米国

2021年米国図書館協会(ALA)年次大会はオンラインでの開催に

2021年1月28日、米国図書館協会(ALA)は、2021年6月23日から29日にかけて開催を予定している2021年ALA年次大会をオンラインでの開催とすることを発表しました。

会議の参加登録は2021年3月1日から開始されます。2021年ALA年次大会のウェブサイトによれば非会員も参加可能ですが、参加費用は会員よりも高額となっています。

ウェブサイト内のFAQによれば、大会のイベント等は米国中部標準時に基づき開催されます。参加登録者は1年間各イベントのコンテンツにアクセスできるようにする予定とあり、時差の関係でリアルタイムの参加が難しい米国外の参加者等への配慮も図られています。

米・児童図書館サービス部会(ALSC)、子どもにテクノロジーへのアクセスを提供するための資源をまとめたツールキット“Accessibility to Technology”を公開

2021年2月6日、米国図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部会(ALSC)が、ツールキット“Accessibility to Technology”を公開したと発表しています。

ALSCの「十分なサービスを受けていない子どもとその保護者への図書館サービス分科会(The Library Service to Underserved Children and Their Caregivers committee:LSCUTC)」では、2020年・2021年度、そのような人々に働き掛けるためのツールキットを作成しています。

2月版は、「子どもと技術に関する分科会(Children and Technology Committee)」と連携して作成したもので、コロナ禍において図書館がプログラムをオンラインへ移行した際に、多くの子どもが、重要な学習機会を失ったことが明らかになったとして、インターネットへのアクセスに関する不公平に対処し、子どもにテクノロジー、もしくは、最新の技術がなくても可能なプログラムを提供するための資源を紹介しています。

カリフォルニア電子図書館(CDL)・研究図書館センター(CRL)・HathiTrust、“Collection Comparison Tool”を公開:自館のコレクションとシェアード・プリント・コレクションとの比較機能を提供するツール

2021年1月22日、HathiTrustのウェブサイト上で、カリフォルニア電子図書館(CDL)・研究図書館センター(CRL)・HathiTrustによる無料ツール“Collection Comparison Tool”の公開が発表されています。

“Collection Comparison Tool”は、研究図書館センター(CRL)のシェアードプリントイニシアティブによる総合目録「PAPRレジストリ」に登録された「保存責任」(retention commitments)、HathiTrustデジタルコレクションのメタデータ、そして利用者がアップロードする自館の雑誌コレクションの情報を組み合わせ、比較するものです。

“Collection Comparison Tool”はPAPRレジストリ上で公開されており、ツールの利用者は自館のコレクションとシェアード・プリント・コレクションとの重複状況を即時に把握することができる、とあります。なお、このツールは、CDLが構築・サポートする意思決定支援システムAGUAの技術を利用しています。

米国上院に「図書館インフラ支援法案(A bill to support library infrastructure)」が提出される:図書館施設の長期的な改善や情報へのアクセスが困難な地域・人々へのサービス拡充が目的

2021年1月28日、米国上院(第117議会)に「図書館インフラ支援法案(A bill to support library infrastructure)」が提出されました。

第116議会に提出されたBuild America's Libraries法案を再提出したもので、提案者はジャック・リード議員(民主党)、共同提案者は、シェルドン・ホワイトハウス議員(民主党)、ロン・ワイデン議員(民主党)、バーニー・サンダース議員(無所属)です。

米国図書館協会(ALA)によると、同法案は、コロナ禍で生じたニーズに対処することを含め、図書館施設の長期的な改善の支援や、図書館が地方・低所得者・障害者等といった情報へのアクセスが困難な地域・人々により良いサービスを提供できるようにするため、50億ドルを支出する内容となっています。

ALAでは上院議員対し、同法案の共同提案者となるよう呼びかけるとしています。

米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ロサンゼルスにおける警察活動・大量収監に関する資料のアーカイブ化プロジェクトを開始:デジタル化公開も実施予定

2021年1月28日、米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は、同校の研究者がロサンゼルスにおける警察活動と大量収監に関する資料のアーカイブ化プロジェクト“Archiving the Age of Mass Incarceration”を開始したことを発表しました。

同プロジェクトは、人種・社会正義に関する次世代の研究に資するように、ロサンゼルスの警察活動・大量収監に関連したデータ・証言・現物資料・捜査記録などを収集・デジタル化し、持続可能なアーカイブとして保存することを目的にしています。同校米国文化研究所(Institute of American Cultures)の民族文化研究に関する4センターがプロジェクトの中心となり、アンドリュー W.メロン財団による3年間365万ドルの助成を受けて取り組まれます。

米・Educopia Institute等のプロジェクト“Next Generation Library Publishing”、学術情報流通に関わるオープンソースのツールやサービスをカタログ化した“SComCat”を公開

2021年1月26日、米国のMLAおよびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteは、学術情報流通に関わるオープンソースのツールやサービスをカタログ化したウェブサイト“Scholarly Communication Technology Catalogue(SComCat)”が公開されたことを発表しました。

SComCatは、Educopia Instituteを中心としたオープンソースの出版インフラの開発・統合プロジェクト“Next Generation Library Publishing”の一環として、プロジェクトパートナーであるオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)や、デジタル分野の高等教育・研究等に関するコンサルタント会社Antleaf社が共同開発しました。学術情報流通に関わるオープンソースのソフトウェアと主要な運用中のサービスを含む情報技術をカタログ化し、ナレッジベースとして提供しています。開発の目的については、これらの情報技術の機能、組織モデル、依存関係、標準規格の採用状況、普及状況などの概要を提供し、ユーザーの意思決定の支援を行うことである、と説明しています。

米国議会図書館(LC)の写真コレクション“Anthony Angel Collection”(記事紹介)

2021年1月28日付で、米国議会図書館(LC)が、同館が所蔵する、米国の写真家Angelo Rizzutoが撮影した写真のコレクション“Anthony Angel Collection”に関する記事を、ブログで公開しました。

同コレクションは、1949年から1967年に撮影された、ニューヨークの写真等約60,000枚の写真により構成されており、約1,400枚の自由利用可能な画像がオンラインで公開されています。

記事の中では、同コレクションの組織化・記述を行ったプロジェクトについて紹介されています。コレクションには、コンタクトシート(写真の縮小版一覧)、印刷された写真、ネガフィルム、小冊子等が含まれており、撮影者であるAngelo Rizzutoによる記述が不足しているため、研究者向けの記述や検索システムの整備のためには課題があったと述べられています。

新型コロナワクチンの接種会場となる米国の公共図書館(記事紹介)

American Libraries(オンライン)のブログ“The Scoop”の2021年2月2日付の記事“A Shot in the Arm”が、新型コロナワクチンの接種会場となっている米国の公共図書館を紹介しています。

記事では、2020年、新型コロナウイルスの検査センター、3Dプリンターを用いた保護具の作成、フードパントリーへの食料を寄付する場所として、図書館は、コロナ禍対応に不可欠な施設として認識されたが、通常毎日開館していること、車椅子での利用も可能なこと、防犯カメラ等の防犯機能を備えていることなどから、2021年は、新型コロナワクチンの接種会場となることが要請されているとします。

そして、公共図書館が新型コロナワクチンの接種会場となった事例として、ニューヨーク州・スケネクタディ郡公共図書館(SCPL)を取り上げ、2020年12月には医薬品が到着し、2021年1月4日からは、通常プログラミングのために用いられる部屋で、1日100人から150人の接種が行われていると紹介しています。同館職員は問診表のコピー、在庫の管理、クリップボートやペンの調達、医療従事者が使うノートパソコンの提供、警備員付き添いのもとでのワクチンの搬入や、ガウン・手袋・マスク・注射器・注射器廃棄箱等の搬入・搬出といった作業を行っているとのことです。

米・国家デジタル管理連盟(NDSA)、“Digital Preservation 2020”の記録動画を公開:2020年11月に開催されたデジタル保存に関する会議

2021年1月26日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)は、デジタル保存に関する会議“Digital Preservation 2020: Get Active With Digital Preservation”の記録動画を公開したことを発表しました。

“Digital Preservation 2020”は、NDSAにより2020年11月にオンラインで開催されました。記録動画はNDSAのYouTubeチャンネルで公開されているほか、発表スライドも非営利団体Center for Open Science(COS)の研究プロジェクト管理システム“Open Science Framework”(OSF)上に掲載されています。

米・Schools, Health & Libraries Broadband Coalition(SHLB)、自宅からインターネットに接続できない学生の遠隔授業における格差を解消するよう、米国連邦通信委員会(FCC)に請願書を提出

2021年1月26日、米国のSchools, Health & Libraries Broadband Coalition(SHLB) が、自宅からインターネットに接続できない推定1,500万人から1,600万人の学生の遠隔授業における格差を解消するよう、米国連邦通信委員会(FCC)に請願書を提出したと発表しています。

SHLBは、地域の拠点機関での、オープンで手頃で高品質なブロードバンド接続を支援する団体で、米国図書館協会(ALA)、北米の都市図書館協議会(ULC)等が参加しています。

この請願が認めらると、学校および図書館において、E-rateプログラムによる資金を用いた、インターネットに接続できない学生へのアクセスの提供が可能となるとしています。

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