英国

英国の機関リポジトリアグリゲーターCORE、PubMedのLinkOut機能に対応:PubMedユーザーにCOREポータルサイト上で利用可能な文献フルテキストへのリンクを直接提供

2021年2月3日付で、英・Jiscは研究支援活動等を紹介するブログ“Research”の記事として、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREが米国国立医学図書館(NLM)の生物医学文献データベースPubMedのユーザーに対して、文献のフルテキストを提供可能になったことを紹介しています。

COREのPubMedユーザー向けのフルテキスト提供は、PubMedによる外部サービスへの直接リンク提供機能“LinkOut”を利用して行われます。COREのポータルサイト上で利用可能な文献について、PubMedの検索結果画面上に、フルテキストへのリンクが形成された専用アイコンが表示されます。

同記事では、数十万件規模の文献がPubMedから直接利用可能になったことを説明しています。また、今回のフルテキスト提供は、CORE収録の論文データとPubMedのデータとを、効率的で正確に照合可能なアルゴリズムの新たな導入により実現したことを紹介しています。

COREは、Jiscと英国Open Universityによる非営利のサービスとして提供されています。

ストラスクライド大学(スコットランド)、新型コロナウイルス感染症の影響による英国の公共図書館の変化をテーマとした研究プロジェクトを実施中

2021年1月28日付のお知らせとして、スコットランドのグラスゴーに所在するストラスクライド大学(University of Strathclyde)が、同大学のコンピューター・情報科学部(Department of Computer & Information Sciences)の研究者を中心とした研究プロジェクト“Downloading a new normal”の実施について発表しています。

同プロジェクトは、英国研究イノベーション機構(UKRI)の「新型コロナウイルス感染症緊急対応プログラム(COVID-19 Rapid Response programme)」の下で、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の助成により、2020年12月から2022年2月までの期間に取り組まれています。英国の公共図書館において、新型コロナウイルス感染症の拡大が紙資料の利用から電子資料の利用への移行を加速させたことを受けて取り組まれるプロジェクトです。情報提供・オンラインフォーカスグループ・図書館ウェブサイトの分析・委託による全国調査などを組み合わせて、電子資料の利用に関連した利用者のプライバシーに対する懸念の問題、デジタルディバイド解消のための対応、利用者の情報行動の変化等に関する研究が行われる予定です。

独・De Gruyter社がデジタルプラットフォームをリニューアル

英国のソフトフェア開発コンサルタント会社67 Bricks社が、2021年2月1日付のお知らせで、ドイツの学術出版社De Gruyter社の新しいデジタルプラットフォームの公開を発表しています。

67 Bricks社はクラウド技術を活用して、De Gruyter社の新プラットフォーム構築に貢献しました。新しいプラットフォームでは、De Gruyter社やパートナー企業等の11万冊以上の学術単行書、80万件以上の雑誌論文に、安全・安定で高速のアクセスを提供可能になったことや、柔軟性の高いコンポーネントで構築され出版社がデジタルサービスの迅速な更新が可能となったこと、ユーザーのメリットとして読み込みの高速化・セキュリティの強化などを実現したことを説明しています。

News & insights(67 Bricks)
https://www.67bricks.com/news-insights/
※1 February 2021のNewsとして“67 Bricks launch new digital research platform with De Gruyter”とあります。

ウェールズ政府、ウェールズ国立図書館(NLW)とウェールズ国立博物館に合計620万ポンドの追加予算を配分:NLWに対する当初の予算削減方針を撤回

2021年2月3日、ウェールズ政府は、ウェールズ国立図書館(NLW)とウェールズ国立博物館(Amgueddfa Cymru:National Museum Wales)に合計620万ポンドの追加予算を配分することを発表しました。2020-21会計年度から2021-22会計年度にかけて、NLWに225万ポンドが、ウェールズ国立博物館に395万ポンドが配分されます。

英国のGuardian紙をはじめとする複数のメディアが、ウェールズ政府は当初NLWに対して予算削減を行う方針であったところ、反対の声を受けて方針が撤回され、追加予算の配分に至ったことを報じています。報道によると、2020年9月付のウェールズ政府の委託によるNLWの事業レビュー“Tailored Review”で、2007年から2019年までに収入が40%減少し、職員数も23%減少した224人となっていることなどから、持続可能性を考慮したNLWの適正な規模の予算配分の見直しに「至急の対応を要する」とする勧告が行われ、これを受けた予算削減によって、約30人の雇用を維持できなくなるなどサービスの縮小が懸念されていました。

英・ウィーナー・ホロコースト図書館、ホロコーストの目撃証言のデータベース“Testifying to the Truth”を公開

2021年1月28日、英国のウィーナー・ホロコースト図書館(The Wiener Holocaust Library)が、ホロコーストの目撃証言データベース“Testifying to the Truth”を公開したことを、同館のTwitter等で発表しました。

ゲットーや強制収容所を生き抜いた人の経験談や、身元を偽ったり屋根裏部屋や地下にひそんだりといった方法でナチスから身を隠していた人の話、反対運動に参加していた人の証言等が、同館のボランティアにより英語に翻訳され、提供されています。

1月14日付の同館のニュース記事によると、公開時点でまず380件を公開し、残りの1,185件は2021年後半に公開される予定です。2月5日時点で399件のデータが提供されています。

@wienerlibrary(Twitter, 2021/1/28)
https://twitter.com/wienerlibrary/status/1354739324923891712

英国国立公文書館(TNA)、オンライン展示“With Love”を公開:同館所蔵の「ラブレター」を8つのテーマに分類して紹介

英国国立公文書館(TNA)が、2021年1月11日に、オンライン展示“With Love Letters of love, loss & longing”を公開していました。

同展は、TNAの展示室Keeper's Galleryにおいて、2020年2月14日に開始し、同年7月5日までの開催予定であったものの、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のためのロックダウンにより終了した展示です。

いわゆるラブレターだけでなく、遺言、記録、官僚にあてた手紙など、様々な種類の愛情表現を読み取れるものも「ラブレター」とし、同館が所蔵する過去500年の間のこのような「ラブレター」を、「名声(reputation)」「犠牲(Sacrifice)」「裏切り(Betrayal)」「助言(Advice)」「悲嘆(Heartache)」「別離(Separation)」「家族(Family)」「遺産(Legacy)」の8つのテーマに分けて紹介しています。

英国国立公文書館(TNA)、2019年に策定した戦略“Archives for Everyone”の目標達成のための取組“Becoming the inclusive archive”を公表

2021年1月29日、英国国立公文書館(TNA)、“Becoming the inclusive archive”を公表しました。

TNAでは、2019年に策定した戦略“Archives for Everyone”において“The inclusive archive”を掲げ、利用等のための障壁の除去、多様な背景を持つ人材の活用、大胆・積極的・外に目を向けるとしており、今回発表された取組は、その目標を達成するための第一歩として位置づけられています。

同取組は、館内外の主要な関係者との協議と策定作業を経て、1月にTNAの理事会で承認されたもので、「職員」「利用者」「実践」「ポジション」の4つの重点分野が示されています。

Becoming the inclusive archive (TNA,2021/1/29)
https://www.nationalarchives.gov.uk/about/news/becoming-the-inclusive-archive/

オンライン授業でカメラに向かうことに気後れする学生への6つのアドバイス(英国)(記事紹介)

2021年1月21日付で、英国のウォーリック大学図書館は、同館のブログ“The Study Blog”掲載の記事として、“On the record: dealing with camera shyness in the world of online lectures”を公開しました。

同記事は、英国において新型コロナウイルス感染症の流行に伴うロックダウンにより、少なくとも2月半ばまではオンライン授業が継続する見込みであることを受けて作成されました。内向的であったり不安を抱えていて、カメラに向かってオンライン授業で受け答えすることにストレスを感じる学生に、ストレスを軽減するための以下の6つのアドバイスを行う内容です。

1) オンライン授業受講のための専用スペースを用意する
ベッドの中などの快適な空間がストレスと結びつかないように、オンライン授業を受講する時には自室の勉強机など決まった場所で受講するようにする。特定のタスクの実行のために決まった場所を確保するのは、心理学的にもよいことであるとされる。

2) ストレス解消用の玩具を手元に用意しておく
オンライン授業で長時間集中力を維持することは難しいので、ハンドスピナーやストレスボールを手元に置いておき、必要に応じて緊張をほぐしながら集中力を持続させる。

米国議会図書館(LC)、19世紀のマレー語の書簡をデジタル化し公開:ウィリアム・ファーカーの書簡等

2021年1月25日、米国議会図書館(LC)が、19世紀のマレー語の書簡コレクション46件をデジタル化し、公開したことを発表しました。

同コレクションは、主に、シンガポールの英国植民地の総督であったウィリアム・ファーカーに宛てられた、現地の王や東南アジアの名士からの書簡で構成されています。発表では、1819年2月6日に締結された、英国東インド会社の交易拠点設立に関する条約“Singapore Treaty”の202周年に先立って、デジタル化を行ったと述べられています。

宗教改革期のスコットランドにおける聖職者等の人物情報をオンライン地図上にマッピングしたウェブサイト“Mapping the Scottish Reformation”(記事紹介)

スコットランド・エディンバラ大学の情報サービス部門が、2021年1月18日付のお知らせで、自身の国際共同研究プロジェクトへの技術的な貢献の成果として、ウェブサイト“Mapping the Scottish Reformation”が構築されたことを紹介しています。

2020年12月11日付で公開された同ウェブサイトは、スコットランドで宗教改革が展開された1560年から1689年の期間における聖職者及びその配偶者の人物情報をオンライン地図上で提供するツールです。スコットランド国立公文書館(NRS)に保存された約1万ページ相当の手稿から抽出したデータを情報源とし、エディンバラ近郊のロージアン(Lothian)地方・ツィードデール(Tweeddale)地方を中心に、聖職者約700人とその配偶者約500人の人物情報を提供しています。ウェブサイト上では、在職期間・移動・学歴・配偶者・出来事の5つのテーマに基づくデータセットが利用可能なほか、スコットランド国立図書館(NLS)が提供する“Historic Maps API”を活用した地図デザインの切り替え等にも対応しています。

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