台湾

台湾・文化部、デジタルアーカイブ「国家文化記憶庫」を正式公開

台湾・文化部は、2020年10月17日(台湾文化の日)に、デジタルアーカイブ「国家文化記憶庫」を正式公開しました。

文化部の提案・主導により2017年に開始されたプロジェクト「国家文化記憶庫及数位加値応用計画」(Taiwan Cultural Memory Bank and Digital Value-Added Application Program)の一部として構築が行われたものです。デジタル技術を用いた台湾の文化遺産の保存・広報・利用促進を目的として、文化部は22の県・市政府、117の民間組織、18の中央・省庁間組織、傘下の12の博物館と協力しプロジェクトを推進してきました。

「国家文化記憶庫」は、プロジェクトによりこれまで収集された270万点超のコンテンツを収録・公開しています。コンテンツにはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与されており、再利用可能なコンテンツの絞り込みが可能となっています。

国内外の複数機関が所蔵・管理する史的文字の画像を横断検索できる「史的文字データベース連携検索システム」が正式に開始

2020年10月13日、台湾・中央研究院デジタル文化センターは、「史的文字データベース連携検索システム」が同日に日本・台湾で正式に開始されたことを発表しました。

同システムは、東アジアや世界での木簡・文字資料の研究、特に史的文字に関する研究資源についてのデータベース連携ポータルサイトであり、日本内外の複数機関が所蔵・管理する史的文字の画像約200万件の横断検索が可能です。発表では、IIIF準拠、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる画像公開といった特徴も紹介されています。

同システムの構築は、日本の奈良文化財研究所、東京大学史料編纂所、国文学研究資料館、国立国語研究所、京都大学人文科学研究所、台湾の中央研究院に属する歴史語言研究所とデジタル文化センターの共同事業として行われました。今後も、他の機関に対し参加の呼びかけを行うとしています。

台湾・中央研究院、中国・魏晋南北朝時代の小説等に記された病気に関する記述のデータベースを公開

台湾・中央研究院デジタル文化センターによる2020年8月24日付けのお知らせで、中央研究院中国文哲研究所の「滴水空明」研究室が2020年7月に公開したデータベース「疾病感覚地図」が紹介されています。

「疾病感覚地図」は、中国・魏晋南北朝時代の小説集35作品と歴代の高僧伝4作品に記された病気に関する記述を検索・表示できるデータベースです。記述に含まれる病人の本籍等に基づいて地図上に記述のマッピングを行った「疾病地図」や、記述を時系列に沿って整理した「疾病事件」、キーワードやカテゴリーから記述を検索できる「資料庫検索系統」等のコーナーが含まれています。

また、記述の内容にあわせたタグ付けによる整理も試みられており、例えば魏晋南北朝時代の小説集に記された記述には「心身」「情感」「生死」「命運」「徴兆」といったタグが用意されています。

米国化学会(ACS)の出版部門、台湾の国家衛生研究院(NHRI)と“Read and Publish”契約を締結:アジアの機関との同種の契約締結は初めて

2020年8月27日、米国化学会(ACS)は、台湾の国家衛生研究院(NHRI)と“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。

ACSの出版部門がアジアの機関と同種の契約を締結するのは初めてであり、契約期間は2023年までを予定しています。この契約により、NHRIの論文は、ACSの65を超える主要なジャーナルに掲載される場合にオープンアクセスでの公開が可能になります。

台湾・教育部、学位論文の品質向上に向けた8つの取組を発表

2020年7月27日、台湾・教育部は、学位論文の品質向上に向けた8つの取組を発表しました。

これらの取組と支援の提供により、各大学が学位論文の品質保証メカニズムを積極的に強化するよう指導するとしています。取組の概要は以下のとおりです。

・学位プログラムの増設申請時に学位論文品質保証メカニズムの説明を義務付ける
・学位論文や学術倫理に関し生じた疑義に適切な対応を行っていない学部・研究所は新入生の定員枠を減らす
・学部・研究所に、学位論文に占める非公開論文の比率を明らかにさせる
・学位授与法第8条及び第10条における特殊条件(各条の第3、4項)に基づき大学側が口頭試問委員を任命する場合に、その選考基準と人数比率を明らかにさせる
・学位論文の内容に学術倫理違反等が見られた場合、指導教授や学部・研究所も責任を負うものとする
・学位論文の比較システムについて、台湾国家図書館との企画開発や、台湾・科技部との共同調達を通じて大学に提供し、学位論文の審査プロセスで使用させる
・修士・博士課程の学生に対する学術倫理教育の必修化等を引き続き奨励する
・論文の代筆状況について積極的な調査を行い、法律に基づき処罰する

図書館の本を読んで球場に:台湾の公共図書館がプロ野球チームと協力して読書キャンペーンを開催

2020年8月8日から9月30日までの期間、台湾の公共図書館30館において、「2020閲読全塁打」(2020読書ホームラン)というイベントが開催されます。

国立公共資訊図書館、中国信託銀行、台湾のプロ野球チーム中信兄弟の主催による台湾全土の利用者を対象としたイベントであり、以下の条件を満たせば、中信兄弟のホームグラウンドで平日に開催される試合の内野チケット引換券を貰えます。なお、引換券は一人一枚限りであり、数には上限があります。

・開催館からイベントのパンフレットを貰う
・開催館内または国立公共資訊図書館の電子書籍プラットフォームから3冊以上の書籍を借りる
・借りた書籍を読んで、本文から良いと思うフレーズを抜き出してパンフレットに書く

また、以下の条件を満たせば抽選に参加でき、当選すれば、中信兄弟の「一日VIP」として貴賓室又はファミリー席での観戦体験ができます。

・イベントのFacebookページで「いいね」を押す
・イベントで得た引換券で試合を観戦する
・引換券を持った写真を撮影し、イベントに参加した感想とあわせてイベントのFacebookページにアップロードする

台湾・Airiti社、中国語の学術リソースのプラットフォーム“Airiti Library”を期間限定で無償提供:新型コロナウイルス感染症対応への支援

2020年7月31日付の文生書院によるニュースリリースで、台湾のAiriti社が、新型コロナウイルス感染症対応への支援として、中国語の学術リソースのプラットフォーム“Airiti Library”へのアクセスを、期間限定で無償提供することが発表されました。

同プラットフォームは、2020年6月時点で、台湾・中国・香港・マレーシア等の地域における、主に1991年以降の学術雑誌、学位論文のフルテキスト・コンテンツ合計約316万件を収録しています。

無償提供の期間は2020年12月までであり、対象は大学等の研究機関です。機関単位でのIPアドレス認証により提供され、接続数の制限はありません。

台湾の学術データベース会社 Airiti (アリティ)社が、COVID 対応支援として"Airiti Library"を日本向け無償アクセス提供(文生書院, 2020/7/31)[PDF:1ページ]
https://www.bunsei.co.jp/wp-content/uploads/PDF/newsrelease200731.pdf

台湾・故宮博物院、同院のオープンデータを用いたオンライン展示のコンテスト開催を発表

台湾の故宮博物院による2020年7月27日付けのお知らせにおいて、同院のオープンデータを用いたオンライン展示のコンテスト開催のため、2020年8月20日まで作品を台湾内から募集中であることが紹介されています。

応募者は3分間のショートフィルムを作成し、文章により展示のコンセプトを説明する必要があります。入賞作品には賞金が用意されており、最高賞である金賞受賞者には30万ニュー台湾ドルと賞状が授与されます。また、優れた展示の企画者には、故宮博物院での展示企画に携わる機会も設けるとしています。

自己的展覽自己策!故宮「線上策展人計畫」熱烈徵件中!(故宮博物院, 2020/7/27)
https://www.npm.gov.tw/Article.aspx?sNo=04011403

参考:
台湾・故宮博物院、収蔵品の画像データ7万点以上をオープンデータで公開
Posted 2017年8月15日
https://current.ndl.go.jp/node/34513

台湾国家図書館、LINE公式アカウントを開設

2020年7月2日、台湾国家図書館は、LINE公式アカウントの開設を発表しました。アカウントを通じて、同館のイベントに関する最新情報を迅速に入手できる、としています。

國家圖書館有Line了!!(台湾国家図書館, 2020/7/2)
https://www.ncl.edu.tw/information_237_10909.html

参考:
慶應義塾大学日吉メディアセンター、LINE公式アカウントで質問を受付中
Posted 2020年6月19日
https://current.ndl.go.jp/node/41268

豊橋市図書館(愛知県)、LINE公式アカウントを開設
Posted 2017年12月21日
https://current.ndl.go.jp/node/35213

E2266 - 台湾における公共貸与権の試行導入

2019年12月31日に,台湾の教育部および文化部は記者会見を開き,公共貸与権の試行導入計画を発表した。公共貸与権(Public Lending Right;CA1579参照)は,「公共貸出権」「公貸権」ともいい,「図書館の貸出しに着目して何らかの金銭を作家に支給する制度」である。欧州を中心に30以上の国・地域で導入されているが,東アジアでは初の試みである。

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