韓国

韓国文化体育観光部・アーカイビングネットワーク研究院、ミクロヒストリーに係る記録や文化資源を収集する「デジタル生活史記録保管事業」に参加する「生活史記録者」を150人募集

2021年3月5日、韓国・文化体育観光部と、生活記録を保存する取組を行っている団体であるアーカイビングネットワーク研究院が、「生活史記録者」を150人募集すると発表しています。

日常生活やコミュニティへの意識を広め、また、地域の文化資源を保存するために実施する「デジタル生活史記録保管(アーカイビング)事業」に参加する人を募集するものです。ミクロヒストリーに係る記録や文化資源の収集を活性化させることが期待されており、参加者には、口述記録(オーラルヒストリー)を行うための基礎的教育が行われます。

募集地域は、釜山広域市・光州広域市・大田広域市・軍浦市(京畿道)・鉄原郡(江原道)で、対象は19歳以上ですが、青年(19歳から34歳)、および、結婚・出産・育児・介護等を理由に仕事を辞めた65歳未満の女性が優先的に採用されます。コンピュータや携帯電話を用いた文書作成、写真・動画撮影、電子メール、ウェブ会議等が可能なことが応募の条件となっています。

募集期間は3月19日までで、書類審査と面接を経て、4月6日に合格者が決定されます。研修は、4月12日から5月26日まで、地域別に実施されます。

韓国国立中央図書館(NLK)、時代の変化に応じた人材を採用するため、司書職採用試験の方式の変更を発表:面接試験での能力評価方式の導入や筆記試験科目の改編

2021年3月3日、韓国国立中央図書館(NLK)が、司書職の専門性を強化し、優秀な人材を採用することを目的に、採用試験時の面接試験において能力評価方式を導入するとともに、2022年以降の筆記試験の科目を改編すると発表しました。

プレスリリースによると、2月に実施した採用試験の面接試験時から、職務遂行に必要な専門知識と想像力を遍く備えた人材を採用するため、深層面接や状況面接の手法を導入したとしています。

また、2022年の筆記試験からは、現在の「資料組織概論」「情報奉仕概論」から「情報奉仕概論」を廃止し、デジタル技術の変化に対応できる「情報学概論」と図書館行政業務に直接役に立つ「図書館経営論」を新設するとしています。今回の変更は、既存の2科目だけでは受験者の多様な資質を評価することは難しく、優秀な人材の採用に限界があるというこれまで指摘されてきた課題をうけて、図書館情報学界や図書館界の意見を聴取して行ったものです。

同館館長は、現在、他分野との協力・融合的な思考が要求されている状況において、国を代表する図書館の司書の専門性の向上への要求が高まっていると指摘するとともにに、今回の変更は、全国の図書館の司書の役割の方向性を提示することになるだろうと述べています。

韓国文化体育観光部・韓国国学振興院、消滅の恐れがある近代資料を調査・保存する「近代記録文化調査事業」実施のため、中高年を対象に「近代記録文化調査員」500人を募集

2021年3月8日、韓国・文化体育観光部と韓国国学振興院は、50代から70代までの中高年を対象に「近代記録文化調査員」500人を募集すると発表しました。

消滅の恐れがある近代資料(1910年から1979年に作成された文書・書籍・写真・図面等)を発掘・保存するとともに、中高年の「人生二毛作活動」を支援するために推進する「近代記録文化調査事業」として、韓国の近現代史の当事者である中高年の経験と知恵を借りて、全国に散在する近代資料を調査・収集するものです。

同事業で収集された資料は、韓国国学振興院において出処や内容にもとづき書誌を作成して保存・管理し、その後、近代文化のコンテンツとして活用するとしています。

募集は、全国を5つの地域(首都圏150人・江原圏40人・慶尚圏150人・忠清圏80人・全羅済州圏80人)に分けて行われます。スマートフォンやデジタルカメラを所有し利用できること等が応募の条件となっています。募集期間は3月19日までです。

2次面接を経て採用された人は、5月24日から7月29日まで非対面(オンライン)の研修を30時間、対面の研修を6時間受講したうえで評価され、調査員の資格が与えられます。調査収集活動は8月2日から11月30日までが予定されています。

E2360 - East Asia Digital Library(EADL)β版公開と今後の展望

East Asia Digital Library(EADL)は,東アジアの文化・学術資源を対象とするポータルサイトである。韓国国立中央図書館(NLK)が主体となって構築・運営しており,国立国会図書館(NDL)は参加館として協力している。本稿では,2020年12月17日にβ版を公開したEADLの構築に至る背景,構築体制,機能概要,今後の展望について紹介する。

韓国国立中央図書館(NLK)、研究分野による情報格差の解消を目的に、館外から利用可能な人文・芸術分野のデータベースを拡充:データベースの活用に関する研究者向けオンラインプログラムも実施

2021年2月25日、韓国国立中央図書館(NLK)は、研究者の非対面での研究活動を支援するために行っている、学術データベースの館外利用サービスの実施にあたり、研究分野による情報格差の解消を行うと発表しています。

同館の定期利用証所持者であれば、国内外の学術データベース17件、人文・芸術分野9件、社会科学分野9件、自然・技術科学分野3件、あわせて38件の学術データベースを、同館ウェブサイトを通じて利用できるサービスですが、今年は、大学での契約率が低い人文・芸術分野のデータベースを拡充したとしています。昨年も提供し、利用率の高かったJSTORやChina Academic Journalを引き続き提供することに加え、外部の専門家に諮問した結果をふまえ、国内での契約率が相対的に低い学術データベース2件(Humanities Source Ultimate、Project Muse)や、人文・芸術分野の学術的な電子書籍が収録されているデータベース2件(EBSCO eBook Academic Collection、iG Publishing eBook EBA Model)を追加したとしています。

韓国・文化体育観光部、海外の公共図書館整備事業の一環として、ベトナム・ハノイ市立図書館に児童図書館を開設

2021年2月24日、韓国・文化体育観光部は、1月27日、ベトナム・ハノイ市立図書館の4階に、児童図書館“Dream Plus Library”を開館したと発表しています。

2017年から2019年にかけて、同部が、海外の開発途上国の小・中・高等学校に「小さな図書館」123館を整備した事業を、2020年から公共図書館の整備へと対象・規模を拡大したもので、国民の豊かな生活を支援するために図書館を整備し、読書と文化享有空間の造成と、生涯学習・情報活用・文化交流を活性化させることを目的としています。

同館の面積は400平方メートルで、子どもの想像力を刺激する年齢別の読書・文化空間、韓国文化を体験できる韓国文化資料室等が設けられ、韓国文学の翻訳書・ベトナムの新刊図書やK-POP・映画・ドラマ・アニメといった韓国のコンテンツが所蔵されています。また、テレビ・PC・プロジェクタといった設備も備えられています。

同部の支援のもと、1月27日から2月9日にかけて「特別利用期間」を設け、近隣の幼稚園や小学校の児童約100人が参加し、韓国の映画やアニメの鑑賞会を行ったほか、オンライン行事も運営したと紹介されています。

韓国国立中央図書館(NLK)、国際標準名称識別子(ISNI)と研究者情報システムの連携等を目的とした業務協約を韓国科学技術企画評価院(KISTEP)と締結

2021年2月23日、韓国国立中央図書館(NLK)は、国際標準名称識別子(ISNI)と研究者情報システムの連携等を目的とした業務協約を、韓国科学技術企画評価院(KISTEP)と締結したと発表しました。

今後両機関では、研究者情報の統合システム「国家研究者情報システム(NRI)」と連携してのISNIの新規発行や、研究者・研究成果に関するデータの共同活用のために協力するとしています。また、ISNIを介して、学術成果をより簡単・正確に統合して情報提供することで、国際的に韓国の研究者や研究成果の検索や活用が向上することも期待されています。

ISNI(국제표준이름식별자), 국가연구자정보 연계·공유 강화(ISNI(国際標準名称識別子)、国家研究者情報との連携・共有を強化)(NLK,2021/2/23)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=38139&schBcid=normal0302

韓国図書館協会(KLA)、電子書籍貸出サービスの中断を求める文書への回答書を大韓出版文化協会に送付するとともに声明を発表

2021年2月10日、韓国図書館協会(KLA)は、KLAおよび全国の公共図書館に対して送付された、著作権法を侵害する電子書籍のオンライン貸出サービスの中断を求める文書への回答書を大韓出版文化協会に送付したと発表し、あわせて、協会名で声明を出しています。

声明では、大韓出版文化協会が主張する著作権法第31条の規定は、図書館が所蔵する著作物を著作権者の許可なくデジタル化してサービスできる範囲を図書館内部に限定するとした規定であって、既に電子的形態で製作・販売されている電子書籍は対象外であること、そして、図書館の電子書籍サービスは、電子書籍のベンダーと締結した購入または購読契約に基づくもので、契約対象の電子書籍は、著作権者等と同意がなされたものに限定されていること、そして、契約締結の際にサービスの範囲と条件を決定し、これに基づき、図書館は所定の費用を支払っており、この過程で、著作権法および関連する契約事項を遵守していることから、図書館が著作権法に違反したり著作権者・出版権者等の権利を侵害していないと述べています。

韓国・慶尚南道教育庁、2021年度の学校図書館の環境整備事業として21校に16億ウォンを支出

2021年2月1日、韓国・慶尚南道教育庁が、2021年度の学校図書館の環境整備事業として21校に16億ウォンを支出すると発表しました。

同庁では、2019年から、学校図書館を、単なる読書空間から、教育・学習において子ども・教師・保護者がコミュニケーションをはかり、情報を共有するための空間へと変化させるための環境整備事業を行っており、プレスリリースでは、用途に応じて空間を分割したり一つにしたりできるように改修した事例、楽しい話と討論・議論を同時に行えるように小規模な読書空間を別途設置した事例等が紹介されています。

2021年度は、14校で安全で快適な読書に親和的な施設環境への改善が、6校で利用しやすい場所への拡張・移転が実施されるほか、特別支援学校1校への支援も行われます。

韓国国会図書館(NAL)、参観音声ガイドの提供を開始:閲覧室入口のQRコードを読み取って利用

2021年1月28日、韓国国会図書館(NAL)が、参観音声ガイドの提供を開始しました。閲覧室の入口に掲示されているQRコードを読み取ることで利用することができます。

また、同館ウェブサイトの参観メニュー「参観経路」の項目にある、参観経路別の音声案内や経路写真ツアーにより、同館内部の施設情報を知ることもできます。

국회도서관 참관 음성안내 서비스(国会図書館参観音声案内サービス)(NAL,2021/1/28)
https://www.nanet.go.kr/usermadang/notice/noticeDetail.do?searchNoSeq=2811

참관경로(参観経路)(NAL)
https://www.nanet.go.kr/usermadang/reqreservation/visitRoot.do

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