ウェブアーカイブ

国立国会図書館(NDL)の「オンライン資料収集制度(eデポ)」が7周年:収集対象である新型コロナウイルス感染症に関するネット上のレポート・論文・記録集等の納入を依頼

2020年7月1日、国立国会図書館(NDL)の「オンライン資料収集制度(eデポ)」が7周年を迎えました。

NDLでは、2013年7月1日から、改正国立国会図書館法に基づき、私人が出版したオンライン資料(インターネット等で出版(公開)される電子情報で、図書または逐次刊行物に相当するもの(電子書籍、電子雑誌等))のうち、当面、無償かつDRM(技術的制限手段)のないものに限定して収集・保存を行なっています。

上記オンライン資料に該当する新型コロナウイルス感染症に関するネット上のレポート・論文・記録集等も対象です。

@NDLJP(Twitter,2020/7/1)
https://twitter.com/NDLJP/status/1278121167295877120

オンライン資料収集制度(eデポ)(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/collect/online/

米・アイビー・プラス図書館連合、イスラム法学者に関するウェブアーカイブ“Muftiships Web Archive”を公開

2020年6月25日、米・コロンビア大学図書館は、イスラム法学者に関するウェブアーカイブ“Muftiships Web Archive”が公開されたことを発表しました。

同ウェブアーカイブは、アイビー・プラス図書館連合の司書により作成されたもので、ムスリムの法律学者(Muftis)やイスラム圏の法律学者のウェブサイトを対象としています。当該ウェブサイトには最新の出来事に対する司法当局の見解が含まれており、司法当局の社会とのかかわり方を示すとともに、デジタル時代にイスラム法がどのように運用されているかを明らかにしていると述べられています。

Just Launched: Muftiships Web Archive(Columbia University Libraries, 2020/6/25)
https://blogs.cul.columbia.edu/spotlights/2020/06/25/muftiships-web-archive/

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、新型コロナウイルス感染症に関連するウェブアーカイブを実施中

2020年6月24日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、同館が実施している新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブに関する記事を掲載しました。

記事によると、同館は、電子納本制度のもと、2016年からウェブサイトを対象としたクロールによる大規模収集を行っていますが、2020年3月16日から、新型コロナウイルス感染症に関するウェブサイトの収集も開始しました。同活動で収集されたウェブサイトのURL一覧は、同館が提供する“webarchive.lu”からオンラインで提供される予定です。

活動の経緯として、まずは同国内のニュースメディアに対し、自社のウェブサイトに掲載されている新型コロナウイルス感染症関連ニュース記事のリストの提供を求め、関係団体をはじめとした一般市民の参加へと発展していったことが挙げられています。また、ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語、英語、ポルトガル語の情報を収集するようにしたこと等に触れられています。

同活動は、クローリング機能の追加やデータ容量の拡充のための追加資金を確保して進められた一方、私的・公的内容が混ざっている情報を収集することに対して倫理的な懸念があることも示されています。

英国図書館(BL)、英国の科学に関するウェブアーカイブコレクション“Science Collection”の公開を発表

2020年6月24日、英国図書館(BL)が、同国の科学に関するウェブアーカイブ“Science Collection”の公開を発表しました。

BLの組織目標の1つとして、科学コミュニティへのサービスの認知度とレベルを向上させることがあり、そのために、英国の他の法定納本図書館と連携し、同国の科学全体に関するウェブアーカイブコレクションを選定・収集したものです。

工学や通信分野も含まれますが、ITについてはすでにアーカイブコレクションがあるため除外されています。また、コレクションは、生物学・化学・工学・地球科学・物理学といった標準的な分野に従って整理されたうえで、国際十進分類法(UDC)の科学の分類方法に基づき細分類されています。

科学関連の現役のブログ、学会、慈善団体、圧力団体、博物館については概ね網羅的に収集されています。大学の関連学部については非常に多いためにすべてを網羅できないことから、2014年の研究評価の枠組であるResearch Excellence Framework (REF)で優れた評価であった学部から無作為に抽出して収集されています。その他、科学関連のTwitterについても収集されています。

デジタルアートの保存に取り組む米国の団体Rhizome、ウェブアーカイブサービスWebrecorder.ioの名称を“Conifer”に改称

2020年6月11日、ボーンデジタルの芸術や文化の保存に取り組む米国の団体Rhizomeが、ウェブアーカイブサービスWebrecorder.ioの名称を“Conifer”に改称すると発表しました。

2014年にウェブアーカイブを支援するツール作成のために創設されたWebrecorderは、メロン財団の支援のもと、Rhizomeに合流し、ともにサービスを提供してきましたが、今回、Webrecorderが再度“Webrecorder Software LLC”として独立したことをうけてのものです。

Rhizomeは新たなウェブアーカイブサービスの運営に注力する一方、Webrecorderは、ソフトウェア開発に注力するとし、同日、ブラウザベースのレンダリングシステムReplayWeb.pageの公開もあわせて発表しています。

Rhizomeでは、引き続き、Webrecorderプロジェクトの主要パートナーとして、同プロジェクトのアップデートをConiferに統合するとともに、現在のウェブアーカイブツールとの相互運用性の維持や拡大に関与していくとしています。

米・アイビー・プラス図書館連合、ウェブアーカイブ“U.S. Women's and Girls’Magazines Web Archive”を公開

2020年5月22日、米・コロンビア大学図書館は、ウェブアーカイブ“U.S. Women's and Girls’Magazines Web Archive”の公開を発表しています。

同アーカイブは、米・アイビー・プラス図書館連合の活動の一環として構築されたもので、かつて冊子体として刊行され、女性の考え、活動、経済力、セクシャリティ、政治的関心、社会、文化、家庭生活を長い間記録してきた女性を対象としたメディアのウェブサイトのアーカイブで構成されています。

これにより女性の生活や文化を記録してきた定期刊行物コレクションの収集の継続や拡張が可能となるとしています。

アイルランド国立図書館(NLI)、新型コロナウイルス感染症拡大に関するアイルランドのウェブサイトのアーカイブ事業を実施中

2020年4月15日、アイルランド国立図書館(NLI)は、同館のウェブアーカイブプログラムの一環として、アイルランドの新型コロナウイルス感染症拡大の経験を物語るウェブサイトの収集を実施していることを発表しました。

アーカイブ対象となるのは、新型コロナウイルス感染症に対抗する政府・医療セクター・アイルランド社会全体の主要な取り組みを扱ったウェブサイトです。

NLIは、現代社会で記録は主にデジタル形式で行われること、ウェブサイトは平均して100日以内に変更または削除されるためアーカイブが行われないとコンテンツの多くが永久に失われること、などからウェブアーカイブ事業の意義を説明し、新型コロナウイルス感染症拡大に関するデジタルコレクションを構築することで、アイルランド社会の経験の収集と将来世代へ継承するための保存を実現する、としています。

アーカイブ対象とするウェブサイトについてはメールフォームからNLIに推薦することもできます。

ロックダウンによる臨時休館下のニュージーランド国立図書館(NLNZ)の活動(記事紹介)

2020年4月24日付のニュージーランド国立図書館(NLNZ)のブログで、3月26日の同国のロックダウンによる臨時休館以降の同館の業務内容を紹介する記事“Closed but partly open”が掲載されています。

限られた期間・範囲においてリモートワークをしている職員もいることや、館内環境やシステムを遠隔から制御できていることが紹介されているほか、オンラインレファレンスサービス“Ask a Librarian”は、職員のレファレンススキルとオンライン上のツール・資源を用いて継続中で、ロックダウン後に450件受け付け、そのほとんどを回答できたと紹介しています。さらに、デジタルコレクション・ツールにアクセスするためのリンクや案内をまとめたリサーチガイドをウェブサイトに掲載したほか、通常館内でのみ利用可能なデータベースをID・パスワードにより館外からもアクセス可能としています。

目録担当部署では、検索語がより正確となるよう、クリーンアップ作業を行っており、例えば、同国の地名に関して1,000件近い地理参照リンクを追加したほか、新たに入手したデジタル化資料のオンライン目録への追加を行っています。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)による新型コロナウイルス感染拡大下のオンライン情報収集の取組:政府サイト・新聞記事・ブログ・Twitter等

2019年4月7日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、同館による新型コロナウイルス感染拡大下の同国のオンライン情報収集の取組を紹介しています。

同館では可能な限り遠隔サービスを提供し続けるために在宅勤務をしており、同館のデジタル収集と法定納本チームの担当者は、将来の調査研究に資するために、法的義務に基づいて、新型コロナウイルス感染拡大下のボーンデジタル資料やオンラインコンテンツを収集・保存できるよう取り組んでいるとし、政府サイト、新聞記事、ブログ、 Twitter(APIを用いて関連ハッシュタグが付いたツイートを収集)、インターネット・ミーム等が収集されている事が紹介されています。

また、有益な情報としてミュージシャンやコメディアン等によるパフォーマンスの動画やポッドキャストをあげ、そのような情報の収集方法を検討しているとし、動画制作者の収集への協力を求めているほか、同館未収集のウェブサイトやオンライン出版物、Twitterハッシュタグを見つけた場合はメールやウェブフォームで知らせるよう依頼しています。

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)、新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブ“Novel Coronavirus (COVID-19) ”を公開

2020年3月11日、国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)のコンテンツ開発ワーキンググループが収集した新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブ“Novel Coronavirus (COVID-19) ”が、Internet Archive(IA)のウェブアーカイブコレクション構築サービス“Archive-It”上で公開されました。

公開時点で26言語の2,000を超すウェブ情報が収集されています。

@archiveitorg(Twitter, 2020/3/11)
https://twitter.com/archiveitorg/status/1237794329919397891

Novel Coronavirus (COVID-19)(Archive-It)
https://archive-it.org/collections/13529

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