蔵書構築

フィンランド国立図書館、コレクション構築に関する新方針と2021年から2024年までのデジタル化計画を発表

2021年2月11日、フィンランド国立図書館は、コレクション構築に関する新方針と2021年から2024年までのデジタル化計画の公開を発表しました。

公開されたコレクション構築に関する新方針は、同館のコレクションと学術研究、科学の透明性との間の密接な相互関係を強調する内容で作成されました。フィンランドの文化遺産の永久保存と公共利用、特に人文学・社会科学分野の研究のニーズに応じた多言語の研究用資料の構築などが示されています。また、オープンサイエンス・オープンリサーチの推進のため、ライセンス購読制の電子リソースを削減し、オープンアクセス(OA)出版に基づいて研究成果を公開する資金調達モデルに対する支援の方針を明らかにしています。その他、著作権法や関連する合意に基づいて、独自にデジタル化した資料の利用公開を促進すること、研究者が必要とするフォーマットによるコレクション提供の方法を検討することなどについて言及しています。

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、公共図書館における物理的コレクション・電子的コレクションの利用やコストに係る動向の調査概要を公表

2021年2月17日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、研究概要“The Use and Cost of Public Library Materials:Trends Before the COVID-19 Pandemic”を公開しています。

公共図書館における、物理的なコレクションおよび電子的なコレクション(電子書籍・オンラインデータベース等)に係るコストや貸出数に関するコロナ禍以前の動向を調査したもので、地域間や人口規模での比較も行われています。

得られた知見として、2014年度から2018年度にかけて、

・電子的なコレクションを提供する館が80%から90%に増加
・1人あたりの支出額の中央値において、物理的なコレクションは6%減少したのに対し、電子的なコレクションでは31%増加
・貸出におけるコストの中央値では、物理的な資料は11%増加した一方、電子的な資料は26%減少

といった点があげられています。また、2018年度において、地方や奉仕対象人口が少ない図書館は、地方以外や奉仕対象人口が多い図書館に比べて、電子的な貸出による支出が少ないと指摘しています。

大阪府立中央図書館国際児童文学館、「新収古書一覧」のページに平成31年・令和元年度収集分のリストを追加

2021年2月17日、大阪府立中央図書館国際児童文学館が、「新収古書一覧」のページに平成31年・令和元年度収集分のリストを追加しました。

同館では、新刊書に加え、明治から現代にかけての児童文学関連の古書を収集しています。

お知らせ(大阪府立中央図書館国際児童文学館)
https://www.library.pref.osaka.jp/site/jibunkan/index-2.html
※「「新収古書一覧」のページに平成31年・令和元年度のページを追加しました。 (2021年2月17日更新)」とあります。

大阪府立中央図書館 国際児童文学館 新収古書一覧
https://www.library.pref.osaka.jp/site/jibunkan/old-book.html

東北大学附属図書館、初代館長の旧蔵書「林鶴一関係資料」の利用が可能となったと発表

2021年1月29日、東北大学附属図書館が、「林鶴一関係資料」の利用が可能となったと発表しています。

同館の初代館長であり理学部教授・数学者であった林鶴一氏の関係資料約1,800冊が、燻蒸とクリーニング処理を経て本館書庫地下2階に配架され、利用が可能となったもので、数学分野のもののほか、雑誌論文の抜刷や林自身の書き込みと思われる資料も一部含まれます。また、全体の4分の3を洋書が占めています。

林鶴一を研究する者にとって、同氏がどのような資料を収集し研究を進めていったか、教育者としてどのように後進を導いてきたかを知ることができる貴重な資料群であると説明されています。

なお、同館には、第2代館長の「武内文庫」、第5代館長の「小宮文庫」、第9代館長の「中村文庫」、第11代館長の「金谷文庫」が既に所蔵されています。

お知らせ(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/news.html
※2021/01/29欄に「【本館】「林鶴一関係資料」の利用が可能になりました」とあります。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、第二次世界大戦中のホロコーストに関する重要資料を蔵書として受入:連合国陣営にホロコーストの進行を公式に報告した最も古い文書

2021年1月27日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、第二次世界大戦中のナチスドイツ政権によるホロコーストについての重要資料を、同館の蔵書として受入したことを発表しました。

LACが新たに受入した資料は、1943年初頭にポーランド亡命政府が作成した16ページの英文報告書『ドイツ占領下のポーランドにおけるユダヤ人の大量殺戮(The Mass Extermination of Jews in German Occupied Poland)』です。同報告書には、ポーランド亡命政府の外務大臣が第二次世界大戦当時の連合国政府(Allied governments)宛に作成したレポートが含まれています。同レポートは、諜報活動に基づいて入手したポーランド系ユダヤ人大量殺害の詳細と、ワルシャワのユダヤ人居住区「ワルシャワ・ゲットー」から強制収容所への送還について報告した内容で、連合国陣営にホロコーストの進行を伝えた初めての公式文書であることを紹介しています。

栃木県立図書館、在野の足尾銅山研究家からの寄贈を受けて設置する特別コレクション「村上文庫」を紹介する展示を開催

栃木県立図書館が、3階地域資料室において、2021年1月29日から3月24日まで、「追憶の足尾銅山 特別コレクション~村上文庫~」展を開催します。

同館は、在野の足尾銅山研究家・村上安正氏(1931年-2019年)から、足尾銅山をはじめとする全国各地の鉱山関係資料の寄贈をうけ、特別コレクション「村上文庫」として、順次受入れを進めています。

同展示は、村上氏の功績と足尾銅山について広く知る事を目的に、「村上文庫」に含まれる、村上氏の著作と足尾銅山関連資料を紹介するものです。

追憶の足尾銅山 特別コレクション~村上文庫~(栃木県立図書館,2021/1/28)
http://www.lib.pref.tochigi.lg.jp/index.php?key=joy2vctsj-1473#_1473

米・サウスカロライナ大学図書館、ロックバンドKISSのファンからコレクションの寄贈を受ける:2021年夏に展示を実施予定

2020年12月15日、米・サウスカロライナ大学図書館が、ロックバンドKISSのファンから、コレクションの寄贈を受けたと発表しています。

同館がコミックスコレクションの寄贈を受けたのを知り、ダウンズ(Downs)夫妻が、2020年の初めに寄贈したものです。

コレクションは約400点からなり、もともとメンバーが所有していたサイン入りのギター26本、ステージ写真、初期のサイン入り白黒写真、ギタリストで創設メンバであるポール・スタンレーによるオリジナル作品、コンサートの記念品等を含むと説明されています。

同館では、今回の寄贈により、同館の20世紀および21世紀のポピュラーミュージックのコレクションが大幅に強化されるとしています。同館の19世紀から20世紀にかけての音楽・映画・テレビ・コミック・グラフィックノベルといったポピュラーカルチャーに関するコレクションとの親和性があり、音楽・ビジュアルアート・現代史・経営史・マーケティングを専門とする学生や教員による利用が見込まれるとしています。

同館では、同コレクションを用いた展示を2021年夏に予定しています。

E2341 - 東京大学アジア研究図書館の開館

2020年10月1日,東京大学附属図書館は,東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)の総合図書館内に東京大学アジア研究図書館を開館し,11月26日には総合図書館のグランドオープンとアジア研究図書館の開館を記念する式典を執り行った。研究機能と図書館機能との有機的結合を目指す新しいタイプの図書館の誕生である。

日本通運 物流資料館、閉館に伴い蔵書を寄贈へ:図書館からの寄贈依頼を受け付け

専門図書館協議会のブログ「SENTOKYO ブログ」上に、2021年1月7日付けでお知らせ「図書寄贈のご案内/日本通運 物流資料館」が掲載されています。

日本通運 物流資料館が2020年をもって閉館したことに伴い蔵書の寄贈を行うこと、図書館からの寄贈依頼を受け付けていることが記載されています。寄贈依頼は同館の蔵書リストから希望資料を選ぶ形式となっており、蔵書リストの返送期限は2021年1月31日(希望資料が重複した場合は先着順)とあります。

図書寄贈のご案内/日本通運 物流資料館(SENTOKYO ブログ, 2021/1/7)
https://blog.goo.ne.jp/sentokyo/e/fab8d9cfdf99cc9a4119d465d3c789a6

米・ミシシッピ州立大学図書館、ネブラスカ州在住の個人の収集家による約5万曲相当の楽譜コレクションの寄贈を受入:米国最大規模の楽譜所蔵機関に

2020年12月10日、米国のミシシッピ州立大学は、同大学の図書館に対して、ネブラスカ州オマハに在住する個人の収集家であるクリアリー(Janice Cleary)氏が楽譜コレクションの寄贈を行ったことを発表しました。

現在95歳のクリアリー氏は、長年にわたってラグタイムの楽曲を中心とする楽譜の収集を行い、ガーシュウィン(George Gershwin)・ブレイク(Eubie Blake)など様々な作曲家による約5万曲相当の楽譜コレクションを構築していました。クリアリー氏の家族を介して、著名なピアニストであるバーンハート(Jeff Barnhart)氏からの勧めにより同館への寄贈が行われたことを紹介しています。

お知らせの中で、ミシシッピ州立大学図書館は、合計2万点以上のミュージカル楽曲・ラグタイム・1860年代以降のポピュラー音楽の楽譜コレクション“Charles H. Templeton Sr. Sheet Music Collection”を所蔵しており、楽譜コレクションの保存・利用・デジタル化等に関する同館の取り組みへの評価が、バーンハート氏による寄贈の勧めに繋がったことが挙げられています。

ミシシッピ州立大学図書館はクリアリー氏のコレクションが加わったことにより、米国最大規模の楽譜の所蔵機関となっています。

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