ウェブアーカイブ

国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)、閉鎖した「農林漁業協同組合の復興への取組み記録 東日本大震災アーカイブズ」のデータを承継して公開

2021年3月4日、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)は、株式会社農林中金総合研究所(農中総研)が閉鎖した「農林漁業協同組合の復興への取組み記録 東日本大震災アーカイブズ」のデータを承継し、ひなぎく上で公開したことを発表しました。

「農林漁業協同組合の復興への取組み記録 東日本大震災アーカイブズ」は、農中総研が農林漁業協同組合(農協・漁協・森林組合など)や全中・全漁連・全森連などと連携し、震災からの復旧・復興に各地域がどのように取り組んでいるかの情報をデータベース化したウェブサイトとして2012年3月に公開されました。東日本大震災の発災から10年を迎え、取組みを⾵化させないために、農中総研は関係団体と協議のうえ、提供された掲載情報を国⽴国会図書館へ寄贈することとし、2020年11月30日をもって同アーカイブを閉鎖しました。

国⽴国会図書館が承継したデータは、承継前と同様にひなぎく上で検索することが可能です。なお、ひなぎく上で閲覧できる承継データは、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)で保存したものとなります。

米国議会図書館(LC)による、新型コロナウイルス感染症に関するコレクションの構築(記事紹介)

2021年3月2日、米国議会図書館(LC)が、同館の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を記録するコレクションに関する記事を公開しました。

LCは、ロックダウンやソーシャルディスタンシングの開始時からCOVID-19関連の資料収集を行っており、収集された資料の中には、個人やコミュニティにおけるCOVID-19の影響を記録した写真や芸術家の反応等が含まれています。

記事では、以下のコレクションについて紹介が行われています。一部は、オンラインで閲覧可能です。

・現代芸術家が作成したコロナ禍関連ポスター
・Flickrと協力し投稿を募った、COVID-19感染拡大下の米国人の経験に関する写真コレクション
・写真家Camilo Vergara氏から寄贈を受けた、COVID-19に関連する写真
・LCの音楽部(Music Division)が構築を計画している、舞台芸術のCOVID-19対応に関するコレクション
・芸術家Toni Lane氏が作成した絵画
・COVID-19に関する分析や経緯の理解に資するデータ
・COVID-19感染拡大に関するウェブサイトの収集
・文書資料

米・アイビー・プラス図書館連合、ウェブアーカイブ“Global Social Responses to COVID-19 Web Archive”を公開

2021年3月1日、米・アイビー・プラス図書館連合が、ウェブアーカイブ“Global Social Responses to COVID-19 Web Archive”を公開したと発表しています。

コロナ禍の人道・社会経済・文化への影響の範囲を理解するために重要な、コロナ禍への地域的・社会的反応を記録化したもので、アイビー・プラス図書館連合が、独・バイエルン州立図書館、米国議会図書館(LC)、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、独・ベルリン国立図書館、米・カリフォルニア大学バークレー校、米・ハワイ大学、米・ミシガン大学、カナダ・トロント大学、米・バージニア大学の図書館員と連携し2020年3月に立ち上げたイニシアチブの成果です。

公開時点で、約80か国からの50言語以上の2,000を超すウェブサイトが収集されています。収集対象は、少数派の民族や無国籍グループが作成したウェブサイトに重点が置かれており、以下のものに限定はされないが、公衆衛生・人道支援・教育を行う非政府組織のウェブサイト、あらゆる分野の文化を創造する有名・無名の芸術家によって公開されたウェブサイト、地域のニュースを公開するウェブサイト、市民団体への参加者や代表者のウェブサイト、関連するブログやソーシャルメディア等が含まれると説明されています。

国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)、2021年3月の特集「東日本大震災10周年」を公開

2021年3月1日、国立国会図書館(NDL)は、インターネット資料収集保存事業(WARP)の2021年3月の特集として「東日本大震災10周年」を公開しました。この10年間にWARPが保存してきた東日本大震災に関するウェブサイトを紹介するものです。

震災発生3日後の2011年3月14日から緊急に収集した国の機関や被災自治体などの関連ウェブサイト、原発事故を受けて設置された原子力規制委員会や東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)などの原発事故関連ウェブサイト、被災者支援・復興への取組みに関するウェブサイトなどを紹介しています。

新着情報一覧(WARP)
https://warp.da.ndl.go.jp/contents/news/index.html
※2021年3月1日欄に「2021年3月の特集「東日本大震災10周年」を掲載しました」とあります。

Webrecorderプロジェクト、ウェブアーカイブに関する新たなファイルフォーマット“WACZ”のバージョン1.0をリリース

ウェブアーカイブのツール構築に取り組むWebrecorderプロジェクトは、2021年1月18日付けのブログ投稿において、ウェブアーカイブに関する新たなファイルフォーマット“WACZ”(Web Archive Collection Zipped)のバージョン1.0のリリースを発表しています。

WACZは、WARC形式の複数のファイルを、インデックスデータとともにZIP形式で圧縮するパッケージ・フォーマットとして機能します。仕様はGitHub上で公開されており、ファイル拡張子は「.wacz」です。

Webrecorderプロジェクトは、2020年8月12日付けのブログ投稿において、当時開発中であったWACZの解説を行っており、以下の利点等が紹介されています。

・個々のWARCファイルには自身のインデックスデータが含まれていないため、内容を特定するためにファイル全体を読み込む必要がある。一方、WACZではコンテンツのインデックスデータを含むため、インデックスを活用した部分的な読み込みが可能となる。
・WARCはタイトルや説明記述(description)のようなメタデータを保存できる設計となっていないが、WACZではそれらメタデータもまとめてパッケージ化することが可能である。

米国国立公文書館(NARA)、ドナルド・J・トランプ大統領図書館のウェブサイトを公開

2021年1月20日、米国国立公文書館(NARA)が、ドナルド・J・トランプ大統領図書館のウェブサイトの公開を発表しました。アーカイブされたホワイトハウスのウェブサイトやソーシャルメディアのアカウントの情報、および、トランプ政権の記録へのアクセスに関する情報を提供するものです。

NARAは、大統領記録法にもとづき、トランプ政権の全ての記録を受け取り、ワシントン,D.Cに所在する本館で保存します。保存された記録の提供は、大統領図書館法にもとづく15番目の大統領図書館であるドナルド・J・トランプ大統領図書館を通じて行われます。

NARAでは、前大統領が、大統領図書館法にもとづいてアーカイブ研究施設や博物館を建設し寄贈すると決定したかどうかに関わらず、政権によって作成された大統領記録のコレクションを「大統領図書館」として維持するとしています。また、トランプ前大統領の大統領センターや博物館の計画についての情報は、トランプ前大統領の事務所に尋ねるよう求めています。

米国国立公文書館(NARA)、トランプ政権の公式ソーシャルメディアのすべてのコンテンツを収集・保存・提供すると発表

米国国立公文書館(NARA)が、@realdonaldtrumpや@POTUSから削除された投稿を含む、トランプ政権の公式ソーシャルメディアのすべてのコンテンツを収集・保存・提供すると発表しています。

ホワイトハウスでは、大統領記録法に従い、NARAと相談のうえ、全てのコンテンツを収集・保存するアーカイビングツールを使用しており、これらの記録は2021年1月20日にNARAに引き渡され、NARAが新たに公開するウェブサイト“trumplibrary.gov”で公開されます。

@USNatArchives(Twitter,2021/1/11)
https://twitter.com/USNatArchives/status/1348330024420700160

米国議会図書館(LC)の新型コロナウイルス感染症感染拡大下におけるウェブアーカイビング(記事紹介)

2020年12月30日付で、米国議会図書館(LC)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における同館のウェブアーカイビング事業に関するブログ記事を公開しました。

同館では、2020年3月中旬から、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のための休館や職員のテレワークといった対応を行っていました。その時点から、感染拡大に関するウェブコンテンツの収集を行っていたということが述べられています。

ウェブアーカイビングを実施する中で明らかになったこととして、収集するウェブサイト数を急速に増やした一方、十分な収集計画がなかったこと、次年度予算に関する不確実性の高まり等が挙げられています。

また、記事中では、6月中旬に承認された、ウェブアーカイビング事業の範囲と資金を考慮した収集計画についても言及されています。計画策定は、新型コロナウイルス感染症感染拡大に関する同館のウェブアーカイブコレクションに関するギャップを解消すること、米国内で優先度が高いトピックを決定すること、既に収集しているコンテンツの識別と組織化の改善を目的に行われました。

Internet Archive、Andrew W. Mellon財団からの助成をうけ、地域の歴史のウェブアーカイブ構築のための公共図書館を対象としたプログラム“Community Webs”の規模拡大を発表

2020年12月8日、Internet Archive(IA)は、地域の歴史のウェブアーカイブ構築のための公共図書館を対象としたプログラム“Community Webs”が、Andrew W. Mellon財団から113万ドルの助成を受けたと発表しています。

同プログラムは2017年の創設以来、21州の40の公共図書館で実施され、文書・画像・動画といった媒体からなる地域の市民の生活を記録した300ものコレクション(50TB以上)をウェブアーカイブしてきました。

今回の助成を受け、全米50州の各州最低2館づつに加え、米国領土内の地域の歴史団体もあわせて150から200の参加が可能となるとしています。参加館は、ウェブアーカイブや閲覧のためのサービスのほか、研修、コミュニティウェブアーカイブ促進のための資金の提供をうけることができます。

また、公共図書館によるコミュニティウェブアーカイブの成果を、専門的なツールやデータセットを通じて研究者が使用できるよう、米国デジタル公共図書館(DPLA)といったプラットフォームと提携を行なうとともに、地域の歴史のデジタル保存の努力を進展させるため、州や地域の団体と連携するとしています。

12月の上旬には参加館を募集する予定としています。

米・アイビー・プラス図書館連合、南アジア地域のジェンダー・セクシュアリティに関連する運動等の記録を収集したウェブアーカイブを公開

2020年11月25日、米国のアイビー・プラス図書館連合は、ウェブアーカイブ“South Asian Gender and Sexuality Web Archive”が公開されたことを発表しました。

同アーカイブは、家父長制に対抗する人々を支援するために、南アジア及び南アジアから世界各地に離散した性的マイノリティ(LGBTQAI+)や女性運動の記録を保存する目的で構築されました。NGOや活動家団体、個人がウェブ上で作成したコンテンツに特に重点を置いて、南アジア地域のジェンダー・セクシュアリティ問題に関連するアドボカシーや教育、社会基盤強化の取り組みに、これらの組織がどのようなアプローチを試みているかを示したものである、と説明しています。また、当事者である女性やLGBTQAI+の人々の直接の意見が反映された口述記録・文章・パフォーマンス等の収集も重視したことで、疎外された人々の苦闘や逆境に対抗するあり方についての洞察を得ることが可能な貴重資料を提供している、としています。

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