蔵書構築

台湾国家図書館、かつて台北市内に存在した大型商業施設「中華商場」の写真を募集:小説『歩道橋の魔術師』の舞台

2021年3月23日、台湾国家図書館は、かつて台北市内に存在した大型商業施設「中華商場」や、その付近の商業地区・西門町を撮影した古い写真を募集することを発表しました。

中華商場は1961年の落成以後、1960年代から70年代を中心に多くの人で賑わいましたが、台北地下鉄の「西門駅」建設工事に伴い1992年に取り壊されました。同館の発表では、台湾の作家・呉明益氏による中華商場を舞台とした小説『歩道橋の魔術師』がドラマ化され、ドラマを通じ、台湾の人々の中で中華商場の歴史への関心が高まっていることを紹介しています。

重現天橋下的記憶—國家圖書館徵集中華商場及西門町老照片(台湾国家図書館, 2021/3/23)
https://www.ncl.edu.tw/information_237_12073.html

マイクロフィルム資料の適切な廃棄の実施にあたって注意すべきこと(記事紹介)

2021年3月15日付で、米・テキサス州立図書館・公文書館委員会(TSLAC)の記録管理(Records Management)部門 “State and Local Records Management Division”(SLRM)のブログ“The Texas Record”に、マイクロフィルム資料の適切な廃棄の実施にあたって注意すべきことを解説した記事が掲載されています。

同記事では、マイクロフィルム資料をコレクションから廃棄する際に、注意すべき点として、以下の3点について解説しています。

・自機関で廃棄、外注のどちらの場合であっても、資料の引き取り先・廃棄場所や手段・廃棄前の準備・廃棄のために使用する機材などについての手続きが定められていることを確認する。外注する場合には、受注業者が州政府機関・地方自治体の定める規則に準拠していることも確認する

・廃棄前の準備として、監査・情報公開法による要請等の対象ではないこと、廃棄記録に十分な情報が含まれていることなどを確認する。廃棄の実施に当たっては、焼却・所定の大きさ以下への細断等の方法により、記録が復元できないことを保証する

米・ITHAKA S+R、大学図書館の指導者層を対象に2020年秋に実施した多様性・公平性・包括性、及び反人種主義に関する調査の報告書を公開

2021年3月17日付で、米国のIthaka S+Rは、大学図書館の指導者層を対象とした多様性・公平性・包括性、及び反人種主義に関する調査結果の報告書を公開しました。

Ithaka S+Rは2010年から、米国の非営利4年制大学の図書館長等を対象として、大学図書館の戦略に関する調査を3年ごとに実施しており、最新の調査は2019年秋に行われました。しかし2020年には、大学図書館において組織の構成員やコレクションの多様性・公平性・包括性の向上が長年の課題である中で、黒人男性ジョージ・フロイド氏の殺害事件とその後の“Black Lives Matter”運動による反人種主義の機運が高まったことを受けて、大学図書館に与えた影響を把握するために3年の周期を待たずに今回の調査が行われました。2020年9月に多様性・公平性・包括性及び反人種主義問題の課題・戦略等について、2019年秋以降の1年間の進展に関する調査が行われ、対象者全体の43%に当たる638件の回答を得ています。調査結果に基づく報告書は主に次のような所見を示しています。

・公平性・多様性・包括性を組織内で養成する能力について、大学図書館の指導者層が持つべき特に重要な能力とする回答が、2019年の調査時と比べて大幅に増加している

名古屋市鶴舞中央図書館、中部国際空港に就航する国内線航空会社の機内誌の閲覧・貸出を開始

名古屋市鶴舞中央図書館は、中部国際空港(セントレア)が開港16周年を迎えた2021年2月17日から、同空港に就航する国内線航空会社10社のうちの8社分の機内誌の閲覧・貸出を開始したと発表しています。

メディアの報道によると、利用できるのは、全日本空輸(ANA)の「翼の王国」、日本航空(JAL)の「SKYWARD」、日本トランスオーシャン航空(JTA)の「Coralway」、スカイマークの「空の足跡」、アイベックスエアラインズの「IBEX SKY NAVI」、ソラシドエアの「ソラタネ」、ジェットスター・ジャパンの「JETSTAR MAGAZINE」、ピーチ・アビエーションの「PEACH LIVE」とのことです。バックナンバーは貸出可ですが最新刊は閲覧のみです。保存期間は1年間とのことです。

また、3月2日から3月26日にかけて、第15回セントレアフォトコンテストの入賞作品16作品の展示も行われています。

E2364 - 学術図書館における電子書籍コレクション構築の動向(ACRL)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門Choiceは2020年9月,米・メリーランド大学カレッジパーク校のノヴァク(John Novak)氏らの調査・執筆によるホワイトペーパー“Ebook Collection Development in Academic Libraries: Examining Preference, Management, and Purchasing Patterns”を公開した。入手には氏名等の登録が必要だが,同内容が本報告書の助成機関であるOverDrive社のウェブサイトでも公開されており,こちらからは登録なしで入手が可能である。

ドイツのアジア学に関するポータルサイト“CrossAsia”、ベルリン国立図書館が所蔵する約2万1,500点のモンゴル資料コレクションの紹介ページを開設

2021年2月10日、ドイツのアジア学に関するポータルサイト“CrossAsia”は、ベルリン国立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)の所蔵するモンゴル資料コレクションの紹介ページがポータルサイト内に開設していることを発表しました。

ベルリン国立図書館のモンゴル資料コレクションは、同分野の中では世界最大規模のコレクションです。モンゴル及び中国の内モンゴル自治区から入手したキリル文字・モンゴル文字の文献を中心に、200年以上の期間に及ぶ約2万1,500点の資料で構成されています。

ポータルサイト内に開設されたページ“Die Mongolische Sammlung der Staatsbibliothek zu Berlin”では、ドイツ語・英語により、コレクションの概要・来歴や特徴的な資料群の紹介が掲載されています。

北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況等に係る調査(文献紹介)

2021年2月に刊行された、東亜図書館協会(CEAL)の“Journal of East Asian Libraries”の172号に、米・スタンフォード大学のVictoria Rahbar氏による報告記事“Report on Japanese-Language Manga Magazine Survey 2020”が掲載されています。

本文献は、北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況や、図書館員が日本語の漫画雑誌を収集する、もしくは、収集しない要因を明らかにするために行った調査の報告記事です。

調査は、CEAL加盟館のうちの43館に対し、2020年2月24日に電子メール(8問)を送付して行われました。本文献は、2020年4月15日までに回答のあった15館のうち、スクリーニング質問に回答しなかった2館を除いた13館分の回答を用いて分析されています。

調査結果として、回答館のうち30.77%が日本語の漫画雑誌コレクションを所蔵していること、日本語の漫画雑誌コレクションを構築するプラスの要因として研究・指導上のニーズや学生からのリクエストがあること、マイナスの要因としては、整理・製本、予算、保存スペースに係る問題があることが紹介されています。

また、回答館のうち、

フィンランド国立図書館、コレクション構築に関する新方針と2021年から2024年までのデジタル化計画を発表

2021年2月11日、フィンランド国立図書館は、コレクション構築に関する新方針と2021年から2024年までのデジタル化計画の公開を発表しました。

公開されたコレクション構築に関する新方針は、同館のコレクションと学術研究、科学の透明性との間の密接な相互関係を強調する内容で作成されました。フィンランドの文化遺産の永久保存と公共利用、特に人文学・社会科学分野の研究のニーズに応じた多言語の研究用資料の構築などが示されています。また、オープンサイエンス・オープンリサーチの推進のため、ライセンス購読制の電子リソースを削減し、オープンアクセス(OA)出版に基づいて研究成果を公開する資金調達モデルに対する支援の方針を明らかにしています。その他、著作権法や関連する合意に基づいて、独自にデジタル化した資料の利用公開を促進すること、研究者が必要とするフォーマットによるコレクション提供の方法を検討することなどについて言及しています。

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