米国

ProQuest社、アフリカ系アメリカ人の公民権・人権運動等に関する資料のウェブサイトを公開:学生・教育者等のための無料リソース

2020年10月26日、ProQuest社が、学生・教育者等のための無料リソースとして、米国におけるアフリカ系アメリカ人の公民権・人権運動等に関する資料をまとめたウェブサイトを公開したことを発表しました。

発表によると、以下の6つの重要なフェーズに焦点を当て、2,000件以上の資料がオンライン公開される予定です。

・奴隷制への反対と19世紀の奴隷制度廃止運動
・南北戦争と再建期(Reconstruction Era)における奴隷制の終了
・ジム・クロウ法による差別との闘い
・ニューディール政策と第二次世界大戦
・1946年から1975年にかけての公民権運動とブラック・パワー運動
・1976年以降の現代

米国議会図書館(LC)法律図書館と米国政府印刷局(GPO)、GPO出版物の永久保存に関する新たな覚書を締結

2020年10月26日、米国議会図書館(LC)の法律図書館と米国政府印刷局(GPO)が、GPO出版物の永久保存に関する覚書を締結したことを発表しました。

保存対象の資料は、GPOにより作成された米国議会記録“Congressional Record”と米国の官報“Federal Register”です。

Law Library of Congress Signs Preservation Steward Agreement with Government Publishing Office(LC, 2020/10/26)
https://www.loc.gov/item/prn-20-069/law-library-of-congress-signs-preservation-steward-agreement-with-government-publishing-office/2020-10-26/

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、「学術図書館の動向と統計」の2019年版を刊行

2020年10月29日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2019年版「学術図書館の動向と統計」(Academic Library Trends and Statistics)を刊行したと発表しています。

1,642の学術図書館のコレクション(冊子体・電子書籍)、職員数や職員配置の傾向、支出額(資料費、人件費)、図書館サービス、オープン教材(OER)の取組に関するデータがまとめられています。

本文は有料ですが、プレスリリースでデータの一部が紹介されています。

2019 Academic Library Trends and Statistics(ACRL insider,2020/10/30)
https://acrl.ala.org/acrlinsider/archives/20478

米・ミシガン州立大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを導入へ

2020年10月28日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、米・ミシガン州立大学図書館がFOLIOへの移行を行い、2021年には完全導入の予定であることを発表しました。

同館では、FOLIO導入に当たってEBSCO社のホスティングサービスを利用する予定であること、FOLIOのほかにウェブスケールディスカバリサービスのEBSCO Discovery Service(EDS)、シングルサインオン(SSO)認証環境構築のためのID管理サービスOpenAthensも利用する予定であることが紹介されています。

REALM Project、同プロジェクトの各種資料の理解や使用を助けるツールキットを公開:第6回目のテストも実施中

2020年10月22日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、同プロジェクトの各種資料の理解や使用を助けるツールキット(Resources)を公開しました。

新型コロナウイルス感染症や同プロジェクトの基本情報、意思決定のためのチェックリスト、これまでの結果を対照するための視覚資料が掲載されており、今後、同プロジェクトの進展にあわせて追加されていくとしています。

公文書館、図書館、博物館・美術館の館種別に選ぶことができます。

また、10月8日から、大理石(床やカウンター)、粉体塗装されたスチール(ロッカー・書架・ブックトラック等)、ラミネート(カウンターの表面)、真鍮製の建具・手すり、ガラス(窓・展示ケース)を対象に、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第6回目のテストが行われています。11月下旬には結果が発表される予定です。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新サービス”Shelf Help”を開始

2020年10月26日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が新サービス”Shelf Help”を開始しました。このサービスは、新型コロナウイルス感染症拡大によって館内での図書のブラウジングが制限されていることを受けて開始されたものです。

利用者は、オンラインフォームまたは電話等で、関心のあること、希望する本のジャンル、本の受け取り先とするNYPLの分館等を通知します。入力された利用者の情報に基づいて、図書館員が5冊の本を選びます。利用者は後日、選択した図書館で、5冊の本を受け取ります。

NYPLの読者サービス部門のアソシエイトディレクターであるLynn Lobash氏は、「読者が新たに大好きな本を見つけたとき、セレンディピティの素晴らしい瞬間があります。Shelf Helpによって、図書館はこの経験を再現しようとしています」と述べています。

新型コロナウイルス感染症の拡大期間中における米・ニューヨーク市の公共図書館のTwitterによるコミュニティ支援(文献紹介)

2020年10月19日付で、Taylor&Francisグループが刊行する公共図書館に関するテーマを扱う査読誌“Public Library Quarterly”に、クウェート大学の2人の情報学研究者による共著論文“Response to COVID-19 Pandemic: Where Do Public Libraries Stand?”がオープンアクセスで公開されています。

著者らは、新型コロナウイルス感染症の拡大開始後の数か月間に、公共図書館がどのようにTwitterを活用していたかを明らかにする目的で、2019年12月から2020年4月における米国・ニューヨーク市の公共図書館のTwitterアカウントが公開したツイートの分析を実施しました。対象期間中にTwitterをアクティブに運用していた、ニューヨーク市内の公共図書館38館のアカウントによる合計9,450件のツイートが分析の対象とされています。

新型コロナウイルス感染症の拡大が米国の大学図書館のチャットレファレンスサービスに与えた影響と利用者の反応に関する調査の実施(文献紹介)

2020年10月9日付で、米・イリノイ大学の機関リポジトリIDEALSに、ニュージャージー州のラトガース大学のコミュニケーション・情報研究学部の研究者と図書館員が共著で作成した文献として、“Chat Reference in the Time of COVID-19: Transforming Essential User Services”が掲載されています。

同文献は、2020年10月13日の米・図書館情報学教育協会(ALISE)年次大会における発表の予稿原稿(proceeding)です。新型コロナウイルス感染症の拡大は米国の大学図書館サービスに急激・広範囲の影響を及ぼし、授業のオンライン化の移行に伴って、多数の館がレファレンスサービスをオンラインのみ提供する形へ移行させました。著者らはオンラインレファレンスサービスの中でも特にライブチャットで行われるサービスへ着目し、米国内の大学図書館員に対するアンケート・インタビューを通して、チャットレファレンスサービスをどのように開始し継続しているか、利用者はどのように反応しているか、等の把握を目的とした研究を進めています。

松本市中央図書館(長野県)、同館が所蔵する邦字新聞『ユタ日報』のオンライン公開を発表:米・スタンフォード大学フーヴァー研究所「邦字新聞デジタル・コレクション」での公開

2020年10月22日、松本市中央図書館(長野県)は、同館が所蔵する邦字新聞『ユタ日報』のオンライン公開を発表しました。

『ユタ日報』は、1914年から1991年まで米・ユタ州ソルトレークシティで刊行された日本語の新聞です。1993年に、同紙の刊行に携わった寺澤畔夫・國子夫妻の家族から松本市に寄贈されました。

今回のデジタル化と公開は、同館と米・スタンフォード大学フーヴァー研究所との提携により実施され、フーヴァー研究所の「邦字新聞デジタル・コレクション」上で1914年分から1947年分までが公開されています。

同館によるお知らせでは、「邦字新聞デジタル・コレクション」がOCR処理による本文テキスト化を実施していること、そして、本文検索機能を高めるためにテキスト校正のボランティアを募集していることを紹介しています。

米・マサチューセッツ工科大学出版局、単行書“Reassembling Scholarly Communications: Histories, Infrastructures, and Global Politics of Open Access”をオープンアクセスで公開

LJ infodocketの2020年10月20日付け記事で、単行書“Reassembling Scholarly Communications: Histories, Infrastructures, and Global Politics of Open Access”(『学術コミュニケーションの再構築:オープンアクセスの歴史、基盤、グローバル・ポリティクス』)のオープンアクセスでの公開が紹介されています。

米・マサチューセッツ工科大学出版局が2020年10月に出版した同書は、その概要紹介によれば、植民地時代の遺産、知識フレームワーク、公衆と政治、アーカイブとデジタル保存、基盤とプラットフォーム、グローバル・コミュニティの観点からオープンアクセスについて検討する内容となっています。複数の著者による分担執筆であり、英・ロンドン大学バークベック校で文学・技術・出版を教えるMartin Paul Eve教授と、英・キングス・カレッジ・ロンドンのデジタル人文学部門のJonathan Gray講師が編者を務めています。

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