南米

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2015年4月に実施した各地域のリポジトリネットワーク関係者のミーティングの報告を公開

2015年11月30日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は2015年4月16日にポルトガルで実施した、各地域のリポジトリネットワーク関係者を集めた戦略ミーティングの内容をまとめた報告書、”Aligning Repository Networks Report of Strategic Meeting, April 2015”を公開しました。

このミーティングは欧州、北米、南米、アフリカ、アジアから参加者を集めて実施されたものです。日本からは国立情報学研究所(NII)の山地一禎准教授がゲスト参加していました。

”Aligning Repository Networks Report of Strategic Meeting, April 2015”(COAR)
https://www.coar-repositories.org/files/Aligning-Repository-Networks-2015-Milestone-Meeting-Report.pdf

Strengthening international alignment of repository networks(COAR、2015/11/30付け)

ラテンアメリカにおけるオープンアクセス Jeffrey Beall氏への反論(記事紹介)

COARのウェブサイトにおいて、2015年8月17日付けで「ラテンアメリカにおけるオープンアクセス:他の地域にとっての模範」(”Open Access in Latin America: A paragon for the rest of the world”)と題した記事が公開されています。この記事は米コロラド大学の図書館員Jeffrey Beall氏がブログ”Scholarly Open Access”で2015年7月30日付けで公開した記事「SciELOは出版の貧民街か?」(”Is SciELO a Publication Favela?”)に対する反論として、COARのKathleen Shearer氏や米SPARCのHeather Joseph氏ら9名の署名入りで公開されたものです。

Beall氏のブログ記事ではブラジルやラテンアメリカ諸国を中心とするオープンアクセス(OA)の電子ジャーナルプラットフォームSciELOと、メキシコを中心とする同じくOA電子ジャーナルプラットフォームRedalycについて、商業出版社の電子ジャーナルプラットフォームに比べビジビリティも低く、多くの北米の研究者は収録誌を聞いたこともないと批判しています。

OpenAIRE、LA Referencia、SHAREがリポジトリのデータ交換等において協働へ

2015年7月9日・10日、オープンアクセスリポジトリに関する地域ネットワークである、OpenAIRE(欧州)、LA Referencia(南米)、SHARE(米国)が、COARやCenter for Open Science(COS)とともに会合を開催しました。

会合では、ネットワーク間の協働による相乗効果や協働の可能性のある領域について議論を行い、協働に向けた強い意欲が明らかになったそうです。また、そのような領域として
・定期的なデータ交換
・共通のメタデータ要素および語彙
・共通の技術的サービス
・継続的な対話
の4つが確認されたということです。

今後数週間で詳細な計画の策定が行われる予定です。

Major repository networks agree to collaborate on data exchange, technological development, and metadata(COAR、2015/07/16)
https://www.coar-repositories.org/news-media/major-repository-networks-agree-to-collaborate-on-data-exchange-technological-development-and-metadata/

南米における論文生産や研究の状況(記事紹介)

2014年6月11日付けのNature誌に、南米における論文の出版や研究開発資金の推移、特許取得や共同研究等の状況のまとめが掲載されています。

同記事によれば、南米全体で見ると過去20年間、論文数も研究開発資金も増える傾向にあるものの、GDPの成長状況に比べると世界全体でのシェアの伸びは期待されるほどではない、とされています。また、国によって傾向も大きく異なり、論文生産数ではブラジルが群を抜いている一方、人口100万人あたりの特許数ではチリの方が値が大きくなる、などとされています。

The impact gap: South America by the numbers(Nature、2014/6/11付け)
http://www.nature.com/news/the-impact-gap-south-america-by-the-numbers-1.15393

第27回世界知的所有権機関(WIPO)著作権等常設委員会(SCCR)が開催、図書館やアーカイブにおける著作権の権利制限等について議論

世界知的所有権機関(WIPO)の第27回の著作権・著作隣接権常任委員会(Standing Committee on Copyright and Related Rights; SCCR)が開催されました。2014年4月28日から5月2日にかけて、図書館やアーカイブにおける著作権の権利制限等について議論が行われたとのことですが、5月3日の午前に、EUの提言により議論が紛糾したとのことです。これに対し、欧州、ラテンアメリカ、アフリカ、オーストラリア、米国、カナダ、英国の図書館やアーカイブの代表団体である、国際図書館連盟(IFLA)、欧州研究図書館協会(LIBER)、国際公文書館会議(ICA)、図書館電子情報財団(EIFL)、英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)などが共同で声明を発表しています。

Standing Committee on Copyright and Related Rights: Twenty-Seventh Session(第27回SCCRのページ)
http://www.wipo.int/meetings/en/details.jsp?meeting_id=32086

COARが"Aligning Repository Networks Meeting 2014"における最終報告書を公開

2014年4月25日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が3月20日、21日にローマで開催した"Aligning Repository Networks Meeting 2014"における最終報告書を公開しました。この会議において、COARとオーストラリア、カナダ、中国、欧州、南米、北米のいくつかの主要なリポジトリネットワークの代表が、共有のビジョンや公開原則、持続可能性、相互運用性などで同意し、更に、技術的相互運用性とポリシー、サービスの観点から、共同で活動を開始する多数の重点分野を確認したとのことです。重点分野での活動を開始するために、COARは"Strategic Committee for Aligning Repository Networks"を設立したとのことです。

COAR Launches Strategic Initiative to Align Repository Networks(COAR,2014/4/25)
https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-launches-strategic-initiative-to-align-repository-networks/

出版社向けにラテンアメリカの大学図書館の状況をまとめたレポートが刊行

2014年3月31日、ACCUCOMS社が出版社向けにラテンアメリカの大学図書館の状況をまとめたレポート“Selling to Academic and Corporate Libraries in Latin America”を刊行したと発表しています。

ブラジル、コロンビア、チリ、メキシコ、コスタリカ、アルゼンチンの図書館員への電話調査などの結果をまとめたもので、出版社がラテンアメリカの大学図書館へのセールスに使用することを目的としているとのことです。同社のウェブサイトで紹介されているレポートの図表等によると、図書館の予算の傾向、図書館が最も活動的な学問分野、図書館で現在利用できる、また利用が予定されている情報源、好まれるフォーマットについての調査結果などが含まれているようです。

主な調査結果として、ラテンアメリカの大学図書館で現在最も一般的な資料は紙媒体の図書で、次いで、雑誌、データベース、電子書籍とのことです。紙媒体の図書は依然として大半を占めますが、調査では、多くの機関の蔵書では電子ジャーナルが紙の雑誌よりも多くなっているとしています。

レポート本文のダウンロードには登録が必要です。

New Infographic and White Paper for Publishers(ACCUCOMS, 2014/3/31付)

『アジ研ワールド・トレンド』誌が2014年4月号で「新しい研究図書館を描く」特集

日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所の刊行している『アジ研ワールド・トレンド』誌が2014年4月号(No.222)で「新しい研究図書館を描く—海外の実践にみる知の集積・発信のいま—」と題した特集を組んでいます。特集に関連して、以下の記事が掲載されています。

・特集にあたって / 村井友子、小林磨理恵

【蔵書構築】
・米国議会図書館の蔵書構築 / ジョゼフ・プッチオ
・コーネル大学図書館『ジョン・M・エコルズ東南アジアコレクション』の収集 / グレゴリー・H・グリーン

【ライブラリアンの役割と図書館間連携】
・ロンドン大学SOAS図書館—サブジェクト・ライブラリアンの役割— / 小林富士子
・コラム:オーストラリアの韓国コレクション / 二階宏之
・豪州メルボルンのアジア図書館の取り組み—Asian Libraries in Melbourne (ALIM)— / 八田綾子
・ラテンアメリカ研究図書館のリソース・シェアリング活動と日本の課題 / 村井友子
・国際的な東南アジア図書館ネットワークとリソースシェアリング / バージニア・ジンイ・シー

【学術情報の発信】
・オーストラリアの新聞電子化共同事業—全豪新聞電子化プログラム— / ヒラリー・ベルソン

E1542 - WIPOで,図書館等に関する著作権の権利制限が議論される

 2013年12月16日から20日まで,第26回世界知的所有権機関(WIPO)著作権等常設委員会(SCCR)が開催され,放送機関の保護,教育・研究機関及び視覚障害者等(E1455参照)以外の障害者に関する著作権の権利制限のほかに,図書館及び文書館の利用を促進するための著作権の権利制限が議題とされた。このうち,図書館等に関する著作権の権利制限は2日間にわたって議論されたが,本格的に議論されたのは初めてであった。この議論の背景には,WIPO加盟国の間で著作権の権利制限など図書館等での利用を合法化するための規定が異なるために,国境を越えた図書館等による資料等の複製,交換などの利用が円滑に進まない場合があることから,図書館等に関する著作権の権利制限の国際条約の創設の必要性があった。2008年11月に開催された第17回SCCRで研究発表された,コロンビア大学著作権アドバイザリーオフィスのクルーズ(Kenneth D. Crews)ディレクターの報告によれば,条文の翻訳を入手できたWIPO加盟国149か国のうち,著作権法に図書館に関する何らかの著作権の権利制限の規定がある国は128か国だった。しかし,その権利制限の内容は,図書館による複製一般にわたるものから,研究目的の複製に限定するもの,図書館間貸出しを認めるもの,資料保存目的の複製を認めるものなど,国ごとに様々であった。...

JSTOR、世界の植物標本のデータベース“Global Plants”を公開

2013年5月7日、JSTORと、70カ国270館のハーバリウム(植物標本館)が共同するGlobal Plants Initiative(GPI)が、世界の植物標本のデータベース“Global Plants”を公開しました。公開時点で180万以上の植物標本のデータがあり、学名や分類とともに、植物図、写真、発見者の記録などの画像データが登録されているとのことです。

プレスリリースによると、このデータベース構築のイニシアティブは、もともとは少数のハーバリウムから開始されたもので、その後African Plants Initiativeと呼ばれるものとなり、その後ラテンアメリカ等でも進められて世界的な規模になってきたものとのことです。

The Global Plants Initiative and JSTOR release online database for the study of plants (JSTORプレスリリース, 2013/5/7付け)
http://about.jstor.org/news/global-plants-initiative-and-jstor-release-online-database-study-plants

Global Plants(データベース)
http://plants.jstor.org/

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