DAISY

E1679 - IFLAによるディスレクシアの人のためのガイドライン改訂

E1679 - IFLAによるディスレクシアの人のためのガイドライン改訂

 2015年3月に公開された「IFLAディスレクシアの人のための図書館サービスのガイドライン 改訂・増補版」(“IFLA Guidelines for Library Services to Persons with Dyslexia ? Revised and extended”;以下ガイドライン)は,2001年に国際図書館連盟(IFLA)の専門報告書第70号として発行された旧ガイドラインの改訂・増補版となる。この改訂は,「特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会」(Library Services toPeople with Special Needs Section:LSN)および「印刷物を読むことに障害がある人々のための図書館分科会」(Libraries Serving Persons with Print Disabilities Section:LPD)による作業グループによって2012年から進められた。筆者も作業グループの一員として改訂作業に携わったので,その視点から紹介する。

日本障害者リハビリテーション協会、IFLAによるディスレクシアの人への図書館サービスについてのパンフレットを翻訳した「ディスレクシア? 図書館へようこそ!」を公開

2015年5月29日、日本障害者リハビリテーション協会は、「ディスレクシア? 図書館へようこそ!」というタイトルの資料をウェブサイトで公開しました。この資料は、2014年12月付で公開された、国際図書館連盟(IFLA)によるディスレクシアの人への図書館サービスに関する新しいガイドライン‘IFLA Guidelines for Library Services to Persons with Dyslexia - Revised and extended’を図示してまとめた資料“Dyslexia? Welcome to our library!”を翻訳したものです。

この資料では、ディスレクシアの人のための図書館のサービスに役立つヒントとして、「図書館に備えるべき蔵書と機器」、「スペースと配架」、「図書館スタッフとパートナーシップ」、「マーケティングの方法」という4つの項目ごとに説明されているようです。その他にも、ディスレクシア(DYSLEXIA)の語義や、どのような人を指すのかという説明、ディスレクシアの著名人などが紹介されているようです。

ディスレクシア? 図書館へようこそ!(日本障害者リハビリテーション協会情報センター)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/ifla/dyslexia_checklist.html

総務省、「音声読み上げによるアクセシビリティに対応した電子書籍制作ガイドライン」を公開

総務省のホームページで「音声読み上げによるアクセシビリティに対応した電子書籍制作ガイドライン」が公開されています。

ガイドラインは主に「1. 読み上げ対応のための電子書籍記述仕様」、「2. アクセシビリティ対応電子書籍リーダー設計指針」、「3. アクセシビリティに対応した電子書籍コンテンツ制作のあり方」の3章で構成され、EPUB(主にEPUB3)や、SSMLやPLSといった言語仕様などが取り上げられているようです。

総務省では、紙媒体での読書が困難な視覚障害者等が利用可能な電子書籍の普及・促進を図っており、このガイドラインもこの取組みの一環であるようです。

アクセシビリティに対応した電子書籍の普及促進(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/b_free04.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000354698.pdf

※2つ目のリンクは「音声読み上げによるアクセシビリティに対応した電子書籍制作ガイドライン」。

参考:
総務省、2012年度「デジタル・ディバイド解消に向けた技術等研究開発」に採択された5件の事業を発表
Posted 2012年7月11日

DAISYコンソーシアム、オープンソースのマルチメディアブック作成ツール“Tobi”のv2.4をリリース:DAISY 3とEPUB 3に準拠した刊行物作成を効率的に

DAISYコンソーシアムが、オープンソースのマルチメディアブック作成ツール“Tobi”について、バージョン2.4をリリースしています。このバージョンでは、EPUB3形式の刊行物の作成をより効率的にすることができるようにしたとのことです。

Tobi 2.4 Brings Parallel Production Capability for EPUB 3 Projects (2014/7/6付け)
http://www.daisy.org/news-detail/1357

Tobi: an authoring tool for DAISY and EPUB 3 talking books
http://www.daisy.org/tobi/

オムロン(インド)がインド視覚障害者協会と共同で視覚障害者向けの電子図書館プロジェクトを計画

2013年12月17日、インド視覚障害者協会(National Association for the Blind; NAB)は、インドのオムロングループと共同で行う視覚障害者向けの電子図書館プロジェクト“Your Voice, Their World”の計画を公表しました。

世界の中で最も視覚障害者数が多いとされるインドでは、視覚に障害のある生徒は、印刷された本の1%未満しか入手できないとされており、技術によるデジタルデバイドの克服を目指して、視覚障害者向けの電子図書館が計画されているとのことです。

プロジェクトの第一段階においては、2014年12月までに、DAISY形式で計2,000時間(約200タイトル)の録音図書を作成する予定であるとのことです。

この録音図書とあわせて、5,000ページの印刷物を電子書籍フォーマットに変換することも予定しているとのことです。

OMRON unveils “ Your Voice, Their World” – Accessible Digital Library project in association with National Association for the Blind, Delhi(National Association for the Blind, 2013/12/17付け)

【イベント】読書バリアフリー研究会(5/18・大阪、5/19・島根)

2013年5月18日に大阪市立図書館、翌5月19日に島根県立図書館において、伊藤忠記念財団が主催する「読書バリアフリー研究会」が開催されます。

伊藤忠記念財団は、マルチメディアDAISY図書を全国の特別支援学校等に配布する事業を実施しています。この「読書バリアフリー研究会」では、配布を受けている有志の特別支援学校における現状報告等が行われるとのことです。

大阪市立中央図書館では5月18日午前10時45~午後3時30まで、島根県立図書館では5月19日午後1時30分~午後5時00分まで開催されます。なお、受講料は無料ですが、申込先着順となっています。

また、6月22日に東京で、6月29日には仙台でも開催されるようです。

読書バリアフリー研究会~電子図書(マルチメディアDAISY図書)は、特別支援を受ける子どもたちに読む喜びを伝えられるのか~ (伊藤忠記念財団) ※大阪での開催の案内です
http://www.itc-zaidan.or.jp/event_osaka20130518.html

読書バリアフリー研究会~電子図書(マルチメディアDAISY図書)は、特別支援を受ける子どもたちに読む喜びを伝えられるのか~ (伊藤忠記念財団) ※島根での開催の案内です

平成24年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰が発表

内閣府主催の「平成24年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰(第11回)」が発表され、その最高賞である「内閣総理大臣表彰」を、DAISY図書に対応したデジタル録音図書読書機を開発・販売しているシナノケンシ株式会社と、社会福祉法人全国手話研修センターが受賞しました。また、内閣府特命担当大臣表彰優良賞を、愛知県の日進市立図書館等が受賞しています。

この表彰は、高齢者、障害者、妊婦や子ども連れの人を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する観点から、その推進について顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰し、もって、バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する優れた取組を広く普及させることを目的とするものです。

平成24年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰式(第11回) (バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進 2012/12/5付けの記事)
http://www8.cao.go.jp/souki/barrier-free/h24hyoushou/index.html

シナノケンシ「内閣総理大臣表彰」を受賞 (シナノケンシ株式会社 2012/12/6付けの記事)

次世代DAISY規格(ANSI/NISO Z39.98-2012)が公表

2012年8月7日、米国情報標準化機構(NISO)とDAISYコンソーシアムが、新しい標準規格“Authoring and Interchange Framework for Adaptive XML Publishing Specification”(ANSI/NISO Z39.98-2012)を公表しました。その管理はDAISYコンソーシアムによって行われます。

この規格は、デジタル情報を、様々なアクセシブルなフォーマット(配布フォーマット)へ変換できるようなかたちでXML形式によって記述する枠組みを定めたものです。いわゆる交換(中間)フォーマットに関する規格といえます。交換フォーマットから生成される配布フォーマットについては特に制限を課さず、点字や大活字版、EPUBなどを含めた様々な形式が使用できるようになっています。

Z39.98は、元々、デジタル録音図書に関するDAISY 3(ANSI/NISO Z39.86)の後継として策定が進められていたものです。ただし、ドラフト版へのコメントを受けて、Z39.86とは異なる番号を取得し、Z39.86も今後5年間使用を続けることになったそうです。

ANSI/NISO Z39.98-2012
http://www.daisy.org/z3998/2012/z3998-2012.html

アクセシブルな書籍の国際的な流通促進を目指すTIGARプロジェクトのこれまでの成果

2010年11月に開始した“TIGAR”(Trusted Intermediary Global Accessible Resources)プロジェクトが、これまでの成果についてまとめた2012年7月付けのペーパーを公表しました。TIGARは、世界知的所有権機関(WIPO)、世界盲人連合(WBU)、DAISYコンソーシアム、国際図書館連盟(IFLA)等が参加するプロジェクトで、視覚障害者等の支援を目指して、(著作権が切れていない)書籍や電子書籍をアクセシブルなフォーマットで国際的に流通させるための活動を行っています。今回公表されたペーパーでは以下の成果が挙げられています。

・各国のアクセシビリティ関連団体がプロジェクトに参加。オーストラリア、ブラジル、カナダ、デンマーク、フランス、ジャマイカ、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、南アフリカ、スウェーデン、スイス、米国。

・30以上の主要出版社や著作権管理団体がプロジェクトに参加。

・多くの言語の書籍がTIGARネットワークを通じて利用できるようになった。カナダ・デンマーク・フランス間で2011年10月に実現した最初の国際交換以来、数千タイトルから選ばれた500以上の書籍が共有されてきている。

TIGAR Project
http://www.visionip.org/tigar/en/

総務省、2012年度「デジタル・ディバイド解消に向けた技術等研究開発」に採択された5件の事業を発表

2012年7月10日、総務省が2012年度の「デジタル・ディバイド解消に向けた技術等研究開発」対象事業として採択された事業を発表しました。これは1997年度から実施されている事業で、高齢者・障害者のための通信・放送役務の高度化や研究開発を行う民間企業等に対して資金補助を行うものです。今回採択された5件は以下のとおりで、そのうち(3)と(4)は視覚障害者向け録音図書やマルチメディアDAISYに関する研究開発です。

(1)複数の視覚障害者によるリアルタイム要約筆記作業支援技術の研究開発(NECシステムテクノロジー株式会社)
(2)認知能力評価・支援クラウドサービスの研究開発(株式会社エデュアス)
(3)視覚障害者向け音声情報スキミングのための高速再生技術の高度化および受聴支援装置に関する研究開発(財団法人NHKエンジニアリングサービス)
(4)マルチメディアDAISYの自動制作・利用システムの障害者支援研究開発(シナノケンシ株式会社)
(5)高齢者住民が主体的に地域内コミュニティを醸成し、住民同士で地域内見守りを行う体制の構築を支援するコミュニケーションサポートツールの研究開発(株式会社デンソー)

対象事業の概要(PDF:3ページ)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000166938.pdf

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