デジタル資料

米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門、大学図書館におけるストリーミングサービスの導入に関するホワイトペーパーを公開

2021年6月30日、学術書の書評誌Choiceを発行する米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門が、大学図書館っでのストリーミングサービスの導入に関するホワイトペーパー“Implementing and Managing Streaming Media Services in Academic Libraries”の刊行を発表しています。

米・カリフォルニア大学バークレー校の映画・メディアサービス図書館員のGisele Tanasse氏が調査・執筆したもので、大学図書館においてストリーミングサービスを導入する際の検討事項(取得モデル・予算・コンテンツの利用シナリオ・継続的な運営等)を検証し、また、大学図書館におけるストリーミングサービスの現状を定量的に概観しています。

同ホワイトペーパーはChoiceのウェブサイト上で無料公開されていますが、閲覧には氏名・メールアドレス等の登録が必要です。

E2402 - NDL,「デジタルコレクション活用フォーラム」を開催<報告>

 2021年3月4日,国立国会図書館(NDL)は,「デジタルコレクション活用フォーラム」をオンラインで開催した。このフォーラムは,2019年開催の「デジタル化資料活用ワークショップ」(E2139参照)の後継イベントで,国立国会図書館デジタルコレクション(以下「デジコレ」)および図書館向けデジタル化資料送信サービス(以下「図書館送信」;CA1911参照)について理解を深め,活用方法のヒントを得てもらうことを企図して行われた。今回はオンライン開催ということもあり,国内のみならず海外からも参加の申し込みが寄せられ,公共図書館,大学図書館などから約260人が参加した。

米・ボストン公共図書館(BPL)、ボストンの公立学校(BPS)の学生証でサービスが利用可能に

2021年6月22日、米国のボストンの公立学校(BPS)とボストン公共図書館(BPL)が、新たに“Student ID Project”を開始することを発表しました。

同プロジェクトは、BPSの学生証でBPLが提供するサービスを利用できるようにするものです。同館が26か所で提供するサービスの他、デジタル資料や、宿題支援をはじめとしたオンラインの各種プログラム、美術館への入館料の割引等を提供するミュージアム・パスも利用可能になると述べられています。

また、BPLは、同プログラムをボストンの他の学校へ提供する取組を進めているとあります。

OverDrive社、図書館を対象に動画配信サービスを行っているKanopy社を買収

2021年6月9日、OverDrive社が、図書館を対象に動画配信サービスを行っているKanopy社を買収したと発表しています。

今回の買収によりKanopyで配信されている3万点を超す動画が、OverDriveのプラットフォームに加わるとしています。

OverDrive to acquire video streaming service Kanopy(OverDrive,2021/6/9)
https://company.overdrive.com/2021/06/09/overdrive-to-acquire-video-streaming-service-kanopy/

@Kanopy(Twitter,2021/6/10)
https://twitter.com/Kanopy/status/1402678989680824321

Ex Libris社、米国の高等教育機関における教材の管理・アクセス・活用に関するレポートを公開

2021年5月12日、ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Libris社が、米国の高等教育機関における教材の管理・アクセス・活用に関するレポート“Managing, Accessing and Using Course Materials”の公開を発表しました。

同レポートには、Ex Libris社が調査機関のAlterlineに委託し、2020年12月に実施された調査の結果がまとめられています。調査対象は、米国の103人の教職員、257人の学生です。

主な結果として、教材管理の負担は教職員が負っていること、新しい教材を探すうえで、学術図書館は十分に利用されておらず、教職員はウェブサイトの検索や同僚からの推薦等を多く活用していることが挙げられています。また、オンライン学習への移行が学生のオンライン教材へのアクセスを支援するという新たな負担を教職員にもたらしていること、教職員は教材のコスト削減に努めていること等が述べられています。

そして、図書館は、専門知識を活用することで教育や学習へのさらなる関与が可能であり、教材の購入、デジタル化等における図書館の支援に教職員は関心を持っていると指摘されています。

デジタルライブラリーの利用状況へのコロナ禍の影響:セルビアの公共図書館の事例(文献紹介)

オンラインジャーナル“Journal of Web Librarianship”において、2021年4月14日付で、論文“The Impact of the COVID-19 Pandemic on Digital Library Usage: A Public Library Case Study”が公開されました。

セルビア共和国・クニャジェヴァツの公共図書館“Njegos”のJelena Ćirića氏とベオグラード大学Vinča Institute of Nuclear SciencesのAleksandar Ćirić氏によるものです。

Abstractによると、コロナ禍でのロックダウン政策下で公共図書館が利用者に提供できた唯一のものがデジタルコンテンツであり、同館においても、デジタルコンテンツへのアクセスの改善や利用の促進に努めたとしています。本文献は、今後のサービス改善につなげるために行った同館のデジタルライブラリーへのアクセスの分析結果をまとめたものです。

ベトナム政府、全国の図書館のデジタル化を推進するプログラムを承認

ベトナムの新聞Sàigòn giải phơng(英語版)は、2021年2月23日付けの記事で、ベトナム政府が、全国の図書館のデジタル化を推進するプログラムを承認したと報じています。

ベトナム商工省商工情報センターが運営するサイトAsemconnectVietnamに2021年2月26日付で掲載された情報によると、同プログラム“Digital transforming program of library branches to 2025 with a vision to 2030”は、図書館の運営能力の改善、現代的な図書館ネットワークの形成、利用者ニーズを満たすサービスの提供保証、多くの市民の図書館への注目、図書館サービスの利用、市民の知識の向上と学習社会の構築への貢献のために、情報技術、とくにデジタル技術を強力かつ包括的に適用することを目的としたプログラムです。

2025年までの主な目標として、

・政府が、ベトナム国立図書館、省や中央直轄市の図書館とともに、デジタルインフラ・デジタルデータの完備、統合の推進、機能・業務・協力文書に従っての資源や図書館情報製品の共有のための、公共図書館への投資の優先

国立国会図書館(NDL)、「国立国会図書館デジタル資料長期保存基本計画 2021-2025」を策定

2021年3月3日付で、国立国会図書館(NDL)が、「国立国会図書館デジタル資料長期保存基本計画 2021-2025」を策定しました。

NDLが所蔵するデジタル形式の資料の保存に関する取組の、基本的な進め方について示したものです。計画の背景や位置づけ、目的の他、対象とする資料、基本方針、保存対策として実施する事項、計画的な技術的調査研究、連携・協力および人材育成、実施体制や進捗管理について記載されています。

国立国会図書館デジタル資料長期保存基本計画 2021-2025 [PDF:220KB](NDL, 2021/3/3)
https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/dlib/pdf/NDLdigitalpreseravation_basicplan2021-2025.pdf

英国図書館(BL)、国家プロジェクト“Towards a National Collection”のうち、同館が関わるプロジェクトの中間報告が公開されたことを発表

2021年2月17日、英国図書館(BL)は、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)が主導する国家プログラム“Towards a National Collection”のうち、同館が関わる以下の3プロジェクトの中間報告が公開されたことを発表しました。

・Persistent Identifiers as IRO Infrastructure
遺産コレクションにおける、永続的識別子の利活用を増進することを目的としたプロジェクト

・Locating a National Collection
文化遺産機関による、コレクションの作成地をはじめとした位置に関する情報の活用を支援するプロジェクト

・Practical Applications of IIIF as a Building Block Towards a Digital National Collection
高品質かつ双方向的な画像リソースとツールを作成するための方法として、IIIFの活用を試みるプロジェクト

E2357 - ウィズ・コロナ時代の北米の大学図書館サービス<報告>

2020年12月10日,私立大学図書館協会オンラインセミナー「ウィズ・コロナ時代の大学図書館サービス~北米の現場から~」が協会加盟館の所属者を対象に開催された。筆者が所属する,本協会の国際図書館協力委員会では,例年,海外の図書館等を訪問し見識を深める海外認定研修を実施しているが,新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により,2020年度は中止となったため,その代替として実施したものである。企画・運営に関しては,丸善雄松堂株式会社様の多大なるご協力をいただいた。全国から135人の参加があり,また,東亜図書館協会(CEAL)日本語資料委員会のメンバーからも,特別に参加の希望があった。

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