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米国国立公文書館(NARA)、市民アーキビストによりタグ付け・テキスト化等が行われた記録が200万ページを超えたと発表:コロナ禍で在宅勤務中の職員も参加

2021年7月14日、米国国立公文書館(NARA)が、市民アーキビスト(citizen archivist)や在宅勤務の職員により、同館のオンライン目録掲載の記録類にタグ付け・テキスト化・コメント付与などが行われたものが200万ページを超えたと発表しています。

2020年8月時点で100万ページであったものが、2021年6月に200万ページに到達しており、その要因として、コロナ禍によりタグ付け等を行う市民アーキビストが大幅に増加したことや、コロナ禍でテレワークをすることになった職員が同作業に従事するようになったことがあげられています、

Citizen Archivist Contributions Push Catalog Enhancements Past 2 Million(NARA,2021/7/14)
https://www.archives.gov/news/articles/citizen-archivist-2-million

英国国立公文書館(TNA)、首相府・内閣府の1997年の文書を追加公開

2021年7月20日、英国国立公文書館(TNA)は、同国の首相府及び内閣府の1997年の文書を追加公開したと発表しています。

ブレア政権初期の頃のもので、フランス・米国・日本・ロシアといった国々との交渉にかかるファイルも含まれると説明されています。

1997年のメージャー政権末期のものはすでに公開されています。

More Prime Minister’s files from 1997 released(TNA,2021/7/20)
https://livelb.nationalarchives.gov.uk/about/news/more-prime-ministers-files-from-1997-released/

英・デジタル保存連合(DPC)、“Safeguarding the Nation’s Digital Memory”プロジェクトの評価報告書を公開

2021年7月14日、英・デジタル保存連合(DPC)は、“Safeguarding the Nation’s Digital Memory”プロジェクトの評価報告書の公開を発表しました。デジタル保存のリスク管理のための共同アプローチを確立し、統計的なリスク管理手法をデジタル遺産の領域に導入することを目的として実施されたプロジェクトです。

同プロジェクトは、英国の国営宝くじ文化遺産基金(The National Lottery Heritage Fund)からの助成を受けて、DPCと英国国立公文書館(TNA)、英・ウォーリック大学など英国のアーカイブズ・コミュニティとの協力により行われました。実施期間は2020年1月から12月までの1年間でした。

評価報告書では、得られた主な知見、長所、短所、成果を要約しており、プロジェクトは所期の成果を満たし、いくつかの点ではそれ以上の成果を実現できたと結論付けています。また、プロジェクトの成果をさらに発展させるための提言も含まれています。

東日本大震災・東京電力福島第一原発事故により変化した町の現状を伝え、後世に語り継ぐことを目的とした「とみおかアーカイブ・ミュージアム」(福島県)が開館

2021年7月11日、とみおかアーカイブ・ミュージアム(福島県)が開館しました。

東日本大震災・東京電力福島第一原発事故により変化した町の現状を伝え、後世に語り継ぐことを目的に富岡町(福島県)が運営する施設で、展示資料は約200点、当初の所蔵資料は約5万点です。

継続的な資料整理と情報収集も行って、企画展や講座、各種イベントも定期的に開催するとしています。保全している資料は地域資料(歴史や民俗資料など地域に関する情報が得られるもの)と震災遺産(震災により生じたり意味が変わったりしたもの)で、両者の保全・収集について住民に対して協力を呼びかけています。

@TheHistoricalArchiveMuseumOfTomioka(Facebook,2021/7/11)
https://www.facebook.com/TheHistoricalArchiveMuseumOfTomioka/posts/130188755906236

角川武蔵野ミュージアム、マンガ・ラノベ図書館をリニューアル:蔵書を約1万点増、情報発信拠点やイベントスペースとして近隣地域や教育機関・公共施設等とも連携予定

2021年7月8日、株式会社KADOKAWAは、公益財団法人角川文化振興財団が、マンガ・ラノベ図書館のリニューアルセレモニーを行ったことを発表しました。セレモニーについてのお知らせページにリニューアルの概要が説明されています。

リニューアルにあたり、棚の増設や館内装飾を行い、またKADOKAWA以外の出版社の協力を得た結果、蔵書が2020年8月開館時の約2万5,000冊から大幅に増加し、約3万5,000冊となっています。また、エンタメフィクションのアーカイブとして、過去の作品から今後刊行される作品まで収集活動を行うと説明されています。

プロジェクターの設置などによって、単に本が読める施設ではなく、情報発信拠点やイベントスペースとして近隣地域や教育機関・公共施設などとも連携していく予定と案内されおり、その他、庭園を開放し、天気の良い日には庭に出て本を読むことも可能で、ラノベに特化した販売コーナーオープンしています。

大阪府立中之島図書館、「おおさかポータル」の機能を更新:「事項マップ」が追加され、 一部の事項情報に画像が、一部の文献情報に書影が表示されるように

大阪府立中之島図書館が、2021年6月29日、過去から現在までの大阪に関するあらゆる分野の情報源を案内している「おおさかポータル」の機能を更新したと発表しました。

トップページに表示されている地図をより大きく閲覧できる「事項マップ」が追加され、
一部の事項情報に画像が、一部の文献情報に書影が表示されるようになっています。

おおさかポータル
http://www.library.pref.osaka.jp/site/osakaportal/index.html
※2021年6月29日付のお知らせで今回の更新について案内されています。

イタリア・ボローニャ大学図書館、故ウンベルト・エーコ氏の書斎での排架通りに旧蔵書を排架するスペースを館内に設置へ:バーチャルなデジタルライブラリーも計画

2021年6月17日付けのイタリア・ボローニャ大学の機関紙(オンライン)UniboMagazineが、同大学の元教授で作家・哲学者・記号学者の故ウンベルト・エーコ氏の書斎(Library)の雰囲気を再現したスペースを同大学の図書館に設置するプロジェクトが発表されたと報じています。

同館の「20世紀翼棟(20th-century wing)」内に、張り出し通路(walkaway)で2層に分けられた白い書架を設置し、同氏のミラノの自宅の白い高書架での排架場所を参照して図書を排架するとしており、閲覧室を設け、専門職員も配置されます。加えて、情報可視化システムにより新たな分析手法の構築を促すデジタルライブラリー“ECO'S DIGITAL MODERN LIBRARY”も計画されており、物理的な構成(書架)と意味的な構成(図書の排架場所から想起される概念のネットワーク)双方で3Dビューアーのアプリを通じてアクセスできるとしており、ウンベルト・エーコの思想を物理的にもデジタル的にも探究できると説明されています。

島根大学附属図書館、デジタルアーカイブに学外機関所蔵資料を認証コンテンツとして追加

2021年6月21日、島根大学附属図書館が、デジタルアーカイブに学外機関所蔵資料を認証コンテンツとして追加したと発表しています。認証コンテンツとして公開した初めての学外機関所蔵資料と説明されています。

認証コンテンツは、一般への公開になじまない資料を、調査・研究等の目的により、ID・パスワードによる認証を経て利用できるようにしたものです。今回追加されたのは、九州大学附属図書館所蔵の「相見文庫」に含まれる「相見香雨自筆調査録」全240冊です。相見香雨は松江市出身の美術史家で、同調査録には、日本美術に関するさまざまな調査記録が綴られています。

利用には閲覧申請書の提出が必要で、許可書発行後に附属図書館(本館)内の専用端末で閲覧できます。

デジタルアーカイブに認証コンテンツ(学外機関所蔵分)を追加しました(島根大学附属図書館,2021/6/21)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2021061800017/

俳優・故加藤剛氏の出身地区の町内会が、御前崎市立図書館(静岡県)において、同氏の遺族から譲り受けたゆかりの品の展示会を開催中

静岡県の御前崎市立図書館2階の展示室にて、2021年7月15日まで、市内の新神子区の町内会主催による、同市出身の俳優・故加藤剛氏ゆかりの品の展示会が開催されています。

地元紙の報道によると、同氏の出身地区の住民が遺品の寄贈を希望して、遺族から譲り受けたものとのことで、メモが書き込まれた台本やアルバム、自筆の書等が展示されています。

『加藤剛さんゆかりの品展示会』を開催しています(御前崎市立図書館,2021/6/12)
https://library.maotv.ne.jp/info?1&pid=233

台本、アルバム… 加藤剛さんゆかりの品々 故郷・御前崎で公開(静岡新聞,2021/6/12)
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/914387.html

米・ノースカロライナ大学チャペルヒル校図書館、コミュニティのアーカイブ構築を支援するツールキットを公開

米・ノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校図書館は、2021年6月8日付けの記事で、ツールキット“Charting New Courses in Community-Driven Archives”を、無料のウェブページとして新たに公開したことを紹介しています。

“Charting New Courses in Community-Driven Archives”は、自らの歴史を保存しようと取り組んでいるコミュニティや、そのような取組を支援する図書館・アーカイブに向けたツールキットであり、コミュニティのアーカイブ構築を支援するものと位置付けられています。

同校ウィルソン図書館の「南部歴史コレクション」(Southern Historical Collection)では、アンドリュー W.メロン財団から87万7,000ドルの助成を、“Kenan Charitable Trust”から5万ドルの寄付を得て、コミュニティのアーカイブ構築に関する4年間のプロジェクトに取り組んできました。今回公開されたツールキットには、同プロジェクトで作成されたガイドや説明動画等のリソースが「アーカイブの概念」「アーカイブのスキル」「ストーリーテリング」「アーカイブの維持」といったテーマ別にまとめられています。

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