ブリティッシュコロンビア大学図書館のXwi7xwa図書館では、かつて“First Nations”を件名標目に設定していた書誌レコードの多数について、より広い概念を表す“Aboriginal Canadians”への置き換えを行っています。また、長年にわたって、米国議会図書館件名標目表(LCSH)の標目“Indians of North America”について、同館独自のシソーラスでは使用しないようにしています。
ジャンル・形式用語とは,その資料が「何であるか」を表す統制語彙である(CA1869参照)。2017年2月,国際図書館連盟(IFLA)の主題分析及びアクセス分科会が管轄するジャンル・形式用語ワーキンググループ(以下「ワーキンググループ」)は,各国の国立図書館のジャンル・形式用語の実務に関する調査“IFLA Survey on Genre Form Practices in National Libraries”を実施し,国立国会図書館(NDL)もこれに回答した。本稿では,2017年11月に公開された調査結果報告書の概要を紹介する。
LCのPolicy and Standards Divisionと美術図書館協会北米支部(Art Libraries Society of North America)のCataloging Advisory Committeeとの共同プロジェクトによるものです。約50のジャンル/形式用語が掲載されています。LCは、2018年2月16日の承認を目指して、2月2日まで意見を募集しています。
2017年11月14日、国際図書館連盟の主題分析及びアクセス(Subject Analysis and Access)分科会は、同分科会のジャンル・形式用語ワーキンググループが2017年2月に実施した国立図書館のジャンル・形式用語の実務に関する調査の報告書“IFLA Survey on Genre Form Practices in National Libraries”を公開したと発表しています。
ジャンル・形式用語は、「ホラー映画」や「探偵小説」「詩」といった、その資料が「何であるか」(what a work is)を表す統制語彙である。その資料の「主題は何か」(what a work is about)を表す件名標目とは異なる用語である。よって,ジャンル・形式用語と件名標目は,同一の資料に付与することもできる。たとえば、観覧車をテーマにした詩集(書籍)であれば、「詩集」というジャンル・形式用語と「観覧車」という主題を表す件名標目が付与されうる。...