蔵書構築

E2434 - ニュージーランド国立図書館の外国資料の除籍とIAへの寄贈

   2021年7月13日,ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は,同館の外国刊行資料コレクション(Overseas Published Collections:OPC)のうち除籍予定の書籍の大部分を,国際的なデジタル・ライブラリーを運営する米国の非営利団体Internet Archive(IA)に寄贈すると発表し,賛否の声が上がっている。

『国立国会図書館月報』726号刊行:「洋書を追いかけて(前編) 帝国図書館時代、洋書はどのように集められたか」を掲載

このほど刊行しました『国立国会図書館月報』726号(2021年10月)では「洋書を追いかけて(前編) 帝国図書館時代、洋書はどのように集められたか」を掲載しています。前編の今回は主に、帝国図書館の前身である東京書籍館以降の洋書収集の方向性等について、当時収集された資料の写真も併せて、紹介しています。

『国立国会図書館月報』726号(2021年10月)[PDF:5.99MB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11727104_po_geppo2110.pdf?contentNo=1

国立国会図書館月報
https://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html

鳥羽市立海の博物館(三重県)、営業を休止した県内の水族館「志摩マリンランド」が所蔵していた図書資料を受入れ

鳥羽市立海の博物館(三重県)は、2021年9月2日付けのTwitterで、2021年3月末に営業を休止した県内の水族館「志摩マリンランド」が所蔵していた図書資料の受入れ作業を進めていることを紹介しています。9月3日付けTwitterでは、年度内に目録も作成すると述べています。

NHK NEWS WEBの9月6日付け記事でも本件について報じており、寄贈資料が「学術雑誌や研究報告書など2万冊以上」にのぼること、将来的には希望者の閲覧に供することも検討されていること等が紹介されています。

@umi_museum(Twitter, 2021/9/2)
https://twitter.com/umi_museum/status/1433338079524241415

横浜市戸塚図書館、「第二次戸塚区読書活動推進目標」に基づき、戸塚区に関係する資料の寄贈を呼びかけ

2021年8月4日、横浜市戸塚図書館が、戸塚区に関係する資料の寄贈を呼びかけています。

地元の地域情報紙によると、同区が江戸時代に宿場町として栄えたことから家庭内に貴重な資料が眠っている可能性を想定し2021年度に策定した「第二次戸塚区読書活動推進目標」に盛り込んだ、「地域の歴史的資料の保存・管理」に基づくものです。同区の18の地区連合町内会の代表者が集まる「区連会」の場でも寄贈を呼びかけたとのことです。

対象資料として以下が挙げられています。

・戸塚区に関する古い文献、古地図など
・戸塚区にある施設、機関、団体に関する資料
 社史、学校・町内会・商店街などの記念誌、施設案内、
 観光案内、寺社縁起など
・戸塚宿を扱った東海道五十三次関連資料
・戸塚区内を走る鉄道・バス等、交通に関する資料
・戸塚区出身者や在住者に関する伝記や評伝など
・戸塚区に関する行政資料

東京藝術大学附属図書館、コレクターからピアニストのウラジミール・ホロヴィッツ関係コレクションの寄贈を受けたと発表

2021年7月21日、東京藝術大学附属図書館が、ピアニストのウラジミール・ホロヴィッツの著名な音源コレクターから、コレクション一式の寄贈を受けたと発表しました。

コレクションには、LPレコード、SPレコード、コンパクトディスク、ピアノロール、関連文献等が含まれており、世界で発売されたホロヴィッツの演奏音源がほぼ網羅されているとしています。

コレクションの整理はこれから順次行い、利用可能となった段階で改めてお知らせする予定としています。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、除籍予定の外国書籍をInternet Archiveに寄贈

2021年7月13日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、Internet Archiveと合意を締結し、同館のOverseas Published Collections(OPC)のうち、除籍を予定している外国書籍をInternet Archiveに寄贈すると発表しました。

発表によると、NLNZは、2018年半ばから所蔵する外国書籍の内、除籍するものの選定を開始しており、同館が除籍対象とし、他の図書館から譲渡の希望がない資料は、廃棄される可能性がありました。

寄贈された書籍は、デジタル化が行われ、2年以内にInternet Archiveが提供する電子書籍提供サイト“Open Library”において“Controlled Digital Lending(CDL)”のもと提供されます。書籍自体は、Internet Archiveがもつ米国内の保管施設で長期的に保存されるとあります。

その他、OPCの内、2015年に策定した蔵書構築方針や収集計画に合致する資料は保持され、一部は国内外の図書館で保管し相互貸借で利用可能とすること、権利者から申し出があった書籍については“Open Library”での提供が停止されること等が述べられています。

イタリア・ボローニャ大学図書館、故ウンベルト・エーコ氏の書斎での排架通りに旧蔵書を排架するスペースを館内に設置へ:バーチャルなデジタルライブラリーも計画

2021年6月17日付けのイタリア・ボローニャ大学の機関紙(オンライン)UniboMagazineが、同大学の元教授で作家・哲学者・記号学者の故ウンベルト・エーコ氏の書斎(Library)の雰囲気を再現したスペースを同大学の図書館に設置するプロジェクトが発表されたと報じています。

同館の「20世紀翼棟(20th-century wing)」内に、張り出し通路(walkaway)で2層に分けられた白い書架を設置し、同氏のミラノの自宅の白い高書架での排架場所を参照して図書を排架するとしており、閲覧室を設け、専門職員も配置されます。加えて、情報可視化システムにより新たな分析手法の構築を促すデジタルライブラリー“ECO'S DIGITAL MODERN LIBRARY”も計画されており、物理的な構成(書架)と意味的な構成(図書の排架場所から想起される概念のネットワーク)双方で3Dビューアーのアプリを通じてアクセスできるとしており、ウンベルト・エーコの思想を物理的にもデジタル的にも探究できると説明されています。

Internet Archive(IA)、蔵書評価の結果除籍されることとなった演劇史に関するコレクションの寄贈をカナダ・ハミルトン公共図書館から受ける:デジタル化しオンライン公開へ

2021年5月26日、Internet Archive(IA)は、カナダ・オンタリオ州のハミルトン公共図書館(HPL)から、18世紀から19世紀にかけての演劇史に関する約1,000冊の図書の寄贈を受けたと発表しています。

同コレクションは、HPLが、演劇文化史に関心を抱いた地元の大学の演劇学の教授から、1984年に寄贈を受けたもので、照明や演出といった演劇の技術的な詳細、演劇界のさまざまな俳優は劇作家、英国や米国の様々な種類の劇場の建築、旅回りの劇団の歴史といった図書が含まれます。

近年、HPLが定期的な蔵書評価を行った際に、米国や英国に関する資料である同コレクションは、ハミルトン地区の作品を重視する同館の業務にそぐわないとされ、同館では、いくつかの大学図書館や劇場アーカイブに問い合わせを行いましたが、多くの人に利用されるとしてIAに寄贈することとなったものです。

同コレクションは、IAでデジタル化しオンラインで公開されることとなっており、デジタル化公開後、図書は長期保存され、デジタル化資料は“Controlled Digital Lending(CDL)”のもとで提供されます。

群馬県立図書館、同館が収集する市町村立図書館等で購入が難しい高額な高度専門的資料や学術研究書の利用促進を目的としたリーフレット「新収蔵資料抄」を発行

2021年5月28日、群馬県立図書館が、リーフレット「新収蔵資料抄」を発行すると発表しました。現在、同館ウェブサイトでVol.2まで公開されています。

同館では、資料収集方針に基づいて、市町村立図書館等での購入が難しい高額な高度専門的資料や学術研究書を収集していますが、それら資料を知ってもらうとともに、相互貸借サービスを通じて利用の促進を図ることを目的としています。

県内で同館以外に所蔵がなく、かつ内容が高度専門的な資料を厳選して紹介するとし、新着資料の単なるリストでなく、内容にまで踏み込んだ資料案内であると説明されています。目次や概要を紹介し、また、さらに知的関心が広げられるよう、館蔵の関連資料があれば、あわせて紹介するとしています。

英・ケンブリッジ大学図書館、英国の物理学者スティーヴン・ホーキング氏のアーカイブを保存へ

2021年5月26日、英・ケンブリッジ大学は、英国の物理学者であり同大学の教授を務めたスティーヴン・ホーキング氏(1942-2018)のアーカイブに関し、同大学図書館がその保存を担うことを発表しました。アーカイブには同氏の論文や手紙等が含まれています。

発表では、同大学図書館はアイザック・ニュートン、チャールズ・ダーウィンのアーカイブに加え新たにホーキング氏のアーカイブも保存することになり、科学に関する最も重要なアーカイブのうち3つが同館に揃うと述べています。

なお、ホーキング氏が使用していた車椅子や音声合成装置等は英・ロンドンの科学博物館(Science Museum)で保存され、同館において、ケンブリッジ大学におけるホーキング氏のオフィスを再現した展示が行われる予定になっています。

Latest news(University of Cambridge)
https://www.cam.ac.uk/news
※2021年5月26日付けで本件に関するお知らせ“Hawking Archive saved for the nation”が掲載されています。

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