蔵書構築

岩手県立図書館、特殊文庫「浦田敬三文庫」の利用が可能になったと発表:岩手の近代文学の研究者の旧蔵書の一部

2021年5月6日、岩手県立図書館が、特殊文庫として受け入れた「浦田敬三文庫」の整理作業が終わり、利用が可能になったと発表しています。

高校教諭の傍ら、岩手の近代文学を研究した故・浦田敬三氏の蔵書の一部(約2,900冊)です。

岩手県立図書館 お知らせ
https://www.library.pref.iwate.jp/
※「浦田敬三文庫が利用可能になりました[令和3年5月6日]」とあります。

浦田敬三文庫について(岩手県立図書館)
https://www.library.pref.iwate.jp/info/announce/20210506_urata.html

米国の学術図書館における、物理媒体・電子媒体のリソースの動向(記事紹介)

2021年4月28日、ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Librisは、米国の学術図書館における、物理媒体・電子媒体のリソースの動向に関するブログ記事を公開しました。

Ex Librisが提供するクラウド型図書館システム“Alma”のデータを用いて2020年11月に実施した調査を基に、2010年から2019年にかけての物理媒体・電子媒体のリソースに対する図書館の支出動向が分析されています。調査対象は、“Alma”を導入している米国の図書館の内、無作為に抽出された10館です。

結果として、全ての対象館で物理媒体への支出が減少し、電子媒体への支出が増加する傾向が見られ、以前は物理媒体への支出が電子媒体を上回っていたものの現在は逆転していること等が示されています。なお、同調査には新型コロナウイルス感染症の影響は反映されていないことを指摘しています。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、「学校図書館メディア基準」の改訂版を公開

全国学校図書館協議会(全国SLA)が、「学校図書館メディア基準」の改訂版を2021年4月1日に公表しました。

改定版は、学習指導要領に示されたカリキュラム・マネジメントやGIGAスクール構想による電子メディア等に対応し、学習活動に活用できる学校図書館の機能を発揮するのに必要な基準を示していると述べられています。

改定版の策定にあたって、2020年1月にパブリックコメントが行われていました。

「学校図書館メディア基準」を改訂しました(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/post-210.html

参考:
全国学校図書館協議会(全国SLA)、「学校図書館メディア基準」改訂案への意見を募集中
Posted 2020年1月8日
https://current.ndl.go.jp/node/39899

秩父宮記念スポーツ博物館・図書館、「秩父宮記念スポーツ博物館・図書館資料収集方針」を策定

2021年4月2日、秩父宮記念スポーツ博物館・図書館が、「秩父宮記念スポーツ博物館・図書館資料収集方針」(3月30日付)を策定したと発表しています。

2019年10月に設置された「資料の価値づけ及び収集方針策定等検討ワーキンググループ」が2020年12月23日に提出した最終報告書を踏まえ館内で検討し策定されたものです。

指針では、同館において収集する「スポーツ資料」は、日本のスポーツに関し、①日本におけるスポーツ及び競技の発展、また、②日本におけるスポーツと社会とのつながりやスポーツ文化の拡がりを示す、日本のスポーツ研究(スポーツ史及びスポーツ科学、体育・スポーツ教育など)及び競技の理解のために欠くことができないものであり、これまでのコレクションの継続を図るとともに、特に散逸等のおそれが高く、国において保全する必要のあるものを対象とするとしており、以下の4つのテーマを掲げています。

(1)スポーツイベント: 日本のスポーツ史上の画期となる顕著な大会・事象
(2)競技: 伝統的な身体文化と近代スポーツ受容後の競技の発展を示すもの
(3)人物: 日本のスポーツ史上注目される顕著な個人
(4)デジタル情報: 上記(1)~(3)を包含する要素

台湾国家図書館、かつて台北市内に存在した大型商業施設「中華商場」の写真を募集:小説『歩道橋の魔術師』の舞台

2021年3月23日、台湾国家図書館は、かつて台北市内に存在した大型商業施設「中華商場」や、その付近の商業地区・西門町を撮影した古い写真を募集することを発表しました。

中華商場は1961年の落成以後、1960年代から70年代を中心に多くの人で賑わいましたが、台北地下鉄の「西門駅」建設工事に伴い1992年に取り壊されました。同館の発表では、台湾の作家・呉明益氏による中華商場を舞台とした小説『歩道橋の魔術師』がドラマ化され、ドラマを通じ、台湾の人々の中で中華商場の歴史への関心が高まっていることを紹介しています。

重現天橋下的記憶—國家圖書館徵集中華商場及西門町老照片(台湾国家図書館, 2021/3/23)
https://www.ncl.edu.tw/information_237_12073.html

マイクロフィルム資料の適切な廃棄の実施にあたって注意すべきこと(記事紹介)

2021年3月15日付で、米・テキサス州立図書館・公文書館委員会(TSLAC)の記録管理(Records Management)部門 “State and Local Records Management Division”(SLRM)のブログ“The Texas Record”に、マイクロフィルム資料の適切な廃棄の実施にあたって注意すべきことを解説した記事が掲載されています。

同記事では、マイクロフィルム資料をコレクションから廃棄する際に、注意すべき点として、以下の3点について解説しています。

・自機関で廃棄、外注のどちらの場合であっても、資料の引き取り先・廃棄場所や手段・廃棄前の準備・廃棄のために使用する機材などについての手続きが定められていることを確認する。外注する場合には、受注業者が州政府機関・地方自治体の定める規則に準拠していることも確認する

・廃棄前の準備として、監査・情報公開法による要請等の対象ではないこと、廃棄記録に十分な情報が含まれていることなどを確認する。廃棄の実施に当たっては、焼却・所定の大きさ以下への細断等の方法により、記録が復元できないことを保証する

米・ITHAKA S+R、大学図書館の指導者層を対象に2020年秋に実施した多様性・公平性・包括性、及び反人種主義に関する調査の報告書を公開

2021年3月17日付で、米国のIthaka S+Rは、大学図書館の指導者層を対象とした多様性・公平性・包括性、及び反人種主義に関する調査結果の報告書を公開しました。

Ithaka S+Rは2010年から、米国の非営利4年制大学の図書館長等を対象として、大学図書館の戦略に関する調査を3年ごとに実施しており、最新の調査は2019年秋に行われました。しかし2020年には、大学図書館において組織の構成員やコレクションの多様性・公平性・包括性の向上が長年の課題である中で、黒人男性ジョージ・フロイド氏の殺害事件とその後の“Black Lives Matter”運動による反人種主義の機運が高まったことを受けて、大学図書館に与えた影響を把握するために3年の周期を待たずに今回の調査が行われました。2020年9月に多様性・公平性・包括性及び反人種主義問題の課題・戦略等について、2019年秋以降の1年間の進展に関する調査が行われ、対象者全体の43%に当たる638件の回答を得ています。調査結果に基づく報告書は主に次のような所見を示しています。

・公平性・多様性・包括性を組織内で養成する能力について、大学図書館の指導者層が持つべき特に重要な能力とする回答が、2019年の調査時と比べて大幅に増加している

名古屋市鶴舞中央図書館、中部国際空港に就航する国内線航空会社の機内誌の閲覧・貸出を開始

名古屋市鶴舞中央図書館は、中部国際空港(セントレア)が開港16周年を迎えた2021年2月17日から、同空港に就航する国内線航空会社10社のうちの8社分の機内誌の閲覧・貸出を開始したと発表しています。

メディアの報道によると、利用できるのは、全日本空輸(ANA)の「翼の王国」、日本航空(JAL)の「SKYWARD」、日本トランスオーシャン航空(JTA)の「Coralway」、スカイマークの「空の足跡」、アイベックスエアラインズの「IBEX SKY NAVI」、ソラシドエアの「ソラタネ」、ジェットスター・ジャパンの「JETSTAR MAGAZINE」、ピーチ・アビエーションの「PEACH LIVE」とのことです。バックナンバーは貸出可ですが最新刊は閲覧のみです。保存期間は1年間とのことです。

また、3月2日から3月26日にかけて、第15回セントレアフォトコンテストの入賞作品16作品の展示も行われています。

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