国立図書館

米国議会図書館(LC)、キャプションや描画等で注釈を付与できる“Speculative Annotation”を公開

2021年7月29日、米国議会図書館(LC)が、LC Labsにおいて“Speculative Annotation”を公開したと発表しています。

同館の2021年のイノベーター招聘プログラムInnovator-in-Residenceにおいて、アーティストのマクレラン(Courtney McClellan)氏が学生や教員による利用を念頭において作成した無料のアプリで、LCのコレクションから選定された資料を選択し、キャプションや描画等で注釈を付与する機能があります。

図書館員が付与した注釈例やリンクされた資料を用いて、資料に関するさらなる調査が可能なほか、自身での調査に基づいて同館のオンラインレファレンスサービスAsk a Librarianでレファレンスサービスを受ける事もできます。

マクレラン氏は、教員が、“Speculative Annotation”で作成したものをハッシュタグ#annotateLOCを付与してソーシャルメディア上で共有し、当該資料とその今日との関係についての全国規模での議論に参加することを期待すると述べています。

8月26日には、マクレラン氏や現代芸術の専門家等によるウェビナーも開催されます。

国立国会図書館(NDL)、ウェブサイト上で「典拠データを使った資料検索:Web NDL Authoritiesガイド」を公開

2021年7月30日、国立国会図書館(NDL)は、「典拠データを使った資料検索:Web NDL Authoritiesガイド」を公開したことを発表しました。

国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)について、典拠データの機能を用いた検索サービスを中心に紹介するウェブページです。

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2021年7月30日の欄に、「「典拠データを使った資料検索:Web NDL Authoritiesガイド」のページを掲載しました。」とあります。

典拠データを使った資料検索:Web NDL Authoritiesガイド(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/data/data_service/authorities/ndla.html

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/07/26)」の結果を発表

2021年7月26日、saveMLAKが、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/07/26)」の結果を発表しました。

同調査は、6月29日にsaveMLAKが結果を公開した第20回調査に続く、第21回目の調査として、7月22日9時から7月25日24時にかけて実施されました。調査対象は、全国の公共図書館等1,737館です。

発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響で休館している図書館は13館と、前回調査時点の26館から減っており、入館記録を取っていたのは297館でした。

また、緊急事態宣言の地域やまん延防止等重点措置の対象地域からの来館自粛を要請する図書館が散見されたとしています。

その他、オリンピック競技開催の対応として開館時間の変更や臨時休館をした事例、また図書館や公民館の建物がワクチンの接種会場となった関係で開館時間の縮小や休館した事例も紹介されています。

ウェブページでは「各図書館の状況・取り組み」等についてもまとめられています。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、新たなOCRソフトウェアを公開

2021年7月26日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、人工知能(AI)を活用した、新たなOCRソフトウェア“Nautilus-OCR”をGitHubで公開したと発表しました。

同館は、2006年から光学文字認識(OCR)を利用した歴史的な新聞のデジタル化を行っていますが、紙や印刷の品質・経年劣化等により、文字を正確に認識できなかったと述べられています。今回公開されたソフトウェアは、AIを用いた課題解決を推進する政府のイニシアチブAI4GOVの支援のもと、同館により開発が行われました。

発表によると、“Nautilus-OCR”は、METS/ALTO形式のOCR結果の質向上や通常のOCRエンジンとして利用でき、行の自動特定、フォントの分類、精度向上の予測等のモジュールが含まれています。その他、パブリックドメインの新聞記事を基にした、手書き文字のOCRデータセットや、機械学習モデルも公開されています。オープンソースライセンス“GNU General Public License(GPL)”のバージョン3で提供されています。

英・リーズ市議会、産業革命時に建設された亜麻工場の英国図書館(BL)への改修に係る設計・調査等のための資金の調達を承認

2021年7月21日、英・リーズ市議会が、英国政府のBLプロジェクトの予算2,500万ポンドを管理するウェスト・ヨークシャ―合同行政機構から権限移譲協定(Devolution Deals)に基づき調達する500万ポンドを資金計画(Capital Scheme)に投入すること等が理事会(Executive Board)で承認され、コールイン(call-in;国が地方自治体に代わって計画を実施する制度)の対象となったと発表しています。500万ポンドは、一時的な建物の保護・安定化と、改修可能性についてのより詳細な設計と調査のための資金として用いられます。

産業革命時に建設され、GradeⅠの建物に指定されている亜麻工場テンプル・ワークス(Temple Works)の英国図書館(BL)への改修に係る提案報告書の理事会での審議に基づくものです。

米国議会図書館(LC)の米国民俗センター、多様なコミュニティにおける文化や伝統の記録を行う個人・機関を対象とした助成を実施

2021年7月23日、米国議会図書館(LC)の米国民俗センター(American Folklife Center)が、新たな助成プログラム“Community Collections grants”を実施すると発表されました。

同助成プログラムは、アフリカ系米国人、先住民族、米国における低代表コミュニティの文化や伝統の記録に取り組む個人や機関を対象としています。最大6万ドルの12か月間の助成10件を提供すると述べられています。

発表によると、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、先住民、その他の少数民族のコミュニティとつながるため、LCが2021年から開始した複数年のイニシアチブ“Ofthe People:Widening the Path”の一環として実施されます。

国立国会図書館(NDL)、「電子情報の長期保存におけるエミュレーション技術の利用に関する調査報告書」を公開

国立国会図書館(NDL)は、ウェブサイト内の「電子情報の長期利用保証に関する調査研究」のページに、2021年7月付けで「電子情報の長期保存におけるエミュレーション技術の利用に関する調査報告書」を掲載しました。

NDLが収集・保存している電子情報の利用提供方法の検討に資するため、旧式化したコンピュータ等を現在の環境上に再現するエミュレーション技術に関して、概要や近年の技術の進展、海外機関の利用事例等について実施した調査の結果を報告するものです。

報告書の主な構成は以下の通りです。

1.本調査の趣旨
2.エミュレーション技術の概要
3.電子情報の長期保存におけるエミュレーション技術
4.参考文献

電子情報の長期利用保証に関する調査研究(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/dlib/research.html
※「調査報告書(令和2年度)」の欄に、「電子情報の長期保存におけるエミュレーション技術の利用に関する調査報告書(令和3年7月)」が掲載されています。

英国図書館(BL)、2020/21年度の年報を公開

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”において、2021年7月15日付けで英国図書館(BL)の2020/21年度の年報が公開されました。

同館の6つの目標(コレクション管理、研究支援、ビジネス支援、文化への関与、学習の振興、国際連携)に関する取組や主要な指標の数値等の他、公共貸与権や財政状況について等がまとめられています。

また、これからの1年(The year ahead)の章で、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、2020/21年度は通常の計画のリズムを根本的に変える必要性に迫られたこと、今後は、英国の復興およびコロナ禍における同館の運営モデル構築を行うことについて言及しています。

韓国・国立障害者図書館、本の概要を確認できるDAISYファイルを3日以内で提供するサービスの試験運用を開始

2021年6月30日、韓国の国立障害者図書館が、韓国国立中央図書館(NLK)が所蔵する本の概要を確認できるDAISYファイルを3日以内で提供するサービス「3日DREAM」の試験運用を7月1日から11月30日まで実施すると発表しています。

同サービスは原文をスキャンした後、最低限の編集のみ行って製作し提供されます。多くの誤りが含まれる可能性や、図表が省略されること、ナビゲーションは目次(1段階)とページ情報のみ提供されるとが留意点としてあげられており、正確な品質のものを利用したい場合には、国立障害者図書館のウェブサイトから申し込む必要があります。

同時に申し込みが可能な冊数は3冊で、スキャンが不可能な資料、教科書、辞書、年鑑、白書、統計といったサービスの対象外の資料もあります。

韓国国立中央図書館(NLK)、オンライン資料の納本に係る相談窓口を坡州出版都市に設置:オンライン資料の納本率向上のため

2021年7月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、オンライン資料の納本に係る相談窓口を、京畿道・坡州出版都市に所在する「知恵の森」の1階に設置したと発表しています。「知恵の森」は、出版都市文化財団が、出版関係の企業が集まる坡州出版都市に開設した読書施設です。

韓国においては、2016年の図書館法改正でISBNやISSNが付与されたオンライン資料が納本対象になったものの2020年末時点での納本率が低い状況であることから、坡州出版都市に立地する出版社に対し、オンライン資料の納本の重要性を知らせ、納本に関する相談を受けるために設置したものです。

設置期間は2021年12月末までの毎週水曜日で、NLKの資料収集課の職員2人が常駐し、オンライン・オフラインでの納本に関する相談や、納本システム(書誌情報流通支援システム)の活用教育等といった支援を行うとしています。また、出版文化財団と連携しての電子書籍の納本説明会を開催することなどにより、出版界を対象とした電子書籍の納本への理解を向上させるための広報・周知を行う計画です。

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