中東

JSTOR、アラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパーを公開

2019年8月15日、JSTORはアラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパー“Digitizing Printed Arabic Journals: Is a Scalable Solution Possible?”の公開を発表しました。

JSTORは、2017年に全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて、アラビア語の学術コンテンツをデジタル化するプロセスの研究を行いました。同研究はコスト効率がよく、大規模に実装可能で、高品質の画像、メタデータ、完全に検索可能なテキストを制作可能なアラビア語雑誌をスキャンするワークフローの開発を目標に、2年間のプロジェクトとして実施されています。

公開されたホワイトペーパーでは、JSTORの研究をアラビア語のデジタル化された学術雑誌文献全体の概況の中へ位置づけながら、プロジェクトの取り組みと得られた知見等が記述されています。ホワイトペーパーの結論の中では、アラビア語ジャーナルを高精度でデジタル化することが可能であること、OCRソフトウェア・OCRエンジンへの継続的な投資を行うことでコスト低減が可能であること、などが確証されています。

ヨルダンの科学技術高等審議会がCoalition Sに参加:中東の機関としては初

2019年3月25日、Coalition Sは、ヨルダンの科学技術高等審議会(The Higher Council for Science and Technology:HCST)が中東の機関として初めてCoalition Sに参加したことを発表しました。

記事によれば、HCSTはヨルダンの公的独立機関(public independent institution)として1987年に設立され、同国の科学技術活動を統括しているとあります。

The Higher Council for Science and Technology Joins cOAlition S(cOAlition S, 2019/3/25)
https://www.coalition-s.org/the-higher-council-for-science-and-technology-joins-coalition-s/

中東地域の危機に瀕する遺跡の正確な3D記録を作成するプロジェクト“Project Anqa”のウェブサイトが公開

2019年2月27日、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、“Project Anqa”のウェブサイトの公開を発表しました。

中東地域の文化遺産の壊滅的な損失に対応するため、ICOMOSと、世界の遺跡の3Dデータを記録する活動を行なっている米国のNPO・CyArk、米・イエール大学文化財保存研究所が2015年に共同で開始した事業です。

同事業では、危機に瀕している遺跡の正確な3D記録を作成するとともに、同地域の能力開発や知識の移転等を実施することが目的とされており、同国の文化財博物館総局(DGAM)と提携してシリアで開始された同事業で記録化されたダマスカスにある6つの遺跡を記録が掲載されています。

Launch of Project Anqa's Website (ICOMOS,2019/2/27)
https://www.icomos.org/en/178-english-categories/news/44200-launch-of-project-anqa-s-website

GoogleとWikimedia財団、様々な地域言語によるウェブコンテンツ拡大のための連携を発表

2019年1月22日、GoogleとWikimedia財団が、様々な地域言語(local languages)によるウェブ上の情報が不足しているとの課題認識のもと、そのような言語によるコンテンツを増やすことを目的に連携すると発表しました。

Wikipediaの編集者が、GoogleのTranslate API(翻訳)・Custom Search API(引用情報のメンテナンス)・Cloud Vision API(デジタル化)を無料で利用可能とすることや、インドの12言語によるWikipedia記事を拡充するパイロットプロジェクトのインドネシア・メキシコ・ナイジェリア・中東・北アフリカ地域の10言語への拡大(“GLOW:Growing Local Language Content on Wikipedia”プログラム)が発表されています。

また、Wikimedia財団によるプロジェクトを支援するため、Googleがウィキメディア基金(Wikimedia Endowment)に200万ドル、ウィキメディア財団に110万ドルの寄付を行なうことも発表されています。

カタール国立図書館(QNL)、同館のIFLA/PACアラビア語圏地域センターとしての役割について国際図書館連盟(IFLA)と3年間の延長で合意

2019年1月20日、カタール国立図書館(QNL)は、同館のIFLA/PACアラビア語圏地域センターとしての役割について、国際図書館連盟(IFLA)と3年間の延長で合意したと発表しています。

同館では、ユネスコ(UNESCO)との18か月間の連携プロジェクトを含む、アラブ地域の文献遺産の保存支援に関するいくつかの事業を計画しており、将来的にはアラブのいくつかの国での保存・保全に関する研修やワークショップの開催も予定しています。

Qatar National Library Extends its Role as Regional IFLA Preservation and Conservation Center(QNL,2019/1/20)
https://www.qnl.qa/en/about/news/qatar-national-library-extends-its-role-regional-ifla-preservation-and-conservation

IFLA Journal、2018年12月号が発行

2019年1月3日、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の44巻4号(2018年12月)が公開されました。

アラブ世界における読書推進、アラブの大学における研究データ管理や共有、アラブの図書館所蔵の文化遺産の発見可能性への制度的障壁、韓国における私信のデジタル化等に関する論考等が掲載されています。

Out Now: December 2018 issue of IFLA Journal(IFLA,2019/1/3)
https://www.ifla.org/node/91788

IFLA Journal. 2018, 44(4). [PDF:100ページ]
https://www.ifla.org/files/assets/hq/publications/ifla-journal/ifla-journal-44-4_2018.pdf

カタール国立図書館(QNL)、アラブ地域の文書遺産を所蔵する図書館を支援する共同プロジェクトの実施に関しユネスコ(UNESCO)と合意

2018年7月19日、カタール国立図書館(QNL)が、ユネスコ(UNESCO)と「アラブ地域の文書遺産図書館の支援」(Supporting Documentary Heritage Libraries in the Arab Region)に関する共同プロジェクトの実施に関し合意したと発表しています。

同プロジェクトは、アラブ地域の消滅・破損の恐れがある文書遺産の保存に関する両機関の既存の取組を強化するもので、18か月間かけて、アラブ地域の全ての国の文書遺産をマッピングして職員の能力開発や追加支援が必要な地域が特定されます。また、能力開発訓練のためにセッションや危険な状態の国において文書遺産保護を行なっている人のためのワークショップの実施、緊急事態時の文書遺産の予防のための保全に関するガイダンスの提供なども行われます。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームの実装などに関して112万ドルの助成を獲得

2018年4月3日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームの実装やコンテンツのキュレーションに関してAndrew W. Mellon財団から112万ドルの助成を受けたことを発表しました。

スタンフォード大学の技術パートナーや世界のコンテンツプロバイダーと連携しつつ、2018年1月に公開されたプロトタイプの開発経験に基づいてDLMEの拡張などが進められます。プラットフォームの立ち上げは2020年を予定しています。

プラットフォームは今後の電子図書館プロジェクトが再利用できるものとなるとのことで、コンテンツへのアクセスやそれらの保存に関する仕様の統一を意図しているようです。

『アジ研ワールド・トレンド』誌が2018年2月号で「オープンガバメント・データ整備の動向を追う」を特集

日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所の刊行している『アジ研ワールド・トレンド』誌が2018年2月号(No.268)で「オープンガバメント・データ整備の動向を追う――開発途上国を中心に――」と題した特集を組んでいます。特集に関連して、以下の記事が掲載されています。

巻頭エッセイ
オープンデータによる開発途上国への日本のアプローチ / 小尾敏夫

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East” (DLME)のプロトタイプを公開

2018年1月31日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が、コンセプト実証(proof of concept)のため、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East” (DLME)のプロトタイプを公開しました。

Antiquities Coalition、カタール国立図書館(QNL)、スタンフォード大学図書館と連携し、中東や北アフリカ地域の研究機関や研究者の協力を得て開発されたものです。

プロトタイプには、学者や専門家等によって選定された、テキスト、動画、写真、アーカイブ資料、手稿、3Dデータ、地図などといった約13万5,000点の当該地域の文化財が含まれており、公開にあわせて、オンライン展示や事例研究の公開も計画されています。

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