韓国

韓国・文化体育観光部、韓国国立中央図書館長に新羅大学校文献情報学科の徐惠蘭教授を任命:開放型職位として初の公募

2019年9月2日、韓国・文化体育観光部は、韓国国立中央図書館(NLK)の館長に、新羅大学校文献情報学科の徐惠蘭(서혜란)教授を任命したと発表しています。任期は2019年8月31日から2022年8月30日までの3年間です。

同氏は、現在第6期大統領所属図書館情報政策委員会委員を務め、韓国図書館協会副会長・新羅大学校総合情報センター所長・図書館長といった経歴があり、その他、大統領所属情報公開委員会や国務総理所属国家記録管理員会の委員も務めています。

국립중앙도서관 관장에 서혜란 교수 임명(国立中央図書館館長に徐惠蘭教授任命)(韓国・文化体育観光部,2019/9/2)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=17439

第11回日中韓文化大臣会合で、文化交流・協力を着実に進め、三国間関係を一層深めていくための議論をまとめた「仁川宣言」が採択:東京オリンピック・パラリンピックを機会にした日中韓共同文化プログラムの実施等

2019年8月29日から30日にかけて韓国の仁川広域市で開催された「第11回日中韓文化大臣会合」において、「仁川宣言」が採択されました。

日中韓三国の文化交流・協力を着実に進め、三国間関係を一層深めていくための議論をまとめたもので、主な内容として以下の3点があげられています。

・2020年の東アジア文化都市として、日本は北九州市、中国は揚州(ヤンチョウ)市、韓国は順天(スンチョン)市を決定。
・東アジア文化都市間の青少年交流等を推進、ASEAN文化都市や欧州文化首都との交流を推進。
・東京でのオリンピック・パラリンピックの機会に日中韓共同文化プログラムを実施し、中国と韓国が共同で参加できる方策を検討。

また、同宣言の「5.文化芸術分野での持続的な交流協力を通じた日中韓の理解増進」において「3国は3ヵ国間の国立博物館の協力、国立図書館の協力、国立美術館の協力を高く評価し、公共文化芸術機関および民間文化芸術機関間の交流協力においても支援、奨励していくことにした」とあります。

韓国・国立世宗図書館、映画のシナリオと著作権保護期間が満了した古典映画が閲覧可能な「韓国映画マルチメディアサービス」の館内提供を開始

2019年8月28日、韓国・国立世宗図書館が、9月2日から「韓国映画マルチメディアサービス」を開始すると発表しました。

これまでは韓国映像資料院のみで利用できたサービスですが、同館と同院が協定を締結し、同院が所蔵する著作権保護期間が満了した古典映画170点と、2014年以前に制作された韓国映画のシナリオ約1万5千冊を無料で閲覧することを可能としたものです。同協定には、済州漢拏図書館・春川市立青少年図書館・全州映画製作所も参加しています。

利用には同館の貸出会員登録が必要で、また、同館2階のメディア閲覧席の専用席を予約する必要があります。

国立世宗図書館は、今後も人文・文化芸術のハブ化のために関連サービスの拡充を、韓国映像資料院は、同サービスが利用可の言うな図書館の拡大やコンテンツの多様化を予定しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、図書館ビッグデータの優秀活用事例・活用アイデアを募集

2019年8月28日、韓国国立中央図書館(NLK)が、、「図書館情報の渡し場(도서관 정보나루)」や「司書意思決定支援サービスSolomon」に搭載された「図書館ビッグデータ」の優秀活用事例及び新規の活用アイデアを10月1日まで募集すると発表しました。

今回の4回目の実施で、公共図書館を含む全館種、民間機関、個人(チームでの応募も可能)が応募可能です。

1次審査・2次審査を経て、10月8日に入賞作6点を発表する予定です。また活用事例・アイデアそれぞれの部門で大賞・最優秀賞・優秀賞を選定し、賞金が授与されます。

また、入賞作を集めた活用事例集を作成し、図書館情報の渡し場のウェブサイトで公開するほか、大賞受賞者は、10月に開催される全国図書館大会にて事例発表を行います。

韓国・文化体育観光部、モンゴルにて教育・文化分野の政府開発援助(ODA)による「小さな図書館」3館が開館したと発表:これまでアジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援

2019年8月22日、韓国・文化体育観光部は、教育・文化分野の政府開発援助(ODA)である「海外小さな図書館造成支援事業」により、モンゴルにおいて、8月21日に、「小さな図書館」3館が開館したと発表しています。

韓国は、同事業を、モンゴル国内においては2012年から実施しており、今回で16館目の開館です。

今回開館した図書館には、モンゴル教育文化科学スポーツ省が指定した必読図書に加え、モンゴル語に翻訳した韓国文学など6,000冊の図書が備えられています。また、K-POPや韓国映画・ドラマ・アニメ等韓国文化を見ることができる120台のパソコンや、マルチメディア機器も設置されています。

文化体育観光部では、2007年から2018年まで同業を通じて、アジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援してきました。今後9月にはベトナム・ナムディン省で3館、11月にはタンザニア・ダルエスサラームで3館を開館させる予定です。

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会、2019年8月から11月にかけて、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を試行

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会が連携し、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を、2019年8月から11月にかけて試行すると発表されています。

人文学の普及を目指す「図書館道の上の人文学」事業を深化させるために実施するもので、「主体的に省察する人生の人文学」「生活を変える実践の人文学」「ともに生きる共生の人文学」を目標に、人生の価値と意味を人文学的に省察することを通して深め、再構成し、共同体的な人生の知恵に昇華する賢明な市民を増やすことが目的です。

また、図書館という文化施設を活用して、高学歴の退職者の人文学へのニーズを満たし、人文学を専攻する人材の専門知識を社会的に活用し、需要・供給の面で好循環をもたらすことも期待されています。

購読・討論・研究会・個人指導・課題への取組といった全12回のプログラムで、以下の通り各地の大学と図書館が連携して行なわれます。

(ソウル特別市)ソウル大学校
・韓国国立中央図書館「ライティングで学ぶ人生の知恵」
・麻浦中央図書館「共存の知恵」
・江南図書館「歴史のなかの人生の知恵:『史記』を通してみる人間像」
・広津情報図書館「西洋古典で学ぶ人生の知恵」

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開

2019年8月19日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、文学部が所蔵する朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開したことを発表しました。この公開は東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として取り組まれたものです。

「小倉文庫」は、1933年から1943年まで東京帝国大学言語学科の教授を務めた小倉進平氏の旧蔵書であり、朝鮮古書および朝鮮語研究書等からなるコレクションです。公開は専用のウェブサイトで行われており、東京大学学術資産等アーカイブズポータルで検索・閲覧することも可能です。

今回公開された画像データ等の中には、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所や韓国・高麗大学との共同事業としてデジタル化を実施したものも含まれ、それぞれ画像データの利用条件が異なっています。

「小倉文庫」は、画像を中心とするデジタル化資料の効果的・効率的な相互運用を行うことができる国際的な枠組みであるIIIFに対応して公開されています。文学博士河合弘民氏が朝鮮史の研究に資するために採集した朝鮮文書類とその典籍類のコレクションで、同じくIIIFに対応して京都大学図書館機構が公開している「河合文庫」との比較が容易であることが案内されています。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館の過去10年間の貸出しデータを用いて行なった小中高生に人気のある図書の分析結果を発表

2019年8月7日、韓国国立中央図書館(NLK)が、全国844の公共図書館の過去10年間の貸出しデータ約7億9千万件を用いて行なった小中高生に人気のある図書の分析結果を発表しました。

小学生では、キム・ヨンジュ『チャジャン麺・ちゃんぽん・酢豚(짜장 짬뽕 탕수육)』、イ・ヨンソ『本と戯れる家』が過去10年にわたってよく読まれてきたこと、人気貸出図書上位500位のうちシリーズ作品や学習漫画が80%を占めること(ただし高学年になるほど単行本・シリーズ作品の割合が増える)等が指摘されています。

中高生に関しては、人気がある本は、シン・ギョンスク『母をお願い』であること、人気貸出図書上位500位のうち文学の割合が圧倒的に多く(74.8%)、社会科学(7%)・自然科学(6%)・哲学(2.6%)と続くこと、最近1年間では進路関係の図書の貸出が多くなっていることや、人気貸出図書から言葉遣い・環境問題・社会問題にも関心を示していることがわかること、などが指摘されています。

京都大学図書館機構、河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開

2019年7月30日、京都大学図書館機構は、同大学の附属図書館・人文科学研究所、及び韓国高麗大学校が「韓国古文献の調査及び解題及びデジタルイメージの構築事業に関する協定」により電子化した河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』の公開を発表しました。

この公開により新たに資料49点が公開され、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は1万3,575タイトル、116万4,364画像となっています。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 河合文庫『東文選』『續東文選』『日用冊』49点を公開しました(京都大学図書館機構,2019/7/30)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1382798

韓国・安東市立図書館、延滞せず返却すると獲得できるポイントを地元書店での本の購入に利用できる「読書ポイントサービス」を実施中

韓国・慶尚北道の安東市立図書館が、2019年7月15日から12月31日まで、「読書ポイントサービス」を実施しています。

市民の読書活動促進と地域の書店の活性化を目的としたもので、同館及び安東江南子ども図書館から借りた図書を延滞せずに返却すると、一般図書で100ポイント(100ウォン相当)、児童書は50ポイント(50ウォン相当)を獲得することができます。同ポイントは、地元の参加書店で現金の代わりに利用できます(11月と12月はポイントの利用のみ実施)。

今年の結果を評価し、来年から正式に実施する計画です。

독서포인트 서비스 시범운영(読書ポイントサービス試験運用)(安東市立図書館,2019/7/1)
https://lib.andong.go.kr/ad/board/view.do?menu_idx=331&manage_idx=1&board_idx=4232

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