デジタルアーカイブ

佛教大学附属図書館、デジタルコレクションのリニューアルを発表

2019年8月20日、佛教大学附属図書館は、8月19日にデジタルコレクションのリニューアルを実施したことを発表しました。

貴重書の存在や魅力を再発見できるウェブサイトを目指したリニューアルが行われており、主なポイントとして次の内容が挙げられています。

・新たに追加された画像ダウンロード機能を活用し、スマホ壁紙に設定する方法を紹介するコーナー「コレクションを壁紙にする」を設けたこと
・「作品を見る」において、一般的な「作品一覧」表示以外の新たな資料紹介手法として、「タグクラウド」「ランダム」「書体」表示や、作品中の名所を現在の地図上で示す「マッピング」表示を実現したこと
・国内外の美術館や博物館での展示貸出、テレビでの放映などの事例を紹介したコーナー「展示・放映紹介」を設けたこと

デジタルコレクションはIIIF(トリプルアイエフ)に対応しているほか、二次利用条件にRights Statementsの定める 「No Copyright – Contractual Restrictions」表示があるコンテンツ(著作権保護期間が満了しているコンテンツなどに表示)は、所定の要件を満たす場合、特別な手続きなく利用できます。

デジタルコレクションのウェブ公開用オープンソースソフトウェア“Omeka S”のバージョン2がリリース

2019年8月8日、米国ジョージ・メイソン大学のロイ・ローゼンツヴァイク・歴史・ニューメディアセンター(RRCHNM)は、Omeka Sのバージョン2.0.0の公開を発表しました。Omeka Sは、同センターが開発に携わっているデジタルコレクションのウェブ公開用オープンソースソフトウェアOmekaの機関向けバージョンです。

今回のリリースでは、検索性能の向上、コンテンツのタイトルや説明文の表示に関する機能の改善等が行われており、あわせてOmekaチームが開発した全モジュール及びテーマの更新も行ったとあります。なお、バージョン2.0.0公開後もバグ修正等の改善が行われており、2019年8月20日時点の最新版はバージョン2.0.2となっています。

Omeka S v2.0.0 Now Available!(RRCHNM, 2019/8/8)
https://omeka.org/news/2019/08/08/omeka-s-v2-released/

国立教育政策研究所教育図書館の明治期教科書デジタルアーカイブがリニューアル:「近代教科書デジタルアーカイブ」にウェブサイト名称を変更

2019年8月19日、国立教育政策研究所教育図書館は、同館の明治期教科書デジタルアーカイブをリニューアルしたことを発表しました。

このリニューアルにより、ウェブサイト名称が「近代教科書デジタルアーカイブ」に変更され、英語版サイトが公開されています。

また、同日付で国定教科書(尋常小学校・高等小学校)約860冊の本文画像追加も行われています。

国立教育政策研究所教育図書館近代教科書デジタルアーカイブ
https://www.nier.go.jp/library/textbooks/
※お知らせ欄に「2019/08/19:国定の約860冊の本文画像を追加しました。サイト名を「近代教科書デジタルアーカイブ」に変更しました。英語ページを追加しました。」とあります。

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開

2019年8月19日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、文学部が所蔵する朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開したことを発表しました。この公開は東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として取り組まれたものです。

「小倉文庫」は、1933年から1943年まで東京帝国大学言語学科の教授を務めた小倉進平氏の旧蔵書であり、朝鮮古書および朝鮮語研究書等からなるコレクションです。公開は専用のウェブサイトで行われており、東京大学学術資産等アーカイブズポータルで検索・閲覧することも可能です。

今回公開された画像データ等の中には、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所や韓国・高麗大学との共同事業としてデジタル化を実施したものも含まれ、それぞれ画像データの利用条件が異なっています。

「小倉文庫」は、画像を中心とするデジタル化資料の効果的・効率的な相互運用を行うことができる国際的な枠組みであるIIIFに対応して公開されています。文学博士河合弘民氏が朝鮮史の研究に資するために採集した朝鮮文書類とその典籍類のコレクションで、同じくIIIFに対応して京都大学図書館機構が公開している「河合文庫」との比較が容易であることが案内されています。

【イベント】防災推進国民大会2019セッション「東日本大震災のアーカイブと教訓の活用・発信」(10/19・名古屋)

2019年10月19日、名古屋コンベンションホール(愛知県名古屋市)において、防災推進国民大会2019の1セッションとして「東日本大震災のアーカイブと教訓の活用・発信」が開催されます。

東北大学災害科学国際研究所が主催するセッションであり、東日本大震災のデジタルアーカイブや教訓活用の取組、各地が連携した発信事業の紹介等が行われます。参加には事前参加登録が必要です。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

〇発表1 「東日本大震災のデジタル・アーカイブ、岩手津波伝承施設について」
東北大学災害科学国際研究所 柴山 明寛 准教授

〇発表2 「東日本大震災の震災伝承ネットワーク等の取組について」
国土交通省東北地方整備局 武藤 徹 環境調整官

〇発表3 「震災の語り部と教訓の海外発信について」
東北大学災害科学国際研究所 Flavia Fulco 助教

〇発表4 「東北各地の大震災の教訓の活用構想について」
東北大学災害科学国際研究所 佐藤 翔輔 准教授

〇パネルディスカッション
司会・コーディネーター: 東北大学災害科学国際研究所 丸谷 浩明 教授

【イベント】「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」(9/26・東京)

2019年9月26日、御茶ノ水ワテラスコモンホール(東京都千代田区)において、デジタルアーカイブ学会が主催する公開ラウンドテーブル「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」が開催されます。

デジタルアーカイブの構築と利用に際し、肖像権に関わる問題への取り組みが大きな課題となっていることを背景として、デジタルアーカイブ学会法制度部会は肖像権処理のための「民間ガイドライン」の検討に取り組んでいます。今回の公開ラウンドテーブルは、そのガイドラインの素案を早期に公開し、各種関係者による多様な観点からの検討を今後進めていくための最初の場として設けられたものとあります。

参加費は無料であり、定員150名(事前申し込み要)とあります。プログラムは次のとおりです。

・開会の挨拶
吉見俊哉氏(デジタルアーカイブ学会会長代行・東京大学教授)

・デジタルアーカイブにおける肖像権の諸問題
瀬尾太一氏(日本写真著作権協会常務理事・授業目的公衆送信補償金等管理協会常務理事)

・肖像権処理ガイドライン(案)の概要
数藤雅彦氏(弁護士)

米・National Hellenic Museum、オンラインポータルで所蔵品の画像を公開:ギリシャ系アメリカ人に関する資料を多く所蔵

ギリシャ系アメリカ人コミュニティ向けの新聞“The National Herald”の2019年7月30日付けの記事において、ギリシャ系アメリカ人に関する資料を多く所蔵する米・イリノイ州シカゴのNational Hellenic Museumが、2019年7月24日に同館のオンラインポータルを公開したことを紹介しています。

新しく公開されたオンラインポータル“NHM Collections & Archives”では所蔵品の画像や情報を収録しています。衣類や19世紀の手織物、ギリシャ系アメリカ人の初期の移民生活を撮影した写真などの画像が公開されており、今後もポータルの拡張を行う予定とあります。

米国デジタル公共図書館(DPLA)のサービスハブ“Orbis Cascade Alliance”の課題と現状(文献紹介)

2019年8月に発行された、オレゴン州図書館協会(Oregon Library Association)のOLA Quarterly誌24巻4号に、米国デジタル公共図書館(DPLA)のサービスハブ(州単位で複数機関のデータを集約する連携先)である“Orbis Cascade Alliance”(オレゴン州・ワシントン州・アイダホ州の38のカレッジ・大学の図書館コンソーシアム)のこれまでの取組における課題や現状を紹介する論文“DPLA in the Pacific Northwest: The Orbis Cascade Alliance Case”が掲載されています。

論文では、Orbis Cascade Allianceがコレクションの集約等に取り組むにあたって、コンテンツを発見可能にするための戦略が両立しないこと、財源が限られていること、参加機関間の使命が異なること、が障害になったことや、サービスハブの運営には多大なコストがかかることからDPLAとサービスハブは持続可能性を保証するためコストを管理し具体的な価値を参加者に提示する仕組みを構築する必要があることが指摘されています。

京都大学図書館機構、図書系職員海外調査研修(平成30年度)報告書「ドイツおよびオランダにおける研究データ管理サービスの現状とデジタルアーカイブの活用について」を公開

2019年8月9日、京都大学図書館機構が京都大学若手人材海外派遣事業「ジョン万プログラム(職員派遣)」による研修の成果報告書「ドイツおよびオランダにおける研究データ管理サービスの現状とデジタルアーカイブの活用について」を公開しました。

【図書館機構】図書系職員海外調査研修(平成30年度)報告書を公開しました(京都大学図書館機構,2019/8/9)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1382880

ドイツおよびオランダにおける研究データ管理サービスの現状とデジタルアーカイブの活用について : 平成30年度京都大学若手人材海外派遣事業ジョン万プログラム(職員派遣)による海外派遣研修報告書
http://hdl.handle.net/2433/243323

立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、講談社の「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」を利用して「酒呑童子絵巻」修復支援のクラウドファンディングを開始

京都市の立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が、株式会社講談社の「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」の寄附型プロジェクトとして、同センターが所蔵する「酒呑童子絵巻」修復支援のクラウドファンディングを開始しました。目標金額は200万円で2019年9月23日まで募集が行われています。

ARCが所蔵する「酒呑童子絵巻」は、絵巻作成技術がもっとも進んだ時期である1650年前後に京都で作られたと推定され、完成度は高く、現存する酒呑童子絵巻の中で最も豪華な作品であると考えられています。プロジェクトを通して、劣化が激しく開けることが出来ない状態の絵巻を現代の最高の技術で修復し、修復後は展覧会の開催やデジタル化、研究利用のために活用可能なデジタルアーカイブファイルの公開、などが計画されています。

立命館大学はBBOの最初のパートナー機関として2019年7月25日から4件のプロジェクトを開始しており、このプロジェクトはその中の1つに当たります。

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