公文書

国立国会図書館、『レファレンス』No.836で「国の機関における公文書の保存について」を刊行

国立国会図書館(NDL)の調査及び立法考査局が、刊行物『レファレンス』No.836(2020年9月)で「国の機関における公文書の保存について」を公開しました。

国の機関の公文書保存制度の歴史、実際に保存されている文書の特徴、歴史公文書が保存されていない場合の原因を論じ、明治期以降の国の機関における公文書保存の実情を分析したものです。

国の機関における公文書の保存について [PDF:1434KB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11542163_po_083601.pdf?contentNo=1

レファレンス  2020年刊行分 (NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/2020/index.html

【イベント】日本アーカイブズ学会2020年度大会(11/8、22・オンライン)

2020年11月8日と11月22日に、日本アーカイブズ学会2020年度大会がオンラインで開催されます。

同大会は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期されていたもので、11月8日は4件のポスター研究発表、5件の自由論題研究発表会が行われます。11月22日には、国文学研究資料館名誉教授の高橋実氏による講演会「日本のアーカイブズ論の歩みに学ぶ」の後、大会企画研究会「社会の多様性とアーカイビング」が開催されます。

参加費は会員・非会員ともに無料で、事前に申込(10月初旬から受付開始予定)が必要です。

日本アーカイブズ学会2020年度大会(オンライン)開催概要について(日本アーカイブズ学会)
http://www.jsas.info/modules/news/article.php?storyid=345

韓国国会図書館、国会記録保存所が所管する国会関係記録の閲覧サービスを開始

2020年7月31日、韓国国会図書館が、国会記録保存所が所管する国会関係記録の閲覧サービスを8月3日から開始すると発表しています。

これまで、国会関係記録を閲覧できたのは、国会所属機関や公共機関のみで、一般利用には情報公開請求による手続きが必要でしたが、今回、30日前から5日前までの事前予約により利用できるようにしたものです。

利用可能な記録は、制憲議会から2004年8月までに作成された公開記録物約43万件です。

사이버 홍보실(サイバー広報室)(韓国・国会図書館)
https://www.nanet.go.kr/libintroduce/bododata/selectBodoDataList.do
※「333 국회도서관, 국회기록물 대국민 열람 서비스 실시 2020-07-31」(333 国会図書館、国会記録物対国民閲覧サービス実施 2020-07-31)とあります。

岡山シティミュージアム(岡山市)、企画展「岡山市立中央図書館所蔵 災害の記録」を開催中:岡山市立中央図書館所蔵の役場文書・古文書から震災・水害・感染症の記録79点を展示

岡山市の岡山シティミュージアムにおいて、2020年7月16日から8月1日(前期)、および、8月7日から8月30日(後期)にかけて、企画展「岡山市立中央図書館所蔵 災害の記録」が開催されています。

岡山市立中央図書館が所蔵する、岡山市へ合併された旧町村に由来する役場文書や、市民から寄贈された古文書のうち、岡山市域を襲った地震・水害・感染症による災害の記録79点を展示するものです。

また、室戸台風水害、百間川の改修、疫病除けの祭礼といった展示に関連する映像作品7点も会場内で上映されます。

岡山市立中央図書館所蔵 災害の記録(岡山シティミュージアム,2020/7/17)
https://www.city.okayama.jp/okayama-city-museum/0000023376.html

英国図書館の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme、新たに4コレクションをオンライン公開

2020年7月3日、英国図書館(BL)の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme(EAP)は、新たに4つのコレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。

EAPが今回公開した4つのコレクションとその概要は以下のとおりです。

・ブラジル第2の文書館であるバイーア州立公文書館から寄託された1664年から1910年までの1,329冊・30万6,416ページに相当する公正証書のコレクション“Notary Books of Bahia, Brazil, 1664-1910”。バイーアは1763年までポルトガル植民地政府において中心的な地位を占めた地域であり、公開された文書類は19世紀末までの同地域の社会経済史の研究において最も信頼のおける情報源である。

米国国立公文書館(NARA)、デジタル保存に関するフレームワークを公開

2020年6月30日、米国国立公文書館(NARA)は、デジタル保存のフレームワークを公開したことを発表しました。

同フレームワークは、NARAの現在の実践等を記録したものであり、電子記録ファイルにおけるリスクを特定する方法や、16種類の電子記録の保存上の特徴、500種類以上のファイルフォーマットの保存に関する計画を記述した一連の文書で構成されています。

草案が2019年9月に公開され、2019年11月までパブリックコメントが実施されていました。今後も改訂を行っていく予定とされ、フィードバックを募集しています。

National Archives Releases Digital Preservation Framework(NARA, 2020/6/30)
https://www.archives.gov/press/press-releases/2020/nr20-58

CA1975 - オルタナティブな情報を保存する:統計不正問題からこれからの図書館を考える / 福島幸宏

PDFファイル

カレントアウェアネス
No.344 2020年6月20日

 

CA1975

 

オルタナティブな情報を保存する:統計不正問題からこれからの図書館を考える

東京大学大学院情報学環:福島幸宏(ふくしまゆきひろ)

 

北米の研究図書館センター(CRL)、メキシコの行方不明者の記録に関するリポジトリ“Repository of Documentation Relating to Disappearances in Mexico”の構築計画を発表

2020年6月15日、北米の研究図書館センター(CRL)は、米国の慈善団体マッカーサー基金(John D. and Catherine T. MacArthur Foundation)の資金助成を活用して、エル・コレヒオ・デ・メヒコ(El Colegio de México)、メキシコ国立自治大学の法律学研究所(Instituto de Investigaciones Jurídicas)、イベロアメリカーナ大学(Universidad Iberoamericana)のメキシコの3研究機関とともに、メキシコ国内の行方不明者の記録に関するリポジトリ“Repository of Documentation Relating to Disappearances in Mexico(RDDM)”を構築することを発表しました。

メキシコでは2006年以降、麻薬をめぐる紛争の激化に伴い、6万人以上の行方不明者が公式に登録されています。これらの行方不明者の発生の大部分に治安当局が関与・共謀し、同国では司法へのアクセス保証とは程遠い状況にあります。

国立公文書館、2020年度のアーキビスト認証を開始:申請方法等を示した『令和2年度 認証アーキビスト 申請の手引き』など関係文書をウェブサイト上で公開

国立公文書館が同館ウェブサイト上で、2020年度から開始するアーキビスト認証について、申請スケジュールや申請方法等を案内したページとして、「アーキビストの認証について」を公開しています。

アーキビスト認証は、公文書等の管理に関する専門職員に係る強化方策として、国民共有の知的資源である公文書等の適正な管理を支え、かつ永続的な保存と利用を確かなものとする専門職を確立するとともに、その信頼性及び専門性を確保するため、2020年度から国立公文書館が開始する制度です。同制度により認証された「認証アーキビスト」には、国立公文書館長名による認証状が授与されます。

公開された「アーキビストの認証について」では、2020年度のアーキビスト認証のスケジュールとして、2020年9月1日から30日まで申請を受付し、10月から12月の審査期間を経て、2021年1月に認証が行われることなどが案内されています。また、申請方法等を案内した2020年6月付の『令和2年度 認証アーキビスト 申請の手引き』などのアーキビスト認証に関する関係文書が同ページで公開されています。

国文学研究資料館、アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会)の地方開催継続を目的としたクラウドファンディングを開始

国文学研究資料館が、アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会)の地方開催継続を目的としたクラウドファンディングを開始しています。

同館が、歴史記録の保存を担う人材(アーキビスト)の育成を目的に行っている「アーカイブズ・カレッジ」のうち、地方で開催する1週間の短期コースが、予算削減により2020年度から中止せざるを得なくなったことから、その継続のため実施されるものです。

目標金額を達成した場合、それをもとに、2021年から2年間、「アーカイブズ・カレッジ」を秋(10月・11月)に1週間開催するとともに(2021年:松江市、2022年:富岡町(福島県))、地方の危機という現実問題に取り組むために、これまでの蓄積を基にしながら、より現実即応型の人材育成とそのような人材による全国ネットワーク化を目指すとしています。そのうえで、3年目以降のさらなる事業展開を図っていくと説明されています。

また、人材育成に止まらず、開催地での市民向け講演会を開催し、一般社会にもアーカイブズの重要性を伝えていくとのことです。

目標金額は300万円で、期限は2020年8月7日の午後11時です。

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