2018年4月9日、米国図書館協会(ALA)は全米図書館週間にあわせ、米国図書館界の概況をまとめた報告書“State Of America's Libraries Report”の2018年版を公開しました。報告書は「大学図書館」「学校図書館」「公共図書館」「課題と傾向」「国家的課題と傾向」などの項目ごとにまとめられています。
また、「2017年に最も批判を受けた図書トップ10」(Top Ten Most Challenged Books)もあわせて公開されています。1位は2007年に出版されたJay Asherの小説” Thirteen Reasons Why”でした。同書は2017年にNetflixでウェブドラマシリーズが製作・公開されています。自殺を題材とする小説であり、図書館に対し批判が寄せられた理由も自殺を扱ったものであったため、とのことです。
2017年のテーマは“emphasizing data quality for researchers at any stage in their career”(研究者のキャリア段階に関わりなくデータ品質を重視する)で、期間中は日替わりでテーマに関する話題提供と情報共有がなされます。Twitter(#LYD17、#loveyourdata)やInstagram、Facebook(#LYD17、#loveyourdata)、Pinterest(LYD Pinterest board)で参加出来ます。
Love Your Data: a 5-day international event to help researchers take better care of their data(Love Your Data)
2016年8月16日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、ACRLの“Action-Oriented Research Agenda on Library Contributions to Student Learning and Success”という研究課題に関し、OCLC Researchと連携することを発表しています。
2010年9月にACRLが刊行した大学図書館の価値に関する報告書である“Value of Academic Libraries: A Comprehensive Research Review and Report”以降の進展をアップデートすることを目的とした研究課題となり、これに両者は連携して取り組むことになります。
2016年8月17日、欧州連合(EU)の第7次研究開発枠組み計画(FP7)の助成を受けた、オープンサイエンスについての研修を推進するプロジェクトであるFOSTER(Facilitate Open Science Training for European Research:FOSTER)において研修教材等を管理・提供している“FOSTER Portal”で、欧州研究図書館協会(LIBER)が作成した、図書館・図書館員にとってのオープンサイエンスに関して解説した無料のオンライン講座“Open Science at the Core of Libraries”が公開されています。
2016年6月21日、学術図書館振興開発ネットワーク(Academic Library Advancement and Development Network: ALADN)が、ALADN加盟機関による出版物をはじめ、さまざまなものを表彰する“ALADN Communication Awards”の最優秀賞に、米国マサチューセッツ大学アマースト校図書館の2015年の年報が選ばれたことを同館が発表しました。