北米

北米の都市図書館協議会(ULC)、反人種差別的な公共図書館の管理職のリーダーシップに関する文書を公開

2021年4月20日、北米の都市図書館協議会(ULC)が、反人種差別的な公共図書館の管理職のリーダーシップに関する文書“Anti-Racist Executive Leadership for Public Libraries”を公開したことを発表しました。

発表によると、構造的人種差別の根本と弊害を調査し、反人種差別的な機関として図書館を強化するうえで、管理職が積極的・意識的に役割を果たすことを求める文書です。

同文書では、ULCの人種と社会的平等に関する声明“Statement on Race and Social Equity”に署名している206の図書館のうち、米国とカナダの13館の管理職に焦点を当てています。また、組織改革、職員育成、偏見や人種差別的行動の識別・対処等に関する推奨事項が記載されています。

美術図書館協会北米支部(ARLIS/NA)、美術図書館の職場における多様性推進に役立つリソース“Diversity Toolkit”を公開

2021年4月8日、美術図書館協会北米支部(ARLIS/NA)は、美術図書館の職場における多様性推進に役立つリソースとして“Diversity Toolkit”を公開しました。

同ツールは、司書雇用における人種間格差の解消の取り組みをきっかけとして、作成されたものです。

同ツールでは、雇用・リーダーシップ・ワークスペース・コレクションといったカテゴリごとに、ジャーナル記事・書籍・インタビューへのリンクがまとめられています。これらのリソースは実用的なソリューションを共有することを目指して選定されました。

現在は雇用のカテゴリが公開されており、今後その他のカテゴリが公開予定です。

北米の研究図書館センター(CRL)、East View Information Services社との協力事業の成果として帝政ロシア時代に刊行された新聞のデジタルコレクションを公開

2021年4月20日、北米の研究図書館センター(CRL)は、East View Information Services社との協力プロジェクトの成果として、帝政ロシア時代に刊行された新聞のオープンアクセス(OA)デジタルコレクション“Imperial Russian Newspapers”の公開を発表しました。

“Imperial Russian Newspapers”は、East View Information Services社が推進する新聞のデジタルアーカイブ“Global Press Archive(GPA)”のコレクションに、CRLとの共同プロジェクトによる成果物の第4弾として追加されました。18世紀から20世紀初頭にかけての、モスクワやサンクトペテルブルクで刊行された主要紙に加え、広大なロシア帝国内の地方紙を含む、23万ページ分のコンテンツが含まれています。

これらのコンテンツの多くは、ロシア国立図書館の支援により利用可能となったものと説明されています。また、帝政ロシア時代に刊行された既知の新聞の詳細な書誌情報を含む、2点の電子書籍型式のレファレンスリソースも最終的には含まれる予定としています。

北米研究図書館協会(ARL)、米・ネットワーク情報連合(CNI)、米・EDUCAUSE、研究図書館における最先端技術に関するレポートの最終版を公開

北米研究図書館協会(ARL)、米・ネットワーク情報連合(CNI)、米・EDUCAUSEが、研究図書館における最先端技術に関する最終レポート“Mapping the Current Landscape of Research Library Engagement with Emerging Technologies in Research and Learning”を公開したことを発表しました。

同レポートは、2019年にARL、CNI、EDUCAUSEの間で締結された、新しいデジタル技術が普及する中で研究図書館の影響力を促進するためのパートナーシップの一環として作成されました。最先端技術に対する研究図書館のかかわり方や、図書館および図書館員の役割、図書館がどのように使命を果たすのか等についてまとめられています。

レポートは2020年3月から11月にかけて分割して公開され、今回公開された最終版には、新型コロナウイルス感染症の影響に関する内容を含んだ結論の章と用語集が含まれています。

北米の研究図書館センター(CRL)、OA2020の関心表明に署名

2021年4月5日、北米の研究図書館センター(CRL)は、学術誌のオープンアクセス(OA)化を目指すイニシアチブ“OA2020”の関心表明(Expressions of Interest:EOI)に署名したことを発表しました。

CRLは研究図書館のコンソーシアムであり、200を超える米国・カナダの機関が参加しています。CRLは今回のEOIへの署名を通じ、学術誌の持続可能なOAビジネスモデルの推進に向けて尽力する旨を表明しています。

CRL Signs OA2020 Expression of Interest(CRL, 2021/4/5)
https://www.crl.edu/news/crl-signs-oa2020-expression-interest

cOAlition S、北米研究図書館協会(ARL)が示した5つの目標への賛意を表明

2021年3月29日、cOAlition Sは、北米研究図書館協会(ARL)が示した5つの目標について、Plan Sの原則に完全に一致しているとして賛意を表明しています。

これらの目標は、ARLが米・カリフォルニア大学とElsevier社との転換契約締結に際し3月16日付けで発表した声明中で示されました。ARLは、研究図書館と学術出版社との交渉の背景にある目標として、次の5つを例示しています。

(1)著者による出版費用(APC)の負担を軽減し、代わりにこれらの費用負担を組織として約束すること
(2)当該機関で生産された研究へのアクセスを拡大すること
(3)学術コミュニケーションのエコシステムをより公平にすること
(4)権利保持や学術成果への機械的アクセスといった研究者の研究ニーズを支援すること
(5)コストを抑制・削減すること

北米の都市図書館協議会(ULC)、公共図書館によるSTEM教育のためのリソースを公開

2021年3月31日、北米の都市図書館協議会(ULC)が、公共図書館によるSTEM教育のための2つのリソースを公開したことを発表しました。

1つは、“Partners for Middle School STEM Strategic Playbook”であり、青少年のための包括的で強固なSTEM分野の学習環境を推進するための、プログラム構築や部局を横断した連携に関するガイドです。もう1つは、“Building the STEM Workforce: Quickstart Toolkit”であり、STEM分野の教育になじみがない図書館に、短期的な戦略等を提供することを目的としたツールキットです。

発表によると、これらのリソースは、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を一部受けて作成されました。

北米の研究図書館によるコンソーシアムNERL、出版社との契約交渉で採用すべき望ましい価値基準に関する声明を発表

2021年3月3日、北米の研究図書館センター(CRL)を拠点とし30の大学・研究機関の図書館が構成するコンソーシアム“NorthEast Research Libraries Consortium”(NERL)は、声明“NERL Demands a Better Deal”を発表しました。

同声明はNERLが出版社との契約交渉に臨むにあたって、健全な学術出版のエコシステムを実現するために、採用すべき望ましい価値基準を明確化する目的で発表されました。NERLが契約交渉で反映すべき中核的な価値基準として以下の5点を示しています。

・透明性:交渉プロセスの可視化・学術図書館に対するリーダーシップを発揮するため、NERLは可能な限り交渉内容・結果・コストを共有する。契約交渉においては、NERLの透明性に関する取組みに理解を示すベンダーを優先する。

・持続可能性:NERLは持続可能性を最大限確保できる条件で交渉し、共同インフラストラクチャー・共同所有支援の機会を追求する。透明性が高く不要なコンテンツを提供しない小規模な条件を奨励するなど、過去の価格設定モデルや前例にとらわれない契約を優先する。

E2364 - 学術図書館における電子書籍コレクション構築の動向(ACRL)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門Choiceは2020年9月,米・メリーランド大学カレッジパーク校のノヴァク(John Novak)氏らの調査・執筆によるホワイトペーパー“Ebook Collection Development in Academic Libraries: Examining Preference, Management, and Purchasing Patterns”を公開した。入手には氏名等の登録が必要だが,同内容が本報告書の助成機関であるOverDrive社のウェブサイトでも公開されており,こちらからは登録なしで入手が可能である。

北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況等に係る調査(文献紹介)

2021年2月に刊行された、東亜図書館協会(CEAL)の“Journal of East Asian Libraries”の172号に、米・スタンフォード大学のVictoria Rahbar氏による報告記事“Report on Japanese-Language Manga Magazine Survey 2020”が掲載されています。

本文献は、北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況や、図書館員が日本語の漫画雑誌を収集する、もしくは、収集しない要因を明らかにするために行った調査の報告記事です。

調査は、CEAL加盟館のうちの43館に対し、2020年2月24日に電子メール(8問)を送付して行われました。本文献は、2020年4月15日までに回答のあった15館のうち、スクリーニング質問に回答しなかった2館を除いた13館分の回答を用いて分析されています。

調査結果として、回答館のうち30.77%が日本語の漫画雑誌コレクションを所蔵していること、日本語の漫画雑誌コレクションを構築するプラスの要因として研究・指導上のニーズや学生からのリクエストがあること、マイナスの要因としては、整理・製本、予算、保存スペースに係る問題があることが紹介されています。

また、回答館のうち、

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