中国

E2228 - 研究データ同盟第14回総会<報告>

研究データ同盟(RDA;E2144ほか参照)第14回総会は,“Data Makes the Difference”(データが社会を変える)を全体テーマとして,2019年10月23日から25日にかけてフィンランドのヘルシンキで開催された。2019年10月時点で,RDAには137の国・地域から9,000人以上の個人会員が登録しており,本総会への参加者数は571人(うち日本からの参加者は15人)であった。参加者の属性は,主にデータ共有に関する研究者,データ管理者,図書館員,行政関係者等である。

中国の「デジタル読書」関連企業らが新型肺炎への取組で協力:一部コンテンツや感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開を実施

中国オーディオビジュアル・デジタル出版協会(CADPA)が、2020年1月30日付けで、電子書籍サービスなど「デジタル読書」(数字閲読)関連の事業を行う会員企業に対し、協力して新型肺炎の感染拡大への対抗策に取り組むことを呼び掛けています。

具体的な対抗策として、室内で過ごす時間の充実のため、一部のデジタルコンテンツを2020年2月末までの期間限定で無料公開することや、感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開による知識普及を挙げています。

CADPAによる2020年2月6日付けの発表では、55のデジタル読書プラットフォーム及びデジタル出版企業が呼びかけに応じ協力を行っており、すでに多数のコンテンツの無料公開を始めていることが紹介されています。

数字阅读行业战“疫”倡议书(CADPA , 2020/1/30付け)
http://www.cadpa.org.cn/news/view?id=567

愛知大学中日大辞典編纂所、『中日大辞典』第3版をベースとして構築した「中国語語彙データベース」を公開:新語や旧版で削除した語彙も継続的に追加予定

2020年2月1日、愛知大学中日大辞典編纂所は、「中国語語彙データベース」の公開を発表しました。

同編纂所が刊行する『中日大辞典』が、1968年の初版刊行から50周年を迎えることを記念した事業の一環として公開されたものです。2010年に刊行された『中日大辞典』第3版をベースとしてキーワード検索、部首検索の機能を提供していますが、さらなる内容充実のため、必要に応じた所収語彙の改定、新語や旧版で削除した語彙も継続的に追加するとしています。

同データベースの「お知らせ」のページによれば、2020年2月1日時点の収録数は「見出語:150,211 語釈:199,430 例文:98,508」とあります。

愛知大学中日大辞典編纂所「中国語語彙データベース」を公開しました(愛知大学, 2020/2/1)
http://www.aichi-u.ac.jp/news/34963

中国語語彙データベース
http://hcs.aichi-u.ac.jp/php/search.php

CDNLAOニュースレター、最新号で「図書館及び情報サービスに関する調査研究」を特集:3か国の国立図書館における調査研究活動を紹介

2020年2月4日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第95号の公開を発表しました。

特集として「図書館及び情報サービスに関する調査研究」を取り上げており、中国、日本、シンガポールの国立図書館による調査研究活動を紹介する以下の記事を掲載しています。

中国:“Research Activities at the National Library of China: An Introduction”
日本:“NDL Research Report”
シンガポール:“Research in Information Service and Client Research Services at the National Library, Singapore”

米国国立医学図書館(NLM)、同館のオンラインサービスにより「新型コロナウイルス」関連情報の提供を実施:塩基配列データハブ、関連文献の書誌情報一覧、一般向け情報の提供やMeSH補足用語への追加等

2020年1月31日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館傘下の国立生物工学情報センター(NCBI)が提供する、注釈付きのDNA情報データのリポジトリGenBank®に収録された「新型コロナウイルス」の塩基配列データへ、迅速・簡便なアクセスが可能となるようにデータハブを提供していることを発表しました。

お知らせの中でGenBank®内の「新型コロナウイルス」に関するデータハブへのリンクが提供されています。NLMは、GenBank®ではこの感染拡大に関するデータの迅速な公開を続けており、新たな塩基配列データの提出も歓迎する、としています。

また、NLMは以下の同館オンラインサービスでも、「新型コロナウイルス」に関する情報を利用可能にしていることを合わせて発表しています。

静岡県立中央図書館、中国・浙江図書館からの研修員が同館蔵の江戸幕府旧蔵書「葵文庫」等から選んだ漢籍を展示する貴重書展示 「中世・近世の漢籍」を開催中

静岡県立中央図書館が、2020年2月1日から27日まで、貴重書展示 「中世・近世の漢籍」を開催中です。

静岡県と中国・浙江省の友好交流事業の一環として同館にて研修を行っている浙江図書館の孫暁清氏が同館蔵の江戸幕府旧蔵書「葵文庫」等から選定した漢籍を、同氏による解説を添えて展示するものです。

2020年2月の貴重書展示 「中世・近世の漢籍」(静岡県立中央図書館)
https://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/library/ref_tenji/tenji_202002.html

参考:
奈良県立図書情報館、中国陜西省図書館と友好協定を締結
Posted 2010年3月15日
https://current.ndl.go.jp/node/15927

Springer Nature社、新型コロナウイルスに関する情報サイトの開設・関連性の高い研究論文の無料提供等を実施

2020年1月30日、Springer Nature社は、中国・武漢市で発生し世界的に感染が拡大する呼吸器疾患の原因「新型コロナウイルス(2019-nCoV)」について、同社のウェブサイト上に情報サイトを開設し、最新の研究・エビデンス・データへのアクセスを可能にすることで対応の支援を実施することを発表しました。

情報サイト上では、Springer Nature社が発行するコロナウイルス研究に特に関連性が高い最新の研究論文や、コロナウイルスに関する解説記事等の一覧が提供されています。情報サイトは継続的に更新され、提供された全ての論文・解説記事等のコンテンツへは無料でアクセスすることが可能です。

Springer Nature社は、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する上で重要と思われる論文にアクセスできない場合には、カスタマーサービスチームへ問い合わせるように呼びかけています。また、同社のジャーナルへ新型コロナウイルスの感染拡大に関連する論文投稿を検討する著者に対して、プレプリントサービスを活用することにより、中間的なデータセットや最終的な研究データセットを公衆衛生コミュニティや研究コミュニティ、世界保健機関(WHO)等と可能な限り迅速に共有するよう強く推奨しています。

中国・国家文物局、ポータルサイトで公開している博物館オンライン展示を拡充

2020年1月28日付けの新華網の記事で、中国の国家文物局が、ポータルサイト「博物館網上展覧」(博物館オンライン展示)で公開しているオンライン展示を拡充したことが報じられています。

中国では、新型コロナウイルスの発生により市民が外出を控える動きが広がっており、また博物館・美術館の臨時休館も相次いでいることから、外出せずに楽しむことができるオンライン展示の拡充が図られました。

国家文物局部署安排“博物馆网上展览平台”扩增内容(新華網, 2020/1/28)
http://www.xinhuanet.com/politics/2020-01/28/c_1125509037.htm

Wiley社、コロナウイルスに関する研究論文を期間限定でオープンアクセスに:新型肺炎をめぐる救援活動支援のため

2020年1月24日、Wiley社は、同社が出版したコロナウイルスに関する研究論文を期間限定でオープンアクセスにすることを発表しました。中国で感染が拡大している、新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎をめぐる救援活動支援のために実施するものです。

1月24日時点では54本の関連論文が無料公開であり、今後新たな関連論文が発表されればそれらも無料公開の対象となること、無料公開期間は2020年4月までを予定しているが必要に応じて延長されることが述べられています。

新型肺炎の感染拡大防止のため中国国家図書館等が臨時休館

中国国家図書館は、2020年1月23日付けのお知らせで、新型コロナウイルスが原因とみられている肺炎の感染拡大を防止し、利用者及び利用者サービスに従事する職員の安全を保つため、同館及び中国国家典籍博物館を1月24日から臨時休館することを発表しました。今後の開館については状況を見て改めて通知するとしています。

24時間対応の資料返却サービスを含む来館利用者向けサービスのほか、実施予定であった各種イベントや展示も中止となっています。なお、「国家数字図書館」等のオンラインサービスは通常どおり利用できます。

上海図書館や広州図書館等も、1月24日から臨時休館とする旨のお知らせをウェブサイト上に掲載しています。また、中国国家博物館や北京の故宮博物院も1月25日からの臨時休館を発表しており、図書館以外の文化施設でも休館の動きが広がっています。

一方、新型肺炎の発生地とみられている武漢市でも、武漢市文化・観光局が1月22日付けでお知らせを発表しており、1月23日から2月8日まで市内の公共図書館、博物館等を臨時休館措置とすることが決定しています。

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