欧州研究図書館協会(LIBER)が2013-2015年の戦略計画“Re-inventing the Library for the Future”を公表しました。重点的に取り組んでいく領域として以下の3つが挙げられています。
・学術コミュニケーションと研究インフラ(Scholarly Communication and Research Infrastructures)
・研究図書館の再構築(Reshaping the Research Library)
・アドヴォカシーとコミュニケーション(Advocacy and Communications)
カリフォルニア州立図書館が、“The Emerging Story of California Public Libraries ”と題するドキュメントを公表しています。このドキュメントは、公共図書館が今日の社会においても重要であることを図解する“ストーリーマップ”となっています。
ドキュメントでは、図書館が重要である理由やその役割について説明するとともに、5ページ目において、“21st Century Library”においておきている様々なシーンと、そのシーンに表れている図書館の役割を、1枚の絵の中に示しています。例えば、家族が集まる場、経済のインキュベーター、学習のハブなどのシーンを示し、それらにおいて情報へのアクセスを提供する役割、コミュニティーをつなぐ役割、情報の発見を支援する役割などが表れていることを図解しています。
米国図書館協会(ALA)が“Quotable Facts about America’s Libraries”の2012年版を作成しました。英語版(解説あり・なし)およびスペイン語版のPDFファイルが無料で公開されています。これは「米国では58%の大人が公共図書館の利用カードを持っている」「米国にはマクドナルドより多くの公共図書館が存在する―分館も含めると合計16,766館」のようなファクトデータがコンパクトにまとめられているもので、図書館のアドヴォカシーツールなどとして使用されるものです。
2012年10月22日から28日にかけて、「オープンアクセスウィーク(Open Access Week)」として、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントが予定されています。オープンアクセスウィークは2007年に開始され、今年で6回目となります。今年のテーマは“Set the Default to Open Access(既定値をオープンアクセスにしよう)”です。デジタルリポジトリ連合(DRF)のウェブサイトには特設ページが用意され、各機関が作成したグッズや国内で開催されるイベントがまとめられています。
10月13日、イタリアでは同国初となる“図書館の日(Giornata nazionale delle biblioteche)”を迎えます。これは、知のインフラである図書館を称え、その重要性を再認識する日とされており、イタリア図書館協会は“Biblliopride 2012”と題して、ナポリを中心に国内の各都市において様々なイベントを実施するようです。