2013年9月19日、米議会下院に米国科学財団(NSF)や米国国立航空宇宙局(NASA)など4つの連邦政府機関を対象に、研究成果のパブリック・アクセスを義務付ける法案”the Public Access to Public Science (PAPS) Act”が提出されました。提出者は下院議員のJim Sensenbrenner氏とEddie Bernice Johnson氏です。
米国では現在、上下両院に研究助成を行う連邦機関を対象にパブリック・アクセスを義務付ける法案"Fair Access to Science and Technology Research ACT"(FASTR)も提出されています。米ハーバード大学のHarvard Open Access Projectのサイトでは両法案を比較し、対象とする機関数(PAPS ACTは4機関、FASTRは少なくとも11機関)、原則とするエンバーゴ期間の長さ(PAPS ACTは12カ月、FASTRは6カ月)などの違いを挙げています。
2013年9月12日、英国の学会・専門協会出版協会(ALPSP)が”Award for Publishing Innovation”の2013年の受賞者を発表しました。同賞は毎年、革新的な出版活動に対し与えられるもので、過去にはPLOS ONEも受賞しています。2013年は32の応募があり、Altmetric、FigShareなど5つの最終候補の中から、生涯投稿料モデルのオープンアクセス誌PeerJが選ばれたとのことです。
2013年9月13日、官民連携イニシアティブ”The Clearinghouse for the Open Research of the United States”(CHORUS)が、コンセプトデザインレポートを公表しました(8月30日付)。併せて、CHORUSがどのような仕組みとなるのかを解説したインフォグラフィックも公開しています。
2013年9月16日、オープンアクセスジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)は、今年6月に発表した収録ジャーナルの選択基準案に関し、寄せられたコメントに対するDOAJからの回答をまとめた文書と今後のロードマップを発表しました。寄せられたコメントは、概して変化を歓迎する向きではあったものの、基準についてはさらに練り上げる必要があるとのことです。