英国

英国国立公文書館(TNA)、同館における初のアーティスト・イン・レジデンスプログラム対象者を決定

2019年7月16日、英国国立公文書館(TNA)は、TNAでは初となるアーティスト・イン・レジデンスプログラム対象者が、芸術家、研究者であるMichael Takeo Magruder氏に決定したことを発表しています。

アーティスト・イン・レジデンスプログラムでは、TNAに一定の期間招聘された芸術家が、TNAでの作品制作を行います。同氏の任務は、TNAのデジタル資源を用いて示唆に富む芸術作品やインスタレーションの制作をすることとあります。

また、同氏のこれまでの実績から、TNAの新戦略“Archives for Everyone”で述べた現在進行中のデジタル開発分野での取り組みを強調するに当たり、ふさわしい人物であると紹介されています。

最初の滞在は2019年8月から開始され、2020年3月から6か月間、展覧会が開催される予定となっています。

英国物理学会出版局(IOP Publishing)、Clarivate Analytics社のPublons・ScholarOneとのパートナーシップ締結を発表

2019年7月16日、英国物理学会出版局(IOP Publishing)と査読登録サービスPublons・オンライン投稿・査読システムScholarOneを提供するClarivate Analytics社が共同で、査読の透明化導入のためのパートナーシップを締結したことを発表しました。

2019年中に、IOP Publishingが発行する“JPhys Materials”、“Journal of Neural Engineering”、“Environmental Research Letters”で透明化された査読サービスが実施される予定です。

新たに実施予定のワークフローでは、査読者のレポート、エディタの決定、著者の回答など、包括的な査読履歴へのアクセスが保証され、これらの各要素にはDOIが付与されるため参照や引用が容易になることが紹介されています。

PublonsのManaging DirectorであるAndrew Preston氏は、学会系の出版社としては初めてIOP Publishingとパートナーシップ締結できたことをとても喜ばしく思っている、とコメントしています。

国文学研究資料館、英国図書館(BL)と学術交流・協力に関する基本協定書を締結

2019年7月12日、国文学研究資料館が、英国図書館(BL)との学術交流・協力に関する基本協定書(Non-legally Binding Basic Agreement on Academic Exchanges and Cooperation)を、6月14日にBLにおいて締結したことを発表しています。

調印の後、BLが所蔵する日本の古典籍の閲覧や、両館それぞれの資料デジタル化に関する取組の紹介、今後の連携協力についての意見交換が行われました。この協定に基づき、データベースの連携をはじめとする協力を進めていくことが予定されています。

日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画(国文学研究資料館)
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/
※2019年7月12日の「お知らせ」に協定書締結に関する情報が掲載されています。

英国図書館(BL)、国際的文芸誌“Granta”のアーカイブ資料受入を発表

2019年7月4日、英国図書館(BL)が、2019年に再創刊から40周年を迎える国際的文芸誌“Granta”のアーカイブ資料を受入したと発表しています。“Granta”は1889年にオリジナルが創刊、1979年に再創刊された英国の文芸誌で、世界で最も重要な文芸誌の1つに数えられています。

BLの発表によると、受入したアーカイブ資料は約300箱の資料で構成されています。マーティン・エイミス氏等の多くの著名な作家による、創作過程、ライバル作家・友人への意見などに関する手紙のやりとり(correspondence)をはじめ、校正刷り、バックナンバー、読者数・マーケティング・デザイン・財務・その他の管理上の問題に関する文書などが含まれています。

BLは、このアーカイブ資料は2021年までに館内の閲覧室で利用可能になる予定である、としています。

また、2019年7月22日にこのアーカイブ資料の受入に合わせて、作家のA. L. ケネディ氏らによる座談会 “Literature in Crisis? 40 Years of Granta”が開催される予定です。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、年次統計を基に英国の研究支援活動における図書館の役割を分析した結果を発表

2019年7月15日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、2017年-2018年度の年次統計の公表とあわせ、その分析結果である“Research support offered by UK academic libraries”を発表しました。

同分析は、オープンアクセス(OA)・研究データ管理(RDM)・デジタルリテラシー講習・ジャーナルの購読契約・ILLなど、英国の研究支援活動における図書館の役割に焦点をあてたものです。

主な知見として、

・英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)の会員館や創立年が古い大学は、新しい大学と比較して、職員の勤務時間全体で、5%以上研究支援に費やす傾向がある。

・回答のあったSCONULの会員館の4分の3が機関リポジトリを所管しており、同じく回答のあったうちの半数が、RDMに関して少なくとも一部の責任が図書館にあることを示した。

・ジャーナルの提供は増加しており、その結果、ILLに関する図書館への依存度は低下しているように見え、SCONULの会員館全体の平均の申し込み件数は10年前と比べて56%減少している

をあげ、図書館が学術界を支援できるように多様化し続けていることを指摘しています。

英・ケンブリッジ大学とケンブリッジ大学出版局(CUP)、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)に署名

2019年7月8日、英国のケンブリッジ大学とケンブリッジ大学出版局(CUP)が、研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名したと発表しました。

大学の人事担当部署(HR Division)は、宣言の勧告を反映した雇用や褒賞、昇任制度を保証するように多くの変更を実施し始めている、としています。

ケンブリッジ大学は2019年2月にオープンリサーチに関する意見表明を発表して、大学におけるオープンリサーチの実施と支援の主要原則を示しており、声明の中でオープンリサーチの目的として、包摂性・連携協力の増大、知識へのアクセス開放、そして研究の透明性と再現性の向上を掲げています。

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、デジタル研究と研究図書館の役割に関する報告書“Digital scholarship and the role of the research library”を公開

2019年7月1日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)が、報告書“Digital scholarship and the role of the research library”を公開しました。

この報告書は2019年1月から4月にかけて、RLUKが加盟館に行ったDigital scholarship(デジタル研究)に関する調査で得られた知見を示したものです。

英・Jisc、文化遺産に関する分野横断合同会議“Discovering Collections, Discovering Communities(DCDC)”の主催メンバーに加わる

2019年6月24日、英国国立公文書館(TNA)と英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、英国のJiscが新たに文化遺産に関する分野横断合同会議“Discovering Collections, Discovering Communities(DCDC)”の主催メンバーに参加したことを発表しました。

DCDCは英国最大の文化遺産に関する分野横断合同会議で、英国・欧州はじめ各国から毎年400人以上のアーキビスト、図書館員、研究者等が参加して、コレクションの影響力からデジタル変換まで文化遺産に関わる様々の問題が検討されます。

今年度の会議DCDC19はTNA、RLUK、Jiscの主催により“Navigating the digital shift: practices and possibilities”をテーマとして、2019年11月12日から11月14日までバーミンガムで開催され、DCDCのウェブサイトで参加登録の受付が開始されています。

英国国立公文書館(TNA)、EUR-Lexから英国関連の文書とデータを抜き出して保存する“EU Exit Web Archive”を公開

2019年7月3日、英国国立公文書館(TNA)が、“EU Exit Web Archive”の公開を発表しています。

EU離脱準備における法的確実性と調査の支援を目的としており、同日付でEU離脱担当政務次官が議会に提出した声明文書によると、“EU Exit Web Archive”は、EU法の公式情報源であるEUR-Lexから英国関連の文書とデータを引き出したものです。離脱の日まで更新が行われ、離脱後は、EU離脱についての関連するEU文書の永久的な歴史的記録としての機能を果たすと説明されています。

また、国民が、EU離脱後にも適用される法を探すことができるように、TNAの法令検索・閲覧ウェブサイト“legislation.gov.uk”に関連するEU法を追加したこともあわせて発表されています。

@UkNatArchives(Twitter,2019/7/3)
https://twitter.com/UkNatArchives/status/1146423729406263296

Ex Libris、研究者が直面する課題と研究担当部署・図書館による支援の水準に関する調査結果をまとめたペーパーを公開

2019年6月13日、ProQuest社傘下の事業部門Ex Librisは、研究者が直面する課題と研究担当部署・図書館による支援の水準に関する調査結果をまとめたペーパー“Supporting Academic Research : Understanding the Challenges”の公開を発表しました。

調査はEx Librisの委託を受けたAlterline社によって、米国、英国、オーストラリアの研究者300人への質問紙調査と研究担当部署の上席スタッフ9人へのインタビューとして行われ、公開されたペーパーは調査から得られた知見をまとめたものになっています。

ペーパーは調査から得られた主な知見として以下のような点を挙げています。

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