デジタルアーカイブ

英・ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)、消滅の危機に瀕する言語を搭載する“Endangered Language Archive(ELAR)”の新しいオンラインプラットフォームを公開

2021年2月23日、英・ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)は、2月21日の国際母語デーにあわせ、“Endangered Language Archive(ELAR)”の新しいオンラインプラットフォームを公開したと発表しています。

ELARは、言語の多様性が激減していることに対応するため、アルカディア基金からの資金提供を受けて、消滅に危機に瀕する言語を記録化する事業への助成プログラムとともに2002年に開設されたものです。

デジタル保存技術を持つ英・Preservica社の支援を受けて構築された新しいプラットフォームには、世界中で記録された消滅の危機に瀕した500点を超す言語の視聴覚資料が搭載されています。

ELAR launches new archiving platform(SOAS,2021/2/23)
https://www.soas.ac.uk/news/newsitem151887.html

【イベント】日本デジタル・ヒューマニティーズ学会「人文学のための情報リテラシー」研究会第1回研究会「若手研究発表セッション」(3/10・オンライン)

2021年3月10日、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会(JADH)「人文学のための情報リテラシー」研究会の第1回研究会「若手研究発表セッション」がオンラインで開催されます。

日本国内のデジタル人文学教育が充分に整備されていないことを背景に、若手研究者による発表に対してベテランの研究者がアドバイスすることで、デジタル人文学研究の芽を育てることを、主な目的としています。

参加を希望する場合は、事前の申し込みが必要です。

当日のプログラムは以下の通りです。

・「ケーフェンヒュラーの『日記』の網羅的分析に向けて‐テキストマイニングを用いた全体把握の試み‐」
発表者:山下泰生氏(神戸大学大学院人文学研究科)
コメンテーター:山田太造氏(東京大学史料編纂所)

・「近世日本における異国情報受容の分析─天竺徳兵衛渡海譚のテキストマイニングを通じて─」
発表者:伊藤静香氏(千葉大学大学院)
コメンテーター:山田太造氏

トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館、サミュエル・ベケットの戯曲『ロッカバイ』のデジタルアーカイブ構築計画を発表:資料入手を記念してオンライン展示を開催中(アイルランド)

2021年2月3日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は、20世紀の代表的な劇作家であるサミュエル・ベケットが制作し、1981年に初めて上演された戯曲『ロッカバイ(Rockaby)』について、アーカイブ資料を同館蔵書として入手し、デジタル化公開を予定していることを発表しました。

同館が構築を計画している『ロッカバイ』に関するデジタルアーカイブには、ベケットの書簡、オリジナルの脚本とフランス語訳された脚本、制作ノート、写真、初演時の写真を掲載した記念ブックレット等が収録される予定で、2021年後半の公開を見込んでいます。また、同館は資料の入手を記念して、ウェブサイト上で『ロッカバイ』のアーカイブ資料に関するオンライン展示を実施しています。

サミュエル・ベケットはトリニティ・カレッジ・ダブリンの最も著名な卒業生の1人であり、1959年には同校から名誉学位を授与されました。トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は1969年にベケット本人から4冊の制作ノートの寄贈を受けたことをきっかけに、“Beckett Literary Archive”を設立し、その後も数十年間に渡って資料の充実に努め、ベケットの研究資料に関する世界最大規模のコレクションを構築しています。

秋田大学附属図書館、『天文対話』『新科学対話』『デ・レ・メタリカ』のデジタル画像を公開

2021年2月22日、秋田大学附属図書館が、同館所蔵の貴重書、『天文対話』『新科学対話』『デ・レ・メタリカ』のデジタル画像を、「秋田大学貴重資料デジタルギャラリー」で公開したことを発表しました。

『天文対話』と『新科学対話』はガリレオ・ガリレイ、『デ・レ・メタリカ』はドイツの鉱山学者ゲオルク・アグリコラにより書かれたものです。

お知らせ(秋田大学附属図書館)
https://www.lib.akita-u.ac.jp/top/?q=ja/news
※2021年2月22日付で、「貴重図書『天文対話』『新科学対話』『デ・レ・メタリカ』のデジタル画像を公開しました」と掲載されています。

貴重図書『天文対話』『新科学対話』『デ・レ・メタリカ』のデジタル画像を公開しました(秋田大学附属図書館)
https://www.lib.akita-u.ac.jp/top/?q=ja/node/303

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、デジタル化した先住民族関連資料を地図上で検索できる機能を公開

2021年2月22日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)、デジタル化した先住民関連資料を地図上で検索できる機能を公開したことを発表しました。

LACは、写真や多様な言語の出版物をはじめとした、先住民族関係資料のデジタル化プロジェクト“We Are Here: Sharing Stories”により、3年間で59万件以上の画像のデジタル化や記述を行っています。

発表によると、今回は、最近デジタル化された先住民族関係資料を探しやすくするため、コレクションのリストと、地域ごとに資料を閲覧できる、Google Mapを用いた機能が公開されました。

米国議会図書館(LC)、「制定順法律集」の第93議会から第103議会(1973年から1994年)分がCongress.govで閲覧可能になったと発表

2021年2月19日、米国議会図書館(LC)は、「制定順法律集(United States Statutes at Large)」の第93議会から第103議会(1973年から1994年)分に収録された法律が、立法情報提供システムCongress.govから閲覧できるようになったと発表しています。

今後も、より多くの過去の法律をCongress.govに搭載していく予定としています。

Now Available on Congress.gov ー The United States Statutes at Large from 1973-1994(In Custodia Legis / LC, 2021/2/19)
https://blogs.loc.gov/law/2021/02/now-available-on-congress-gov-the-united-states-statutes-at-large-from-1973-1994/

オランダ王立図書館(KB)、デジタル資産管理システム“Rosetta”の利用についてEx Librisと複数年契約を締結

2021年2月15日、オランダ王立図書館(KB)が、デジタル資産管理システム“Rosetta”の利用についてEx Librisと複数年契約を締結したと発表しました。

背景として、紙資料の大規模なデジタル化、デジタルのみでの出版への移行、同館ウェブアーカイビングの取組により、デジタルコレクションの量・多様性が大幅に増したため、保存に関する新たなアプローチが必要となったことを挙げています。

Dutch National Library steps into a new future of digital archiving(KB, 2021/2/15)
https://www.kb.nl/en/news/2021/dutch-national-library-steps-into-a-new-future-of-digital-archiving

東日本大震災アーカイブ宮城、「利活用事例集」を公開:掲載可能な事例の募集も実施中

2021年2月11日、宮城県と県内の全市町村が連携・協力して構築・運営する震災アーカイブ「東日本大震災アーカイブ宮城」は、同アーカイブのコンテンツを利活用し作成された様々な事例を紹介する「利活用事例集」を公開したことを発表しました。

2月11日の公開時点で「利活用事例集」では、宮城県図書館の東日本大震災文庫ミニ展示「被災文化財を救う」の1件の事例が紹介されています。

「東日本大震災アーカイブ宮城」は、同アーカイブのコンテンツを使用した広報物や展示イベント等で、「利活用事例集」に紹介可能な事例を募集しています。震災・防災関連の出版物に使用した事例、防災研修会の資料を作成する際に使用した事例、震災関連イベント・写真展示会・伝承施設などにおいて使用した事例等について、掲載への協力を機関・個人に呼びかけています。

「東日本大震災アーカイブ宮城」が公開するコンテンツは、一部を除いて、利用規約内であれば刊行物や展示イベント等に二次利用することができます。

アイルランド国立図書館(NLI)、2015年から2016年にかけて展開された演劇界の女性の地位向上を求める運動 “#WakingTheFeminists”のデジタルアーカイブ構築を発表

2021年1月21日付で、アイルランド演劇界の女性の地位向上を求めるキャンペーン活動である “#WakingTheFeminists”は、アイルランド国立図書館(NLI)とアイルランド国立博物館(National Museum Of Ireland)によって自身の活動の記録がアーカイブ化されることを発表しました。

“#WakingTheFeminists”は、2015年から2016年にかけて、演劇関係者らによる草の根のキャンペーンとして展開した運動です。同キャンペーン活動のアーカイブ化は1月21日に開催されたオンラインイベントで、観光・文化・芸術・アイルランド語・スポーツ・文化担当のマーティン(Catherine Martin)大臣により発表されました。オンラインコンテンツのデジタルアーカイブ化をNLIが、キャンペーンを象徴する横断幕などの現物資料のアーカイブ化をアイルランド国立博物館が担当します。

【イベント】対談!今時のデジタルアーカイブ技術!!(2/26・オンライン)

2021年2月26日、オンラインイベント「対談!今時のデジタルアーカイブ技術!!」が開催されます。

今時のデジタルアーカイブ技術の現状についての情報共有のため、大向一輝氏、永崎研宣氏、福島幸宏氏、吉賀夏子氏による対談が行われます。

参加を希望する場合は事前の申し込みが必要です。

対談!今時のデジタルアーカイブ技術!!
https://sites.google.com/view/currentda/

参考:
CA1989 - 動向レビュー:IIIFの概要と主要APIバージョン3.0の公開 / 永崎研宣
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1989

※本文を修正しました。(2021/2/17)

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