Europeana Proのウェブサイト上に、2020年12月14日付けで記事“Looking back on GIF IT UP 2020”が掲載されています。デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2020”の成果を振り返る内容であり、受賞者及び受賞作品の一覧が“GIF IT UP”のウェブサイト上で公開されたことを紹介しています。
“GIF IT UP”7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しました。
“GIF IT UP 2020”の各賞のうち、“GIPHY Backdrop Category”では、ジャパンサーチと連携している「東京富士美術館収蔵品データベース」収録資料を用いた作品が受賞しています。
2020年9月15日,米国議会図書館(LC)は,米国の歴史的な新聞に掲載された写真等を探すための検索ツール“Newspaper Navigator”を公開した。このツールは,LCのInnovator-in-Residenceプログラム(以下「IIR」)の一環として,米国のワシントン大学博士課程のリー(Benjamin Charles Germain Lee)氏が作成したものである。IIRは,専門的な知見を持った個人を短期的に招き,LCが保有する資源の革新的かつ創造的な活用を支援するプログラムである。具体的には,アートや,インタラクションデザイン,デジタル人文学,データジャーナリズム等の分野でのプロトタイピング等の実施が想定されている。リー氏はIIRの2020年度の採択者である。
プロジェクトが焦点を当てているものとして、同大学の美術館、イェール英国芸術センター(Yale Center for British Art)、バイネッキ貴重書・手稿図書館等が所蔵する資料が挙げられています。2020年12月8日時点で、教育・研究目的で美術品のデジタルライブラリを構築しているArtstorの“public collections”において、同プロジェクトによるデジタルコレクション890件が公開されています。
公開されたアーカイブコレクションは、20世紀を中心にブラジルの女性参政権・社会運動・政治活動等で重要な役割を果たした9人の女性について、その個人アーカイブをデジタル化したコレクションです。同財団に所属するブラジル現代史研究・資料センター(Centro de Pesquisa e Documentação de História Contemporânea do Brasil:Center for Research and Documentation of Contemporary History of Brazil:CPDOC)がキュレーションした3万5,000点以上の画像等が収録されており、CPDOCのウェブサイト上で公開されています。