中国

Elsevier社、北京中医薬大学(中国)と共同開発した中医学に関する分類法の第1弾として鍼治療に関する分類を同社の医学生物学文献に関するデータベース“Embase”で提供開始

2020年3月4日、Elsevier社は同社の医学生物学文献に関するデータベース“Embase”で、中国の北京中医薬大学(Beijing University of Chinese Medicine)と共同開発している中医学(Traditional Chinese Medicine)に関する分類法の第1弾として、鍼治療に関する分類法の提供を開始したことを発表しました。

Elsevier社はプレスリリースの中で、中医学は世界全体で1,210億ドルの市場規模を持ち、中国政府の推定によれば世界人口の約3分の1が鍼灸治療を受けているなど、中医学の治療薬や治療法の人気により、世界規模で中医学の研究開発の実践が増加しているため、容易にアクセスの可能な中医学の臨床データが求められていることを指摘しています。開発された分類法では中医学用語に対応する概念について、英語とピンイン表記の中国語の両方が提供され、ユーザーは単一のプラットフォームから包括的な情報を得ることができます。今後、中医学分類法の開発をさらに進むことで、研究者の中医学で処方される特定の医薬品の成分に関する知識獲得や、中医学と西洋医学の医薬品間の潜在的に有害な影響を及ぼす相互作用の防止による安全性確保への貢献等が期待される、としています。

中国の文化・観光部、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館している公共図書館が再開館する際に踏まえるべき事項を定めたガイドラインを公表

2020年2月25日、中国の文化・観光部は、「公共図書館、文化館(站)恢復開放工作指南」を公表しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館している公共図書館や文化館が、再開館する際に踏まえるべき事項を定めたガイドラインです。

ガイドラインは以下の5章に分かれており、合計16の事項が列挙されています。

1.再開館に関する一般要求事項
2.職員の健康状態のモニタリング・管理の強化
3.館内における予防の着実な実施
4.利用者の入退館管理の強化
5.非常事態における適切な対応の実施

1では、感染リスクが高い地域では引き続き休館とする一方、それ以外の地域での再開館は当地の党委員会・政府の判断によること、再開館前に計画策定と準備を行うこと等を定めています。

2では、入館前の体温チェックの実施、不要な外出を避けるなど個人でも予防に努めるよう指導すること、時差通勤や離れて食事をとるなど密集を避けること、会議については、開催数・規模の縮小と時間の短縮を行うとともに、参加者はマスク着用の上で安全な距離を保つこと等を定めています。

2019年に中国で新設された省・市レベルの図書館(記事紹介)

中国・上海図書館の「中国図書館だより」において、2019年に中国で新設された省・市レベルの図書館を紹介する記事が2020年3月4日付けで掲載されています。「中国図書館だより」は、日本語で中国の図書館事情を紹介するコーナーです。

記事中では、新疆図書館(新疆ウイグル自治区)、蘇州第二図書館(江蘇省)、洛陽市図書館(河南省)など10館が紹介されています。

中国図書館だより(上海図書館)
http://www.library.sh.cn/Web/www/shtsg/Tyuugoku/index.html
※2020年3月4日付けの記事に「2019年、中国で新設された図書館(省級および市級図書館)」とあります。

2019年、中国で新設された図書館(省級および市級図書館)(上海図書館)
http://www.library.sh.cn/Web/www/shtsg/202034/n74533191.html

中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など

2020年2月24日付けの新京報網の記事で、山西博物院、広東省博物館、上海市歴史博物館など中国の複数の博物館が、「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料の提供を広く一般に呼び掛けていることが紹介されています。

そのうち、山西博物院による募集のお知らせを例にとると、まず同館には人類の前進のために今回の出来事を記録する責任があることを述べ、具体的な募集対象として、行政資料をはじめ、医療従事者の防護服、日記、家族とのやり取り、山西省地区から湖北省地区及び武漢市への支援に関する物品・資料、地域での防疫管理における業務ノートなど、多様な例を挙げています。

同様の取組は図書館でも行われており、例えば湖南省の湖南図書館では、「新型コロナウイルスとの闘い」に関連する図書、雑誌、新聞等の出版物や、ノートや手紙、写真等を募集しています。

全国多家博物馆公开征集抗“疫”见证物(新京報網, 2020/2/24)
http://www.bjnews.com.cn/culture/2020/02/24/694256.html

英・IOP Publishing、中国の事業所で全ての従業員のリモートワークを実施、また中国国外から中国への出張を停止:新型コロナウイルスの感染拡大防止のため

2020年2月27日、英・IOP Publishingは、「新型コロナウイルス感染症」が世界中、特に中国において、甚大な影響を及ぼしていることを背景に、従業員の感染リスクを最小限に抑えるため次のような対処を実施したことを発表しました。

・中国の事業所では、全ての従業員がリモートワークを実施する
・中国の事業所の従業員の出張を停止する
・中国国外の事業所の従業員の中国への出張を停止する

また、IOP Publishingは併せて、オンラインサービスは欧州と米国の事業所で運営されているためこの措置によってサービス提供には影響が及ばないこと、感染症が他地域へさらに拡大する事態に備えて堅牢なリモートワークシステムを準備していること、感染症の影響に見舞われた地域の研究者には論文修正の締め切りの猶予等の支援を行っていることなどを発表しています。

Coronavirus (COVID-19) FAQs(IOP Publishing,2020/2/27)
https://ioppublishing.org/news/coronavirus-covid-19-faqs/

国立国会図書館、中国書コレクション「上海新華書店旧蔵書」の書誌情報についてオープンデータセットの提供を開始

2020年2月28日、国立国会図書館は、「上海新華書店旧蔵書」の書誌情報についてオープンデータセットの提供を開始しました。

「上海新華書店旧蔵書」は、中国国営の新華書店の上海分店が保管していた中国書の見本約17万冊からなる当館アジア情報室所蔵のコレクションです。データセットには、約14万件の基本的な書誌項目が収録されています。

新着情報一覧(国立国会図書館)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2020年2月28日の新着情報に、「中国国営の新華書店の上海分店が保管していた中国書コレクション「上海新華書店旧蔵書」の書誌情報のオープンデータセットの提供を開始しました」とあります。

オープンデータセット(国立国会図書館)
https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/opendataset/index.html#collection

中国科学院(CAS)、「新型コロナウイルス感染症」に関する最新の研究成果をワンストップで発見するためのプラットフォームとしてDigital Science社のDimensionsを推奨

Digital Science社が2020年2月21日付のブログ記事において、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」に関する最新の研究成果を、出版社を問わずにワンストップで発見するためのプラットフォームとして、中国科学院(Chinese Academy of Sciences:CAS)が同社のディスカバリープラットフォームDimensionsを推奨していることを紹介しています。

E2228 - 研究データ同盟第14回総会<報告>

研究データ同盟(RDA;E2144ほか参照)第14回総会は,“Data Makes the Difference”(データが社会を変える)を全体テーマとして,2019年10月23日から25日にかけてフィンランドのヘルシンキで開催された。2019年10月時点で,RDAには137の国・地域から9,000人以上の個人会員が登録しており,本総会への参加者数は571人(うち日本からの参加者は15人)であった。参加者の属性は,主にデータ共有に関する研究者,データ管理者,図書館員,行政関係者等である。

中国の「デジタル読書」関連企業らが新型肺炎への取組で協力:一部コンテンツや感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開を実施

中国オーディオビジュアル・デジタル出版協会(CADPA)が、2020年1月30日付けで、電子書籍サービスなど「デジタル読書」(数字閲読)関連の事業を行う会員企業に対し、協力して新型肺炎の感染拡大への対抗策に取り組むことを呼び掛けています。

具体的な対抗策として、室内で過ごす時間の充実のため、一部のデジタルコンテンツを2020年2月末までの期間限定で無料公開することや、感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開による知識普及を挙げています。

CADPAによる2020年2月6日付けの発表では、55のデジタル読書プラットフォーム及びデジタル出版企業が呼びかけに応じ協力を行っており、すでに多数のコンテンツの無料公開を始めていることが紹介されています。

数字阅读行业战“疫”倡议书(CADPA , 2020/1/30付け)
http://www.cadpa.org.cn/news/view?id=567

愛知大学中日大辞典編纂所、『中日大辞典』第3版をベースとして構築した「中国語語彙データベース」を公開:新語や旧版で削除した語彙も継続的に追加予定

2020年2月1日、愛知大学中日大辞典編纂所は、「中国語語彙データベース」の公開を発表しました。

同編纂所が刊行する『中日大辞典』が、1968年の初版刊行から50周年を迎えることを記念した事業の一環として公開されたものです。2010年に刊行された『中日大辞典』第3版をベースとしてキーワード検索、部首検索の機能を提供していますが、さらなる内容充実のため、必要に応じた所収語彙の改定、新語や旧版で削除した語彙も継続的に追加するとしています。

同データベースの「お知らせ」のページによれば、2020年2月1日時点の収録数は「見出語:150,211 語釈:199,430 例文:98,508」とあります。

愛知大学中日大辞典編纂所「中国語語彙データベース」を公開しました(愛知大学, 2020/2/1)
http://www.aichi-u.ac.jp/news/34963

中国語語彙データベース
http://hcs.aichi-u.ac.jp/php/search.php

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