大学図書館

米国図書館協会(ALA)・米国建築家協会(AIA)主催の2021年図書館建築賞受賞5館が発表

2021年5月14日、米国建築家協会(AIA)が、米国図書館協会(ALA)と共同で毎年開催している図書館建築賞の2021年の授賞館5館を発表しました。

同賞は、立地、目的、エコロジー、環境の持続可能性、歴史といったデザインの成果を示す必要があり、6人の審査員により選ばれたものです。

受賞館は以下の通りです。

・アリゾナ州立大学ヘイデン図書館(リ・インベンション)

・マサチューセッツ州ボストン公共図書館ロクスベリー分館(改修)

・ニューヨーク市ブルックリン公共図書館サンセットパーク図書館

・テイラーストリートアパートメント/シカゴ公共図書館リトルイタリー分館

・マサチューセッツ州ケンブリッジ公共図書館バレンテ分館

Ex Libris社、米国の高等教育機関における教材の管理・アクセス・活用に関するレポートを公開

2021年5月12日、ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Libris社が、米国の高等教育機関における教材の管理・アクセス・活用に関するレポート“Managing, Accessing and Using Course Materials”の公開を発表しました。

同レポートには、Ex Libris社が調査機関のAlterlineに委託し、2020年12月に実施された調査の結果がまとめられています。調査対象は、米国の103人の教職員、257人の学生です。

主な結果として、教材管理の負担は教職員が負っていること、新しい教材を探すうえで、学術図書館は十分に利用されておらず、教職員はウェブサイトの検索や同僚からの推薦等を多く活用していることが挙げられています。また、オンライン学習への移行が学生のオンライン教材へのアクセスを支援するという新たな負担を教職員にもたらしていること、教職員は教材のコスト削減に努めていること等が述べられています。

そして、図書館は、専門知識を活用することで教育や学習へのさらなる関与が可能であり、教材の購入、デジタル化等における図書館の支援に教職員は関心を持っていると指摘されています。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員の地位に関する基準を改訂

2021年5月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、学術図書館員の地位に関する基準の改訂が理事会によって4月に承認された発表しています。

対象となったのは以下の3つの基準で、改訂版は、教員の地位の有無にかかわらず、全ての学術図書館員の任命・昇進・テニュアの決定において、現在の実務にそったものとなっています。

・A Standard for the Appointment, Promotion and Tenure of Academic Librarians

・ACRL Standards for Academic Librarians without Faculty Status

・ACRL Standards for Faculty for Academic Librarians

統合イノベーション戦略推進会議において「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」が決定される

2021年4月27日の内閣官房長官記者会見の中で、同日に開催された統合イノベーション戦略推進会議(第9回)において「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」が決定されたことが発表されています。

内閣官房長官記者会見 令和3年4月27日(火)午前(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202104/27_a.html

統合イノベーション戦略推進会議(第9回)(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/9kai/9kai.html

立正大学図書館、「古書資料館バーチャルツアー」を公開

2021年4月20日、立正大学図書館が、「古書資料館バーチャルツアー」を公開したことを発表しました。公開期間は6月30日までです。

画像は4月1日時点のものであり、「古書資料館バーチャルツアー」内の棚番号と対応している、4月1日時点の配架リストも掲載されています。

古書資料館バーチャルツアーを公開しました(立正大学図書館, 2021/4/20)
https://www.ris.ac.jp/library/news/cb6q79000000blqu.html

古書資料館紹介(立正大学図書館)
https://www.ris.ac.jp/library/kosho/introduction.html

香港中文大学図書館が開催した中国古典籍のOCRコンテスト(記事紹介)

台湾・中央研究院デジタル文化センターは、2021年5月5日付けのお知らせで、香港中文大学図書館が開催した中国古典籍のOCRコンテスト「中国古籍文字自動識別挑戦2021」(2021 Chinese Classic Text OCR Challenge)において優勝したことを報告しています。

同コンテストは、2021年3月、10日間にわたりオンラインで開催されました。毎日アップロードされる50枚の古典籍画像に対し、各チームでOCR処理を行った上、一時間以内に認識結果をアップロードするという手順で行われました。文字及びレイアウト認識の正確性が評価対象であり、同センターのチームが91%の認識率で優勝しました。

参加チームの総数は、中国大陸から13チーム、香港から5チーム、台湾から4チーム、米国から1チームの計23チームであり、所属でみた内訳では、学界関係が13チーム、ビジネス界関係が6チーム、その他が4チームでした。全参加チームのうち、90%以上の認識率であったのは同センターのチームのみでした。

E2381 - Elsevier社からのOA出版割引を含めた契約の提案について

   大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE;E1189参照)は,2020年8月24日にElsevier社からのオープンアクセス(OA)出版割引を含めた契約の提案に合意した。本稿では,この合意に至るまでの経緯とその提案内容について紹介する。

米・メリーランド大学(UMD)図書館、社会科学分野向けのオープンアクセスリポジトリ“SocArXiv” の「組織的拠点」となったことを発表

2021年5月5日、米・メリーランド大学(UMD)図書館は、社会科学分野向けのオープンアクセスリポジトリ“SocArXiv”の組織的拠点(institutional home)となり、SocArXivを支援することを発表しました。

2016年に開設された“SocArXiv”は、UMDで社会学の教授を務めるPhilip N. Cohen氏をfounding directorとし、研究者や図書館コミュニティのリーダーで構成される委員会により運営されています。

発表では、SocArXiv の将来的な取組として、UMD所属研究者の投稿をUMDの機関リポジトリ“DRUM”に統合し、UMDによる研究成果の利用範囲拡大を図ること等に言及しています。

University of Maryland Libraries becomes the institutional home of SocArXiv(UMD Libraries, 2021/5/5)
https://www.lib.umd.edu/news/2021/05/socarxiv

京都大学桂図書館、光による検知と測距の技術を用いた社会実験を開始:「密」検知システムの検証・構築を目指す

2021年5月10日、京都大学桂図書館が、LIDAR(光による検知と測距)を用いた安全安心なライブラリーの社会実験を、4月1日から開始したことを発表しました。

同社会実験は、新型コロナウイルス感染症拡大下において課題となっている「密」を検知するシステムの検証・構築を目的としています。発表によると、当該システムソフトウェアの開発は、新熊亮一氏(現・芝浦工業大学教授、元・同大学情報学研究科准教授)らの研究グループにより行われました。

研究支援機能を持つ同館は、図書館そのものを実証研究の場として役立てる取組を進めており、今回の社会実験の他、2件の実証実験の実施を予定していると述べています。

桂図書館でLIDARを用いた安全安心なライブラリーの社会実験を開始しました(京都大学, 2021/5/10)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-05-10

【イベント】日本図書館研究会情報組織化研究グループ2021年5月月例研究会「日本の学術出版物におけるオープン・サイテーション」(5/15・オンライン)

2021年5月15日、日本図書館研究会情報組織化研究グループの2021年5月月例研究会「日本の学術出版物におけるオープン・サイテーション」がオンライン(Zoomミーティング)で開催されます。発表者は京都大学附属図書館研究開発室の西岡千文氏です。

開催案内によれば、「本発表では、まずI4OCによるオープン・サイテーションの定義を導入する。そして日本と世界におけるオープン・サイテーションの現状を分析した上で、オープン・サイテーションを実現するための課題の整理を試みる。最後に、京都大学図書館機構が実施している紀要論文のオープン・サイテーションの実践について紹介する」とされています。

参加費用は無料ですが、事前の申込みが必要です。

2021年5月月例研究会「日本の学術出版物におけるオープン・サイテーション」(日本図書館研究会情報組織化研究グループ)
http://josoken.digick.jp/meeting/news.html#202105

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