国立図書館

米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINK、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目を追加:LCSHの“Illegal aliens”の代替として“Undocumented immigrants”など

2021年4月30日、米・オハイオ州の大学図書館等で構成される図書館コンソーシアムOhioLINKは、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目(alternative subject headings)を追加したことを発表しました。

米国議会図書館件名標目表(LCSH)について、修正が提案されているもののまだ反映が行われていない12の件名標目を対象として、修正を反映した、より包摂的(inclusive)な代替の件名標目の追加を行ったことが紹介されています。対象の件名標目のリストも掲載されており、例えば“Illegal aliens”(不法滞在者)の代替となる件名標目として“Undocumented immigrants”(書類のない移民)が追加されています。

韓国国立中央図書館(NLK)、「国家文献保存館」の国際建築設計競技を開始:平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修

2021年4月28日、韓国国立中央図書館(NLK)は、新たに設置する「国家文献保存館」の国際建築設計競技を4月29日から開始すると発表しました。参加登録は5月21日までで、作品の受付は7月27日までとなっています。

同事業は、持続的で体系的なデジタル資源の保存や、国に知識情報データプラットフォームとして、2023年の完成を目指して進められており、30年間で約1,400万点の資料を保存することでができるとしています。

敷地面積14万5,297平方メートル、延床面積37万246平方メートルの規模で、平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修して設置されます。建築費は610億ウォンで、新築した場合と比べて1,000億ウォン以上の削減が見込まれています。

設計の基本方針として、

・国内で初めて建設される国家文献保存館の象徴性
・江原道地域との連携性
・媒体別の保存書庫としての機能性
・既存施設の再利用にともなう安全性への考慮

が掲げられており、同競技には、海外の建築家も参加できますが、韓国国内の建築事務所を共同で参加する必要があります。

国際子ども図書館、「国際子ども図書館基本計画2021-2025」を策定

2021年3月30日付で、国立国会図書館国際子ども図書館が、「国際子ども図書館基本計画2021-2025」を策定しました。

「国立国会図書館ビジョン2021-2025 -国立国会図書館のデジタルシフト-」や、文部科学省による第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」が掲げる方針を受け、これまでの成果を踏まえつつ、2025年度までに重点的に取り組む事項を示しています。

国際子ども図書館基本計画2021-2025(国立国会図書館子ども図書館, 2021/3/30)
https://www.kodomo.go.jp/about/law/basicplan2021-2025.html

参考:
国際子ども図書館、第2次基本計画を策定
Posted 2011年4月28日
https://current.ndl.go.jp/node/18099

韓国国立中央図書館(NLK)、VR技術を用いて30年後に実現するだろう図書館の姿を紹介する「未来の図書館特別展」を開催中

韓国国立中央図書館(NLK)が、2021年4月27日から5月31日まで、「未来の図書館特別展 The LIVE Library」を開催中です。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため予約制で行われます。

科学技術の進歩が作る未来の図書館空間とサービスをテーマに企画されたもので、仮想現実(VR)技術を活用した4つのゾーンでの体験を通じて、30年後に実現するだろう図書館の姿を紹介するものです。

最初のゾーン「知恵の風景コーナー」では、図書館のデジタル転換をモチーフに、未来の図書館の姿をメディアアートで表現した「知恵の風景(Wisdom Scenery)」の映像をプロジェクションマッピングの技術を用いて見ることができます。

2つ目のゾーン「VR未来の図書館」は、VRヘッドセットを装着して、未来の図書館空間を「旅行」するもので、図書館中央に位置する巨大なデータセンターや人と対話するロボットといった見慣れない未来の図書館の風景を眺めていると、人工知能(AI)司書が近づいてきて挨拶をし、仮想現実のなかのAI司書とコミュニケーションをとりつつ、ドローンで本を配送したり、ホログラムの本を閲覧できたりします。

韓国国立中央図書館(NLK)、人文学的名所への訪問イベント「人文列車」に替わり、公式YouTubeチャンネルで動画「私の本、私の人文紀行」を5回にわたり配信

2021年4月23日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同館の公式YouTubeチャンネルで、動画「私の本、私の人文紀行」を配信すると発表しています。人文学的名所への訪問イベント「人文列車」を、コロナ禍における非対面の様式にあわせて計画されたものです。

2021年は、5回(4月・5月・7月・9月・11月)、動画の配信と現地に関する図書2冊の紹介を行います。4月23日に配信された第1回目は忠清南道編です。

コロナ禍の状況によって、一般の人を募集して一緒に訪問することも計画されています。また、専門家や同館の司書が推薦する図書を対象とした読書感想文イベントが並行して実施される予定です。

인문기행과 함께라면 어려운 책도 쉽게 읽혀요(人文紀行と一緒であれば難しい本も簡単に読めます)(NLK,2021/4/23)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=38564&schBcid=normal0302

韓国国会図書館(NAL)、全ての特別市・広域市・道の教育庁と業務協約を締結:教育庁所管の小学校・中学校・高等学校において同館が構築したデジタルデータの利用が可能

韓国国会図書館(NAL)が、2021年4月21日に、慶尚南道教育庁と、知識情報の共有と読書文化の普及のため、包括的業務協約を締結したと発表しています。

これにより、慶尚南道教育庁および教育庁所管の小学校・中学校・高等学校では、同館が構築した3億1,000万ページ分のデジタルデータが、同館を訪問することなく利用することができるようになりました。教育政策の策定や、図書教育、授業の参考資料として活用できるとしています。

同館では、学術情報の共同活用と相互提供のため、2002年の「韓国学術情報協議会」発足以来、全国の大学・研究機関・地方公共団体等の4,960施設(大学図書館421館、専門図書館850館、公共図書館3,689館)と協定を結んで、同館が構築したデジタルデータを提供しています。

2018年からは、特別市・特別自治市・広域市・道・特別自治道の教育庁との協力を推進しており、今回の締結により、17の教育庁すべてと業務協約を締結したことになりました。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)とTaylor & Francisグループ、3年間の転換契約を締結

2021年4月19日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)とTaylor & Francisグループは、3年間の転換契約を締結したことを発表しました。

発表によると、契約には以下の内容が含まれています。

・ルクセンブルク大学等のコンソーシアム参加機関の研究者は、Taylor & Francisグループの“Open Select”や完全オープンアクセス(OA)ジャーナルで、合意された上限までOA出版できる。
・Taylor & Francisグループのジャーナルや記事への継続的アクセス。

また、今回の契約は、ルクセンブルク国立研究財団(Luxembourg National Research Fund:NRF)によるOAに関する指示に沿ったものであると述べられています。

E2373 - 第31回保存フォーラム:戦略的「保存容器」の使い方<報告>

2020年12月16日から2021年1月15日まで,国立国会図書館(NDL)は,第31回保存フォーラム「戦略的「保存容器」の使い方―さまざまなカタチで資料を護る―」を開催した。保存フォーラムは,図書館等における資料保存に関する知識の共有,実務的な情報交換を意図した場である(E2236ほか参照)。今年は新型コロナウイルス感染症感染防止のため,オンライン会議ツールWebex Eventsを利用した参加登録者限定のオンライン動画配信という形で開催し,302人の参加があった。

E2374 - 米国で電子書籍の法定納本が開始される

2020年12月14日,米国において,著作権登録に関する規則(PART 202, Title 37, Code of Federal Regulations)の改正により,オンラインのみで出版された電子書籍(electronic-only books)が法定納本の対象となる最終規則(final rule)が発効した。この最終規則の要点を紹介したい。

E2375 - フランス国立図書館(BnF)における研究活動

2020年9月,フランス国立図書館(BnF)が,同館における研究活動についてまとめた報告書“La recherche à la Bibliothèque national de France”を公開した。BnFの設立に関する1994年1月3日付のデクレ(行政命令)にある通り,資料の収集・保存・管理・提供だけでなく,所蔵資料に関する研究プロジェクトの実施も同館の使命の一つである。その成果は,シンポジウム,展示会,刊行物,ウェブサイトや,人文・社会科学分野のブログのプラットフォーム“hypotheses.org”上のページ等で発表されている。毎年刊行される活動報告書で,各年の研究内容等について言及されているが,研究活動に焦点を当てた報告書は今回初めて作成された。本稿では,報告書の内容を中心に,BnFの研究活動に関する取組の一端を紹介する。

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