オーストリア

オーストリア・ウィーン工科大学らが開発に携わるデータ管理計画(DMP)作成支援ツール“DAMAP”(記事紹介)

オーストリア・ウィーン工科大学(TU Wien)のウェブサイトに、2021年4月29日付けでニュース記事“TU Wien presents machine-actionable DMP tool at RDA plenary meeting”が掲載されています。

2021年4月に開催された研究データ同盟第17回総会において、TU WienのZeno Casellato氏が、データ管理計画(DMP)作成支援ツール“DAMAP”の開発進捗状況を発表したことを紹介する内容です。“DAMAP”は“FAIR Data Austria”プロジェクトにおいてTU Wien及びオーストリア・グラーツ工科大学が開発に携わっているツールであり、開発に当たってScience Europeの「研究データ管理の国際的な調整に関する実践ガイド」を参考にしています。

オーストリア国立図書館、新しい書庫棟へ約20万点の資料移送を完了

2021年1月8日、オーストリア国立図書館は、2020年後半に、ニーダーエスターライヒ州のハリングゼー(Haringsee)に建設された同館の新しい書庫棟へ約20万点の資料を移送したことを発表しました。

オーストリア国立図書館は、ウィーンから東に約40キロメートルの地点にあるハリングゼーに、合計利用可能面積が約1,000平方メートルの書庫棟を建設しました。新書庫棟の特徴として、多様な資料に対応し棚長の総計が5,400メートルに及ぶ収蔵庫、最新基準に準拠した火災・湿度に関する警報システム、入退・警報システムと同館のセキュリティシステムとの統合などが紹介されています。

新書庫棟へは、大半がデジタル化済の図書・ネガフィルム・新聞・ポスターなどの資料が移送されています。オーストリア国立図書館では、1992年にホーフブルク宮殿(Hofburg)内に建設された約400万冊の収蔵が可能な書庫について、収蔵能力の限界が近づいており、2013年から新しい図書収蔵庫建設のための計画を進めていました。当初、新しい図書収蔵庫は、ホーフブルク宮殿前のヘルデン広場(Heldenplatz)地下に建設される計画でしたが実現せず、代替案としてハリングゼーの書庫棟建設が行われました。

オーストリア国立図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する当局からの要請を受けて2020年11月3日から11月末まで同館の大広間と全ての博物館を閉鎖

2020年11月2日、オーストリア国立図書館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する当局からの要請を受けて、2020年11月3日から11月末まで、同館の大広間(Prunksaal)と全ての博物館を閉鎖することを発表しました。

ヘルデン広場(Heldenplatz)内の閲覧室や同館内のコレクション閲覧室は引き続き利用が可能ですが、午後8時から午前6時まで外出規制が実施されるため、ヘルデン広場内の閲覧室の開室時間が午前9時から午後7時までに短縮されます。

オーストリアのクルツ首相は2020年10月31日付で、欧州各国が新型コロナウイルス感染症の第二波に直面し、オーストリア国内でも感染者が急激に増加していることから、2020年11月3日から二度目の全国的なロックダウンを実施することを発表しました。

@nationalbibliothek(Facebook,2020/11/2)
https://www.facebook.com/nationalbibliothek/posts/3444470992302272

材料科学・工学分野における研究データの検索・再利用・共有の実態に関する13人の研究者へのインタビュー調査(文献紹介)

オープンアクセス(OA)の査読誌PLOS ONEに、2020年9月15日付けで、材料科学・工学分野における研究データの検索・再利用・共有の実態に関する13人の研究者へのインタビュー調査について報告した論文が掲載されています。

同論文は仮想車両・自動運転等に関するオーストリアの研究センター“Virtual Vehicle Research GmbH”に所属する3人の著者が共著で執筆しました。著者らは、研究データのオープン化の実践について、材料科学・工学分野に焦点を当て、研究データの検索・再利用・共有の全体像を描き出すための調査を実施しました。調査のために同分野の研究者13人への深層面接法によるインタビューを行い、テキスト化・コード化されたインタビュー記録の内容分析を行っています。

国・大学レベルのオープンアクセス状況の調査(文献紹介)

2020年5月21日、英Open Universityの機関リポジトリにおいて、国・大学レベルのオープンアクセス(OA)状況調査の論文”Open Access 2007 - 2017: Country and University Level Perspective”のプレプリントが公開されました。著者は同大学のBikash Gyawali氏ら3名です。同論文は2020年8月開催のACM/IEEE Joint Conference on Digital Libraries (JCDL)に採択されています。

調査は8カ国(オーストリア, ブラジル, ドイツ, インド, ポルトガル, ロシア, 英国, 米国)と、それらの国の約400大学を対象とし、Microsoft Academic Graph(MAG)と英国の機関リポジトリアグリゲーターであるCOREのデータを使用して実施されました。

オーストリア図書館協会(BVÖ)、新型コロナウイルス感染症拡大下における図書の貸出・返却時に図書館が順守すべき衛生対策を公表

2020年4月20日、オーストリア図書館協会(Büchereiverband Österreichs:BVÖ)は、新型コロナウイルスから利用者と職員を守るため、図書の貸出・返却時に図書館が順守すべき衛生対策をウェブサイト上で公表しました。

オーストリアでは、4月30日に新型コロナウイルス感染症拡大に関連した外出規制を緩和する連邦社会・保健・介護・消費者保護省(Bundesministeriums für Soziales, Gesundheit, Pflege und Konsumentenschutz)の省令が発令されています。5月1日の同省令発効後も、図書館は入館禁止対象の施設となっていますが、連邦芸術・文化・公共サービス・スポーツ省(Bundesministerium für Kunst, Kultur, öffentlichen Dienst und Sport)はソーシャル・ディスタンシングや衛生面の規定の順守、図書館サービスを資料の貸出返却のみに限定することを条件に、5月15日から図書館が再開できる可能性について言及しています。

BVÖが公表した衛生対策では、4月28日付けの更新を含め主として以下のようなことが示されています。

オーストリア・ウィーンミュージアム、新型コロナウイルス流行下におけるウィーンの状況を示す写真の提供を呼びかけ

オーストリアのウィーンミュージアムが、新型コロナウイルス流行下におけるウィーンの状況を示す私生活及び職業生活の写真の提供を呼びかけています。

新型コロナウイルス感染症による危機が、ウィーンにとってどういう意味を持ったのか、将来の世代が理解できるようにすることを目的としており、提供されたものの中から選択が行なわれ、ミュージアムのコレクションとなります。

全ての地域・言語が対象で、電子メールで送信する際には、提供者にとってのそのものの意味を簡単に教えるよう求めています。

CORONA IN VIENNA: A HISTORICAL COLLECTION PROJECT (Wien Museum)
https://www.wienmuseum.at/en/corona-collection-project

Wien Museum
https://www.wienmuseum.at/en

オーストリア国立図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための当局からの要請により休館

オーストリア国立図書館が、新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する当局からの要請により休館しています。同館の博物館も対象です。館内ツアーやガイダンス、イベントも中止されます。

貸出中の資料は貸出期間が延長され(延滞料は発生せず)、郵送による返却はしないよう要請しています。OPACやデータベースといったオンラインサービスは継続されるほか、チャットや電話・FAX・メールでのコンタクトは可能です。

Austrian National Library (Österreichische Nationalbibliothek)
https://www.onb.ac.at/en/
※Closing Austrian National Library、とあります。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)とオーストリア学術図書館コンソーシアム(KEMÖ)、3年間の“Read & Publish”契約を締結

2020年3月2日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)とオーストリア学術図書館コンソーシアム(Kooperation E-Medien Österreich:KEMÖ)は、2020年1月から2022年12月までの3年間を契約期間とする“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

契約期間中、オーストリアの9大学・1研究所に所属する研究者は、公的資金で助成を受けた自身の論文について、論文処理費用(APC)を支払うことなくCUPの刊行するハイブリッドジャーナル、及び完全オープンアクセス(OA)ジャーナルでOAにより出版することができます。また、CUPの刊行するジャーナルへのアクセスが可能になります。契約の対象となるジャーナルの範囲は機関によって異なっています。

Open Access Vereinbarung mit Cambridge University Press(KEMÖ,2020/3/2)
https://www.konsortien.at/meldungen-Details.asp?meldungenid=931

米国化学会(ACS)の出版部門とオーストリア学術図書館コンソーシアム(KEMÖ)、3年間の“Read & Publish”契約を締結

2020年2月21日、米国化学会(ACS)は、ACSの出版部門とオーストリア学術図書館コンソーシアム(Kooperation E-Medien Österreich : KEMÖ)が試験的なオープンアクセス(OA)出版への「転換契約(transformative agreement)」として、“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

契約期間は2020年1月1日から2022年12月31日までの3年間です。契約期間中、オーストリア国内の11研究機関に所属する著者は、自身が責任著者である査読済論文を無料でACSの60タイトル以上の雑誌でOAにより公開することができます。またこれらの機関に所属する研究者は、ACSの刊行する学術誌、及びACSが発行する最新の化学ニュースに関する情報誌“Chemical & Engineering News”に掲載された全ての記事へアクセス可能になります。

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