録音資料

韓国国立中央図書館(NLK)、資料の保存と共有に関し、複合文化施設「芸術の殿堂」と業務協約を締結

2020年5月27日、韓国国立中央図書館(NLK)、資料の保存と共有に関し、複合文化施設である「芸術の殿堂」と業務協約を締結したと発表しています。

協約の内容として、資料の収集・保存のための寄贈・寄託、資料の保存・活用のためのデジタル化及び共同活用に関する協力、資料の整理及びサービスの標準化のための技術情報に関する交流、資料の共有及びサービス活性化のための広報などの連携事業での協力、があげられています。

NLKでは、芸術の殿堂が所蔵している展示図録、ポスター、公演ガイド、録音資料といった5万8,000点の原資料のうち、破損の恐れが高いものや活用性の高い資料を優先的にデジタル化の支援を行う予定です。デジタル化資料は図書館のウェブサイトを通じて公開するともに、芸術の殿堂にも提供されます。また両機関では、芸術資料の管理のための技術や文化芸術コンテンツの開発に関してもお互いの経験を共有し協力する計画です。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新型コロナウイルス流行以前のニューヨークの街の音を収録したアルバム“Missing Sounds of New York”の提供を開始

2020年5月1日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、新型コロナウイルス流行以前のニューヨークの街の音を収録したアルバムである“Missing Sounds of New York”を製作したことを発表しました。

NYPLは“Missing Sounds of New York”について、新型コロナウイルスの流行により過去に前例のない社会的分離を余儀なくされる時代に、全てのニューヨーク市民をつなぎコミュニティの発展に資する没入型体験を提供するアルバムである、としています。このアルバムには、タクシーのクラクション・通り過ぎる自転車便・会話の断片・鳩の鳴き声・NYPL分館の喧騒といったニューヨーク市民の日常になじみ深い音が収録されています。

アルバム内の各トラックは物語が展開される構成となるように音の組み合わせが工夫されています。例えば、図書館のトラックでは、分館に入館した市民が、図書館のツアーグループへ駆け込み参加し、お薦めの図書を探す親切な職員と会話した後に、幼児向けの読み聞かせが行われているそばを通り抜けて席につき静かに作業を開始する様子を追いかけた構成となっています。

米国議会図書館(LC)、同館提供の音楽素材を利用してヒップホップミュージックの作成が可能になるWebアプリケーション“Citizen DJ”を発表

2020年4月24日、米国議会図書館(LC)は、同館提供の音楽素材を利用してヒップホップミュージックの作成が可能になるWebアプリケーション“Citizen DJ”を発表しました。

Citizen DJは、LCのイノベーター・イン・レジデンスであるBrian Foo氏とLC Labsが共同開発したオープンソースのWebアプリケーションです。LCが無料で提供する音楽・動画コレクションの素材をサンプリングして、独自のビートやサウンド・ミックスを作成することができます。Citizen DJで利用可能な音楽素材のコレクションはLCのスタッフがこのプロジェクト用にキュレートしたもので、利用目的にかかわらず特別な許可を得なくても自由に利用することができます。100年以上前のものから最近10年前後に発表されたものを含め、演奏・演劇・インタビュー・スピーチ・オーラルヒストリー・アンビエントサウンドなどを音楽素材として利用できます。

Citizen DJは2020年夏に正式公開が予定されており、現在ベータ版が公開されています。

米国議会図書館(LC)、将来にわたり保存すべき録音資料の2019年度分として25作品を追加

2019年3月25日、米国議会図書館(LC)が、将来にわたって保存すべき米国の録音資料を登録している“National Recording Registry”に、2019年度分として新たに加える作品25点を発表しました。

大リーグ・ナショナルリーグ優勝決定プレイオフ(ニューヨーク・ジャイアンツ対ブルックリン・ドジャース)最終戦の放送(1951年)、ケネディ大統領暗殺時のボストン交響楽団のラジオ放送局WGBHでの放送(1963年)、ヴィレッジ・ピープル「YMCA」(1978年)、ティナ・ターナー「プライヴェート・ダンサー」(1984年)、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」(1992年)等が選ばれています。

LCでは、録音資料保存法(National Recording Preservation Act)のもと、全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)の助言を受け、文化的、歴史的、あるいは芸術的に重要で、発表から少なくとも10年以上が経過している録音資料25作品を毎年選んでおり、今回の登録により、登録資料が550点となりました。

韓国国立中央図書館(NLK)、文化芸術資料のデジタル化支援事業の2020年の対象機関を決定

2020年3月12日、韓国国立中央図書館(NLK)は、文化芸術資料のデジタル化支援事業の2020年の対象機関として6地域の31機関を選定したと発表しています。

国立中央劇場(公演芸術博物館)・国立劇団・国立オペラ団・光州ビエンナーレといった国立機関・関連団体や、芸術の殿堂・韓国文化芸術委員会・芸術経営支援センターといった公共機関、韓国音楽協会・韓国写真作家協会・韓国私立美術館協会といった文化芸術関連協会・会員機関などが選ばれています。

これにより、対象となる約16万9千件の図書・非図書資料のうち、破損の恐れが高い、もしくは、活用度が高い資料を優先にデジタル化が進められ、2020年には最大10万件がデジタル化される予定です。デジタル化されたデータはNLKのウェブサイトを通じて公開されるほか、所蔵機関にも提供されます。

American Archive of Public Broadcasting、1981年から2004年までに放映されたラジオプログラム“In Black America”の745エピソードをオンライン公開

米国議会図書館(LC)とボストンの公共放送局であるWGBHが共同で運営する、米国の公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting(AAPB)”が、2020年1月2日付けのブログ記事において、1981年から2004年までに放送された米国のラジオプログラム“In Black America”の745エピソードをオンライン公開したことを発表しました。

“In Black America”はテキサス大学オースティン校の運営するラジオ放送局“KUT”が制作するラジオプログラムです。1970年の開始から毎週放送され、黒人社会において影響力のある人物への数百以上のインタビューが行い、アフリカ系アメリカ人の教育・ライフスタイル・経済・社会問題・家族・文化・文学・政治などの話題を扱っています。

オンライン公開された1981年から2004年までの745エピソードは、2019年に米・図書館情報資源振興財団(CLIR)の助成によりデジタル保存されたものです。黒人コメディアンで公民権活動家のディック・グレゴリー、1981年から2000年までアフリカ系アメリカ人女性向け雑誌“Essence”の編集長を務めたスーザン・L・テイラー等へのインタビューが含まれていることが紹介されています。

埼玉県立熊谷図書館、歴音&CD鑑賞会「歴音で聞く名人落語」を実施

2020年1月31日、埼玉県立熊谷図書館が、歴音&CD鑑賞会「歴音で聞く名人落語」を実施します。

大正・昭和に活躍した名人達の落語を、国立国会図書館(NDL)の歴史的音源と同館所蔵のCDを組み合わせて鑑賞するイベントです。

鑑賞プログラムは以下の通りです。

・「寿限無」(国立国会図書館歴史的音源より),口演:立花家花橘(2代目), 時間:約13分
・「うどんや」(国立国会図書館歴史的音源より),口演:柳家小さん(3代目), 時間:約9分
・「時そば」(同館所蔵CDより),口演:春風亭柳橋(6代目), 時間:約19分
・「居酒屋」(国立国会図書館歴史的音源より),口演:三遊亭金馬(3代目), 時間:約13分
・「芝浜」(同館所蔵CDより),口演:古今亭志ん生(5代目) ,時間:約25分

定員は50人です(先着順)。

英国図書館(BL)、国内10機関との連携事業“Unlocking Our Sound Heritage”でデジタル化保存した再生できなくなる恐れがある音声記録が1万点を達成したと発表

2019年12月10日、英国図書館(BL)は、記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなる恐れがある音声記録の保存を目的に国内10機関と連携して取り組んでいる事業“Unlocking Our Sound Heritage(UOSH)”でデジタル化保存した音声記録が今週1万点になったことを発表しています。

多くの参加機関は今年から事業を本格的に始めており、宝くじ基金(National Lottery grant)の助成を得て、今後5年間で、同事業の対象となる50万点の音声記録のうち、5万点の保存を実施する予定です。

BLの“同日付のSound and vision blog”では、同事業に参加している、ウェールズ国立図書館、北アイルランド国立美術館、スコットランド国立図書館、レスター大学、サセックス大学のKeep、Bristol Culture、アーカイブズ+、ロンドン市公文書館、ノーフォーク・レコードオフィス、タインアンドウィア文書館・博物館での取組内容が紹介されています。

国立国会図書館、歴史的音源約1,000点を新たにインターネット公開

2019年11月27日、国立国会図書館は、歴史的音源(れきおん)で提供する音源のうち、著作権・著作隣接権の保護期間満了を確認した約1,000点を、新たにインターネット公開しました。

今回の公開により、インターネット上で公開する歴史的音源は約4,900点となりました。歴史的音源の全音源約5万点は、国内外の約300館の歴史的音源配信提供参加館で聴くことができます。

2019年11月27日 歴史的音源約1,000点を新たにインターネットで公開しました(国立国会図書館, 2019/11/27)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/191127_01.html

歴史的音源配信提供参加館一覧 (2019年11月20日現在)(国立国会図書館デジタルコレクション)
http://dl.ndl.go.jp/ja/rekion_librarylist.html

Internet Archive(IA)はどのようにLPレコードをデジタル化しているのか(記事紹介)

Internet Archive(IA)の2019年10月23日付けブログ記事で、IAが進めているLPのデジタル化作業が紹介されています。著者は米・ニューヨークを拠点とするフリーランスのライター・Faye Lessler氏です。

IAでは、米・ボストン公共図書館との協力により、同館が所蔵する10万を超える音源のデジタル化を2019年に開始しました。音源は、蝋管、SPレコード、LPレコードなど様々な媒体に記録されています。

LPレコードのデジタル化作業では、最初にカバーアート、ディスク本体、付属資料の高精細画像の撮影と、レコードラベル、記録年、トラックリスト等のメタデータが作成されます。メタデータは様々な外部データベースとの照合によるクロスチェックが行われます。

続いて、IAが提携しているInnodata Knowledge Services社によって、フィリピン・セブ島にある同社の施設で音源のデジタル化作業が実施されます。12のターンテーブルで一枚ずつ、等倍速での再生によりデジタル化しており、作業量としては1時間あたり10枚程度となっています。

ページ