学術情報基盤

国立情報学研究所と日本マイクロソフト、大学・研究機関でのクラウド導入を支援する「学認クラウド」において協力

2016年5月25日、国立情報学研究所(NII)は、日本マイクロソフト株式会社と大学・研究機関のクラウド導入を支援する「学認クラウド」において協力することを合意しました。

今回の合意により日本マイクロソフト社は、「学認クラウド」の実証実験に参加している機関や加入機関に「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure 導入支援サービス」を提供し、また、2016年第3四半期から、「学術情報ネットワーク」(Science Information NETwork: SINET)にMicrosoft Azureが接続される予定です。

今回の合意は、NIIがクラウド事業者の協力を得て、大学・研究機関がクラウドを利活用するための情報や知識、ノウハウを蓄積し、支援するための活動の一環であり、「学認クラウド」は現在実証実験期間中で、NIIは2016年度中に本格的に提供を始める予定となっています。

大学・研究機関のクラウド導入を支援する「学認クラウド」に日本マイクロソフトが協力(NII, 2016/5/25)
http://www.nii.ac.jp/news/2016/0525-1/
http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20160525-1.pdf
※2つ目のリンクはプレスリリースの資料です。

文部科学省、2015年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を発表

2016年3月30日、文部科学省は「平成27年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。

調査結果のポイントとして、以下が示されています。

<大学図書館編>

  • 図書館資料費の総額は、約730億円であり、前年度より約24億円増。そのうち、電子ジャーナル経費は、約276億円であり、円安の影響等もあり前年度より約30億円増
  • オープンアクセスの観点から教育研究成果を無償公開する「機関リポジトリ」を持つ大学は、440校(全大学の56.5%)となり、初めて過半数を超えた
  • 学生の主体的な学びを促すアクティブ・ラーニング・スペースは、411校(全大学の52.8%)が設置し、これも初めて過半数を超えた

<コンピュータ及びネットワーク編>

  • セキュリティポリシーの策定状況は、国立大学では全校で策定されているが、公立大学では84.9%、私立大学では64.9%
  • 情報システムのクラウド化は、594校(76.3%)が推進。101校(13.0%)が運用を検討中

近畿病院図書室協議会、会員の成果物を登録する共同リポジトリ「KINTORE」を公開

2016年1月28日、近畿病院図書室協議会は、近畿病院図書室協議会共同リポジトリ「KINTORE」を公開しました。

「KINTORE」は、同協議会に加盟している病院・大学・研究施設に所属する構成員の成果物を収集・登録し、保存・公開するもので、1月28日現在、同協議会の会誌である『病院図書館』をはじめ、会員ごとに資料が公開されています。

リポジトリの運用は、加盟機関の各図書館担当者によって行われていて、同協議会のウェブサイトには実務者向けページも設けられています。

なお、「KINTORE」は、「Kinki Byoin Toshoshitsu Kyogikai Repository」からとられた愛称とのことで、2015年8月からβ版が運用されていました。

「KINTORE」
http://kintore.hosplib.info/

近畿病院図書室協議会共同リポジトリ(KINTORE)事業
http://www.hosplib.info/kintore/
http://www.hosplib.info/kintore/pdf/kintoresishin201505.pdf
※2つ目のリンクは運用指針の資料です。

会員一覧(近畿病院図書室協議会)
http://www.hosplib.info/member/meibo.html

アルメニア、電子学位論文のリポジトリ“The Armenian ETD-OA”を公開

EIFL(図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織)が資金援助し、Electronic Library Consortium of Armenia (ELCA)とともに開発した、アルメニアの電子学位論文のリポジトリ“Open Access Repository of the Armenian Electronic Theses and Dissertations”(The Armenian ETD-OA) が公開されたとのことです。

アルメニアでは8万8,000点もの科学論文がOA化されている一方、これまで、博士論文についてはオンラインで見ることができなかったとのことです。

The Armenian ETD-OAはアルメニア国立図書館によって運営され、600以上の電子学位論文を含み、博士論文の書誌情報、フルテキスト、抄録から構成されているとのことです。

収録されている博士論文は、OAI-PMHのプロトコルを用いて、Googleによってメタデータがハーベストされインデックス化されているとのことです。

New Armenian OA ETD repository(EIFL,2016/1/21)
http://www.eifl.net/news/new-armenian-oa-etd-repository

E1738 - 第2回SPARC Japanセミナー2015<報告>

 2015年10月23日,国立情報学研究所(NII)において第2回SPARC Japanセミナー2015「科学的研究プロセスと研究環境の新たなパラダイムに向けて‐e-サイエンス,研究データ共有,そして研究データ基盤‐」が開催された。以下,概要を報告する。

慶應義塾大学、同学の専任教員の研究業績をElsevier社の研究者情報システム“Pure”を用いて公開

2015年11月10日、慶應義塾大学は、同学の専任教員の研究業績をElsevier社の研究者情報システム“Pure”のポータルサイトで公開しました。「慶應義塾研究者情報データベース」(K-RIS)を補完するものとのことです。

なお、“Pure”の新ポータルサイトによる研究業績の公開は世界で初となるとのことです。

Keio University
https://keio.pure.elsevier.com

研究者情報システム「Pure」慶應義塾大学版の公開(慶應義塾大学, 2015/11/12)
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2015/osa3qr000001830v.html

学術研究懇談会(RU11)、「自由な発想に基づく独創性豊かで多様な研究を継続的に支援することの重要性について(提言)」を発表

2015年11月6日、学術研究懇談会(RU11)は、日本人研究者の2015年ノーベル医学生理学賞・物理学賞受賞を受けて、日本の科学研究の未来のために提言「自由な発想に基づく独創性豊かで多様な研究を継続的に支援することの重要性について」を取りまとめました。

提言は、以下の3点にまとめられています。

(1)基盤的研究費(国立大学運営費交付金ならびに私学助成の確保)
(2)科学研究費補助金の充実II 研究人材を取り巻く環境の整備
(3)競争的研究費における間接経費の適切な措置

提言:自由な発想に基づく独創性豊かで多様な研究を継続的に支援することの重要性について(学術研究懇談会, 2015/11/06)
http://www.ru11.jp/blog/2015/11/06/%E6%8F%90%E8%A8%80%EF%BC%9A/

参考:
学術研究懇談会(RU11)、「グローバル化時代における我が国の責務としての研究基盤の抜本的強化にむけて(提言)」を発表
Posted 2014年8月26日
http://current.ndl.go.jp/node/26869

学術研究懇談会(RU11)、「大学における学術研究資源を活用した基盤の戦略的強化について(RU11緊急声明)」を発表
Posted 2014年7月7日

これからの学術情報システム構築委員会、ウェブサイトに「電子リソースデータ共有作業部会」と「NACSIS-CAT検討作業部会」のページを開設

2015年10月23日、これからの学術情報システム構築委員会が同委員会のウェブサイトに、2015年4月に設置された「電子リソースデータ共有作業部会」と同年7月に設置された「NACSIS-CAT検討作業部会」のページが開設されました。10月23日現在、内規や委員名簿、沿革などが掲載されています。

これからの学術情報システム構築検討委員会は、「大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所と国公私立大学図書館協力委員会との間における連携・協力の推進に関する協定書」に則って設けられた「大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議」の下に設置された委員会で、同協定書の第2条第1項に掲げる事項のうち、(3)「電子情報資源を含む総合目録データベースの強化」に関する事項を企画・立案し、学術情報資源の基盤構築、管理、共有および提供にかかる活動を推進することを目的として2012年に設置されたものです。

電子リソースデータ共有作業部会
http://www.nii.ac.jp/content/korekara/about/erdbwg/

NACSIS-CAT検討作業部会
http://www.nii.ac.jp/content/korekara/about/catwg/

E1722 - ビッグデータ,リトルデータ,ノーデータ<文献紹介>

 近年,ビッグデータの活用やオープンサイエンスを支える基盤としてのオープンデータに世界的に注目が集まっている。このような中でカリフォルニア大学ロサンゼルス校のボーグマン(Christine L. Borgman)氏は,データの収集,分析及び利用を扱う「データ・スカラシップ」に関する注目すべき著作を発表した。

研究データ公開プラットフォーム“figshare”、機関版”Figshare for Institutions”の次世代版を公開

2015年8月11日、図表や研究データなどさまざまな研究成果を公開するプラットフォームfigshareは、機関版の”Figshare for Institutions”の次世代版を立ち上げたことを発表しました。

この次世代版は、研究データを安全に保存したいという研究機関の要望のために開発されたもので、英国、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国などの機関で試験運用されていました。

シングルサインオン(SSO)を提供するなど、シンプルでユーザフレンドリーなプラットフォームであるとのことで、新しい機能として、次のものが挙げられています。

・研究成果を一覧できるポータル
・コンテンツを引用可能な単位にまとめることができる「コレクション」機能
・データのキュレーション
・柔軟なストレージオプション
・ファイルアップロードの上限の増加
・コンテンツの発見可能性の向上

運用は年単位の契約であり、データストレージとしてAmazon Web Servicesの利用も可能となります。また、オーストラリアのRDSIやDuraCloudのような既存のストレージなどとの相互運用性も保証されています。

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