中国

中国科学院が公開した「危険な国際学術誌のリスト」とその影響(記事紹介)

2021年4月14日付で、学術情報流通に関連した多様な話題を提供する学術出版協会(Society for Scholarly Publishing:SSP)運営のブログ“Guest Post – An Early Look at the Impact of the Chinese Academy of Sciences Journals Warning List”と題された記事が掲載されています。執筆者はScholarly Intelligence社の創業者兼チーフアナリストであるChristos Petrou氏であり、中国科学院が公開した危険な国際学術誌のリスト(試行版)とリストが中国の研究者の学術出版に及ぼした影響について述べられています。

国立国会図書館、『外国の立法』2021年4月号に、中国におけるアーカイブ法(档案法)の改正に関する記事を掲載

国立国会図書館(NDL)は、『外国の立法』No.287-1(2021年4月:月刊版)に、中国におけるアーカイブ法(档案法)の改正に関する記事を掲載しました。

外国の立法 2021年刊行分 No.286-1~(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2021/index.html

立法情報 【中国】アーカイブ法の改正  [PDF:1,125KB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11659068_po_02870112.pdf?contentNo=1

中国・杭州市の江干区図書館、女性利用者にフォーカスした分館を開館

中国・浙江日報傘下のニュースサイト「天目新聞」は、2021年3月9日付け記事において、中国・杭州市の江干区図書館が、国際女性デーである3月8日に女性利用者にフォーカスした分館を開館したことを報じています。

蔵書1万冊、セルフ貸出機1台を備えており、女性の自己啓発、家庭内の問題への対応、日常生活といったテーマに沿った書籍を揃えています。将来的には、各種女性団体との協力により、専門家のアドバイスを受けたり、経験や事例を共有したりすることができるサービスの構築も行うとしています。

杭州首家女性主题图书馆开馆,打造现代都市女性的会客空间(天目新聞, 2021/3/9)
https://tm.zjol.com.cn/interface/getNews?id=300135&doc_type=9

中国国家図書館・中国科学技術館・中国図書館学会が戦略協定を締結:科学知識の普及のため協力

中国・新華網は、2021年3月11日付けの記事で、同日に中国国家図書館(NLC)・中国科学技術館・中国図書館学会が戦略協定を締結したことを報じています。協定に基づき、協力して科学知識の普及と科学に関する素養の向上に取り組むとしています。

NLCは、科学技術に関する総合博物館である中国科学技術館と、展示や講座、児童・生徒向けイベントの開催、電子図書館事業等での協力や、AR・VRや人工知能等に関する技術的検討、科学知識の普及に関する資源のサービスプラットフォーム構築等に取組みます。

また、中国科学技術館と中国図書館学会は、「十四五」(第14次5か年計画、2021年から2025年までが対象)期間中、全国の県レベルの公共図書館200館以上において、中国科学技術館の出張展示プログラムを協力して実施します。

国家图书馆与中国科技馆等携手推动全民科学文化素质提升(新華網, 2021/3/11)
http://www.xinhuanet.com/politics/2021-03/11/c_1127200517.htm

中国・浙江省博物館、女性を描いた古代中国絵画のオンライン展示を公開:中国の博物館32館の協力による国際女性デー記念企画

2021年3月8日、中国・浙江省博物館は、オンライン展示「麗人行―中国古代女性図像雲閲覧」の公開を発表しました。

女性を描いた古代中国絵画や、古代中国の女性画家が描いた絵画のオンライン展示であり、3月8日の国際女性デーの記念企画です。中国の博物館32館の協力により、各館が所蔵する計1,000点余りの絵画が収録されている、とあります。

テーマ別展示のほか、関連する学術研究資料1,000点余りの目録、関連する博物館グッズ(文創産品)220点余りの写真・価格等を掲載したリスト、女性をテーマとした国内外の展示100点余りのリンク集も収録されています。

[展览开幕] “丽人行——中国古代女性图像云展览”云上启幕(浙江省博物館, 2021/3/8)
http://www.zhejiangmuseum.com/News/Snews/OpenExhibition/587179a4add86e91f05f636c22354ed6

中国の大学における研究データ管理(RDM)の現状および大学図書館の関与に係る調査(文献紹介)

2021年3月にオンラインで刊行された“Journal of the Association for Information Science and Technologys”72巻4号(April 2021)に、中国・北京大学医学図書館のYingshen Huang氏および英・シェフィールド大学Information SchoolのAndrew M. Cox氏とLaura Sbaffi氏による論文“Research data management policy and practice in Chinese university libraries”が掲載されています。

2018年4月に中国国務院が、同国の行政機関・研究機関・研究データセンターにおける研究データ管理(RDM)の責任や、各機関におけるポリシー策定・研究データサービス(RDS)の実施を明記したポリシー「科学数据管理办法」を発出したことを受け、北米・欧州・オーストラレーシア(オーストラリア・ニュージランド等)では、大学図書館がRDM支援において重要な役割を果たしていることから、中国の大学におけるRDMの現状、特に、大学図書館がこの政策の前進にどの程度関与しているかを調査した文献です。

化学分野のプレプリントサーバーChemRxiv、2021年第2四半期以降ホスティング先を英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)の“Cambridge Open Engage”へ移行

2021年2月25日、英国のケンブリッジ大学出版局(CUP)は、化学分野のプレプリントサーバーChemRxivのホスティング先が、2021年第2四半期から同出版局のオープンリサーチのためのプラットフォーム“Cambridge Open Engage”になることを発表しました。

ChemRxivは2017年に米国化学会(ACS)が中心となって運用を開始したプレプリントサーバーです。運用開始以来、6,300点以上のプレプリントが投稿され、1,600万回以上の閲覧・ダウンロードが行われています。2021年現在、ACSの他、中国化学会(CCS)・日本化学会(CSJ)・ドイツ化学会(GDCh)・英国王立化学会(RSC)が運営に参加しています。

プラットフォーム移行後のChemRxivでは、ACS・CCS・CSJ・GDCh・RSCの刊行する提携雑誌へ直接プレプリントを投稿できる機能が利用可能な他、コンテンツのアップロード状況の確認・改訂版プレプリントの簡易な投稿・ユーザーのコメントへの返信等の機能を備えた著者用ダッシュボードなどの“Cambridge Open Engage”が提供するサービスを利用可能になります。

『中國工業經濟』誌を事例とした研究データ公開の義務化が学術雑誌へ及ぼす影響に関する実証研究(文献紹介)

2021年2月14日付で、Springer Nature社が刊行する科学計量学分野の査読誌“Scientometrics”に、中国の山东大学国际创新转化学院の张立伟(Liwei Zhang)副教授と中国人民大学公共管理学院の马亮(Liang Ma)教授による共著論文“Does open data boost journal impact: evidence from Chinese economics”のオンライン速報版が掲載されています。

同論文は多くの学術雑誌で研究データの公開が進んでいることを背景に、研究データの公開が学術雑誌に及ぼす影響を実証的に検討した結果を報告する内容です。著者らは、中国社会科学院(CASS)の刊行する『中國工業經濟(China Industrial Economics:CIE)』誌を検討の対象としました。CIE誌は2016年末に中国の社会科学系の学術雑誌として初めて、論文の著者に研究データの公開を義務付けており、論文の執筆時点でもこの分野でオープンデータを義務化する唯一の雑誌であることを紹介しています。

CDNLAOニュースレター、最新号で「COVID-19パンデミック下の図書館サービス」を特集:5か国の国立図書館におけるサービスを紹介

2021年2月25日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第97号を公開しました。

特集として「COVID-19パンデミック下の図書館サービス」を取り上げており、中国、インドネシア、日本、パプアニューギニア、シンガポールの国立図書館によるサービスを紹介する以下の記事を掲載しています。

北里大学東洋医学総合研究所、「漢方テキスト複合検索データベース」を公開

2021年2月9日、北里大学東洋医学総合研究所(東京都港区)は、同研究所の医史学研究部が「漢方テキスト複合検索データベース」を公開したことを発表しました。

「漢方テキスト複合検索データベース」は、同研究所の星野卓之研究員を研究代表者とする科学研究費助成事業(基盤研究(C))「写本群電子テキストを用いた日本漢方独自化についての研究」の研究成果です。同研究では、江戸期以前の本草書・中国医書の写本について、年代・医派に分けた内容分析・引用解析・テキスト化などが行われ、研究対象としたテキストを複数語で検索可能な同データベースが構築されました。

新着情報(北里大学東洋医学総合研究所)
https://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/new/index.html
※2021年2月9日欄に「医史学研究部「漢方テキスト複合検索データベース」を公開しました。」とあります。

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