日から契約が開始されます。契約によりBibsamコンソーシアムの構成員は、SPIE発行の会議録や雑誌論文50万点以上を収録した“SPIE Digital Library”の全てのコンテンツへのアクセスが可能になります。また、論文処理費用(APC)を支払うことなく、無制限にSPIE発行の学術雑誌で研究成果をオープンアクセス(OA)化することができます。

独・プロジェクトDEAL、Springer Nature社との“Read and Publish”契約に最終合意

2020年1月9日、Springer Nature社と独・プロジェクトDEALを代表して交渉を担当している独・Max Planck Digital Library(MPDL)は、“Read and Publish”契約が正式に締結されたことを発表しました。

この契約は2019年8月22日に署名された覚書(Memorandum of Understanding)を引き継いだものです。プロジェクトDEALを構成する700以上のドイツの研究機関に所属する著者が、Springer Nature社のハイブリッド誌、及び完全オープンアクセス(OA)誌に受理された研究成果を即時OA化することが可能になります。年間1万3,000件以上の論文のOA出版が期待されています。

英国初の“Read & Publish”契約となった2016年から2018年の“Springer Compact”試験契約に関する英・Jiscの評価(文献紹介)

英・Jiscの研究や活動の成果物等を保存するデジタルアーカイブJisc Repositoryに、2020年1月1日付で、論文“Transitioning to open access: an evaluation of the UK Springer Compact Agreement pilot 2016-2018”のプレプリント版が公開されています。

同論文はJiscのMafalda Marques氏、Graham Stone氏の共著により執筆され、2020年9月刊行の米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.81, no.6に掲載予定の論文です。英国にとって初めての“Read & Publish”契約となった、2016年から2018年の3年間を契約期間とする“Springer Compact”試験契約の分析を内容としています。

論文では、この契約によりオープンアクセス(OA)で出版された論文数、著者が論文のOA化をオプトアウトした件数、契約の条件に不適格であったためOA化が拒否された件数等のデータが分析に使用されています。機関の費用抑制、OA化のオプトアウトや拒否によって発生する財政的な影響についても言及されています。

スウェーデン王立図書館(NLS)、学術出版社との「転換契約」におけるBibsamコンソーシアム内での新しい費用配分モデルを検討した委託調査報告書を公開

2019年12月19日、スウェーデン王立図書館(NLS)は、コンサルタント会社への委託により実施した調査の報告書として、“Introducing pay-to-publish in cost distribution models of ‘The Bibsam Consortium, Sweden’”の公開を発表しました。

この調査は、近年Bibsamコンソーシアムがオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、複数の学術出版社と“Read & Publish”契約締結を実現していることを背景に、こうした新しい種類の契約に関するコンソーシアム内部での費用配分の課題の検討を目的として実施されました。完全なOA出版の状況下における費用配分について、将来にわたって有効な基礎とすることが意図されています。報告書では、将来的な費用配分のシナリオ、国際的な状況との比較、費用配分モデルの変更がコンソーシアム参加機関へ与える財政上の影響の推定などの内容が扱われています。

カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)・カナダ研究図書館協会(CARL)が2020年1月1日からナショナルコンソーシアムDataCite Canadaを所管

2019年12月5日、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)は、CRKNとカナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理に関するプロジェクトPortageが、Dataciteのコンソーシアムメンバーとして承認されたと発表しています。

2020年1月1日から、CRKNとCARLがDataCite Canadaを所管します。

現在所管しているカナダ国家研究会議(National Research Council of Canada)からCRKNとCARLへの移管計画は現在策定中としています。

CRKN and CARL Portage to Manage DataCite Canada as of January 1, 2020(CRKN, 2019/12/5)
https://www.crkn-rcdr.ca/en/crkn-and-carl-portage-manage-datacite-canada-january-1-2020

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Wiley社と3年間の“Read & Publish”契約を締結

2019年12月17日、Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

この契約にはスウェーデン国内45の機関が参加しています。契約参加機関に所属する研究者は、同社の約1,500タイトルの購読誌へ引き続きアクセス可能になる一方、同社の約1,550タイトルのゴールドOA誌・ハイブリッドOA誌で、追加費用を支払うことなく自身の研究成果のOAによる出版が可能になります。

Wiley社のプレスリリースによると、この契約は2020年1月1日に発効する3年間の契約です。この契約により、同社の学術雑誌で追加費用を支払うことなく研究成果をOA出版する資格がある全ての研究者・学生は自動的に特定され、研究成果をOA化する機会を利用できる旨が通知されます。また、契約に参加する45機関には、資金管理や詳細なレポート作成等が可能な専用のオープンアクセスアカウントダッシュボードが用意されます。

米・SPARCによるElsevier社がオープンアクセス(OA)要項受諾の見返りに同社のデータ分析製品の購入を研究機関へ要求している問題への警鐘(記事紹介)

米・SPARCは2019年12月10日付で、“Leaked Dutch Contract with Elsevier Raises Significant Alarm Bells”と題した記事を投稿しました。

同記事は、Elsevier社とオランダ大学協会(VSNU)との契約交渉漏洩の報道により明らかとされた、同社が学術雑誌契約におけるオープンアクセス(OA)要項を受諾することの見返りに、同社のデータ分析製品購入をVSNUへ要求している問題について、重大な警鐘を鳴らす目的で発されたものです。契約内容の正確な詳細は不明でありElsevier社は報道には誤りがいくつか含まれていると主張しているものの、SPARCは大筋では信頼できるものであるとして、このような契約に署名することは非常に問題があり、研究機関やコンソーシアムは短期的な利益を追求する前にその影響をよく検討すべきであると警告しています。

SPARCはこうした契約の問題点として以下の5点を挙げています。

1. 出版に関する契約とデータに関する契約が結び付けられることは、一方のみの解約などの柔軟性が制限される可能性があり問題である。

2. データ分析事業において出版コンテンツを持つ事業者への独占・寡占を促す可能性がある。

英・Jisc、英国を拠点とする学会の出版部門5部門とオープンアクセス(OA)出版への転換を目指す試験契約署名を完了

2019年12月9日、英・Jiscは、英国を拠点とする学会の出版部門5部門とオープンアクセス(OA)出版への転換を目指す試験的契約への署名を完了したことを発表しました。

一連の契約はJisc collectionによる、小規模出版社との持続可能なOAへの転換を目指した交渉の最初の成果です。英国微生物学会・英国生化学会(Biochemical Society)の完全子会社であるPortland Press社・国際水協会(IWA)出版部門・英国発生生物学会(Company of Biologists)・欧州呼吸器学会(European Respiratory Society)の学術雑誌について、Jiscによるコンソーシアムを通してOAへの転換を含む契約の署名が行われています。これらの2年間の試験契約により、個別のAPC支払ではなく契約による固定価格で、英国の学術成果が全て学会発行の学術雑誌上でOAにより公表可能になっています。

英・Jisc、国際水協会(IWA)出版部門との間で2年間の”Read & Publish”契約を締結

国際水協会(IWA)の出版部門IWA Publishingが、英・Jiscとの間で2020年から2年間の”Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

IWA Publishingは17の査読誌を刊行するIWAの完全子会社です。今回締結した契約により、Jisc参加機関に所属する研究者は、所属機関のメールアドレスを用い、所属機関を明記している限り、自動的にAPCを免除されます。

IWA Publishingの発表では、同社は積極的に完全OAへの移行を模索していくつもりであり、今回の契約はOA出版の持続可能なモデルを実現する大きな一歩であるとされています。

英国王立化学会(RSC)、オランダ・SURFmarketコンソーシアムとの間で”Read & Publish”契約を締結

英国王立化学会が、オランダの研究大学コンソーシアムであるSURFmarketとの間で”Read & Publish”モデルを含む契約を締結したことを発表しています。

契約期間は2019-2020年までの2年間で、SURFmarketに加盟している13機関中8機関が、”Read & Publish”を採用したとのことです。

Royal Society of Chemistry agrees landmark journals deal with Netherlands consortium(RSC)
https://www.rsc.org/journals-books-databases/open-access/read-and-publish/community/landmark-journals-deal-with-netherlands-consortium/

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