学術図書館

E1041 - ドイツスタディツアー報告 ― 連携と革新

2009年11月22日から11月29日まで,ゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)の主催により,日本とドイツの大学・研究所の図書館員が情報交換を行う,スタディツアーが開催された。日本から,国立情報学研究所(NII),科学技術振興機構(JST),物質・材料研究機構(NIMS),放射線医学総合研究所(NIRS),宇宙航空研究開発機構(JAXA),北海道大学,東北大学,一橋大学,筑波大学,京都大学,九州大学の12名の職員が参加し,ドイツ国立図書館,ゲッティンゲン大学図書館,技術情報図書館,バイエルン州立図書館,マックスプランク電子図書館の5機関を訪問した。主に,オープンアクセス,リポジトリ,電子化,デジタルアーカイブ等について,日独合計約50本のプレゼンテーションが5日間で行われ,活発な意見交換がなされた。本稿では,紙幅の許す範囲でこのツアーについて報告する。...

ITHAKA、教職員の情報行動に関する定期調査の結果を発表

PorticoやJSTORを運営する非営利団体ITHAKAは2000年から、学術図書館、出版者、学会等に影響を及ぼす教職員の情報行動の変化について、3年ごとに調査を実施してきました。このほど、最新の2009年の調査結果が報告書にまとめられ、公表されました。主な結果として下記のようなことが挙げられています。

・ここ数年で、基本的な学術情報の利用実践が変化した。
・教職員が学術資料のデジタル版に依存するようになり、図書館には新しいチャンス、出版者には新たなビジネスモデル、情報の保存には新たな課題がもたらされた。
・出版者、学会、図書館、教職員等はこれまで、学術コミュニケーションを改革しようと取り組んできたが、根本的に保守的な教職員の姿勢が、体系的な変化を妨げ続けている。

Faculty Survey 2009
http://www.ithaka.org/ithaka-s-r/research/faculty-surveys-2000-2009/faculty-survey-2009

Faculty Survey 2009: Key Strategic Insights for Libraries, Publishers, and Societies(報告書本文)

E948 - EJによって変わったこと,変わらないこと<文献紹介>

学術雑誌の電子ジャーナル化が研究者の論文の検索・入手・利用行動にもたらす変化は,1990年代半ばから現在に至るまで学術コミュニケーション研究の一大研究テーマである。本論文の著者であるテネシー大学のテノピアとノースカロライナ大学のキングはこの領域のパイオニアであるが,学術雑誌論文の「読み」と「閲読者」という観 点から1970年代後半から現在までに行った調査結果を比較し,この30年間で何が変化したのか,2008年末から数編の論文にわたって論じている。本論 文は,特に「読み」パターンの経年変化に焦点を当てたものである。...

SPARCとACRL、SCOAP3に関するQ&Aを作成

高エネルギー物理学分野のコアジャーナルの予約購読にかかっていた費用を転用してオープンアクセス化することを目ざす、研究助成機関・研究図書館によるコンソーシアム“SCOAP3”に関するQ&Aを米国大学・研究図書館協会(ACRL)とSPARCが共同で作成し、公開しています。このモデルの周知や評価に役立てることを目的としており、「ビジネスモデルは?」「このモデルを図書館が支持することの意義は?」「SCOAP3を支持するために自図書館ができることは何か?」といった19の疑問に対する回答がまとめられています。

SPARC and ACRL release new SCOAP3 FAQ - More libraries commit to innovative new proposal with answers to key questions
http://www.arl.org/sparc/media/09-0428.shtml

SCOAP3 – Frequently Asked Questions and Answers
http://www.arl.org/sparc/publications/papers/scoap3_09april.shtml

参考:
E812(No.132)高エネルギー物理学は再び学術情報流通に革新をもたらすか?

学術図書館のライブラリアンのための戦略的思考ガイド(米国)

米国図書館協会(ALA)傘下の米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、現在の経済的な危機、テクノロジー革新の中で、学術図書館や大学図書館が変革していくためのライブラリアン向け思考ガイド、“ACRL 2009 Strategic Thinking Guide for Academic Librarians in the New Economy”を発表しています。これは企画当初、2009年3月12日から15日に開催されたACRLの全国会議において議論を活発にするための資料としてまとめられる予定でしたが、経済状況、政府の動き、高等教育における現状報告のはんらん、などの情勢変化を受けて方針を変換し、今回の形式での発表となったということです。

高等教育機関に向け、17世紀後半から20世紀前半までの雑誌500タイトルをオンラインで無料開放(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の子会社JISC Collections社とProQuest社は、英国の大学や研究機関が、1680年代から1930年代に発行された雑誌500タイトルを、オンラインで無料利用できる新たな契約を交わしたことを発表しています。

Over two centuries of British Periodicals now online
(JISCのニュースリリース)
http://www.jisc.ac.uk/news/stories/2009/02/periodicals.aspx

参考:
17・18世紀のニュースコレクション、オンラインで高等教育機関に無料開放(英国)
http://current.ndl.go.jp/node/11724

E892 - 研究図書館が置かれている環境の分析(米国)

北米研究図書館協会(ARL)は2009年中にこれまでの戦略計画の見直しを行い,2010年からの5年間に渡る新しい計画を策定する。これに先立ちARLでは,研究図書館が置かれている環境のトレンド分析を実施し,その成果を“Transformational Times:An Environmental Scan Prepared for the ARL Strategic Plan Review Task Force”として,2009年2月に刊行した。...

E883 - 人文科学にとっての図書館とは?(米国)

米国芸術科学アカデミー(American Academy of Arts and Sciences)は2009年1月7日,米国における人文科学の現況に関する統計データを集約し,人文科学のベンチマークたる「人文科学指標(Humanities Indicators)」のプロトタイプ版として,オンラインで公開した。…

Library Journal誌が選ぶ、学術図書館界のトップニュース10

Library Journal誌が発行する学術図書館のニューズレターAcademic Newswireで、2008年の学術図書館界のニューストップ10が選ばれています。トップ10は下記のとおりです。

1. 出版社、教育用教材の電子リザーブ(E-reserve)を巡りジョージア州立大を提訴
2. ハーバード大、研究成果のOA化を義務化
3. Google Book Searchと出版社・著作者団体が和解
4. HathiTrustのスタート
5. NIHパブリックアクセス方針の制定と課題
6. オープンソース図書館システムへの更なる移行
7. 著作権法108条に関する報告書
8. 環境保護局(EPA)図書館ネットワーク再開館
9. サウスカラロイナ州学術図書館コンソーシアムPASCALに対する資金援助の大
幅カット

ARL、2007-2008年の給与調査結果を発表

北米研究図書館協会(ARL)が、2007-2008年の給与調査の結果を公表しています。大学に設置されている研究図書館113館の専門職員の平均は、61,833ドル(約600万円)で、前年と比べて約3.7パーセントの上昇を示しているそうです。

ARL Annual Salary Survey 2007–08 Published
http://www.arl.org/news/pr/salary-survey-21oct08.shtml

ARL Annual Salary Survey 2007-08
http://www.arl.org/stats/annualsurveys/salary/arl-annual-salary-survey-2007-08.shtml

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