eラーニング

誰が何の目的でMOOCsを利用しているのか(文献紹介)

米国ペンシルバニア大学が提供するMOOCsに登録したことがある受講生を対象に行ったウェブ調査の報告書が公開されています。調査依頼はメールで行われ、回答数は34,779件、回答率は8.5%となっています。報告書によると、受講生の多くは、年齢が若く、高等教育を受けており、雇用状態にあるとのことです。また、受講生がMOOCsを受講する理由としては、現在の仕事に役立てるためと、好奇心を満足させるためとの回答が多かったとのことです。

The MOOC Phenomenon: Who Takes Massive Open Online Courses and Why? (SSRN)
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2350964

MOOCs時代の図書館(記事紹介)

米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する”EDUCAUSE Review”の2013年9・10月号に、米ニューヨーク市立大学のCurtis Kendrick氏とIrene Gashurov氏が執筆した” Libraries in the Time of MOOCs”という記事が掲載されました。MOOCsの概要や論点紹介のほか、図書館とMOOCsの関わりについて、特に情報資源の提供に関する見解が示されています。例えばMOOCs利用者に必要な情報資源を提供するためのライセンスモデルについて、オプトインモデルでの提供の可能性が論じられています。

Libraries in the Time of MOOCs(EDUCAUSE Review、2013/11/4付け)
http://www.educause.edu/ero/article/libraries-time-moocs

Europeanaのメタデータについての講義がノースカロライナ大学のMOOCで公開

ノースカロライナ大学チャペルヒル校の情報学部(School of Information and Library Science)の運営するMOOCで、“Metadata: Organizing and Discovering Information”というコースが公開されています。このコースは、Europeanaのスタッフが、Europeanaのメタデータを例として、ウェブ上やデータベースなどで、情報ツールとしてメタデータがどのように使用されているのかについて取り上げています。

同コースは8週間、1週あたり4~6時間で設定されており、シラバスは以下の通りです。

Unit 1: Organizing Information
Unit 2: Dublin Core
Unit 3: How to Build a Metadata Schema
Unit 4: Alphabet Soup: Metadata Schemas That You (Will) Know and Love
Unit 5: Metadata for the Web
Unit 6: Metadata for Networks
Unit 7: How to Create Metadata
Unit 8: How to Evaluate Metadata

無料オンライン講義サイトCoursera、参加機関が100機関以上に

大規模無料オンライン講義サイト(MOOC)の“Coursera”に、新たに13機関が参加し、参加機関数が100以上になったことが発表されました。また、Courseraで提供する講義数は500以上、学生数は500万以上になったとのことです。

Coursera Blog では、3つのマイルストーンを達成したことを記念して、Courseraの成長をまとめたインフォグラフィックが公開されています。

With 13 new Organizations, Coursera reaches 100 Partners Milestone! (Coursera Blog 2013/10/23)
http://blog.coursera.org/post/64905875290/with-13-new-organizations-coursera-reaches-100

A Triple Milestone: 107 Partners, 532 Courses, 5.2 Million Students and Counting!(Coursera Blog 2013/10/23)
http://blog.coursera.org/post/64907189712/a-triple-milestone-107-partners-532-courses-5-2

参考:

MOOC創設者達へのインタビュー(記事紹介)

2013年10月17日、Times Higher Education紙が、"Mooc"という語を5年前にカナダで最初に使用した発案者達へのインタビュー記事を掲載しています。カナダ国家研究会議(National Research Council of Canada)の研究員であるStephen Downes氏と、Athabasca Universityの教員であるGeorge Siemens氏は、2008年に"Connectivism and Connective Knowledge"と呼ばれるオンライン講座を創設し、これが最初のMoocであると広く認められているとのことです。

記事によるとDownes氏は、現在のMoocsはインタラクティブでダイナミックな学習方法よりも静的で受動的な教育を重視していると懸念しているとのことです。

Siemens氏は、Moocsに対する考え方は変化の時代にあり、批判が高まっていると考えているとのことです。その原因は彼が言うところの"大型Moocプロバイダの大失敗"にあり、大型Moocプロバイダは独創性と革新性を促進するよりも、既に知られている知識をただ詰めなおしているだけだと述べています。

MOOCsについての5つの俗説(記事紹介)

EDUCAUSE Review(オンライン)に"Five Myths about MOOCs"と題した記事が掲載されています。この記事はJames G. Mazoueによるもので、伝統的な教育を改革する動きとしてのMOOCsが過小評価されているという認識にたち、MOOCsは教育の改善というよりコストカットなどの利益を目的としたものである、また、教育を二極分化させるなどの5つの俗説をあげ、それぞれについて、現状の教育の問題点などを指摘しながら反証しています。

同サイトでは、上記の他、MOOCsにおけるコミュニティのあり方について再考を提議する記事"Rethinking Online Community in MOOCs Used for Blended Learning"や、教育者であり研究者でもあるGeorge Siemens氏がMOOCsとオンラインラーニングの将来について論じたポッドキャストなど、MOOCsに関する情報が掲載されています。

Five Myths about MOOCs(EDUCAUSE Review)
http://www.educause.edu/ero/article/five-myths-about-moocs

Editors' Pick(EDUCAUSE Review)
http://www.educause.edu/ero

無料オンライン講義サイトCoursera、日本語字幕付きの講義を配信開始

大規模無料オンライン講義サイト(MOOC)の“Coursera”で、2013年10月7日から日本語字幕付きの講義の配信が始まっています。最初に日本語字幕を付けて公開されたのは米カリフォルニア大学サンディエゴ校の講義“Human-Computer Interaction”です。

日本語訳はCourseraを運営するCoursera社と翻訳業等を手掛ける広島県の企業・エス株式会社が提携を結び、2013年5月から行われていました。エス社のプレスリリースによれば、引き続き主要な講義の翻訳を進めていくとのことです。

名門大の講義を日本語で――Courseraが日本語字幕付き講座を配信(2013/10/8付け、教育とICT Online)
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20131008/1107624/

コーセラとオフィシャル翻訳パートナー・エス株式会社による完全日本語訳付の講座が10月7日より配信開始(2013/10/8付け、エス社のプレスリリース)
http://www.es-c.co.jp/news_press/pr_20131008_coursera.php

Human-Computer Interaction(Coursera、視聴には登録が必要)

フランス高等教育・研究省が"France Université Numerique"を開設

2013年10月2日、フランス高等教育・研究省大臣が、今後5年間の高等教育の情報化のアジェンダを発表しました。
プロジェクトの一つとして、オンラインの高等教育のポータルである"France Université Numerique"が同日に開設されました。このポータルで、edXのプラットフォームを利用したMOOCsコースが提供される予定とのことです。2014年1月からの開講が予定されている20余りの講座の内容も紹介されています。edXの記事によると、国家の省庁レベルでeラーニングを採用する初めてのケースで、このMOOCsにはフランス全土の100以上の高等教育機関が参加する予定とのことです。

France Université Numerique
http://www.france-universite-numerique.fr/

MOOCs(France Université Numerique)
http://www.france-universite-numerique.fr/moocs.html

FRANCE UNIVERSITÉ NUMÉRIQUE(MINISTÈRE DE L'ENSEIGNEMENT SUPÉRIEUR ET DE LA RECHERCHE)

英国ビジネス・イノベーション・技能省、MOOCに関する文献レビューを公表

英国ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)が、“The Maturing of the MOOC”と題する、MOOCに関する文献レビューを公表しています。このレポートは123ページあり、100件以上の文献が取り上げられています。

BIS research paper number 130 - The maturing of the MOOC (PDF, 123p)
http://www.obhe.ac.uk/documents/download?id=933

MOOCをテーマにした査読誌“MOOCs Forum”の創刊準備号が公開

Mary Ann Liebert社が、MOOC(Massive Open Online Courses)をテーマにした査読誌“MOOCs Forum”のPreview Issueをウェブに公開しています。編集長のNish Sonwalkar氏による“Why the MOOCs Forum Now?”等の記事が掲載されています。

MOOCs Forum—Preview Issue of Groundbreaking Publication for the Decisions, Designs, Development, and Deployment of Massive Open Online Courses(Mary Ann Liebert, Inc., publishers 、2013/9/17付け)
http://www.liebertpub.com/global/pressrelease/moocs-forumpreview-issue-of-groundbreaking-publication-for-the-decisions-designs-development-and-deployment-of-massive-open-online-courses/1315/

Preview Issueの目次

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