韓国

韓国国立中央図書館(NLK)、著作物利用の同意キャンペーンを開始:国家的な災害による図書館休館時のデジタル化資料の館外利用拡大のため

2020年5月6日、韓国国立中央図書館(NLK)が、著作物利用の同意キャンペーンを開始すると発表しました。

今回の新型コロナウイルス感染症のような国家的な災害が発生し、図書館が休館した場合に、一時的にデジタル化資料の館外利用が可能となることを目的としたものです。

同館が構築したデジタル化資料110万件が対象で、同館ウェブサイトに、案内文と同意書提出窓口を設置しています。同意書では、(1)一時的、もしくは(2)利用期限の制限がない閲覧・印刷・ダウンロード、等で選択できるようになっていて、これにあわせて、同館では、利用期間の設定や終了日、既存の利用可能範囲の復元といった管理機能の改善を行って、サービスを提供するとしています。

韓国・新型コロナウイルス感染症中央災難安全対策本部、生活防疫に関する詳細指針を発表:図書館に関する指針も

2020年5月3日、韓国・新型コロナウイルス感染症中央災難安全対策本部が、国内の発生事例が安定してきたことを受けて「社会的距離を置く」措置を終了し、5月6日から「生活の中で距離を置く(生活防疫)」措置に移行する事を決定し、「生活の中で距離を置く基本指針(생활 속 거리 두기 기본지침)」「生活の中で距離を置く詳細指針(생활 속 거리 두기 세부지침)」を公表しています。「詳細指針」には、図書館に関する項目があります(p.50からp.52まで)。

図書館の利用者に対しては、共通事項として、

・発熱や呼吸器症状があるか、最近14日以内に海外渡航歴のある場合、利用を自制すること。

・他人と2メートル(最低1メートル)以上の距離を置くこと。

・流水と石鹸で30秒以上手を洗うか、消毒液で手を消毒すること。

・咳やくしゃみをする場合は、ティッシュや袖で口・鼻を隠すこと。

・飛沫が飛ぶ行為(大声での会話)や身体的接触(握手・抱擁等)を自制すること。

・多くの人が利用する屋内施設を利用する場合、マスクを着用すること。

・屋外でも2メートルの居地を維持できない場合マスクを着用すること。

を、該当する場合には、

韓国・文化体育観光部、所管する国立図書館・博物館・美術館のサービスを2020年5月6日から一部再開

2020年5月1日、韓国・文化体育観光部が、所管する24の国立図書館・博物館・美術館のサービスを5月6日から一部再開すると発表しています。

同国の対策が、「社会的距離を置く」から「生活の中で距離を置く」(生活防疫体系)ことへと移行したことによるものです。

国立中央博物館・国立現代美術館等の21の博物館・美術館では、団体観覧やイベントの中止は継続し、感染予防のための距離1メートルから2メートルの維持が可能な範囲で、個人での観覧を行います。実施に当たっては事前予約制により時間当たりの観覧人数を制限します。

国立中央図書館(NLK)と国立子ども青少年図書館は郵送複写サービスを、国立世宗図書館は複写と貸出・返却サービスを優先的に提供し、新型コロナウイルス関連の政府の対策の推移にあわせ資料室での閲覧サービスを提供する計画です。

利用者は訪問する施設の指針を事前に確認し、順守することで利用可能です。しばらくの間、各施設では、感染者の発生に備えて、利用者の体温検査を実施し、各人の健康状況や利用者情報(名前・連絡先)を確認した後、サービスを提供する予定です。

韓国・慶尚大学校図書館、2020年5月1日から再開館:導線の一本化や座席の配置を工夫

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2020年3月26日から臨時休館していた韓国・慶尚南道の慶尚大学校図書館が、5月1日から、再開館しています。

中央図書館・医学図書館・海洋科学図書館・古文献図書館は5月1日から、法学図書館は5月4日からの開館で、開館時間は午前9時から午後6時まで、土曜日・日曜日は休館です。また、分館を含めて図書館以外にある閲覧室は閉鎖したままです。

再開にあたっては以下の措置をとるとしています。

・入退館時、マスクの着用や消毒を案内。
・大学関係者以外の利用制限。
・西側出入り口閉鎖による導線の一本化。
・閲覧室においては1メートルから2メートルの距離を置いて一方向に座席を配置。
・朝、夕に換気を実施し、随時消毒剤の散布を実施。

韓国科学技術情報研究院(KISTI)、国内外の新型コロナウイルス関連論文及び研究データをプラットフォームKOAR・DataOnを通じて公開すると発表

2020年4月24日、韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、国内外の新型コロナウイルス関連論文及び研究データをオープンアクセス(OA)プラットフォームKOAR及び国家研究データプラットフォームDataOnを通じて公開すると発表しました。

米国、EU等の17か国の関連省庁が参加するオンライン会議に基づくもので、韓国においては、新型コロナウイルス関連の公共データのデータストアの役割をKISTIが担うこととなり、KOARとDataOnを用いて全世界に公開することとなったものです。

KISTIでは、国内の関係機関と連携協力し、国内の研究論文の無料公開を拡大する予定としています。また、KOARではOAである新型コロナウイルス関連論文1万7,000件にアクセス可能であり、bioRxiv・medRxivといったプレプリントサーバーについては公開後1週間以内に利用可能となります。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館の貸出データをもとに分析したリンドグレーン記念文学賞受賞者関連作品の最近3年間の貸出状況の調査結果を発表

2020年4月20日、韓国国立中央図書館(NLK)が、公共図書館の貸出データをもとに分析した、リンドグレーン記念文学賞受賞者関連作品の最近3年間の貸出状況に関する調査結果を発表しました。4月23日の「世界本の日」や、2020年の同賞を、韓国の絵本作家ペク・ヒナ氏が受賞したことをうけてのものです。

ペク氏の作品や、韓国語で出版された232点の作品を対象に、公共図書館用のビックデータ分析プラットフォーム“도서관 정보나루”の公共図書館1,003館の貸出データ56万8,735件を用いて分析したものです。

同賞受賞作品の中ではペク氏の『알사탕(あめだま)』が最も多く貸出されており、続いて『수탕 선녀님(天女銭湯)』, 『이상한 엄마(天女かあさん)』, 『달 샤베트(月のシャーベット)』, 『이상한 손님(ちょっと変わったお客様)』と8位まで同氏の作品が続きます。

韓国以外のものでは、ヴェルナー・ホルツヴァルト/ヴォルフ・エァルブルッフ『うんちしたのはだれよ!』が最も貸出され、モーリス・センダック『まよなかのだいどころ』、ルース・クラウス『うちがいっけんあったとさ』と続きます。

また、性別・年齢別貸出分析結果として、ペク氏の作品は7歳の女の子に最も人気があり、7歳の男の子、8歳の女の子、6歳の女の子と続きます。

韓国・国立世宗図書館、自宅から接続可能な電子書籍サービスを段階的に拡大:新型コロナウイルス感染症の長期化に対応

2020年4月20日、韓国・国立世宗図書館が、新型コロナウイルス感染症の長期化に対応し、自宅から接続可能な電子書籍サービスを段階的に拡大すると発表しています。同館の貸出会員が対象です。

4月1日から8月30日まで、韓国の電子書籍学術論文サービスKRpiaを館外から利用できるようにし、国内電子書籍サービスBookRailを提供します。また5月から12月まで、国内の新刊図書要約情報等を提供するBOOKZIPを通して7,000冊の人文教養書を提供します。

海外の電子書籍については、5月から12月まで、OverDriveを通して、英語の原書が利用可能なほか、子どもの英語教材として活用されている“Highlights ELibrary”を提供する予定です。

今後とも継続的に電子書籍サービスを拡大するとしています。

韓国・大統領所属図書館情報政策委員会、新型コロナウイルス感染症に関する世界各国の図書館政策及び国内の公共図書館の運営状況(第2報)を発表

2020年4月17日、韓国・大統領所属図書館情報政策委員会が、同委員会がとりまとめた新型コロナウイルス感染症に関する各国の図書館にかかわる政策(4月16日付)、及び、文化体育観光部図書館政策企画団がとりまとめた、韓国国内の公共図書館の臨時休館や代替サービスの現状(4月9日付)について発表しました。

3月31日発表分に続く第2報です。

国内公共図書館の運営状況ですが、2月11日から現在までの間で臨時休館している館は1,141館中1,109館(97.2%)となっています。

また、4月9日午前9時現在、休館のため代替サービスを行っている館は877館(76.9%)で、行っているサービスとしては、

・貸出サービス:894館(78.4%)
スマート図書館(274館)、ドライブスルー(83館)、配達(185館)、予約貸出(206館)、地域書店希望図書貸出(146館)

・デジタル図書館:702館(61%)
電子書籍、オンラインコンテンツ、オーディオブック、録音図書の提供

・その他:402館(35%)
貸出期間の延長、電子展示会、オンライン講座等

があげられています。

韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)、新しい情報サービス環境構築を目的としたビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結

2020年4月14日、韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、ビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結したと発表しています。

今回の協約締結を通して、両機関のデジタル情報の相互共有と共同利用体制整備で協力し、AI活性化のために蓄積された情報インフラ及び情報化技術とビックデータを活用することで、研究開発の革新と支援のための新しい情報サービス環境を構築するとしています。

KISTIの発表によると、KISTIでは、機械学習データの構築、学習データの前処理、データ処理のためのキュレーション技術の開発、データの品質高度化推進、を担当するとし、国内外の論文約1億件・研究報告書約26万件・科学技術研究者136万人といった科学技術コンテンツを人工知能が活用できるデータキュレーションを構築します。また、科学技術情報と研究データを基盤としたAIの将来にニーズに対応できるよう各分野の研究機関と継続的に協力関係を構築する計画であるとしています。

あわせて、両機関では、新型コロナウイルス感染症により経済的に困難な状況に陥っている出版業界と書店での消費の振興を目的とした“Book Bucket Challenge”の実施も提案されています。

新型コロナウイルス感染症の拡大と国立図書館の対応

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、各国の国立図書館でも来館サービスの休止が相次いでいます。米国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、中国、韓国の国立図書館について、各館ウェブサイトの情報から2020年4月15日時点での対応状況をまとめました。

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