中東

国際図書館連盟(IFLA)、政府情報と図書館に関する現況調査報告書を公開

2021年7月7日、国際図書館連盟(IFLA)の政府情報・公的刊行物分科会(GIOPS)が、政府情報と図書館に関する現況調査報告書“The Government Information Landscape and Libraries”を公開しました(IFLA Professional Report No.137)。

サブサハラアフリカ、カナダ、中東・北アフリカ、ギリシャ、国際政府組織、韓国、ロシア連邦、英国、米国における事例調査にもとづいて、政府の出版刊行、寄託機関、情報へのアクセス、政府図書館、保存、データ、デジタル化等といった事例を提供しています。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、展示「ルクセンブルクと“オリエント”の眺め」のVR版を公開

2021年5月25日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、5月6日から6月26日にかけて同館で実施している展示「ルクセンブルクと“オリエント”の眺め」(Views of Luxembourg and the 'Orient')のVR映像を公開したと発表しました。

19世紀に撮影された、ヴィクトリア朝期の英国の写真家Francis Frithに関係がある写真が展示されています。

Visitez l'exposition en réalité virtuelle !(BnL, 2021/5/25)
https://bnl.public.lu/fr/actualites/articles-actualites/2021/views_of_luxembourg_and_the_orient_vr.html

サウジアラビア文化省、手稿類の原本の統合デジタルプラットフォームを通じたオンライン公開に関し、キング・アブドゥルアジーズ公共図書館と協定を締結(記事紹介)

サウジアラビアの英字紙Arab Newsが、2021年3月2日付の記事で、同国文化省の図書館当局と、キング・アブドゥルアジーズ公共図書館が、統合デジタルプラットフォームを通じた手稿類の原本のオンライン公開に関する協定を締結したと報じています。

同省図書館局による、同国の図書館の促進・発展や、同国の遺産の保存を目的としたもので、記事では、今回の締結に先立って、図書館局が、アラブやイスラム関係の手稿類を各図書館で保存するとともに、歴史や文化を学ぶ世界中の学生のためにオンラインで利用できるようにすることを目的とした協定をキング・ファハド国立図書館と締結していることも紹介されています。

Saudi Arabia’s Libraries Authority signs deal to digitize manuscripts(Arab News,2021/3/2)
https://www.arabnews.com/node/1818106/saudi-arabia

米・イェール大学の中東関連資料のデジタルリソース構築プロジェクト“Visual Resources of the Middle East”(記事紹介)

2020年12月2日付で、米・イェール大学マクミラン国際地域研究センターのウェブサイトに、同大学の中東関連資料のデジタルリソースを構築するプロジェクト“Visual Resources of the Middle East”に関する記事が公開されました。

同プロジェクトは、2018年から開始されたものです。記事の中では、同大学内外の利用者に対し、同大学の図書館や美術館が所蔵する芸術作品、写真、その他多様な資料を一つのプラットフォーム上に集め、無料で誰でもアクセスできる形で提供することが目標とされています。

プロジェクトが焦点を当てているものとして、同大学の美術館、イェール英国芸術センター(Yale Center for British Art)、バイネッキ貴重書・手稿図書館等が所蔵する資料が挙げられています。2020年12月8日時点で、教育・研究目的で美術品のデジタルライブラリを構築しているArtstorの“public collections”において、同プロジェクトによるデジタルコレクション890件が公開されています。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)と米・スタンフォード大学図書館、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームをリリース

2020年7月15日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)とスタンフォード大学図書館が、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームをリリースしたことを発表しました。

DLMEは、国際的な協力に基づく4年間の開発の成果であり、現在、世界の図書館・ミュージアム・文書館が所蔵する資料のデジタルレコード約12万7,000点が収録されています。

同プラットフォームは、Whiting財団やAndrew W. Mellon財団からの助成を受けて開発が行われました。発表によるとオープンソースの“Spotlight”および“Blacklight”のソフトウェアフレームワークにより構築され、IIIF準拠のビューワー“Mirador”を導入しています。

北米の研究図書館センター(CRL)、East View Information Services社との協力事業の成果として19世紀後半から20世紀半ばにかけて中東・北アフリカ地域で刊行された新聞のデジタルコレクションを公開

2020年1月13日、北米の研究図書館センター(CRL)は、East View Information Services社との協力プロジェクトの成果として、19世紀後半から20世紀半ばにかけて中東・北アフリカ地域で刊行された新聞のオープンアクセス(OA)のデジタルコレクション“Middle Eastern and North African(MENA) Newspapers”公開を発表しました。

“MENA Newspapers”はEast View Information Services社が推進する新聞のデジタルアーカイブ“Global Press Archive”のコレクションに追加されました。現時点で15タイトル10万ページ以上のコンテンツが含まれ、最終的には50万ページを超える規模になることが発表されています。コンテンツの大半はアラビア語ですが、一部英語・フランス語による主要タイトルも含まれています。

JSTOR、アラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパーを公開

2019年8月15日、JSTORはアラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパー“Digitizing Printed Arabic Journals: Is a Scalable Solution Possible?”の公開を発表しました。

JSTORは、2017年に全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて、アラビア語の学術コンテンツをデジタル化するプロセスの研究を行いました。同研究はコスト効率がよく、大規模に実装可能で、高品質の画像、メタデータ、完全に検索可能なテキストを制作可能なアラビア語雑誌をスキャンするワークフローの開発を目標に、2年間のプロジェクトとして実施されています。

公開されたホワイトペーパーでは、JSTORの研究をアラビア語のデジタル化された学術雑誌文献全体の概況の中へ位置づけながら、プロジェクトの取り組みと得られた知見等が記述されています。ホワイトペーパーの結論の中では、アラビア語ジャーナルを高精度でデジタル化することが可能であること、OCRソフトウェア・OCRエンジンへの継続的な投資を行うことでコスト低減が可能であること、などが確証されています。

ヨルダンの科学技術高等審議会がCoalition Sに参加:中東の機関としては初

2019年3月25日、Coalition Sは、ヨルダンの科学技術高等審議会(The Higher Council for Science and Technology:HCST)が中東の機関として初めてCoalition Sに参加したことを発表しました。

記事によれば、HCSTはヨルダンの公的独立機関(public independent institution)として1987年に設立され、同国の科学技術活動を統括しているとあります。

The Higher Council for Science and Technology Joins cOAlition S(cOAlition S, 2019/3/25)
https://www.coalition-s.org/the-higher-council-for-science-and-technology-joins-coalition-s/

中東地域の危機に瀕する遺跡の正確な3D記録を作成するプロジェクト“Project Anqa”のウェブサイトが公開

2019年2月27日、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、“Project Anqa”のウェブサイトの公開を発表しました。

中東地域の文化遺産の壊滅的な損失に対応するため、ICOMOSと、世界の遺跡の3Dデータを記録する活動を行なっている米国のNPO・CyArk、米・イエール大学文化財保存研究所が2015年に共同で開始した事業です。

同事業では、危機に瀕している遺跡の正確な3D記録を作成するとともに、同地域の能力開発や知識の移転等を実施することが目的とされており、同国の文化財博物館総局(DGAM)と提携してシリアで開始された同事業で記録化されたダマスカスにある6つの遺跡を記録が掲載されています。

Launch of Project Anqa's Website (ICOMOS,2019/2/27)
https://www.icomos.org/en/178-english-categories/news/44200-launch-of-project-anqa-s-website

ページ