北米

北米の研究図書館センター(CRL)、East View Information Services社との協力事業の成果として東南アジアで刊行された新聞のデジタルコレクションを公開

2021年11月15日、北米の研究図書館センター(CRL)は、East View Information Services社との協力事業の成果として、東南アジアで刊行された新聞のデジタルコレクション“Southeast Asian Newspaper”の公開を発表しました。

1865年から1910年まで刊行されていたベトナムの新聞“Gia định báo”や、最初のカンボジア語の新聞“Nagara vatta”等を含む、19世紀後半から20世紀にかけての、65紙の26万5,000ページ以上のデジタル化画像が公開されています。

オープンアクセス出版社・PLOS、北米の研究図書館センター(CRL)と学術図書館コンソーシアムNERLと新たな出版契約を締結

2021年10月27日、オープンアクセス出版社のPLOSが、北米の研究図書館センター(CRL)と学術図書館コンソーシアムNERLと新たな出版契約を締結したことを発表しました。

今回の契約により、CRLとNERLがPLOSの3つの出版プログラム“Community Action Publishing(CAP)”、“Flat Fees”、“Global Equity Model”に参加することになったと述べられています。契約期間は3年です。

CRL・NERLに所属する研究者は、PLOSが刊行するジャーナルにおいて、手数料なしで無制限に論文を出版することが可能とあります。

米・Ithaka S+R、北米の学術図書館におけるストリーミングメディアへの対応に関する大規模調査を開始

米・Ithaka S+Rは、2021年10月21日付けのブログ記事において、北米の学術図書館におけるストリーミングメディアへの対応に関する大規模調査を開始したことを発表しています。ストリーミングメディアの定義については、ビデオ・オーディオコンテンツを含む広範なもの、と述べています。

発表によれば、今回の調査は「高等教育におけるストリーミング」に関するこれまでで最も包括的な調査であり、米国の各4年制大学の代表者と、カナダ研究図書館協会(CARL)の各図書館の代表者に直接招待状を送付しています。調査内容は図書館のストリーミングメディア戦略であり、調査結果は2022年春に公開される予定です。

今回の調査は、Ithaka S+Rが2021年夏に発表した新プロジェクトの一環です。このプロジェクトは、ストリーミング市場の動向評価や、ストリーミングメディアを用いた授業に関する指導方法や支援ニーズの調査を行うものであり、米国等の大学図書館24館と協力して実施しています。

北米研究図書館協会(ARL)、米・ネットワーク情報連合(CNI)、米・EDUCAUSE、コロナ禍による変化を踏まえた研究図書館と最先端技術に関するレポートを公開

2021年10月1日、北米研究図書館協会(ARL)、米・ネットワーク情報連合(CNI)、米・EDUCAUSEが、コロナ禍による変化を踏まえた研究図書館と最先端技術に関するレポート“Crest or Trough? How Research Libraries Used Emerging Technologies to Survive the Pandemic, So Far”の公開を発表しました。

研究機関や大学の図書館員・研究者等11人を対象に実施された、コロナ禍による研究・学習が停止したことを受けた視点の変化に関するインタビューの結果がまとめられています。発表の中では、コロナ禍における活発な活動は、新たな技術の開発というよりも、既存の技術の採用や改善に関するものであったことが指摘されています。

レポートは、2019年にARL、CNI、EDUCAUSEの間で締結された、新しいデジタル技術が普及する中で研究図書館の影響力を促進するためのパートナーシップの一環として作成されました。主に、図書館・大学のコロナ禍への対応および成功要因、先端技術に対する期待の変化から浮かび上がった6つの社会技術的テーマ、最新技術の導入の要因の3部により構成されています。

北米の研究図書館センター(CRL)及び学術図書館コンソーシアムNERL、米・マサチューセッツ工科大学出版局のプログラム“Direct to Open”(D2O)を支援する契約を締結

2021年8月30日、米・マサチューセッツ工科大学出版局は、北米の研究図書館センター(CRL)及び学術図書館コンソーシアムNERLとの間で3年間の契約を締結したことを発表しました。同大学出版局のプログラム“Direct to Open”(D2O)を支援する内容です。

D2Oは、図書館が学術単行書を自館のコレクションに加えるために購入するビジネスモデルから転換し、学術単行書をOA化するために資金を出資するビジネスモデルへ参加する機会を与えるプログラムです。2022年以降、MIT Pressの新刊学術単行書及び新たに選集として刊行する単行書は、D2O参加機関の出資金により全てOA化する予定となっています。

CRLとNERLは、両組織の参加館に対し、D2Oに関するライセンス及び請求の集中管理を行うとしています。2021年9月末までにD2Oコレクションの支援を表明したCRLとNERLの参加館は、コレクション全体の支援か、人文・社会科学又はSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)分野のコレクションいずれかの支援を選択できます。また、支援するコレクションに対応するMITの過去出版物のバックファイルへのアクセスや、書籍の割引購入も可能になります。

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「研究職の募集要項に関する国際比較」を公表

2021年8月20日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、[DISCUSSION PAPER No.199]として、報告書「研究職の募集要項に関する国際比較」を公開したと発表しました。国内外における研究職公募の募集要項(要求書類・応募書類)の実態を簡易調査したものであり、海外では主に北米が調査対象となっています。

調査結果として、日本の公募では論文数やその引用数を求めるものが一定数ある一方で、海外では推薦書(Reference Letter)を求めるものが相対的に多いとしています。その上で、このような差異が頭脳循環など国際的な人材流動を考えるに当たり重要となる可能性を指摘しています。

研究職の募集要項に関する国際比較[DISCUSSION PAPER No.199]公表について(NISTEP, 2021/8/20)
https://www.nistep.go.jp/archives/48129

北米研究図書館協会(ARL)・カナダ研究図書館協会(CARL)・Ithaka S+R、研究・学習に関するミッションについての共同プロジェクトを実施

2021年7月23日、北米研究図書館協会(ARL)とカナダ研究図書館協会(CARL)、米・Ithaka S+Rが、研究・学習に関するミッションを推進するための共同プロジェクトを実施することが発表されました。

ARLとCARLは、図書館が高等教育部門の戦略における優先事項を推進するための方法に関する共同プロジェクトを、2021年6月に開始していました。発表では、このプロジェクトのための調査・分析をIthaka S+Rに委託したと述べています。

2021年の間、Ithaka S+Rは、学術コミュニティのリーダーや最高情報責任者(CIO)をはじめとした主要な利害関係者へのインタビューを行い、優先事項を明らかにし、研究図書館の連携の機会を提案するとしています。また、この成果を基に、ARLとCARLは、2022年に研究図書館が提供できる価値等を示すデータやケーススタディを含む、利害関係者や協会の会員と共有される物語(narrative)を構築するとあります。

北米研究図書館協会(ARL)とカナダ研究図書館協会(CARL)、研究データサービスに関する共同タスクフォースの最終報告書を公開

2021年7月20日、北米研究図書館協会(ARL)が、研究データサービスに関するカナダ研究図書館協会(CARL)との共同タスクフォースの最終報告書を公開したと発表しました。

同タスクフォースは、2020年に設立されました。研究データ管理や研究支援サービスにおいて研究図書館が持つ役割を示しコミットすること、FAIR原則等の文脈でARLとCARLの会員が研究データサービスの協力機関として組織を改善するためのリソース構築を指導することを目的としています。

報告書には、既存のリソースと研究者のニーズのマッピングを行うことを含む7個の推奨事項や、プロセスの自動化の優先順位をはじめとした研究データに関する取組の戦略等がまとめられています。

北米日本研究資料調整協議会(NCC)、日本・北米・欧州の諸機関が公開する日本関連デジタル画像のデータベース“NCC Japanese Digital Image Gateway”を正式公開

2021年7月12日、北米日本研究資料調整協議会(NCC)は、データベース“NCC Japanese Digital Image Gateway”(DIG)の正式公開を発表しました。日本・北米・欧州の大学・アーカイブ・図書館・博物館等が所蔵・公開する日本関連デジタル画像のポータルサイトであり、2021年6月時点で184のリソースを収録しています。

DIGは、米・プリンストン大学東アジア図書館の日本研究司書であるSetsuko Noguchi氏と、NCCの情報リソーススペシャリストであるNaoko Kato氏により構築されました。タイトル・キーワード・説明文を対象にした検索や、主題分類による検索が可能です。また、日・英二言語での利用に対応しています。

Library Publishing Coalition(LPC)に“strategic affiliate”として北米研究図書館協会(ARL)が参加

2021年6月30日、北米研究図書館協会(ARL)は、新たに“strategic affiliate”の一員として、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)に参加したことを発表しました。

“strategic affiliate”プログラムのウェブページによれば、参加申請に当たり、メンバーシップ制である、学術コミュニケーションに重点を置いている、図書館や出版社又はその両方と実質的な関わりを持っている等の条件を満たす必要があります。参加により、LPCの共同プロジェクトへの参画や、LPCが企画したイベントへの参加等の機会が与えられるとあります。

ARLの発表では、参加の動機として、大学出版の強化に向けた取組を進めるためと述べています。その上で、図書館の出版プログラムについて、大学出版の重要な構成要素であるとともに機関レベルでのオープンアクセスを推進する鍵となる、と評価しています。

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