学校図書館

全国学校図書館協議会(全国SLA)、オンラインイベントプログラムを発信する「SLA情報局online」を開始

2020年9月18日、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、オンラインイベントプログラムを発信する「SLA情報局online」を開始することを発表しました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い研修会等が中止となっていることを踏まえ、学校図書館担当者向けに有用な情報を提供し、スキルアップや交流の場となることが目標とされています。

第1弾として、10月10日に、森田盛行氏(全国SLA顧問)を講師とした「学校教育に関わるすべての人に! みんなで学ぼう 学校教育と著作権」が開催されます。参加費は無料で、電子メールでの申込が必要です。

お知らせ
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/
※2020年9月18日付で、「オンラインイベント「SLA情報局online」をスタートします! 第1弾は学校図書館と著作権について〈10/10〉」と掲載されています。

反省的な学校図書館実践家:ジャーナリングの活用(文献紹介)

2020年9月付で、米国学校図書館協会(AASL)が刊行する、米国の学校図書館に関する学術雑誌“School Library Research”の第23号に、論文“Reflective School Library Practitioners: Use of Journaling to Strengthen Practice”が公開されています。

同論文は、学校図書館教育プログラムにおける、対話的なジャーナリング(journaling)の活用に関してまとめられたものです。ジャーナリングが自己認識や専門能力の向上に効果があること等に触れ、プログラムの履修者による、自身の学びや実践の反省や実践と理論のつながりの考察等に関する記述の内容について以下をはじめとした観点で分析しています。

・Thinking in Action
他の履修者の観察に基づいた記述。どのような実践であったか、どのようにすればよいのか等について振り返る機会となっている。

・Thinking on Action
自分の実践に関する考察。履修者が学校図書館員の役割に関与するのを助け、自らの活動を後から分析する手段を提供している。

スコットランド全地域を対象とした学校図書館戦略の開始から2年が経過(記事紹介)

2020年9月8日、スコットランド図書館・情報協議会(SLIC)は、スコットランド全地域を対象とした学校図書館戦略“Vibrant Libraries, Thriving Schools - A National Strategy for School Libraries in Scotland 2018-2023”が開始してから2年が経過したことを発表しました。

“Vibrant Libraries, Thriving Schools - A National Strategy for School Libraries in Scotland 2018-2023”は、2018年9月8日に発表されたスコットランド全地域を対象とする5か年の学校図書館戦略です。SLIC・スコットランド地方自治体協議会(Convention for Scottish Local Authorities:COSLA)・スコットランド自治政府が共同で策定しています。十分なリソースを得た学校図書館サービスが、児童・生徒のリテラシー能力や学習到達度の向上等を通して、教育の卓越性と公平性に関する自治政府の展望を達成するために、どのように貢献できるかを概説した内容で、20の行動計画などが示されています。

文部科学省、「各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する参考資料」を公表

2020年9月11日、文部科学省が、「各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する参考資料」を公表しています。

学校における各教科等の指導にあたり、新学習指導要領に基づき資質・能力をバランスよく育成するため、子どもや学校等の実態に応じ、各教科等の特質や学習過程を踏まえ、教材・教具や学習ツールの一つとしてICTを積極的に活用し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなげることが重要であるとして作成されたものです。

博物館・美術館・公文書館や図書館などのデジタル資料の利用(社会科,地理歴史科,公民科の指導におけるICTの活用について)、公立図書館等におけるオンラインを活用した電子書籍サービスを利用して、専門的な情報を確実に収集する(生活科・総合的な学習(探究)の時間の指導におけるICTの活用について)等の記載があります。

今後、各教科等の指導におけるICTの活用に関する解説動画についても順次作して公開するとしています。

Library of the Year 2020の優秀賞・ライブラリアンシップ賞・特別賞の受賞機関が発表

2020年9月14日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)は、9月2日に実施したLibrary of the Year 2020(LoY2020)の二次選考会の結果を発表しています。

二次選考の結果、以下の機関が、優秀賞・ライブラリアンシップ賞・特別賞を受賞しています。

・LoY2020 優秀賞
安城市中心市街地拠点施設アンフォーレ及び中核施設安城市図書情報館
生駒市図書館
須賀川市民交流センターtette
みんなで翻刻

・ライブラリアンシップ賞
saveMLAK
一般社団法人北海道ブックシェアリング

・LoY2020 特別賞
新潟市学校図書館支援センター

LoY2020 二次選考結果発表!(IRI,2020/9/14)
https://www.iri-net.org/loy/loy2020-second-result/

米国学校図書館員協会(AASL)、新型コロナウイルス感染拡大下で新学年を迎える学校図書館の現状調査の結果を公表

2020年9月10日、米国学校図書館員協会(AASL)が、新型コロナウイルス感染拡大下で新学年を迎えた学校図書館の現状調査(Back-to-School Survey)の結果を公表しました。

8月5日から8月12日にかけて、学校/学校図書館の開校・開館状況、学校図書館の利用状況、予想されるコレクションの損失、予算編成に関して調査を行ったもので、全50州の、各館の学校司書、学区の責任者、学校図書館員を養成する大学教員等から1,117の回答が得られました。

学校の開校に関して大多数が完全な遠隔教育やハイブリット型で授業を開始する予定となっていること、完全に変更点なしに学校図書館を開館すると回答があったのは学区レベルでは17%・館レベルでは12%であったこと、活動は許可されていないものの図書館は開館しているとの回答は学区レベルで45%・館レベルで29%であったこと、学校図書館が図書館での授業以外に使われているとの回答は学区レベルでは25%・館レベルでは17%であったこと、図書館が使用できない場合には教室に本をブックトラックで運んで貸出を行なったり(50%)、遠隔で指導したり(55%)、教室で教員と共同で指導している(38%)との回答が寄せられたことが紹介されています。 

次回調査は9月10日から9月17日にかけて行われます。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、被災した学校図書館への支援を実施

2020年9月10日、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、2019年以降の大規模な災害により蔵書や施設・設備に大きな被害を受けた学校図書館を対象とした支援事業に関するページを掲載しました。

同事業では、支援を必要としている学校・地域の情報や、支援を必要としている学校からの相談・支援の申込を受け付けています。

支援内容は学校が希望する図書や図書館用品の寄贈、選書・図書整備等の人的支援です。支援額は1校約5万円から20万円程度であり、支援時期は2020年11月以降とされています。

第一次集中受付期間は10月10日までです。

お知らせ(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/
※2020年9月10日付で「災害によって被災した学校図書館への支援 情報提供や支援のお申込・ご相談を受け付けます」というお知らせが掲載されています。

ニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)、教育省へ国内全校への学校図書館設置・財政支援等を求めた全国キャンペーン“School Libraries Transform”を開始

2020年9月1日の午後4時から、ニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)が全国キャンペーン“School Libraries Transform”を開始しています。

同キャンペーンは、教育のあらゆる段階で、児童・生徒が読書や学習を支援する学校図書館サービスを利用できるようにすべきであるという理念の下、国内全ての学校コミュニティへ高機能な学習環境を提供するため、全ての児童・生徒が専門司書が十分な予算・時間を割いてサービスを実施する学校図書館を利用できることについて、その価値と必要性の周知を使命としています。国内全ての児童・生徒が、専門司書が在籍し同省の資金援助を受けた学校図書館へアクセスできるように、同国の教育省に制度化させることを目標としています。

SLANZAは同キャンペーンの特設ウェブサイトを開設し、キャンペーンの背景となる国内の窮状などともにキャンペーンの意図を説明した教育大臣宛ての嘆願書“Save our school libraries”へ署名を求めています。

柏崎市立図書館(新潟県)、柏崎高等学校図書館と連携し同校生徒による図書館蔵書活用の促進等を意図した取り組みを開始

2020年9月2日、新潟県の柏崎市立図書館(ソフィアセンター)は、新潟県立柏崎高等学校の学校図書館と連携し、同校生徒の課題研究や読書において、ソフィアセンターの蔵書活用を促進する取り組みを開始したことを発表しました。

ソフィアセンターは連携の背景として、高校生は学習・読書室の利用が多く、蔵書の活用は小中学生と比べると非常に少ない状況にあることなどを挙げ、同校との連携をきっかけに、市内の他の高校生の利用促進とレファレンスサービスの活用を働きかけていく、としています。

ソフィアセンターは同校図書館との連携事業の概要として、「課題解決支援」と「課題図書の簡単予約」を挙げています。「課題解決支援」は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された同校1学年・2学年の生徒が探究活動として取り組む「柏崎サイエンスプロジェクト(KSP)」の課題研究テーマを両館で共有し、ソフィアセンターの蔵書とレファレンスサービスによって、生徒の課題解決を支援するものです。「課題図書の簡単予約」は同校1学年の生徒の課題図書300冊のうち、ソフィアセンターが所蔵する図書約200冊のリストをホームページに掲載し、簡単に検索や利用状況の確認・予約を可能とするものです。

清教学園中・高等学校(大阪府)、図書館を使った探究的な学びのカリキュラム「リブラリア・カリキュラム」が生徒の人生に役立ったかについて調査した結果を発表

2020年9月3日、大阪府河内長野市にある清教学園中・高等学校が、「「主体的・対話的で深い学び」を通じ、生徒の賜物を育む探究学習の教育効果に関する研究-「卒業論文」を振り返る、15歳から28歳へのアンケート調査-」を公表しました。

清教学園リブラリア(図書館)のスタッフが、2019年度日本私学教育研究所委託研究として、同校の図書館を使った探究的な学びのカリキュラム「リブラリア・カリキュラム」が生徒の人生にどんな影響を与えているのか、履修者616人を対象として振り返りアンケート調査を行い、探究学習の長期的な教育効果の検証を行ったものです。

調査結果として、これまで皮膚感覚において「よい」と信じてきた、自由なテーマ設定による探究学習の効果が、今回の調査により裏付けられたとしています。

また、追加調査として、13人への個別インタビューを行っていますが、今回の調査結果には含まれておらず、その結果を踏まえた研究を進めて改めて報告を行うとしています。

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