研究図書館

【イベント】九州大学附属図書館・統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻共同開催セミナー「研究インパクト指標」(12/9・福岡)

2019年12月9日、九州大学中央図書館(福岡県福岡市)4階きゅうとコモンズにおいて、九州大学附属図書館・統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻の共催によるセミナー「研究インパクト指標」が開催されます。

セミナーでは、米・イリノイ大学図書館・グレインジャー工学図書館情報センターのWilliam H Mischo氏、Mary C Schlembach氏による講演「大学における研究インパクト指標の利用と評価」(逐次通訳付)が行われます。講演の要旨によれば、イリノイ大学図書館が開発した研究インパクトデータの可視化システムや、さまざまな利用可能な研究指標間の関係を調べた結果についての紹介が行われるとあります。

参加費は無料、定員は80人(事前申し込み要)です。

セミナー「研究インパクト指標」(12/9)(九州大学附属図書館)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/events/20191209

米・カリフォルニア大学デービス校図書館のワインコレクションから垣間見るワイン史上の一大事件「パリスの審判(Judgment of Paris)」の裏側(記事紹介)

2019年10月10日、米国のカリフォルニア大学デービス校図書館は、同館のワインコレクションに新たに加わった資料の、1976年のワイン史上の一大事件「パリスの審判(Judgment of Paris)」と関わるエピソードを紹介した記事を公開しました。

「パリスの審判」は、1976年にフランス・パリで開催されたブラインドテイスティングによるワインの試飲会で、カリフォルニア産のワインがフランス産のワインを上回る評価を獲得し、カリフォルニアワインの価値が世界中に認識されることとなったワイン史上の一大事件です。同館はこの「パリスの審判」に重要な役割を果たした2人の人物であるワイン醸造家André Tchelistcheff氏とワインツアー事業者のJoanne DePuy氏に関わる資料を受入しており、記事の中で両氏の「パリスの審判」に関わるエピソードを紹介しています。

Internet Archive(IA)と古書店のBetter World Booksが収集した未デジタル化資料のデジタル化に関し連携

2019年11月6日、Internet Archive(IA)と古書店のBetter World Booksが新たな連携を発表しました。

2003年に設立されたBetter World Booksは、6つの国の図書館・書店・大学から古本を収集し、販売・寄贈・リサイクルを行っていますが、今回の連携により、収集された古本が未デジタル化資料であった場合、IAによるデジタル化の対象となります。

研究図書館グループ(RLG)の前会長で、Better World Booksの役員であるミハルコ(Jim Michalko)氏は、今回の連携により、未デジタル化資料だった場合にデジタル化されると分かって図書館がBetter World Booksに除籍資料を提供できるようになることから、図書館は責任あるコレクション管理を果たすことができると発言しています。

LA Referenciaと米・LYRASIS、ラテンアメリカのオープンソースコミュニティの進展・促進を目的に覚書を締結

2019年11月1日、米国の図書館等のネットワークLYRASISと、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織La Referenciaが、連携のための覚書を締結したと発表しています。10月31日付で発効しています。

学術コミュニケーション・データ共有・リポジトリを管理するために設計されたオープンソースで、コミュニティ支援型の技術・プログラムへの関与や導入を支援することで、ラテンアメリカのオープンソースコミュニティを進展・促進させることが目的です。

以下の4点を目的として掲げています。

1.ラテンアメリカで導入された新たにリリースされたLYRASISのコミュニティ支援型プログラムに関する研修、オンライントレーニング、ワークショップ、イベントの促進
2.国際標準に準拠した適切なリポジトリの実現の支援、及び、そのための国内や国際的な政策や政策立案者への働きかけ
3.国内のユーザーグループの活動の調整・支援、及び、コミュティー間の連携の支援
4.各々のコミュニティーへの関与、及び、連携活動のための利害関係者の把握と連携の成果の世界への発信

日本学術会議、提言「第6期科学技術基本計画に向けての提言」を公表

2019年11月6日、日本学術会議は、同会議の科学者委員会学術体制分科会による2019年10月31日付の提言「第6期科学技術基本計画に向けての提言」の公表を発表しました。

この提言は、2019年4月から内閣府の総合科学技術・イノベーション会議で、2021年から5年間の科学技術政策の基本として策定の準備が進められている「第6期科学技術基本計画」について、学術の立場からあるべき計画に向けた提言を行ったものです。

提言の中では、日本の現状・問題点として、大学等の教育研究機関において、研究者各自の内発的関心に基づき、長期的視野から腰を据えて基礎研究に取り組む環境が急速に失われ、学術の裾野を形成する研究者の活動が弱体化していること等の危機的な状況を挙げています。こうした状況を改善し、日本の学術が今後も持続的な発展を遂げ期待される役割を果たし続けるためには、基礎研究の蓄積とそれを可能にする継続的な投資、学術の多様性・総合性の確保・形成、バランスのとれた基盤的研究資金と競争的研究資金の配分の3点が特に重要であることを指摘しています。

E2195 - 欧州の研究図書館におけるデジタル人文学の現状と展望

写本をはじめとした資料のデジタル化,OCR技術を活用したデジタル翻刻,オンラインでの公開,テキストマイニングを用いた研究など,コンピュータ技術の発展と浸透によって人文学研究の様相は大きく変化した。デジタル人文学と総称される,こうした研究の新潮流はすでにその重要性を広く認識されている。しかし,デジタル人文学は(もちろん)コンピュータ技術の知識を要し,学際的な広がりを持つ方法論であり,従来の人文学研究の単なる延長線上にあるとは言い難い。現代の研究図書館はデジタル人文学研究をいかにして支援し,推し進めていくことが可能だろうか。

Artstor、フォルジャー・シェイクスピア・ライブラリー(米国)のデジタル化画像コレクション8,000点以上を“Open Artstor: Folger Shakespeare Library”で公開

2019年10月9日、教育・研究目的で美術品のデジタルライブラリを構築しているArtstorは、米国ワシントンD.C.にあるフォルジャー・シェイクスピア・ライブラリー(Folger Shakespeare Library)のデジタル化画像コレクション8,000点以上を“Open Artstor: Folger Shakespeare Library”で公開したことを発表しました。

画像コレクションはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもとで公開されています。挿絵付きの台本・貴重な図書・舞台衣装・劇作法・舞台役者の肖像など、シェイクスピアと演劇一般の歴史・成果を明らかにする画像コレクションである、としています。

Open Artstor: Folger Shakespeare Library(Artstor,2019/10/9)
https://www.artstor.org/2019/10/09/open-artstor-folger-shakespeare-library/

カナダ研究図書館協会(CARL)とカナダ連邦政府助成機関の3機関、OpenAIREと提携してオープンアクセス(OA)の研究成果の発見可能性を向上させる試験プロジェクトを実施

2019年10月23日、カナダ研究図書館協会(CARL)は、カナダ連邦政府の助成機関3機関とともに、OpenAIREと提携してカナダで生産されたオープンアクセス(OA)の研究成果の発見可能性を向上させることを目的とした試験プロジェクトを実施することを発表しました。

カナダでは、カナダ保健研究機構(Canadian Institutes of Health Research:CIHR)、カナダ自然科学・工学研究会議(Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada:NSERC)、及び社会・人文科学研究会議(Social Sciences and Humanities Research Council:SSHRC)の3つの連邦政府助成機関が、研究コミュニティの成果物のオープン化を促進するためのポリシーを実施しています。しかし、これらの研究成果は様々なプラットフォーム・リポジトリ・サービスに分散し、これらを発見し追跡する包括的な方法がありません。また、ある研究成果物やデータセットを研究資金助成機関と関連付けるための標準的な方法も存在しない状況にあります。

北米の研究図書館センター(CRL)の管理する南アジア研究資料コレクションSouth Asia Open Archives(SAOA)がJSTOR上で利用可能になる

2019年10月16日、北米の研究図書館センター(CRL)とJSTORは共同して、両者の提携により、CRLの管理する南アジア研究資料コレクションSouth Asia Open Archives(SAOA)のコンテンツが、JSTORのプラットフォーム上で利用可能になったことを発表しました。

SAOAは、英語及び南アジア諸言語による南アジア関連の芸術・人文科学・社会科学分野にわたる網羅的なコレクションです。CRLの南アジア研究のためのデジタルリソース創出を目的としたイニシアチブSouth Asia Materials Project(SAMP)から発展して、1967年以降の南アジア関連の希少な資料をデジタル保存し自由に利用可能にしています。植民地時代の重要な行政・貿易に関する報告書やカースト制度・社会構造・社会経済史・女性とジェンダー等をテーマとした新聞など、35万ページ以上のコンテンツを含み現在もその規模を拡大しています。

JSTORは図書館・コンソーシアム向けに、JSTORのプラットフォーム上で主要コレクションを公開できるようになるイニシアチブを実施しており、CRLとJSTORの提携はこのイニシアチブの一環として締結されています。

EBSCO社、オーストラリア・メルボルン大学出版と提携し期限付きで同大学出版が刊行する電子書籍を同時アクセス数無制限・DRMフリーで提供

2019年10月14日、EBSCO社は、オーストラリアのメルボルン大学出版(MUP)と図書館向け電子書籍のオプションを充実させるために提携したことを発表しました。

この提携により、EBSCO社から期限付きで同時アクセス数無制限・DRMフリーの条件によりMUPが刊行する電子書籍を購入することができるようになります。DRMフリーのタイトルは、印刷・保存・ダウンロードに関する制限なく利用することが可能です。

図書館は対象タイトルの購入にあたって、同時アクセス数無制限・DRMフリーもしくは同時アクセス数制限有(1人または3人)・標準的なDRM付のいずれかの条件を選択することができます。EBSCO社は、このことにより、図書館が利用者の要求に合わせて自館のコレクションをカスタマイズすることで資料費を最大限執行可能になる、としています。

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