デジタルアーカイブ

フランス国立図書館(BnF)と大日本印刷(DNP)、BnF・リシュリュー館の全面改修にあたり、同館所蔵資料及び歴史的空間のデジタル化等を共同で推進する協定を締結

2019年8月30日、大日本印刷株式会社(DNP)は、7月2日に、フランス国立図書館(BnF)と、同館のリシュリュー館全面改修にあたり、同館所蔵資料及び歴史的空間のデジタル化及びその普及を共同で推進する協定を締結したと発表しました。

DNPの発表によると、2021年の同館リニューアルオープン時には、研究者のための設備が刷新されるとともに、デジタル技術をいかした体験が可能な同館所蔵資料を展示する美術館が新設される予定です。

共同事業では、BnFの貨幣・メダル・古代美術部所蔵コレクションのデジタル化、リシュリュー館内の施設「マザラン・ギャラリー」「国王のキャビネ」の修復とデジタル化、Europeana等のネットワーク上の膨大な情報と作品鑑賞時の鑑賞者の興味・関心とを掛け合わせて編集し提供する仕組みの構築、デジタル化資料のGallicaでの公開、新設の美術館に導入する鑑賞システムの構築などが行われます。

国際図書館連盟(IFLA)、文化遺産をつなげるデジタル統合プロジェクトを計画する図書館等のためのガイドライン“Guidelines for Setting Up a Digital Unification Project”を公表

2019年8月28日、国際図書館連盟(IFLA)が、ガイドライン“Guidelines for Setting Up a Digital Unification Project”を策定したと発表しました。

分散化されたデジタルコレクションへの包括的なアクセスを利用者に提供するデジタル統合プロジェクトを計画し、完成させ、提供する図書館・文書館などの機関に確認事項・推奨事項を提供することを目的に策定されたもので、プロジェクトのライフライクルの3つの主要なフェーズ(定義・管理・完成)に沿って構成されています。

IFLAの理事会及び関連分科会(保存・保全(PAC)、国立図書館、先住民族、貴重書・特別コレクション)・ユネスコ「世界の記憶」プロジェクト・国際公文書館会議(ICA)・国立図書館長会議(CDNL)や、フランス国立図書館(BnF)、英国図書館(BL)、オランダ・Centre for Global Heritage and Development及びライデン大学、イスラエル国立図書館、韓国国立中央図書館(NLK)、南アフリカ・ステレンボス大学の専門家からなるデジタル統合に関するワーキンググループが策定したものです。

ジャパンサーチ(試験版)、「画像検索」機能を実装

2019年8月28日付けのジャパンサーチ(試験版)のお知らせで、新機能「画像検索機能」のリリースが発表されています。

「画像検索機能」はサムネイル画像が登録されているデータベースについて、類似画像を検索できる機能です。検索結果でサムネイル画像を選び、「画像検索アイコン」を押すと類似画像が表示されます。また、横断検索画面の「画像で検索」ボタンから検索したい画像を直接指定して検索することもできます。

お知らせ(ジャパンサーチ(試験版))
https://jpsearch.go.jp/news
※2019年8月28日付けのお知らせに「新機能「画像検索機能」をリリース」とあります。

@jpsearch_go(Twitter,2019/8/28)
https://twitter.com/jpsearch_go/status/1166623131852791808

【イベント】三田図書館・情報学会、第180回月例会「ISO国際標準化活動の現状とこれから」(9/14・東京)

2019年9月14日、三田図書館・情報学会は慶應義塾大学三田キャンパスにおいて第180回月例会「ISO国際標準化活動の現状とこれから」を開催します。発表者は亜細亜大学教授でISO/TC46 国内委員の安形輝氏です。

開催概要によれば、図書館情報学関係の事案を扱っている国際的な委員会であるISO/TC46について、活動の内容と実態を説明するとともに、デジタルアーカイブの利活用促進に向けた現在進行中の標準活動などで顕在化している課題について解説する、とのことです。

三田図書館・情報学会 月例会
http://www.mslis.jp/monthly.html

参考:
E2161 - 2019年ISO/TC46国際会議<報告> カレントアウェアネス-E No.373 2019.07.25
http://current.ndl.go.jp/e2161

E2170 - 「とよはしアーカイブ」公開記念シンポジウム<報告>

2019年6月16日,豊橋市図書館(愛知県)は,中央図書館において「とよはしアーカイブ」公開記念シンポジウム「近代図書館の先駆けー羽田八幡宮文庫」を開催した。本稿ではアーカイブの紹介とシンポジウムの様子を中心に報告する。

東洋文庫、中国地方劇DVDデータベースを公開

2019年8月27日、公益財団法人東洋文庫は、中国地方劇DVDデータベースの公開を発表しました。

同文庫の田仲一成研究員が1978年から2010年までに香港、広東省潮州、同省海豊県、台湾等で受贈あるいは購入した中国地方劇のDVD情報を収録したデータベースであり、収録している戯曲は合計130曲、DVDの総枚数は約300枚に及ぶとあります。

データベースでは各資料の概要情報を検索・閲覧できるほか、ユーザー登録を行なえばサンプル動画の視聴も可能です。なお、資料を利用して著作物を作成あるいは公表した場合には、名称(雑誌の場合は、雑誌名、巻号)、発行元、発行年月などを同文庫に通知するよう求めています。

【リサーチ】東アジア資料研究班 中国地方劇DVDを公開いたしました(東洋文庫, 2019/8/27)
http://www.toyo-bunko.or.jp/oshirase/oshirase_showeach_db.php?tgid=92

「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」の写真データベースが公開される

琉球新報の2019年8月25日付けの記事で、沖縄県読谷村の読谷村史編集室が8月22日に「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」の写真データベースを公開したことが紹介されています。

同データベース内の「本データベースについて」によれば、読谷村では、2013年に沖縄県教職員組合から戦後沖縄の教育、米軍基地被害、復帰運動に関する文書や写真等を含む資料群の寄贈を受けました。現在、読谷村史編集室にて保存・管理するとともに、デジタルアーカイブによる公開を進めており、すでに書類6,444簿冊を「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」としてオンライン公開しています。

同データベースは、これら資料のうち未整理であった写真ネガフィルムをデジタル化し公開するプロジェクトの成果であり、写真13,000点余りが公開されています。なお、プロジェクト実施に当たってはクラウドファンディングの活用が行われました。

澳門基金会(Macau Foundation)、マカオの歴史・文化に関する資料を集めたオンラインポータル「澳門記憶」を公開

2019年8月6日、マカオの文化、経済、学術等の発展や促進、研究を目的とする澳門基金会(Macau Foundation)が、マカオの歴史・文化に関する資料を集めたオンラインポータル「澳門記憶」を公開しました。

1999年に行われた、ポルトガルから中国へのマカオ返還から20周年を迎えることを記念して公開されたもので、中国語、ポルトガル語のインターフェースを設けています。公開に合わせて、マカオ科学館の地下展示ホールでも2019年9月3日まで関連特別展示が開催されているとあります。

各界見證“澳門記憶”文史網開啟 全民“共建‧分享‧傳承”記憶(澳門基金会, 2019/8/6)
https://www.fmac.org.mo/activity/activityContent_8798

情報・システム研究機構、国立極地研究所が所蔵する写真のデジタルアーカイブを公開

2019年8月19日、情報・システム研究機構は、2019年8月1日に同機構の国立極地研究所が所蔵する写真のデジタルアーカイブを公開したことを発表しました。主に国立極地研究所アーカイブ室が所蔵してきた画像のうち約14,000枚を収録しています。

画像の内訳は、南極の画像約12,000枚、北極の画像約1,500枚、極地研究所の活動に関する写真となっており、第1次南極地域観測隊以来の記録写真や、北極の動植物、過去の研究プロジェクトに関する記録画像等が含まれています。

今回公開されたデジタルアーカイブは、同機構データサイエンス共同利用基盤施設極域環境データサイエンスセンター(PEDSC)がアーカイブし、データベース化したものです。IIIF(トリプルアイエフ)に対応しており、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる利用条件の表示も行われています。

国立極地研究所アーカイブ室では、今回の公開分以外にも多数の写真を所蔵しており、PEDSCとの協力によりデータベース化、公開を進めるとしています。

生物多様性遺産図書館(BHL)が公開する雑誌論文の一部がUnpaywallで探索可能に

2019年8月16日、生物多様性に関する文献をデジタル化して提供している「生物多様性遺産図書館」(Biodiversity Heritage Library:BHL)は、収録雑誌論文の一部が、文献のオープンアクセス版を探索・提供するウェブブラウザの拡張機能であるUnpaywallのデータベースに収録され、探索可能になったことを発表しました。2019年8月12日週時点で、4万3,000記事が探索可能となっています。

これまで収録されていなかった理由として、UnpaywallがPDFへのリンクを探索し、記事が実際に利用可能であることを確認する仕組みとなっている一方で、BHLでは収録記事のランディングページがPDFにリンクしていないことを挙げています。BHLは記事単位ではなく雑誌単位でアップロード・公開しており、各記事のランディングページはPDFではなくジャーナル内の記事開始ページにリンクしています。今回、Unpaywall側との交渉により回避策が見いだされ、探索可能となりました。

なお、4万3,000記事はBHLにおいて無料利用できる分の一部に過ぎないとし、より多くをUnpaywallで探索可能とするためには、記事レベルのメタデータの追加や、記事に既存のDOIがあれば記事レベルのメタデータに含めることが次のタスクになると述べています。

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