韓国

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館の過去10年間の貸出しデータを用いて行なった小中高生に人気のある図書の分析結果を発表

2019年8月7日、韓国国立中央図書館(NLK)が、全国844の公共図書館の過去10年間の貸出しデータ約7億9千万件を用いて行なった小中高生に人気のある図書の分析結果を発表しました。

小学生では、キム・ヨンジュ『チャジャン麺・ちゃんぽん・酢豚(짜장 짬뽕 탕수육)』、イ・ヨンソ『本と戯れる家』が過去10年にわたってよく読まれてきたこと、人気貸出図書上位500位のうちシリーズ作品や学習漫画が80%を占めること(ただし高学年になるほど単行本・シリーズ作品の割合が増える)等が指摘されています。

中高生に関しては、人気がある本は、シン・ギョンスク『母をお願い』であること、人気貸出図書上位500位のうち文学の割合が圧倒的に多く(74.8%)、社会科学(7%)・自然科学(6%)・哲学(2.6%)と続くこと、最近1年間では進路関係の図書の貸出が多くなっていることや、人気貸出図書から言葉遣い・環境問題・社会問題にも関心を示していることがわかること、などが指摘されています。

京都大学図書館機構、河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開

2019年7月30日、京都大学図書館機構は、同大学の附属図書館・人文科学研究所、及び韓国高麗大学校が「韓国古文献の調査及び解題及びデジタルイメージの構築事業に関する協定」により電子化した河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』の公開を発表しました。

この公開により新たに資料49点が公開され、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は1万3,575タイトル、116万4,364画像となっています。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 河合文庫『東文選』『續東文選』『日用冊』49点を公開しました(京都大学図書館機構,2019/7/30)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1382798

韓国・安東市立図書館、延滞せず返却すると獲得できるポイントを地元書店での本の購入に利用できる「読書ポイントサービス」を実施中

韓国・慶尚北道の安東市立図書館が、2019年7月15日から12月31日まで、「読書ポイントサービス」を実施しています。

市民の読書活動促進と地域の書店の活性化を目的としたもので、同館及び安東江南子ども図書館から借りた図書を延滞せずに返却すると、一般図書で100ポイント(100ウォン相当)、児童書は50ポイント(50ウォン相当)を獲得することができます。同ポイントは、地元の参加書店で現金の代わりに利用できます(11月と12月はポイントの利用のみ実施)。

今年の結果を評価し、来年から正式に実施する計画です。

독서포인트 서비스 시범운영(読書ポイントサービス試験運用)(安東市立図書館,2019/7/1)
https://lib.andong.go.kr/ad/board/view.do?menu_idx=331&manage_idx=1&board_idx=4232

韓国・烏山市で、楽器の展示やレンタルを行ない、専門書・楽譜の資料室や創作活動空間を備える音楽専門図書館が開館

2019年7月22日、韓国・京畿道の烏山市で音楽専門図書館「소리울 도서관」が開館しました。

報道によると、地下1階には180種類以上約1千点の楽器が展示され、演奏体験ができるほか、楽器のレンタルが可能です。1階は音楽専門書籍や楽譜等2万点を備え、音楽が流れる資料室が、地下2階と3階には、音楽の創作等を行う場所として、サークルの活動室、音楽に関する講座やプログラムを行なう講義室、録音スタジオ、編集室、練習スタジオ等が備えられているとのことです。

また、同市内の図書館としては初めて、携帯電話などを通じて、館内どこからでも約200点の電子ジャーナルが利用可能なサービスを実施すると紹介されています。

@osansi(Twitter,2019/7/7)
https://twitter.com/osansi/status/1148036464162164736

韓国国立中央図書館(NLK)、機関リポジトリ普及促進事業OAKの2019年の対象機関を発表:同事業によるリポジトリ設置機関が50機関に

2019年7月10日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同館が主管する機関リポジトリ普及促進事業OAKの2019年の対象機関を発表しました。

今年度の対象は、新規の機関として、健康保険審査評価院と育児政策研究所、改善普及機関として韓国海洋大学校、のあわせて3機関が選ばれました。選定機関は、OAKのメタデータ標準が適用された最新のリポジトリの構築、内部システム連携、1年間の無償メンテナンス、運営者教育などの支援を受けることになります。

2009年に開始された同事業によりリポジトリが設置された機関は50機関となりました。

7月12日に同館において業務協約式が行なわれ、あわせて、「2019 OAKリポジトリ運営機関ワークショップ」も開催されます。

韓国・束草市立図書館、創造的な図書館空間とすることを目的に、閲覧室を開放的に改修:労働時間の週52時間上限規制の実施に合わせ運営時間も調整

2019年6月30日、韓国・江原道の束草市は、政府が発表した「第3次図書館総合計画」に基づいた、束草市立図書館の閲覧室の改修工事が終了し、7月2日にオープンすると発表しています。

仕切られた1人での学習スペースから、開放的で誰でも利用可能な生活文化施設として図書館の本来の機能を強化することで、利用者の創造性・自立性を伸ばすことが目的です。

図書館では今後、ブックコンサート、週末の夜に出かける音楽会などを実施し、楽しい「騒音」を伴う、本の文化に関する交流プログラムを実施し、地域の生活文化施設として位置付けられるよう努力するとしています。

あわせて、同館において7月1日から実施される労働時間の週52時間の上限規制に対応するため、図書館の運営時間を調整し、勤務条件の改善やワークライフバランスの実現を目指すとしています。

韓国国会図書館(NAL)、「知識情報SOC戦略」を宣言

韓国国会図書館(NAL)が、2019年6月26日に、「知識情報SOC戦略」を宣言すると発表しています。

5月24日に開催された「韓国学術情報協議会」において、同協議会の会長でもある韓国国会図書館長が基調講演において明らかにしたもので、第4次産業革命という時代の変化の中で、国会図書館のすべての資産の、共有(Share)・開放(Open)・図書館協力(Connect)を拡大することで、変化を先導するという構想です。

基調講演において、同館長は、今年の同館の3大目標として、第4次産業革命時代の成長の原動力であるデジタルデータの拡大、データサービスと物理的空間といった図書館資産の開放と共有、図書館間の協力ネットワークの拡大をあげています。そして、国会図書館は、所蔵するすべてのデータを、韓国の図書館・研究機関・大学・企業が共有できるよう、国家的データ資産として積極的に開放すると述べています。

また、韓国学術情報協議会・韓国法律情報協議会・韓国議政情報協議会など全国的な協力ネットワークを通じ、急激な変化に対応するための協力を拡大するとしています。

韓国・文化体育観光部、「2019年(2018年実績)公共図書館統計結果」を公表

2019年6月14日、韓国・文化体育観光部が、国家図書館統計システムのウェブサイトで「2019年(2018年実績)公共図書館統計結果」を公表しました。

『文化日報』の記事によると、図書館法施行令第4条1項において、面積が330㎡以下の館は司書職3名を配置し、330㎡超過するごとに司書職1人を追加する必要があり、また、蔵書数が6,000冊以上の場合、6,000冊を超えるごとに司書職1人を追加する必要があるとのことです。また、韓国図書館協会(NLK)「韓国図書館基準」と文化体育観光部「公共図書館建設・運営マニュアル」では、司書職3人または司書職2人及び他の職員1人を公共図書館の基本職員数と規定していますが、今回の調査では、公共図書館数1,096館(前年1,042館)のうち、常勤司書職が3人未満の公共図書館数407館(前年406館)、常勤司書職0人の公共図書館数45館(前年51館)あったとのことです。

また、図書館法第30条1項で「公立の公共図書館の館長は司書職として任命する」とされているものの、今回の調査では、館長の司書資格保有率は48.72%(534館)で、職級も行政1級から8級まで千差万別であったと紹介されています。

韓国図書館協会(KLA)、全国国公立大学人文学部長協議会と人文学の価値の社会的普及のため覚書を締結

2019年6月17日、韓国図書館協会(KLA)が、全国国公立大学人文学部長協議会と、人文学の価値の社会的普及のために協力する覚書を締結したと発表しています。

全国の国公立大学の人文学部と図書館が協力することで、人文学の普及に大きな成果をもたらすことが目的です。

今後、人文学の一般普及のためのコンテンツ開発など、様々な種類の事業を共同で計画するとともに、文化体育観光部などの政府機関や学界・民間機関とも有機的な協力体系を構築していくとしています。

報道によると、6月からは、図書館の「道の上の人文学」事業のなかで、ベビーブーマで退職を迎える世代を対象とした試験プログラム「知恵の学校」を共同で運営するとのことです。

「知恵の学校」は、退職後も文化的な活動に積極的に参加する同世代を対象に、テーマごとに3か月、担当教授が1人あたり10冊程度の関連テキストを20人から30人の参加者と一緒に読む内容です。

首都圏(ソウル・仁川・京畿道)では、ソウル大学を中心に国立中央図書館(NLK)など2か所の図書館で4つのプログラムが、地方では、釜山・大邱・光州・大田・春川の5か所で、釜山大・慶北大・全南大・忠南大・江原大が参加して9つのプログラムの実施が予定されているとのことです。

韓国・議政府市に、2019年11月、公共美術図書館が開館

2019年6月13日付の韓国・聯合ニュースが、韓国・京畿道の議政府市に11月開館予定の公共美術図書館について報じています。

報道によると、同館は、韓国初の公共美術図書館で、一般的な図書館サービスに加え、既存の作家や新進の作家を発掘・育成し、美術を専攻しようとする青少年の夢を実現するための芸術教育の基盤とするために2018年3月に着工され、先月竣工しました。

建設費は217億ウォン、地下1階・地上3階で総面積は6,5375平方メートルです。

建物は、地下1階は書庫・作品収蔵庫・駐車場、1階は展示スペース(多様な展示会を実施)、2階は一般・児童図書館、3階はプログラム室・多目的室・作業室・事務スペースという構成になっているとのことです。

また、現在同市では開館に向け準備中で、展示を担当するキュレーターを選考しているとのことです。

국내 첫 미술 전문 공공도서관 11월 의정부에 개관(国内初美術専門公共図書館11月議政府に開館)(聯合ニュース,2019/6/13)
https://www.yna.co.kr/view/AKR20190612138300060

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