専門図書館

E2328 - 米国国立農学図書館によるデータレスキュープロジェクト

2020年8月,米国国立農学図書館(NAL)と米国のメリーランド大学情報学部との協働で実施したデータレスキュープロジェクトの報告書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が同大学の機関リポジトリで公開された。同プロジェクトは,退職する研究者や閉鎖される研究室のデータや書類を迅速に評価する試験的プロセスの開発を目的としたものであり,データレスキュー実践のガイドである“Data Rescue Processing Guide: A Practical Guide to Processing Preservation-Ready Data From Research Data Collection”を作成している。報告書ではガイドの作成プロセスや実際のデータレスキューの評価,今後の展望について報告している。以下では,どのような視点でガイドを作成し,ガイドを用いてどのような処理を行ったのかに着目して報告内容を紹介する。

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)が運営する科学技術動画提供のためのポータルサイト“TIB AV-Portal”(記事紹介)

2020年11月16日付で、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)が、同館の運営する科学技術動画提供のためのポータルサイト“TIB AV-Portal”の概要や機能開発の歴史を紹介したブログ記事を公開しています。

TIB AV-Portalは、2020年11月時点で科学技術分野を中心とする動画コンテンツ約3万点を収録したポータルサイトです。動画内の場面・セリフ・テキスト・画像等を自動解析する機能や、デジタルオブジェクト識別子(DOI)の付与、コンテンツの長期保存の実施、コンテンツに関連した学術論文・研究データ等に対するリンク形成などをその特徴としています。

TIB AV-Portalは、2011年にTIB内の研究室で開発が始まり、2014年春のオンライン化、セマンティックソリューションを扱うyovisto社によるTIBの仕様に基づいた運営等を経て、2020年までにTIBへ運営・開発主体が完全移行しました。TIBは2018年9月に同ポータルに専従する開発チーム(Scrum team)を設置しており、ブログ記事では、開発チームが実現した主要な機能やサービスとして、次のようなことが紹介されています。

・最新の動画・人気のある動画のブロック分けによる表示、ユーザーの視聴履歴に基づく推薦動画の提供などトップページのデザインをリニューアル

【イベント】国立国会図書館(NDL)第31回保存フォーラム「戦略的「保存容器」の使い方―さまざまなカタチで資料を護る―」(12/16-1/15・オンライン)

2020年12月16日から2021年1月15日まで、国立国会図書館(NDL)は、オンライン会議ツールWebexを利用した参加登録者限定のオンライン動画配信により、第31回保存フォーラム「戦略的「保存容器」の使い方―さまざまなカタチで資料を護る―」を開催します。

資料を長期的に保存するための基本的かつ簡便な保存技術であり、適切に使用することによって、資料を劣化・破損させる様々な外的要因からの保護機能が期待できる「保存容器」について、原点・開発と普及・活用事例に関する報告等を通して、未来への備えを考える材料とすることを目的に開催されます。

参加費は無料です。定員は300人(先着順)で、定員に達した時点で受付を終了します。参加者は期間中いつでも配信動画を視聴することができます。

主な内容は次のとおりです。

【イベント】BIC ライブラリ講演会「コロナが早める未来の姿 ~ 図書館が進む道、図書館員が進む道 ~」(11/24・オンライン)

2020年11月24日、BIC ライブラリ講演会「コロナが早める未来の姿 ~ 図書館が進む道、図書館員が進む道 ~」がオンラインで開催されます。

講師は日本能率協会総合研究所の菊池健司氏であり、新型コロナウイルス感染症によって大きく変化した社会における図書館の変化等について考える講演会です。

参加費は無料であり、事前に申込が必要です。

【WEB】「BIC ライブラリ講演会」のお知らせ 【コロナが早める未来の姿 ~ 図書館が進む道、図書館員が進む道 ~】(BICライブラリ)
http://www.jspmi.or.jp/system/seminar.php?ctid=120306&smid=162&it=a

国内外58機関の参加を得て「日本古典籍研究国際コンソーシアム」が設立される

2020年11月1日、国文学研究資料館が、国内外58機関の参加を得て「日本古典籍研究国際コンソーシアム」が設立されたと発表しています。

同コンソーシアムは、日本古典籍(19世紀までの日本で作られたあらゆる書物の総称)を対象とした研究の深化・発展のため、特に、

1.人材(学生、研究者、司書・学芸員・アーキビストなどの専門職員)の育成
2.先端的研究に基づく研究成果発信等に関する情報・資源の共有と活用
3.データベースの活用等に関する情報・意見交換

の三点について、参加機関が協働できる場を一緒に作り上げていくことを目指しており、同館が事務局を担当しています。

日本古典籍研究国際コンソーシアムの設立について(国文学研究資料館,2020/11/2)
https://www.nijl.ac.jp/news/2020/11/post-147.html

【イベント】シンポジウム「《アーカイブズでつながるコミュニティ》アーカイブズ・コミュニティを目指して」(11/6・オンライン)

2020年11月6日、企業史料協議会が主催する第9回ビジネスアーカイブズの日オンライン・シンポジウム「《アーカイブズでつながるコミュニティ》アーカイブズ・コミュニティを目指して」が、ウェブ会議サービスZoomを用いてオンラインで開催されます。

つながることでお互いの存在価値を高め、情報を発信する「アーカイブズ・コミュニティ」(アーカイブズでつながるコミュニティ)をどのように築いていくかを考えるシンポジウムです。

定員120人、事前申込み要(先着順)です。参加費用は、企業史料協議会の会員は無料、非会員は有料(1人1,000円)となっています。当日の主なプログラムは以下のとおりです。

【基調講演】
松崎裕子氏(公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター 企業史料プロジェクト担当/企業史料協議会理事)

【パネルディスカッション】
モデレータ:
松崎裕子氏
 
パネリスト:
樋川裕二氏(グンゼ株式会社 綾部本社総務課課長 /グンゼ博物苑前苑長)
豊嶋朋子氏(株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所理事/広報室 社史編纂・史資料チームリーダー)
中野寛政氏(TOTO株式会社 TOTOミュージアム館長)

「第6回図書館レファレンス大賞」の最終審査進出の3事例および奨励賞が発表される

2020年10月25日、11月4日にオンラインで開催される第22回図書館総合展内で最終審査が行われる、「第6回図書館レファレンス大賞」の最終審査に進出した3事例が以下の通り発表されています。

・道端の牛乳瓶 ~時を超えて開かれる歴史
指宿市立指宿図書館(鹿児島県)

・アマビエでつながる地域と図書館
くまもと森都心プラザ図書館(熊本市)

・コロナ禍でもできることから!-レファレンス周知に向けた取り組み-
大阪市立中央図書館

また、奨励賞として以下の1件が選ばれています。

・東京オリンピック(1964年)頃のファッションの流行
一般財団法人 石川武美記念図書館

@libraryfair(Twitter,2020/10/25)
https://twitter.com/libraryfair/status/1320183725284470784

松竹大谷図書館、「松竹大谷図書館特別資料閲覧システム」を公開

2020年10月22日、公益財団法人松竹大谷図書館が、「松竹大谷図書館特別資料閲覧システム」を公開しました。

現在、同館が所蔵する「川上音二郎・貞奴一座欧米公演関係資料アルバム」が閲覧できるようになっています。同資料のデジタルアーカイブ化は、同館が2018年に実施したクラウドファンディング・プロジェクト「【第7弾】世界へ翔んだ、川上音二郎・貞奴の軌跡を未来へ。」で募集した支援金をもとに行われました。

システムの開発および公開は、同館と立命館大学アート・リサーチセンター間の協定に基づき、立命館大学アート・リサーチセンターが実施しています。

《松竹大谷図書館特別資料閲覧システム》を公開しました(松竹大谷図書館,2020/10/22)
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/news/201022.html

ドイツ医学中央図書館(ZB MED)、研究データ管理(RDM)・公正な研究実践における電子実験ノートの選定・導入・活用等に関するガイドを公開

2020年10月7日、ドイツ医学中央図書館(ZB MED)は、生命科学分野を対象とした電子実験ノート(Elektronische Laborbücher:Electronic Lab Notebook)に関するガイドの改訂更新版を公開したことを発表しました。

研究室での実験過程を電子的に記録する「電子実験ノート」を活用する研究機関が増加していますが、内容のモニタリングや研究データ管理(RDM)プロセスへの統合といった「電子実験ノート」に関する新たな課題が惹起しています。また、使いやすさ・機能・接続性・セキュリティなどについての多様なニーズに対応するため、「電子実験ノート」市場では様々な製品が提供される状況にあります。

ZB MEDはこのような「電子実験ノート」に関わる新たな課題を背景に、既存のガイドを更新し、RDMや公正な研究実践における選定・導入・活用等を案内するための改訂更新版を作成・公開しました。改訂更新版のガイドでは、法的枠組みに関する章の新設、ベストプラクティスの更新、詳細情報のリンクの更新や新規追加などが行われています。

ZB MEDが運営する生命科学分野のオープンアクセス(OA)出版プラットフォーム“PUBLISSO”上で、同ガイドの全文が公開されています。

米国国立医学図書館(NLM)、表示形式等に関わるPubMedの機能改善を実施:旧PubMed(Legacy PubMed)は2020年10月31日に閉鎖

2020年10月6日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館の提供する生物医学文献の無料データベースPubMedに機能改善を実施したことを発表しました。

2020年5月の新システム運用開始以降に、ユーザーから寄せられたリクエストに基づいて以下のような機能改善が実施されました。

・検索結果一覧画面のサイドバーに日付の範囲指定の可能なフィルターの追加
・My NCBIログイン時の検索結果一覧画面における検索語ハイライト機能の有効化
・文献管理ソフトに連携可能なPubMed形式のテキストファイルやPMID(PubMed ID)のリストを検索結果一覧として表示するオプションの追加
・検索結果一覧画面におけるスニペット表示・非表示の切替
・検索結果のソートキーのオプションとして刊行物名・第一著者の追加
・検索語句の検索クエリへの変換状況、無効な構文やタグの警告など検索詳細(Search Details)画面の表示内容の充実
・検索結果一覧画面への関連情報リンクの表示(一覧の表示形式がAbstractの場合のみ)

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