韓国

韓国国立中央図書館(NLK)、「国家文献保存館」の国際建築設計競技を開始:平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修

2021年4月28日、韓国国立中央図書館(NLK)は、新たに設置する「国家文献保存館」の国際建築設計競技を4月29日から開始すると発表しました。参加登録は5月21日までで、作品の受付は7月27日までとなっています。

同事業は、持続的で体系的なデジタル資源の保存や、国に知識情報データプラットフォームとして、2023年の完成を目指して進められており、30年間で約1,400万点の資料を保存することでができるとしています。

敷地面積14万5,297平方メートル、延床面積37万246平方メートルの規模で、平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修して設置されます。建築費は610億ウォンで、新築した場合と比べて1,000億ウォン以上の削減が見込まれています。

設計の基本方針として、

・国内で初めて建設される国家文献保存館の象徴性
・江原道地域との連携性
・媒体別の保存書庫としての機能性
・既存施設の再利用にともなう安全性への考慮

が掲げられており、同競技には、海外の建築家も参加できますが、韓国国内の建築事務所を共同で参加する必要があります。

韓国国立中央図書館(NLK)、VR技術を用いて30年後に実現するだろう図書館の姿を紹介する「未来の図書館特別展」を開催中

韓国国立中央図書館(NLK)が、2021年4月27日から5月31日まで、「未来の図書館特別展 The LIVE Library」を開催中です。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため予約制で行われます。

科学技術の進歩が作る未来の図書館空間とサービスをテーマに企画されたもので、仮想現実(VR)技術を活用した4つのゾーンでの体験を通じて、30年後に実現するだろう図書館の姿を紹介するものです。

最初のゾーン「知恵の風景コーナー」では、図書館のデジタル転換をモチーフに、未来の図書館の姿をメディアアートで表現した「知恵の風景(Wisdom Scenery)」の映像をプロジェクションマッピングの技術を用いて見ることができます。

2つ目のゾーン「VR未来の図書館」は、VRヘッドセットを装着して、未来の図書館空間を「旅行」するもので、図書館中央に位置する巨大なデータセンターや人と対話するロボットといった見慣れない未来の図書館の風景を眺めていると、人工知能(AI)司書が近づいてきて挨拶をし、仮想現実のなかのAI司書とコミュニケーションをとりつつ、ドローンで本を配送したり、ホログラムの本を閲覧できたりします。

韓国国立中央図書館(NLK)、人文学的名所への訪問イベント「人文列車」に替わり、公式YouTubeチャンネルで動画「私の本、私の人文紀行」を5回にわたり配信

2021年4月23日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同館の公式YouTubeチャンネルで、動画「私の本、私の人文紀行」を配信すると発表しています。人文学的名所への訪問イベント「人文列車」を、コロナ禍における非対面の様式にあわせて計画されたものです。

2021年は、5回(4月・5月・7月・9月・11月)、動画の配信と現地に関する図書2冊の紹介を行います。4月23日に配信された第1回目は忠清南道編です。

コロナ禍の状況によって、一般の人を募集して一緒に訪問することも計画されています。また、専門家や同館の司書が推薦する図書を対象とした読書感想文イベントが並行して実施される予定です。

인문기행과 함께라면 어려운 책도 쉽게 읽혀요(人文紀行と一緒であれば難しい本も簡単に読めます)(NLK,2021/4/23)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=38564&schBcid=normal0302

韓国国会図書館(NAL)、全ての特別市・広域市・道の教育庁と業務協約を締結:教育庁所管の小学校・中学校・高等学校において同館が構築したデジタルデータの利用が可能

韓国国会図書館(NAL)が、2021年4月21日に、慶尚南道教育庁と、知識情報の共有と読書文化の普及のため、包括的業務協約を締結したと発表しています。

これにより、慶尚南道教育庁および教育庁所管の小学校・中学校・高等学校では、同館が構築した3億1,000万ページ分のデジタルデータが、同館を訪問することなく利用することができるようになりました。教育政策の策定や、図書教育、授業の参考資料として活用できるとしています。

同館では、学術情報の共同活用と相互提供のため、2002年の「韓国学術情報協議会」発足以来、全国の大学・研究機関・地方公共団体等の4,960施設(大学図書館421館、専門図書館850館、公共図書館3,689館)と協定を結んで、同館が構築したデジタルデータを提供しています。

2018年からは、特別市・特別自治市・広域市・道・特別自治道の教育庁との協力を推進しており、今回の締結により、17の教育庁すべてと業務協約を締結したことになりました。

韓国放送公社(KBS)、同国の公共図書館・学校図書館の蔵書数・予算・利用状況等の情報を表示するインタラクティブマップを公開

2021年4月20日、韓国放送公社(KBS)は、4月23日に「世界 本の日」を迎えるにあたり、同国の公共図書館・学校図書館に関する情報を網羅したインタラクティブマップを公開したと発表しています。

公共図書館については「国家図書館統計システム」に登録された1,134館(2019年12月31日基準)の情報を集約したもので、同マップにアクセスし、位置情報の取得に同意すると、半径750メートル以内(徒歩15分程度)に所在する公共図書館が表示されるほか、地域別検索では250の市郡区単位での検索が可能であり、その他、図書館名でも検索できます。各館をクリックすると、当該館の設立主体(教育庁・地方公共団体・民間)、蔵書数、座席数、年間利用者数、資料購入費、障害者・高齢者サービスの予算等が表示されるほか、項目別の全国順位も示されます。

韓国国立中央図書館(NLK)、「図書から答えを探す人工知能検索」「人工知能要約サービス」を試験公開

2021年4月20日、韓国国立中央図書館(NLK)は、「図書から答えを探す人工知能検索」「人工知能要約サービス」の試験公開を発表しました

「図書から答えを探す人工知能検索」は、人工知能(AI)が利用者の質問を理解し、その質問に対する答えを図書本文から探して提示するサービスです。これにより、利用者は知りたい内容を人に対して質問するように文章形式で質問することで、膨大な図書資料から求める答えを迅速に探すことができます。現在、NLKが所蔵する公共刊行物約6,400冊の本文の中から答えを探せるよう開発されており、今後、より多くの資料を対象にできるようサービスを拡大する計画です。

「人工知能要約サービス」は、社会科学・技術科学・人文学といった様々な分野の図書と論文のAIによる要約文を閲覧することができるサービスです。現在は段落ごとの要約のみ可能ですが、今後、章ごと、図書ごとの要約なども可能となると予想されるとしています。現在は528件の図書・論文の、1つから2つの段落の要約を見ることができます。

韓国国立中央図書館(NLK)、「所蔵情報用KORMARC」を22年振りに改訂

2021年4月19日、韓国国立中央図書館(NLK)が、「韓国文献自動化目録型式(KORMARC)-所蔵情報用-」(所蔵情報用KORMARC)を22年振りに改訂し、同館の「司書支援サービス」のページで公開しました。

「所蔵情報用KORMARC」は資料を所蔵する機関の情報・貸出情報・利用条件・複本数といった、図書館資料の効果的な管理や利用に必要な情報を体系的に構築し、相互交換するための標準形式です。

今回の改訂では、国内外の関連する標準との間の整合性が取れるように項目が調整されており、また、デジタル資料を効果的に管理するための項目も追加されています。

韓国図書館協会(KLA)、国家公務員・地方公務員の司書職手当の調整に関し、担当の中央省庁に積極的に意見を提出するよう呼びかけ:KLAでも意見書を提出

2021年4月14日、韓国図書館協会(KLA)は、中央省庁の人事革新処と行政安全部が、2022年度の国家公務員および地方公務員の手当の調整に関する意見を、各府庁や地方公共団体を通じて図書館部署に対しても募集したことをうけ、図書館や司書の権益を保護し、図書館文化を発展させるため、公式の意見書を昨年に続き、人事革新処と行政安全部に提出すると発表しました。

KLAでは、全国の図書館からも、現場の声や意見を積極的に提出するように呼び掛けており、各地域・図書館の現状にあわせて「手当の調整要求書」を作成し提出するよう求めています。特に数量データ(利用者カードの発行数、利用者数、職員数、プログラムの実施回数等)は手当の調整の判断において重要な根拠となるので忠実に作成するよう依頼しています。また、要求書作成の参考となるよう2021年度の要求に際しKLAが提出した意見書も併せて掲載しています。

KLAでは、司書職の手当の引き上げに関し、今後行われる内容を継続的に会員と共有するとしています。

韓国国立子ども青少年図書館、人工知能(AI)・仮想現実(VR)・拡張現実(AR)を取り入れた体験型読書サービスの提供を開始

2021年4月1日、韓国国立子ども青少年図書館が、人工知能(AI)・仮想現実(VR)・拡張現実(AR)といった新技術を取り入れた新しい体験型読書サービスの提供を開始したと発表しています。第4次産業革命時代の子ども・青少年に、「読む」読書から「楽しむ」読書へと拡大された体験環境を提供することが目的です。

「こども資料室」等に備えられる「AI音声認識読書ロボット」では、子ども向けの童話・童謡・映像等約800種類の様々なコンテンツとAI・図書を融合させた面白い読書を提供します。

また、同館のメイカースペース「未夢所(未来の夢・希望創作所)」では、AI・VRといった技術を用いて読書活動を支援するとし、絵本を直接見て読んでくれる「AI読書ロボット」を備えて、文字を読めない子どもが読書を体験して興味を持ってくれるよう支援するとしています。

その他、韓国国立中央図書館(NLK)が製作した保護者を対象としたVR図書館や、コロナ禍で来館できない利用者が、図書館のウェブサイトを通じARを用いた読書体験ができるサービス等も提供されます。

韓国教育学術情報院(KERIS)、報告書『2020年大学図書館統計分析および教育・研究成果との関係分析』を公開

2021年4月7日、韓国教育学術情報院(KERIS)が、教育部と共同で、報告書『2020年大学図書館統計分析および教育・研究成果との関係分析』を公開したと発表しています。

KERISでは2009年から毎年、大学図書館の蔵書・利用・資料購入費等の現状調査を行っています。同報告書は、全国433大学を対象に2020年の現況調査を実施するとともに、最近10年間の変化を分析し、大学図書館の現況と教育・研究成果への影響の要因を調査したものです。

主要な分析結果として、

・学生1人当たりの年間購入冊数は10年間で大きな変化はないものの、学生1人当たりの貸出冊数は約50%減少している。減少の要因として、学生が電子書籍を利用するようになったことや、講義においても電子資料や動画といった資料が多く活用されるようになったことがある。

・学生1人当たりの資料購入費は10年間で大きな変化はなかったが、電子資料の購入費の平均額は50%増加し、電子資料購入費が大学の2020年度の資料購入費の約69%を占めている(2011年は49%)。

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